タイトルからわかるように、アリアンロッド・サガで描かれている、アルディオン大陸を舞台にしたシナリオ集。
ただ、大陸にある国、と言うわけではなくて、すごく絶妙な位置におかれた群島が舞台ですね。
アルディオン大陸ガイド掲載のシナリオ「孤島の火種」の続編としても遊ぶことができるように設計されているようです。
構成としては、まず舞台となっているクレスト諸島の背景設定の紹介。
レイウォールとグラスウェルズに挟まれた島なんで、立場が微妙と言うか。分割統治されているような島ですね。まぁ、大国2つがかかわっていると、いつ爆発してもおかしくない状態といいますか。
その島の住人だったり、他国からの間者がPCとなって、島を巡る騒乱と向き合っていく、っていうのが骨子になりますねー。
表紙にも載っていますが、この島の争いにはベルフトも関係しています。
「アリアンロッド・サガ」シリーズの印象が強いので、ベルフトって名前を見るだけで、これはもう勝ち目ないんじゃないかって意識が……
そんな状況でも折れない住人たちが凄いといいますか。根性あるなぁ、と言う感じで。
5本のシナリオからなるキャンペーンしない炉ですね。
シナリオ1「レイドの反乱」、シナリオ2「結成!! クレスト同盟」、シナリオ3「秘宝島」、シナリオ4「交渉の行方」、シナリオ5「ロスベルク島への帰還」が掲載されています。
単に戦闘をしているだけじゃなくて、金策に走ったり、交渉を行うシナリオもあったりして、全体的にはバランスとれてるいいキャンペーンなんじゃないかと。
シナリオフックも5つ収録。
シナリオ2と3の間の「押し寄せる敵」、3と4の間の「絶海のサバイバル」、4と5の間の「ゴーダ伯暗殺指令」。
でキャンペーン終了後(シナリオ5の後)のネタになっている「フェリタニアの要請」と「分裂の危機」。
こういうフックも、参考になりますねー。