気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ウィングス文庫

ディアスポラ6

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「借りを返すどころか、死んだ相手には、礼を言うことも、詰じることもできない。……最悪です。こんな借りを彼に押し付けられる謂われはない」

(略)

「私は自分勝手な人間なので、自分がやるぶんには構わないと思うのですが、他人にそれをやられると腹が立つんです」

「傲慢ね」

 

精霊たちは空からやってきて、故郷へ帰りたがっている。

けれど、精霊たちを忌み嫌い排除したい勢力も居るので、状況が整ったとはいえ即座に行動に移すわけにもいかない。

そんな状況なので、ユリウスたちは色々と画策しております。

 

まずは、故郷へ帰るための船のパーツを確保するために、カムツィエを襲撃。

戻るための船は準備が出来た。けれど、いざ故郷へ旅立とうとすれば、全ての精霊を連れて行かなければならない。

……つまり、全ての魔法使いが、魔法を使えなくなる。

そんな異常事態を敵が見逃すとは思えない。精霊たちが行動を起こしたと悟れば、直ちに攻撃してくるだろう……と言う中々に困難な状況。

 

ユリウス、ゼクロス、ヴィグナラージャの大人三人が策を練り、実行。

クワンやユファ姫たち子供組は、精霊王の魔法使いとして同行するのか、別離を選ぶのか選択を迫られることに。

クワンは決断の為に一度故郷の村に帰り、育ててくれた村長夫妻と再会したりしていました。孤児だったクワンを拾い育ててくれた人達だけあって、出来た人でしたねぇ。

 

ユリウスたちの行動によって精霊たちの悲願は達成されましたが……

事情を知らなかった魔法使いたちにとっては、かなり大変な時間が流れたんだなぁ、というのも描かれていて、寂しさもありましたねぇ。

最後のエピソード「帰郷する魔法使い」では彼らが去ったその後のエピソードが見られて、クワンやユファの成長ぶりが見られて良かったんですが。

 

ユリウスの描写が少なかったり、状況ゆえに精霊たちとの会話が少なかったのは惜しいなぁ。

まぁ、あれ以上に紙幅割く余裕もない感じではありましたが。

彼らを取り巻いていた問題については大凡解決し、ここから先は束縛もほぼ無いようですし、これからは楽しいことに巡り合えるといいんですが。

……戻ってまずやらなくてはならないことが、フレイアと婚約者の騒動の調停って言うあたり、お疲れ様です……



ディアスポラ5

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「決めたよ、ヴィグナラージャ。あんたが言ったとおりに、誰にも相談せずに決めた。土の精霊王がそえを守るために辛い思いをしてるなら、それを壊してしまおうって」

 

「厄災」が始まったと恐れられている大陸。

そこを目指して生きて帰ったものは居ない、とまで言われる場所に土の精霊王は居を構えていて。

ユリウスたちは船で到着する者の……あまりにも荒廃した様子に驚きを隠せずにいましたねー。

 

土の精霊王はフレイアも連れ去り……ユリウスとゼクロスを排除しようとし始めて。

ただでやられる二人ではないですけどねー。時間を稼ぎつつ、クワンを見つけることに成功し、「精霊王の魔法使い」の助力を請おうとしますが……

ユリウスたちが来るまでに土の精霊王の事情を聴いていたらしいクワンは、ユリウスたちを害そうとする態度にキレて。

一先ず、ユリウスたちの無事は保証されることに。ようやく四人の精霊王が一堂に会することになっていましたが。

 

万全を期すなら各属性のナンバー2がついているユリウスが心配なのも判りますが。

この四人の間に立つ人間が誰かいなければ、計画途中で頓挫したと思いますがねー。

そういう意味では譲歩を引き出したクワンはいい仕事をしました。

そして精霊たちの悲願を叶えるための作戦を練ることになっていましたが……そのためにカムツィエに犠牲を強いる展開になりそうで、ユファにとっては辛い流れですな。

ユリウスたちも面倒な状況になった、と悩んでましたし。

精霊たちの真実も明らかになって。ファンタジーというよりはSFだったんだなぁ、と初めて読んだときにはちょっと驚きました。




ディアスポラ4

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「私がお前に教えたかったのは、人を殺す技術ではない。生き延びる術だ。世界がお前に何を強要しようと、それを押しのけて自らの思うがままに生きるための手段だ」

「…………!」

「自らの運命を生きろ。ユリウス」

 

氷に閉ざされた、古の英雄。

高位の火精出ないと溶かせないソレをクワンが溶かし。

ユファ姫がその展開に怒り、魔法を暴走させて。

辺境の村の子だったクワンと、領主の娘として育ったユファでは、思考回路とか異なりますからね。

 

仲が悪い二人の子供の喧嘩、と言葉だけ見れば可愛いものですが。

……その二人が、強力な魔法を使える精霊王の魔法使いともなれば、シャレにならない状況です。

オマケに地下でやりあっている物だから、全員生き埋めになる可能性もありましたが、ここで土の精霊王が干渉してきてきて。

一先ず状況は落ち着きましたが、その後にクワンとユファ姫を拉致するなんて真似までしてきて。

 

しかしまぁ、精霊王自体がそうですが、精霊王の魔法使いもまた一癖も二癖もあるキャラばかりでユリウスもゼクロスも大変ですな……

特にユリウスは、クワンが攫われたことにかなり焦って、視野が狭くなったりもしているようです。

 

ただまぁ、ユリウスは暗殺者のように育てられ、ようやく精霊王の魔法使いという特別な存在を見つけたと思ったらその旅路にトラブルを次々持ち込まれ。

その果てに、教え子を連れて行かれた、とあっては冷静でいろって方が無茶な気も。

先を急ぐ旅路に振り回されたフレイアも大変だったとは思いますが……今回のユリウスとフレイアの喧嘩は見ていて、楽しくはなかったですねぇ。



ディアスポラ3

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『以前も言ったと思うが……』

『女には逆らうな、か? あんな論理性のカケラもない感情論に屈しろと言うのか?』

『反論したければしても良いが、どうせ無駄だ』

 

魔法使いを拒絶し、魔法使いが見つかれば追放する、という徹底した排斥主義の街カムツィエ。

魔法使いの狂気によって壊滅寸前まで行ったものの、英雄の行動によって、何とか全滅は免れて。

その英勇の子孫が最初の領主になったとか。

過去に在った事が事なので、この街では事件以降かなりの間魔法使いを殺し続けていたとか。今では、周囲の説得もあり追放にとどめられているそうですが……

 

しかし、その領主の館の奥に、風の精霊王の魔法使いが居る、という話で。

きな臭いというか。嫌な予感しかしない、というか。

精霊王の大安売りとばかりに精霊王の魔法使いと出会えたのは、風の精霊王と出会ったゼクロスが指示を受けていたから、という裏事情も描かれてましたねー。

ユリウスに戦闘技術をたたきこんだ師匠がやって来たり、風の精霊王の魔法使いが案の定領主の娘であるユファ姫だったりと、目まぐるしい状況ではありましたが……

治療法を無事に獲得し、風の精霊王とユファ姫は害されることのない街の外へと連れ出すことに成功。

 

そのままこの地方から離れるのかと思いきや……

かつてカムツィエで起きた事件、魔法使いの狂気を止めた英雄に会いたいと精霊たちが言い始めて。英雄の霊廟に足を運ぶことに。

嘘は言わないけれど全てを語ってくれるわけでもない。精霊たちには精霊たちの事情があるようですが、真意を測れずユリウスもゼクロスもちょっと疲労してますな……

 

そして、たどり着いた英雄の前で、クワンは炎の精霊王の魔法使いとして決断を迫られることに。ユリウスが他の人の意見を並べ、クワンはどうするのか、と判断をゆだねてくれたのは良かったなぁ。

ただまぁ、時期と状況は良くなかった。精霊たちにも環境が整ったのだから急ぎたい、という想いはあったのでしょうが……

最後、ああいう状況になったのは、驚きようがないというか。なるべくしてなった感じです。

 



ディアスポラ2

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「精霊たちと祖先に誓います。たとえ何があっても、私はあなたを害さない」

 

魔法使いを魔法使いたらしめる、守護精霊。

彼らは地水火風の四属性に判れており、それぞれの属性のトップは精霊王と呼ばれているそうです。

そして、クワンについていたのが火精のトップ、炎の精霊王で。

前回ゼクロスは水の精霊王についての情報を持ってきて……その道中で土の精霊王の魔法使いからの襲撃を受けたり、と精霊王の大安売りって勢いで登場してきます。

 

水の精霊王の魔法使いフレイアは……港町にある娼館の娼妓で。

自分を抱いた者は水難事故に遭わない、というジンクスから守られている存在のようで。

未だ幼く娼妓を知らなかったクワンをユリウスは出来るだけ保護しようとしていますが。

その一方で、ユリウスは唯一人四属の守護を受けた魔法使いという孤独を、精霊王の魔法使いの傍にいることでより強く感じているようです。

割とトラウマ持ち多いですよね、魔法使い……いやまぁ、アエミュルスの子供たちにトラウマ刻んだのはクワンなんですが。アレは不幸な事故だった……

 

魔法の制御を学ぶため、クワンはフレイアと机を並べて過ごしてましたが……

その町で、狂った魔法使いが発生し、ユリウスが処理に赴くことに。

慕っていた相手の、非情な面を見たクワンは心を閉ざしてしまい。

治療法を求めてユリウスたちが行動を開始するものの、道のりは険しいもので。

 

水の精霊王なら、能力的に治療は出来る。ただし、事情がありその知識は失われている。

では、知識を補充すればいいのだが……治療法を確実に知っているだろう相手――風の精霊王は容易に立ち入れない場所に居るとかで。

そこに向かうための道筋を整えている中で、次の事件が起きて、と。大体ゼクロスのせいなんじゃないかな……



ディアスポラ1

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『どうして欲しい?』

「助けて! 奴等を倒して、俺たちを助けてっ!」

 

精霊に好かれた者のみが魔法を使える、そんな世界。

最も、何らかの事情があって精霊からの守護を失ってしまうと、魔法使えなくなってしまうようですけどねー。

例えば精霊に嫌われるような悪意に塗れた行動をするとか。

より高位の精霊だったら命じて守護を説かせたり、暴走した力の余波で精霊吹き飛ばしたりもできるようですけど。

 

魔法使いも、生まれてすぐに使いこなせるわけではなく、学校が各地にあるようで。

その中でも最高学府と呼ばれるアエミュルスの街に、とある少年クワンがやってきて。

守護精霊は望めば人型で姿を現すことも出来るようですが……彼はそれも出来ない状態で。故に、門番に止められていて。トラブルの気配を察知した、ユリウスというアエミュルスでも特殊な立ち位置に居る人気者に保護されていました。

 

ユリウスが人気者であるがゆえに、クワンを保護したことで絡まれてトラブルに発展したりしていましたが。

その中で、クワンがなぜアエミュルスに魔法学の基礎すら修めぬまま派遣されたのか。その原因が顕現したりしていました。

 

そしてクワンは魔法を制御できずに、被害も発生する事に。扱いきれぬ力を使った反動で意識を失って、本人に自覚がないのは不幸中の幸いかもしれませんが……

1巻からメインキャラに負わせるには重い物持ってきたなぁ、という様な感じ。

その結果としてユリウスとクワンはアエミュルスから追放されてますしねー。下手に絡まれても困るから、とユリウスが噂を流して追放させた、というのが正しいんですが。

 

ゼクロスというユリウスの腐れ縁のキャラも登場して同行してますが……この巻だけ見ると、ゼクロス割とロクでもないことしかしてないよな……

シリーズ後半の彼は結構好きなんですけどねー。

舞台としては地球ではあるんですが……「厄災」と呼ばれる原因不明の災害によって荒廃。

文化的に断絶しており、格言とかが間違って継承されているのが笑える。

 



結晶物語4

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《おまえはそれでいいのか?》

「……花籠ちゃんとの約束は、『立ち直るまで見守る』だったんだから、もう傍にいなくてもいいんだよ」

(略)

「僕は彼と一緒にいると楽しいけど、無理に付き合わせるのは……なんか嫌なんだ。嫌になってきたんだ」

 

今回のモチーフは『シンデレラ』と『桃太郎』。

シンデレラが4巻のほとんどを占めてますね。プリンス絡みのエピソードは小さい事件が重なっていった結末だったので、今回はやけに長く感じました。

凍雨の持っている結晶を引き取りに来た人間が居て。

一人の人間が、3つも質札を持っているのはおかしい。しかも一つは貴重な味だったのに、と凍雨は黄龍に調査を依頼して。

 

……まぁ調査というか、怪しい取引だったし取り返しちゃえ、と盗みに走るあたり黄龍ですね。

ただ相手も、質札を三つももってくるあたり油断ならぬ相手で。

凍雨は人間だと保証しましたが、彼女には不可視な力を持っていて。

その絡みで新しい妖怪もやってきて。

因縁があちこちにあるなぁ、というか。

 

結局のところ東雲が暴走しなければおおよそ丸く収まっていたんじゃないのかなぁ。

あるいは東風が主張したように秘密を守るために、排除していた方が安全ではあったでしょうね。

祥子は黄龍との相性が悪すぎていっそ笑った。傲慢な行動の報いを受けたので、まぁ自業自得と言うほかないですが。

 

シリーズ完結巻にしては終始苦いエピソードだったなぁ。

黄龍の結晶について一先ずの区切りがついたのは良かったと思いますが。

シンデレラが苦い分、桃太郎は笑える日常話だったので楽しかった。

良いシリーズでした。

 

 

結晶物語3

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「……持ってろと命令するのかと思った」

「どんなものなのか分かったから、僕としてはもうどうでもいい」

 

今回収録のエピソードは白雪姫の続き。

そして「ラプンツェル」と「羽衣伝説」をモチーフにしたものとなっています。

「世界で一番の美を約束する『黄金のリンゴ』」を探すという依頼。

まぁ、案の定プリンスが裏で糸引いてる依頼だったんですが。

 

……彼が変化に至るまでの話が描かれて、妖の価値観は違うものとは語られてきましたが……

その温度差が改めて描かれた、と言いましょうか。プリンスが憎しみに支配されたのも分からないではない。

 

で、少しほだされた後に彼の巻いていた種が芽吹いて騒動起こすんだから、転んでもただでは起きないというか。

あそこで静かに消えて行ったら綺麗だったのに、自分で去り際汚してくなよ……

まぁ、種をまいた過去のプリンスは願いかなってなかったから、あちこち手を打ちますよね、そりゃあ。だから、言っても仕方のないことではあるんですが……

 

最後の羽衣の話は、四神関係のエピソード。

今回は白虎の話でありました。自らの「意」を地上に下ろし観察する趣味を持っていたそうで。

要石としての本体は領地に縛られているから、こういう息抜きをしていたみたいですが。

事故によってその「意」が戻れぬ状態が続いていて。

例によって鉢合わせた黄龍が巻き込まれていく話です。もっとも事件性は薄く、静かに解決するんですがね。全てを理解していた奥さんは強かった、というか強かだったというか。

 

結晶物語2

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《あやかしは約束を破らない。嘘もつかない。人間とは違う》

「……ダカラ、約束ヲ破ッタ者ヲ許サナイ」

 

今回のモチーフは「眠り姫」、「白雪姫」、「かぐや姫」。

最後の「かぐや姫」が特に短いエピソードで、「白雪姫」は登場した敵役が逃げたので次回に持ち越し、な感じです。

 

1巻の人魚姫のエピソードに於いて、黄龍は彼女の最期を見送った縁から「人魚刀」という品を譲り受けてました。

これは人魚の骨から作られた刀で、「妖を滅ぼす」力があるという噂があった。

最も、今回はその効果を発揮せず黄龍にはペーパーナイフ程度にしか使えないな、と酷評されてるんですけどね……

 

「眠り姫」は、事故によって長い眠りについた少女の話。

魂だけ抜け出てしまって、事故の怪我で動けなくなった体には戻りたくない、と目覚めを拒否していた少女。

彼女は、ひょんなことから凍雨の父、白夜と友人になり約束を交わしていたようですが。

基本的に妖怪は、嘘が付けないし約束を破れない。無理にそれらを為せば、存在が変じてしまうから。

恋は盲目、といいますが。思い詰めて約束を破ろうとして大参事に。理解できてなかったのかも知れませんが……白夜に喧嘩売るとか、度胸あるなぁ……としか。

 

「白雪姫」は、過去に囚われた男に因縁をつけられる話。

ここでも重要なのは人魚刀の存在で。相変わらず凍雨の価値観はドライだなぁ。

友人の家族が攫われたから、探す。けど、それはあくまで友人のため。その攫われた子の為に体を張る理由にはならない……ってあたりは、価値観の違いを感じたなぁ。

最も、人から妖怪に変じた「変化」であるところのプリンスも違和感バリバリでしたが。執着してる物があるから、まだ人間らしさがありました。

そして、今回は一端退きましたが、絶対また来るヤツだよなぁ……

 

「かぐや姫」は過去の失敗から時の檻に囚われた女の話。

愚かさ故に囚われ、けれどその状況を満喫しているために、変わることがない女。

毒にも薬にもならぬ感じの話ではありましたね。

 

 

結晶物語1

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「死にたいの?」

「もう終わりにしたいとは思うわ。でも……」

「でも?」

「死は、当然来る結末よ。問題はどんな死に方をするかなのよ」

 

古びた質屋を営む主人、凍雨。

彼は人と妖の間に生まれた子で、一風変わった能力を持っていて。

高ぶった感情を取り除き結晶化することが出来る。強すぎる感情は時に本人すら傷つけるから、中々便利そうな能力ではあります。

 

それを利用して質屋なんかをやっているわけですが。

想いが染みついた品。時間を積み重ねた品。そうしたものを扱っていると、妖関連の面倒事に関わることに。

凍雨と、その父親。さらには凍雨に「商品」を預けていて、それの預け賃として調べものだとかに協力している黄龍の三人がメインのキャラ。

それに各エピソードごとにゲストが登場して、悩み相談されたりなんだり……という流れですね。

 

2話収録されていて、モチーフになっているのは「人魚姫」と「浦島太郎」。

人間に恋し、自らも愛されたいと願った人魚の悲恋の話。

竜宮城に住まう乙姫。彼女が竜宮城の主として君臨した果てに辿り着いた終わりの話。

モチーフはどちらもわかりやすく描かれてましたねぇ。

凍雨が人と妖のハーフという事もあり、独自の基準で動いているあたりとかは、分かりやすく「人でなし」な感じがして気に入りました。これに振り回される黄龍は大変だ……

今回収録の話だと、浦島太郎の方が好きですかねぇ。なんだかんだ乙姫様が嫌いになれない。

 

 
プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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