気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

カルロ・ゼン

幼女戦記12

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「英雄志望の間抜けは」

「自分どころか味方も殺してしまいます」

 

ターニャが思わず「これだから若いのは」と零して大佐を硬直させてましたが。

自分の年齢に自覚がないって、まさにそれだから。

変に地球知識がある分いろいろズレてるんだよなぁ。

別方向をみたまま「同じ方向を向いている!!」んだから笑う。

とりごし苦労と流したことを期待されてるんだよ……

 

新兵達の教導に夜間浸透襲撃って、何事。

クレイジーとか零されてますよ、少佐。

余りに堂々とした態度のため、責任をすべて負うという覚悟があるのか! もっと無慈悲作戦でも任せられるとか思われてますし。

 

そして、戦争が長期化した帝国はじりじりとやせ衰えていて。

参謀本部の会議も、攻勢計画の話し合いを重ねているようですが……

ゼートゥーア少将が、あの時、ターニャから聞いたプランを発案。

徹底的に敵の血を流す、「戦争継続能力の粉砕」という方針転換。

その提案がなされた所で、共和国が動くんだから運がないというか。



幼女戦記11

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「諸君 楽しくなってきたぞ」

「さぞかし楽しいだろう?」

 

愛国の心に満ちた新任少尉たちが眩しい。

彼らに戦争の恐怖を叩き込むというか、教え込むのがライン戦線ですよ……地獄へようこそ。

非情呼集組の素朴な疑問のもと遅らせる、陣地構築講座。

絵にしてもらえると分かりやすくていいですねー。

 

ビアント中佐。

ラインの悪魔対策を練っていたものの、第一作戦は失敗。

エース・オブ・エースを喪う事になって思わず倒れ込んでましたからね。

被害状況的に笑い事じゃないけど、思わず笑ってしまった。こういうコミカルな演出が挟まるから楽しいですよね。

作中は「リアルは地獄だ」状況ですが。

 

ターニャの作戦。敵に出血を強いるドクトリンをビアントが活用。

敵のやっていたことでも有効なら利用するというあたり、柔軟ですねー。

白銀の知見は、大戦を経験した世界の知識は、数世代先を行く。

故に、それを参考にすることは間違ってないんですが……地獄が拡大していく気配がする……


幼女戦記10

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「情報部は!! 何をしていたぁっ!!!」

 

亡命失敗の報に、頭を抱える連合王国。

入念に準備をして臨んだはずの作戦を、一夜でひっくり返されたら叫びたくもなるわな。

でも、えーっと、すみません偶然なんですよそれ……

連合王国側の情報を帝國が掴んでる、と思い込んでしまってる辺りが誤算なんだよなぁ。偶然もここまで重なると笑える。

 

北方戦線がひとまず区切りがついたとはいえ、帝国はもう一つ戦線を抱えていて。

「ラインの悪魔」がラインに戻ってくることに。

共和国もまぁ、それに備えて人員配置をしているようですけどねぇ。自信満々ですが絶対痛い目見るぞビアント……

 

白銀から戦果を譲られたものの、形にできなかった海軍。

まだまだ未成熟ということで、責める向きはありませんが。知識があるターニャは衝撃を受けて、失敗と認識してる模様。

早合点しがちな部分もあって、ターニャはターニャで割といつも綱渡りしてますよね……自爆芸かな?


幼女戦記9

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「「白銀」の真心よ」

(略)

「我々北洋艦隊を立ててくれておる これを将器と言うのだ」

 

孤児院時代のターニャ。

才能あるものを探す検査。魔導士への偏見をなくそうという試みでもあるようですけどね。

そこで、適性を見出されてしまった為に、逃れられないならばと志願した。

ヴィーシャの友人エーリャが情報通で便利というか。

彼女は上手いこと生き残ってそうな気がするなぁ。

 

今回の帝国側の対応を見てると結構後手後手というか。

その場に応じて、動かせる駒を動かしてただけなんですよね。

たまたまそれが大当たりして、敵国を震撼させる結果になってるんですが。

そりゃあ最悪のタイミングで増援来たら情報が漏れていたって思ってしまうよなぁ……

 

そして神々の介入がここにきて描かれる。

どこが「人選は慎重に」だ。めっちゃ願い被りまくってるじゃないか。

その上でメアリーの覚悟が、なぁ。あぁ怖い怖い。後の大敵になる予感しかしない。

 

幼女戦記8

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「諸君! 帝国の勝利である!!」

 

冒頭にある神域での会話が、マッチポンプ過ぎて笑える。

この世の地獄かな。争いを助長し、それによって死んだ人々が「神の名を唱え争いの無益を嘆いておる」というのはひどい。

悪魔と呼ばれるのも納得の所業。聖遺物降ろしたら、信仰しながら死ぬ人増えたから、もっと介入しようぜって鬼か。

 

白銀ターニャと何度も会敵している、アンソン。

彼女を排除しようと奮戦しますが、帝国の増援が追い付いてしまって。

かなり惜しい場面もありましたけどねぇ。

 

奇襲を成功させたこともあり、レガドニアの敗戦が決定的なものとなった。

それ故に首脳陣を逃し、他国で亡命政権を樹立しようと画策。

裏で動いていた連合王国も巻き込まれる事に。

 

休暇を満喫してるターニャも描かれてましたが。

そこで立派な将官として振る舞うものだから、もう……

前線からのお誘いがあって、即座に切り替えできるのは才能ですよね。

内心でどれだけ慌てふためいてたとしても。



幼女戦記7

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「奇跡と魔法を体感した思いはどうだ?」

「呪いの間違いでは?」

「福音と呼びたまえ」

 

ルールさえ守っていればレールの上に乗っていられる。

それを自らの軸としている相手が、神にあったところで早々信仰の心は芽生えないよなぁ。

流血は成熟の通過儀礼とか言ってますし。まぁ、彼女をキーとして世界が大きく変革しようとしてるのは確かですが。別の手段を講じるってのが、おっかない。

というか存在X、割と気軽にターニャに接触してきてて笑う。

 

無理筋の冬期攻勢。

それを止めようとルーデルドルフ少将の下に直訴しに行って。

そこで参謀本部の方針を打ち明けられる。

語りながら、自分の知識と合わせ答えを導き出す。

ここで有用性を発揮してしまうから前線から離れられないんだよなぁ。

 

徹底的に保身に走ろうとする態度が、他からは責任を抱え込むように見える見せ方は流石というか。

「白銀」という看板に周囲の目がくらんで誤魔化されてるんですよねぇ。

自分が吹き込んだ案によって危地へ送られるターニャに合掌。

まー本当に災難なのは、彼女の率いる大隊に蹂躙されたオースフィヨルドの人員でしょうが。


幼女戦記6

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「全くだ 唯一言える事は」
「味方であってよかったということだろう」


ターニャは部下をウォーモンガー認識してるけど、部下を始めに彼女こそウォーモンガーと思われてることには気付いてないんだろうなぁ。

「自分以外は」と頭についてるもんな……

 

北方戦線へ転属となった203大隊。

デコイを駆使し、遠距離攻撃を行い、敵を蹴散らす悪魔の大隊。

訓練された軍人が思い出しパニックを起こす惨状を作り上げた。

味方としてはありがたい増援ですが、他国は帝国への恐怖をさらに募らせる結果になっただろうなぁ。

 

そしていつものすれ違いを発揮。

地頭は悪くないだろうに、変に地球の常識に引っ張られてる部分あるというか。

言葉は通じるのに会話が成立していない。

暗黙の了解とか、ダメだよ通じてないよ……と外野から見てると思いますが。まぁ、噛み合わなくてもそれを打ち消す実績残してるからなぁ。



幼女戦記5

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「連中に経験という教師が如何に高い授業料か」

「身をもって実感させてやる所存ですが」

 

レルゲンを筆頭に帝国軍人は、ダキアの動員した人数に気を取られていましたが。

地球の歴史を、戦争の経過をしるターニャからすればただの的でしかなく。

「どこまで進んでよろしいのでしょうか」という時の顔。

ダキアを脅威認識している時に、あの顔であんな台詞を言われたら、そりゃ固まるよ。

 

戦列を組んで進んでくる歩兵。

それを相手取る、制空権をとった魔導大隊。

結果の見えていた戦いではありますが、凄まじいな……

対空陣営が形になっていた国家相手の教訓を、対空対策が出来ていない状況で適用するなど情報共有が上手くいってない感じ。

 

というかテストでは満点取れるけど、実技は苦手系の問題だから、実戦をつむのが最短ではありますか。

まぁ、未だ「大戦」が無い世界では常識に縛られるのは仕方がないことでしょう。

それ故にターニャがもたらす知識が、各戦線を揺るがす事態になったりするんですが、彼女、その爆弾を意図せずあちこちにまいてるからな……

間近で振り回されている感じのあるレルゲン中佐は、胃に穴が開かないようになさってください。


幼女戦記4

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「なあ諸君 仲間はずれはよくない」

「砲兵隊とも仲良く遊ぼうではないか」

 

大隊編成の任務を任されたターニャ。

最前線にたち、撤退は最後という地獄のツアーへようこそ! と上にいい顔をしつつ現場の人間を振るい落とそうとしたが失敗。

「これに勝る募集広告はない!」というターニャとレルゲンのすれ違いっぷりに笑う。

 

副官に少尉になったヴィーシャが据えられて、かなり気を遣われた人事。

募集が大量に来たせいで追い込まれて、一次試験はともかく、それ以降はかなり過酷な試練を課してましたけどね。悪鬼か鬼神の類しか残れないだろうが、とか考えてましたけど、思いつくあたりアナタも相当なのでは……

 

それで生き残って大隊を編成できてしまったのが、幸運だったのか不運だったのかは、わかりませんがね……

精鋭に鍛え上げられた結果として、前線送りが確定ですし。いやまぁ、元々そういう構想の大隊ですが。

新たにダキアが侵攻してきたという情報まで入って、綱渡りの上でなりたってたんだな帝国という感じ。


幼女戦記3

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「驕って堕ちるよりは 謙虚に生きながらえようと思います」

 

図書館に入室したところ、准将と遭遇。

内心でははしゃぎまくっているものの、外面はいいもので上手く隠してましたが。

今、帝国が見舞われている状況、戦争の推移についての話をすることに。

 

准将がかなり刺激を受けていましたねぇ。地球での知識が多いからなぁ、ターニャ。

天才ではなく努力で秀才に及ばないと言ってましたが。

世界史とってましたけど、結構ポロポロ記憶から抜けて落ちてるので、素直に尊敬します。

まぁ、うっかりが多いのも事実ではありますけど。勢い余って前線行きになってますし。

内心の「どうしてこうなった」をアピールしても、いいんじゃないかな……

 

そして、同時に描かれる「世界大戦から四十年後」の世界。

真実を明らかにせんと、志高く調査にのぞむ記者たちが見たのは、ターニャの存在が徹底的に消されてると思しき資料の数々。

一体帝国に、ターニャになにがあったのか。
なにがあったかって、いやまぁ、負けるんですけどね……ただ、その最期がどんなものだったかにはより興味が湧いたので、楽しみです。こういう構成は好きですね。



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