気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

カクリヨの短い歌

カクリヨの短い歌3

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「責任、というものがね、自分で勝手に感じているだけかもしれないけど、僕を縛っているような気がするんだ」


BOOK☆WALKER読み放題にて読了。

六歌澪の内1人が辞め、4人が死んで。

残った1人は、基本的に引き籠っていて、組織の旗振り役を務めるような人ではなかった。

そんな中で黄川田が地位を得て、仕事に忙殺されているのはなんというかご愁傷様と言うほかない。

 

力を持ったトップが一度にまとめて消えた事で、穏健派寄りになったそうですが。

亡くなった彼らに心酔していたりして、忠義を示そうとする勢力も残っていて。

明瓦くんは、そんな忠義者を焚き付けて真晴にぶつけることで、歌詠みたちを「共倒れ」させようと目論んでますが。

 

一人戦国時代は健在で。今回もまぁ暴れ回っていて中々に愉快でした。

ただやられるばかりではなく、一矢報いた歌詠みがいたのにはびっくり。条件が難しい歌だったようですけど、見事に当てたな……。

 

歌詠みを滅ぼしたいけど、歌は使いたくない。明瓦の葛藤は、青臭くて結構好きですけど。真晴と完道がいる時代にそれを成すのは無理なんじゃないかな……という想いが強くなるエピソードでありました。

あの二人、以心伝心に過ぎるというか。何となく通じ合ってる部分が強い。

通じ合っているという意味で言えば、椿市と振根の幼馴染二人も結構好き。歌の代償が残っているので、今後は結構大変そうですけど、平穏に過ごしてほしい。

カクリヨの短い歌2

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「僕が間違っていた。正しいことに疑問を向けすぎた。間違っていることに肩入れしすぎた。容赦も遠慮もすべきではなかった。ちゃんと、言わなくてはいけなかったんだ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

三十一文字の歌が奪われ、歪んで帰ってきた世界。

歌に関連する独立機関として、歌典寮は国からも認められた地位を持っていた。

中でも、特に権力を持つ六歌澪と呼ばれる家が存在しているそうで。

その内の一人が、祝園の家を訪問。近く行われる会合場所に、一人戦国時代の犯行予告が届いたとかで、助力を要請。

ま、一番若い彼の独断っぽくて、ジジババは面白くなさそうでしたけど。

 

会合だけで終わるはずもなく、会合場所付近では喉貫き事件なんて物騒な事件も起きているとか。

それにも歌が使われていたこともあった、なんて前振りもあったためか。

はたまた真晴の名前が出たためか。完道はその話にのって、会合場所まで足を運ぶことに。

現地の人と交流してお菓子を与えられている藍佳が可愛くて良かったですね……。

 

そして、それだけ役者がそろって何事も起きない筈がなく。

案の定事件が起きて、人が死んだりしてるわけですが。喉貫き事件と同じ状況で関係者が死んでも、それを隠匿した上で会合を続ける神経の太さは凄い。

狸ばっかりだな、歌典寮。正確には六歌澪ですけれど。

喉貫き事件の犯人と疑われている相手の情報と、挙動が怪しい使用人の事があったので。ミスリードで使用人が何か仕出かすのかと思っていましたが。

……ミスリードはミスリードでも、そっちかぁって感じで。綺麗に騙されました。

 

罠を張っていた人物が、意地を張って逃げて。「詠んでたまるか……」と口にした場面が結構気に入っています。

まだ、心は折れていないようですし。3巻ではまた色々と企んでくるんだろうなぁ。楽しみ。

カクリヨの短い歌

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「歌なんて、くだらないですよ」

 

積読消化。

7回ガガガ大賞受賞作。刊行はなんと20135月です。いや、刊行当時に買ってたんですって。その証拠に金帯ついてますからね。

大賞を! 7年も! 積むな! と自分にツッコミ入れたい感じ。

読みたい気分にならないと、読んでて楽しくないというのがモットーみたいなものなので、気が乗らないとこういう年季入った品が生まれます……

 

閑話休題。

タイトルに「短い歌」とあるように、短歌を主軸に置いた作品です。

一度、世界から三十一文字の歌が喪われ、帰って来た。

タイトルのもう一方、カクリヨとは失われた歌が迷い込んだ、異界のこと。逆に、歌が生まれ帰って来た世界はウツシヨと呼ぶようです。

 

しかし、ウツシヨに戻って来た歌は変質し、詠み上げると禍を招くものすらあった。

それ故に管理の必要が生じ、それが利権ともなり、歌を知る者同士での争いなんかも起こるようになったみたいですが。

普通の人々は、そんな事情も知らず、五七五七七の歌を諳んじる事も出来ない。

 

本格的に学んではいないけれど、国語の授業で触れた百人一首。未だにいくつか覚えていますよ。そういう人は現実にはそれなりに居そうですけど。

この世界には、ほとんど居ないのだ。何がしかの縁によって、禍を招かない歌を知る事もあるようですが、稀な例でしょう。

学校で学んだことも自分を構成するピースとなるわけで、喪失が、悲しいなぁと設定にしんみりしてしまった。

 

さて、まぁそんな世界で歌に触れている人々が描かれるわけですが。

祝園という、数多くの歌を収拾している名家の当主。

一人戦国時代なんて異名を持つ、傍若無人勝手気ままな歌人。

この二人を中心として物語が進みます。章ごとに、視点が切り替わる構成。

名家が抱える歌を狙った刺客を蹴散らす話があったかと思えば、一人戦国時代が歌の噂を聞きつけて東奔西走、持ち主を打破して歌を集める話があって、割と自由でしたね……

ファンタジー要素強めですが、戦闘がないエピソードもあり、全体的には落ち着いてる作品ですねー。嫌いじゃないです。

カクリヨの短い歌 (ガガガ文庫)
大桑八代
小学館
2013-05-31

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ちゃか

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