気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

オーバーラップ文庫

アイレスの死書

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「レイン。人が命を懸ける時は、自分のためでないといけないんです」

 

無作為に人にとりつき、過去の事件を再現する『死書』。

世界最大の情報機関である大図書館には、それを回収するために『死書』を扱う史書記という職業があって。

史書記見習いとして二年を活動したものは、式典に参加することで正式な史書記として認められる。

 

今年行われるその式典『神授式』に参加するのは、四つの国から6人の予定で。

死書を扱い、その事件を解決するという職務上、身体能力や戦闘能力などに秀でたキャラが多いですが。

同期の史書記として交流を深めようとした矢先に……史書記を狙った連続殺人の予告があって。

実際その通りに死者が出てしまい、かなりの騒動になっていましたが。

 

何と言いますか、惜しい作品だとは思います。

世界観的にもキャラ的にも、面白くなりそうな雰囲気はある。

けれど、詰め込み過ぎたというか、駆け足過ぎて粗さが目立ったと言いますか。

連続殺人事件が起き、犯人が誰か判らないっていうシチュエーションを作り出すためには名前ありの登場人物を多くしなくてはいけなかった。

……って言うのは予想できますけど、それで個々の描写が薄くなってしまった感じがして残念でした。

結局黒幕も迷走していて、全ての目論見が上手くいったとして彼の願いが叶わなかったという空回り感とか、エピローグの雰囲気は嫌いじゃなかったので、次回作があるようだったらそれに期待、って感じでしょうか。

 

アイレスの死書 1 (オーバーラップ文庫)
蓮見景夏
オーバーラップ
2017-04-22


異世界魔法は遅れてる! 6

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「とんでもないぜアンタは。俺はこれまでアンタ以上に戦いに純粋なヤツを見たことない」

「この上ないとは嬉しい言葉だ。これまで腕を磨いてきた甲斐があるというもの」

 

冒頭は、水明の過去。

生前の父親との語らいが描かれています。……語らいと言うには、話題物騒ですけどね。

危険が感知されたから戦いに行くぞ、って話ですし。

ただそこで、父から指摘がされていましたが。水明、位階が低いとか色々言ってましたが……実力は、相応にあるみたいですね。

 

増長しないように本来与えられるものを保留していただけとか。

慢心せぬようあまり褒めることをせず、周囲が超人ばかりだという説明をせず、魔術以外の生活にも触れさせた。

それ故に、水明は自身の力量を正確に測れぬ慎重さ、というか臆病さを見につけてしまっているとかなんとか。それを踏まえても水明以上の存在もいるのに間違いはないって言うんだから、魔術師って……

 

そして現実に舞台は移り。

水明と初美の前にたった竜人のインルー。

彼は、勇者である初美を連れて行くと。意志など関係なく連れていい「使う」と語る。

それを認められない、と水明は戦うわけですが……魔族の将軍クラスと相対してもなんとかいなしてきた彼が、こっちの世界でここまでコテンパンに負けるのも珍しいというか。

本当この世界、勇者なんて呼ばなくても魔族どうにかできたんじゃないかって実力者が転がってますよね……

 

一方英雄の残したアイテムを見に行った黎二達の方でもイベントが。

まさか瑞樹に反応してくるとは。彼女の黒歴史が暴かれて、痛々しい。

現代魔術師として見過ごせない事態も発生したりしてますねぇ。

ハドリアスがエリオットに関わってきたり、この世界の闇は深い……

 

異世界魔法は遅れてる! 5

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「道中、あの男に出会った時にはお気を付けを。イルザール閣下ならば相性がよろしいでしょうが、あの男は夢を砕かぬ限り何度でも立ち上がる、そんな男だ。決して変えることのできない無慈悲な現実を示さなければ、私の二の舞になりましょう」

 

帰還の術を探し、英傑召喚の儀の手がかりを求めサーディアス連合を訪れた水明たち。

連合は剣士が優遇されている土地柄のようで。

そこで召喚された勇者も、かなりの腕を持つ剣士だという話が。

……ここで水明の知り合いが出てくるのか、という。彼が巻き込まれたのも偶然と言い切れない感じがしますね。

彼女は彼女で、召喚時に事故があったのか記憶を失っている状態でまたややこしくなってますが。

 

前回裏側で動いていたローミオンの元同士たち。

シスターたちは、勇者の力を欲しているようで協力を拒んだ勇者の意識を奪い連れてくる、なんて真似もしているようで。

キャラクター的に嫌いじゃないですけど、この手法はちょっと賛同は出来ないかなぁ。

本人たちは自分が裏社会側、世の闇に属することを受け入れて、覚悟も決めているようですが。

 

魔族サイドの事情も描かれてましたが……

あっちはあっちで油断ならないというか、なんか水明の情報だた漏れというか――絶対過去戦ったことのある手合いですよね。

まず間違いなく、彼がかつて『世界で一番クソな敵』の手助けがあったために「倒せた」相手だと思いますが……滅ぼしたはずの敵がこっち側にいるとか謎が多いな。

 

記憶喪失の幼馴染を気遣う水明。

魔族との先端が開かれ、彼女が孤立したという情報を聞いた後、魔術で敵軍を蹴散らして進むとかまた派手なことをしてますが。

連合に来た目的だった遺跡を見て、情報を得られたからまぁ損はしてないのか。

魔族の将軍を蹴散らした後に、さらに厄介な敵が出たあたりを踏まえると差し引きで大損のような気もしますがねー。

 

異世界魔法は遅れてる! 4

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「――いいだろう。俺も名乗ろうじゃないかお姫様。俺は結社が魔術の輩、魔術師、八鍵水明」

 

リリアナを取り逃がし、水明も痛手を負ったので治療に時間をとられすぐに追いかけられず。

その間にリリアナが重要参考人として手配されたり、帝国の皇女に呼び出されたりとイベント盛りだくさん。

……水明はホント厄介ごとに好かれてるといいますか。

 

黎二たちも帝国を訪れて、そこで水明と鉢合わせ。

思ったよりも早かったというか。

このまま別行動のままそれぞれの道が重ならないことも考えていたので、ちょっと意外。

お姫様の方が何か隠しているのは察していましたが……予想以上に武闘派だったよ、あの人……

 

事件の真犯人を捕え、リリアナの安全も確保した。

けれど、水明たちがあずかり知らぬところで暗躍している怪しげな勢力があって。

女神が理不尽だという主張にはまぁ、納得できるものがあります。

ただまぁ、女神は信用できないからって、それに対抗する戦力に信用を置けるかって言うのも微妙なところで。

まだ不透明な部分が多いですが、もし水明たちの敵となるなら、かなり厄介な相手になりそうですなー。七剣の一人抱え込んでましたし。どうなるやら。

 

 

異世界魔法は遅れてる! 3

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「魔術師として、そんな魔術師の在り方は認められないからだ」

 

前回の戦いの果て、力を使いすぎたためか……身体が縮んでしまったレフィール。

これで魔術師なら身体小さかろうと叩けたでしょうが、彼女は剣士で。それも大剣使いだったために、戦うのも難しい状況。

縁もあったため、水明は彼女と一緒に帝国へと旅をすることに。

道中水明の故郷についての話もありましたが……彼の父親だったらラジャスも拳の一発とか、それは本当に人類なのか……?

 

勇者の噂話なんかも聞いて、彼ら側の状況も描かれますが……

色々と思惑入り混じってるようで厄介極まりない感じですな。

水明を嵌めようとした貴族と出くわしたり、帝国の皇女が国境を突破して戦場跡に現れたりとあっちはあっちで大変そうです。

友人の危機を知り駆けつけた黎二たちは、逆に水明の暴れた痕跡を見ることに。現時点でコレが水明の仕業だとは把握していませんけどね。

 

教会で女神の託宣を受けられる。危機的状況において勇者召喚の儀式を行える。

そうした予防線のようなものは感じますけど、その割には水明たちの世界と比べて発展が遅いというか。

さらに言うなら魔族側との戦力差の問題とか色々気になる部分はありますな。

託宣を齎す存在は、魔族が跋扈している現状をどう思っているのか、とか。

 

そんな託宣絡みのいざこざがあり、帝国を騒がせている襲撃事件の犯人を捜す羽目になった水明。

彼の周りには女性ばっかり集まってくるな……襲撃犯の使う魔術が危険なものだから、それを使い続ける事は認められない、と立ちはだかる姿はそこそこ格好良かった。

けど、真っ向から勇者に喧嘩売ったり、生きていくのは下手そうですよね……火種を巻く天才かよ……

実行犯は判明したものの、何者かの邪魔が入り取り逃がしてしまってましたね。

ただ、ここで逃がしても顔バレしている以上、捕まるの時間の問題のような。最も、黒幕からも使い続けるのは潮時か、と見限られそうな状況ですがね。

 

異世界魔法は遅れてる!2

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「……そんなのは、そんなのは決して叶うわけがない。不可能だ。絶対に……」

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「レフィール。それは君が決めることじゃない。誰を救えるか救えないかは、いままで進んできたこの夢路の果てに、俺が必ず見付けるものだ」

 

1巻で主人公のキャラを掴みかねて、敬遠していたシリーズなんですが。

書評サイトで新刊評価してるところがあって、ちょっと興味を惹かれたので改めて手を出してみました。

自分のルールを持っていて、それのためなら身体を張る覚悟がある。

いや、見誤ってた。1巻だとどうにも甘い部分が見えましたが。今回は戦うものとしての気概を示した。

 

闘っている時の彼は割と嫌いじゃないですな。

……最も、普段の行動はまた周囲に敵を作るタイプに見えますが。

こちら側の魔術が、水明のいた世界よりも遅れているのは確かで。だからこそ、大抵のことは何とかできるのも事実ですが……

「それは出来て当然。できないのは三流」とか敢えて口にしなくてもよかろうに。

 

転生モノにありがちな冒険者ギルド。

そこに登録して、とりあえずこちら側の世界での身分証を手に入れようとした水明。

一般的な町民の格好に偽装したせいで、荒事担当の冒険者ギルドに加盟しようとしたときにいらぬトラブル起こしたりはしてましたが。

 

そしてその行動を察した貴族に裏で利用されて……勇者となった友人たちが心配する一幕もありました。国王は良い人でしたが、部下まですべて善人とは限りませんからな。

権力がある以上権謀術数も切り離せないものでしょう。

……わざわざ呼び寄せた勇者の友人を囮とするのが、リスク・リターンのつり合い取れてるのかと言うと微妙なところだと思いますがね。

 

しかしまぁ、中の下という水明の評価が正しいのなら、一番上の方なんてどれだけの力量の存在がいるというんだ。

彼、この世界において多大な被害を出した魔族の将軍を打ち取り、その配下の軍隊を食い破りましたよ?

これで以前「数には負ける」と叫んだんだから皮肉と言うか、なんというか。

魔族と出会い謎は深まったりもしてましたが……水明の切り札の一つが効果的だと判明したのは今後の糧になるんではないでしょうか。

 

異世界迷宮の最深部を目指そう6

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「何があろうと相川渦波はローウェンの親友だ。僕は苦しんでいる親友を放ってはおけない。戦おう、ローウェン。それですべての答えが分かる。ローウェンの『未練』は晴れ、僕たちの約束も果たされる」

 

舞闘会の決勝戦へ向けて。

記憶を取り戻したカナミは行動を起こす。

まずは、エピックシーカーで共に過ごしたスノウを、一緒に仕事をしてきたパートナーとして説得。

 

その後に同じように記憶をいじられていたマリアを解放する。

ようやく、彼が手にして来たものが彼の元に戻ってきましたが……この作品の女性陣、それぞれに怖いからなぁ。

特にディアとマリアの相性が良くないようで、みていてハラハラします。

 

そして、この作品の中でも特に気に入っている場面。

ローウェンとの決着をつける決勝戦が始まります。

最初は剣の師弟として技を競い、何でもありの戦いへ盛り上げていく展開。

持てる者すべてを出し切って、守護者の試練も突破して。

……迷宮にこそ潜ってませんが、満足できる一冊でありました。

 

 

神器操刻のアイオーン 

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「俺も小夜のこと、信頼してる。君のいうことなら、全部信じるよ」

「なら、やりましょう」

 

時を操る能力は強キャラにありがち。

だったら逆に、全員が時間を操る能力を持っていたらどうだろう、というお話。

過去に戻して傷をいやすとか、未来視とか、時間を止めることによる物質停止とか。

 

いくつかの分野に分かれてこそいるものの、それぞれが持っているのは「時間」にまつわる能力で。

その能力を用いないと倒せない異形の怪物「バタフライ」が存在するため、学校が設立されて、そこで能力を磨くための特訓をしていると。

で、互いの能力を強化するシステムなんかもあって、主人公と表紙のヒロインは、相性で過去最高の数値をたたき出して。

と、テンプレを地で行っている感じではあります。

 

1巻にしてキャラがかなり登場して、それらを上手く動かせているかというと微妙だし。

あらすじで「過去最高の数値を記録し」とありますが、その少し後には別のキャラとの数値測定で最高値更新しているし。

特段悪い所があるってわけでもないですけど、無難にまとまりすぎていて光るところがなかった印象。

次の巻はちょっと様子見だなぁ……

 

 

異世界迷宮の最深部を目指そう5

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「ラスティアラ。ディア。格好悪くて申し訳ないけど、ここからもっと格好悪くあがくことになると思う……! もう僕は取り繕いも逃げもしない。そうやって失敗するのはもうたくさんだから……!」

 

スノウがいい感じに壊れてきたなぁ。

あの気だるげな感じでやる気のなかった彼女はいったいどこに行ったやら。

前回最後、変な気付きを得たおかげで、カナミに対しての執着度がMAXになったというか限界振り切ってストーカーじみてきてるから怖くて仕方ない。

竜殺しという名誉ある行いでローウェンを吊ってカナミも一緒に連れていったり、やる気になった彼女は怖いなぁ。

 

リーパーとの会話もあって、カナミは腕輪を破壊し、自分を取り戻そうと動きますが。

これが中々うまくいかない。パリンクロンはなんとも面倒な呪いを残してくれたものです。

自分で壊そうとしても守ってしまう。ローウェンは腕輪を壊すことでカナミとの決着がつけられなくなることを恐れ、ラスティアラたちは外す気満々だけど、スノウの邪魔が入る、と。

 

スノウの妨害をかいくぐって腕輪を壊すために、ディアにも協力を頼むことに。

……この子はこの子で、不安になるなぁ。ラスティアラいなかったら本当に街の一つくらい吹き飛んでいたんじゃなかろうか。

 

舞闘大会において、カナミやラスティアラ、ローウェンたちは危なげなく勝ち進んでいきますが。

それぞれに譲れないものがあって、時に妨害を入れたりしていましたが。

英雄を探す、エピックシーカーのリーダーであるカナミが『英雄』を否定しているって言うのが中々痛快な状況ですね。

そして全てを取り戻したカナミは思わず叫んでましたが……まぁ、そりゃあ叫びたくもなるわな。全力で黒歴史作ってたようなもんだし。

ご愁傷様です。次回はローウェンとの決闘になるでしょうし、今から楽しみです。

 

リーングラードの学び舎より2

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「戦いは学問か。オレも学ばせてもらおう」
「是非もなく」


WEB版でも文量が多かった章なので、上下分冊。
なので今回はちょっと盛り上がりという意味では物足りないですかね。
制服を作ってみたはいいものの、妨害派の工作によって、明らかなぼったくり価格になっていて。
国の計画だから、ことさらに金がないとは言えない、という何とも摩訶不思議な状況に。
おかげで、国政の実験施設なのに、節制に走り金策を検討しなくてはならないとは。
……試行錯誤するための実験というのは分かりますが、教師の負担が多いなぁ。

まぁ、仕事増やしているのは主にヨシュアンなんですけどね。
制服についても案を出したのは彼ですし。
それによって生じた節制に対しての回答を用意したのも彼ですし。
……すんなりと意見を通すために工作していたりと、マッチポンプな感じがたまりませんね!
学園長公認ってあたりがなんともいえません。というかあの学園長はホント何者なんだ。

ヨシュアンとシャルティアが結構会話のリズムが良くて好きです。
予算案話している時に「地元貴族から脅し取りますか」「顔は見られるなよ」的なやりとりしているあたりとか。
どっちも頭の回転良いし、割り切りも良いので、スムーズに進んでいくんですよねぇ。
新キャラ登場が挟まったりしていましたけれど、さて、どういう役回りになるのやら。

新任を受けた以上は教育者として真剣にことに当たっている教師陣は尊敬できます。
今回は、ヨシュアンが冒険者を捕まえて、「支配」の実演をするあたりはWEBでも好きな場面なんですが、ヨシュアンとジルの会話がいくつか変わってましたね。

「生き返れない程度には人間のつもりなんですが」 とか 「生徒折檻用術式具――びりびりハリセンです」「折檻か……、厳しい授業だったな」  のあたりが変わってました。
 
この辺の会話好きだったのでちょっと残念。後者の「厳しい授業だったな」っていうのは良い表現だと思っていたんですが。多分折檻って単語がまずかったんだとは思いますが。
前者変わっているのはなんでだろう。後の流れの関係からだろうか。
番外編で唐突に帝国のエピソード。まぁ、ここで入れ込んでおかないと次あたり登場するときにオルナって誰って話になるからなぁ。……彼女は彼女で苦労しているんですが。
ヨシュアンのせいでさらに苦労することになるかと思うと、今から涙が……


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