気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

カクヨム

異修羅Ⅱ 殺界微塵嵐

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「キュネー。俺には願いがあったんだ。……馬鹿みたいな願いだ」

(略)

「馬鹿みたいでも、ずっとそうしたかった」

 

1巻同様大量の加筆が入り、WEBとは別物になった第2巻。

WEBに殺界微塵嵐なんて出てきませんからね……どうしてこうなった。

新キャラ新展開を入れて、これ以上ないと思っていた熱量を更に高めていってるので、ご無理のない範囲で続けて欲しいと思っております。

 

本当の魔王による爪痕は未だ濃く、平穏な時代は遠い。

今は黄都が力を持っていますが、それに抵抗する旧王国主義者も居るし、魔王自称者だって残っている。

黄都が進めている、勇者を決めるための戦い。それに参加させる修羅達の選考も順調に進んでいます。

 

今回登場の修羅だと、地平砲メレが好きですねー。巨人の射手。ある村を見守り続けた、偉大な戦士。それでいて普段は冗談を口にして笑う、彼の在り方はとても輝いて見える。

新キャラではやっぱり戒心のクウロが一番好き。優れた五感を持った修羅だったが、その感覚を失いつつあるキャラ。

……正直、2巻の犠牲者枠筆頭だと思っていました。予想以上に格好良かったし、まさかキュネーともども生き残るとは思っていなかった。裏切られた……いや、悲劇的予想は裏切られていいんだよ!

 

新エピソード「殺界微塵嵐」。ある地方で信仰されている、全てを微塵にする砂嵐。

今回の敵は災害という事で、どう描くのかと思っていたら……いや、丘をすり潰すとかどんだけだ……

登場キャラ達が、それぞれの事情でこの嵐に立ち向かう事となったわけですが……。修羅が易々と一丸となって戦えるはずもなく、おぞましきトロアと窮地の箱のメステルエクシルとのバトルがあったり、今回も混戦著しかったですね。

 

そして、ロスクレイとルクノカ、思った以上に関わらなかったな! 

表紙をよく視るとこの二人、中心にある微塵嵐とは別方向見てるので、伏線だった感じもしますが。え、そうだったら凄いなクレタ先生。

ロスクレイの戦法が、本人は思うところありそうですけど、手を抜いてなくて気に入ってます。「絶対なる」という二つ目の名が重い。

今回は後書き1ページという事で、かなりあっさりしてましたが。
オチまで完璧なコントのようで笑った。ネタの引き出しが多いな珪素先生。
次巻予告がなかったのがちょっと残念ではありましたけど。
もしあったら嘘予告世界でかい野菜大会とかになってたんだろうか。いやまぁ、既存修羅だったら

異修羅II 殺界微塵嵐
珪素
KADOKAWA
2020-03-17

境界線上のホライゾンNEXT BOX 序章編

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「死を悲しめ。ただ、哀れむな。そして落ち着いたならば、その人が生き切ったことを誇れ。――そういうことだと私は思っている」

 

『境界線上のホライゾン』本編完結後の物語です。

じゃあ、本編を読んでいないと楽しめないのか、と言うとそれも違う。

冒頭に「世界観説明」、「メインキャラクター説明」、「シリーズ各巻ダイジェスト」が収録されていて、最低限の情報は把握できます。

本編では、過去の幻が浮かび上がる怪異が生じています。

そこに至るまでどんな出来事があったのか。それを振り返りながら異変を解決しようとしていくので、『ホライゾン』の入り口としてかなり適している印象。

実際コンセプトは「これから始めるホライゾン」だったみたいですしね。

……ここからホライゾン本編に戻ると、まだ弾けてないノリキとかウォーモンガーじゃない正純とかを見られるのか。それはそれで楽しそうだな……

 

それに本編は『神々のいない星で』のようにチャットノベルのような、アイコン付の会話主体で進んでいくので、読みやすいです。

電子版を購入したのですが、アイコンに色がついていて分かりやすかったですしね。

気になる方はカクヨムの方でも連載していたはずなので、そちらを確認してみるのも手です。……実はカクヨム版未読なんですよね。読みそびれている。その内読みたい。

 

過去の幻影は、ターニングポイントとなった所を繰り返し再生していて。

かつて、力を合わせ乗り越えて来た。けれど、幻影は不完全で、その時に居た人材が欠けているために、事態を解決できない。

例えば、二代と相対するときに賢姉がいない、みたいな形。

 

故に現在の彼ら彼女らが介入して、沈静化を図るわけですが。公式のIFストーリーと言いますか、ある意味強くてニューゲームと言うか。

武蔵勢が味方を増やしたり、地力を上げて来た成長の様子をしっかり見せてくれて、楽しかったです。

 

両親と本舗組推しの豊が、一番いい空気吸っているというか。本編通して一番満喫している感じがして最高でしたね。本人も途中で「私が最高に楽しいから最高です……!」とか言ってましたし。

他の過去再現においても、点蔵とメアリのやり取りが健在……というかメアリの破壊力が増してるようで、そりゃあ通神帯も盛り上がるよなぁとか。

 

まさかの世話子様のレギュラー化。しかも、割と武蔵に馴染んでるのも笑える。

失敗したときの謎のブザー音で自動人形たちがワイワイやってるのですとか、水が追い付いてこなかった二代とか。

気に入った場面を挙げて行くとキリがないくらい、変わらずのネタの宝庫で充実した一冊でありました。


 

お隣さんと始める節約生活。

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「今を後悔しないように過ごしてください」

 

高校進学を期に一人暮らしを始めた男子、間宮哲郎。

ひょんなことから、隣人で先輩の山野さんと交流が始まって。

生活に不自由ない程度のお金はあるが、学生として遊ぶお金も欲しい。

けれど学校は、特別の事情が無いかぎりバイトは禁止。

ということで、自炊を始めたりしてますが、不慣れなもので失敗もして。

 

学校でも学外でも知り合いという事で会話する事が増えて、からかわれる事も多く……

気がつけば、互いに相手の事が好きになっていた。

そして夏の盛り、冷房代がやはり負担が大きいということで、出された案が、二人で一部屋に居れば冷房代などが節約できるよ! というもので。

提案されて、受け入れた時点である程度の好意があると判断しても良いと思いますがね。甘々生活と帯にはありましたが、確かに甘くもあるけど、節約や交流一つ一つが手探りでじれったさの方が強かったですね。

 

あと、自炊初心者がいきなり夏場にお弁当作るのは、ちょっと勇敢過ぎたと思うな……変なにおいに気付いて食べなかったのは偉い。最近本当暑いのもありますけど、できる範囲から始めるのが大事だよ……

 

イラストも可愛くて、ラブコメ読みたい人にはオススメ出来るとは思います。

ただ……残念ながら私には合わなかった。台詞が説明的すぎるというか、ちょっと文章の癖が苦手でしたねー。



失格世界の没落英雄

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「許さない。俺はお前達を絶対に許さない」

 

『精霊幻想記』の作者さんの新作。

MF文庫Jの系譜でいうなら、『魅了スキルでいきなり世界最強』の方をあげるべきですかね。ただ、テイストで言うなら『精霊幻想記』の方が近いですね。

大国の王子様が、拉致されて身分を無くして冒険者になろうって言うスタートですし。剣を学ぶ魔法使いと言う意味でも、ちょっと連想はしてしまう。

 

婚約者が居て、彼女の隣に相応しくあろうとした。政略結婚ではあったものの、しっかりと恋人になろうと思っていた。

けれど、彼女は失踪した。どうにか探しに行きたいが、王子という身分から叶わず。

元婚約者の妹と、新たな婚約を結ぶことになって……

だから、王城にあって、閉じ込められていた少年が、自由の空に羽ばたく話とも言えるのか。

 

シオンはモニカにであって世界が広がったように感じていて、だからでしょうけど、モニカに依存しすぎている感じがありますね…それが弱点にならないといいんですが。

拉致された先で、婚約者とよく似た容姿の少女を保護して、彼女と旅に出る展開になりそうですが……

王城から王子を騒動も起こさず連れ去って、代わりの存在を宛がっている辺り、敵組織の強大さが伺えますが……全てはこれから、って感じですかね。



異修羅Ⅰ 新魔王戦争

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「勇者が……欲しいな」

 

WEBからの書籍化作品。

……では、あるのですが。なんと書籍化にあたって12万字も加筆したという驚異の作品です。それもう普通に新作では!? 凄まじいボリュームアップです。

WEBは未読だったのですが、書籍が面白かったので、速攻で飛んで読みはじめました。
カクヨム掲載分を読み終えてみると、「本物の勇者」も相当な厄ネタ感があったので、なんというか黄都の政争で都合のいい勇者を仕立てるのあながち間違ってないどころか、正解説までありますね……
 

「魔王」と呼ばれる存在により、危地にあった世界。                                    

何者かによって「魔王」は倒されたものの、その勇者が誰かは誰も知らない。

偶像として英雄が必要である、と生き残った中でも最大の都市・黄都は「本物の勇者」を祭り上げるための試合を催すことになった。

 

1巻は試合開始前の、エントリー段階。

これだけの力を持った英傑が参加しますよと言う、アピールでしかない。

それが、とてつもなく熱いんです。本戦に進むことになる修羅以外にも、逸材は多くいて。

いずれも劣らぬ力と実績を持っている彼らが戦う時、誰が勝つのか予想もつかなくて読む手が止まらなかった。

 

書き下ろしされたキャラたちもまた魅力的で…いや凄まじかった。

コレで本戦に出場するメンバー、まだまだ増えるって言うんだから驚きです。

表紙にいるキャラだと「通り禍のクゼ」が好きですねぇ。あぁいう飄々としたキャラに弱い。

修羅以外だと、自らの愚かさを自覚しそれでも行動を続けている、静寂なるハルゲントが好きです。彼の信じる悪の定義「それは自分を裏切ることだ」が、好ましい。

袖の著者コメントが、自分じゃなくて元素の珪素になってるのは笑ったし、後書きもユーモアあふれてて中々楽しい作者さんですね。冬予定の2巻も期待してます。


何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが?

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「――ない。恥ずかしいなんて、俺は思わないよ」

 

タイトル通りの作品ですね。

ライトノベル好きを拗らせて一人読み耽っているぼっちの安藤君。

クラスメイトで、学校一の美少女と評判の隠れラノベ好き朝倉さん。

 

接点がなかった二人が、ラノベという共通項から接近していくんですが……

朝倉さん、安藤君が絡むとポンコツ度を増すため、噛み合わず。

安藤君がぼっち極めすぎて、予防線を引いているって言うのもありますが。

後半に行くにつれて糖度高め。
一緒に出掛けた時とか他のお客さんから爆発すればいいのにとか思われてます。
実際、爆ぜればいいと思いますよ、えぇ。

 

地の文なし、会話オンリーという形式。

とはいえ、心の声で、それぞれのキャラの目線から補足が入るので混乱はなく読み進められます。

自分の好きなものを、卑下することなく語れる安藤くんは、いい子ですね。

総じて読みやすいラノベでした。

 



本屋の店員がダンジョンになんて入るもんじゃない!

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読まなければいけない、と、そう言った。

「僕が読めば、その著者の書いた本に“意味”が生まれる。あなたの書いた本は、ちゃんと、後世の誰かに届いたよと。僕が受け取ったよと。僕が証明する」

 

ダンジョンがあって、それを探索する冒険者がいる世界。

アシタ・ユーリアスは田舎のダンジョン片隅にある書店で働いているもやしっ子。

本を読んでいられれば、それでいいというような青年だった。

けれど、生きていくためにはどうにか金銭を得る必要があって……彼は、本を読んで得た知識を提供することにして。

 

実際、名前が知れる程度には需要があり、成果を上げていた様です。

本来なら外から情報だけ出すはずが、現場に行かないと分からない物もあり……彼の求めるものを良く知る幼馴染にダンジョンに引き込まれる羽目に。

貴重な本を持ってきて、これ読みたいでしょ? とか悪魔か。

 

冒頭のゴブリンの一件は、ちょいとアレでしたが。

ひ弱な人間を引っ張り出しておいて、見失うのはまだしも、その後追われてる彼の様子を、しばらく見てたっていうあたり。オマケにその後笑ってましたからね……

アシタの弱さを見せて、エルシィとの気安さを演出する格好のエピソードで、読みやすくはありました。それに、そこで引っかかっても、続きが気になる魅力があって、全体的には楽しめました。

 

アシタ、情報を売っていたように、ただ本を読んで知識を蓄えるだけじゃなくて、それを活用できる人材なんですよね。

それで窮地を脱した場面もあるわけで、中々に得難い人材だと思われます。

今回得たものや、アルマの示唆した情報の事もありますし、またダンジョンに引っ張りだされるんだろうなぁ。流石に体力のなさを痛感して、少し鍛えるようにはなったようですが、元が元なので、あまり無理をしないで、生き延びて欲しい。



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