気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

ガンガンコミックスJOKER

ヴァニタスの手記8

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「なんなんだこれは!!」

 

ついに終幕を迎えた「ジェヴォーダンの獣」編。

単純に逆演算して解決できるものではなく、本人の意思が絡む中で、ヴァニタスが危うい手を使いながらも奮闘してくれたのは良かった。

蒼月の印、案の定爆弾を持っていたというか。使う度蝕まれていくとか、厄介事にも程がある。怖いわー。

ノエがアストルフォ相手に引かずに踏み込んでいった部分とか、泥臭くて好き。

 

なんかいい雰囲気で終わってましたけど、闇の深さが改めて突き付けられてる感じで怖くもあった……

ジャンヌを派遣したのは、以前事件への対処を任じられたとき、期限を切られなかったからだと宣うルスヴン卿の強かな部分嫌いじゃないです。

今回の一件でジャンヌを大公殿下の新しい弱みとするため、一旦は棚上げされたみたいですが。他にも色々思惑蠢いてるんだろうなぁ。

 

事件解決後に、ヴァニタスとジャンヌに変化がありましたが……

どっちも初心というか、周囲の人たちが衝撃受けてて、正直笑った。

しかし、穏やかな移管は長続きせずに、新しい事件が起きるんだからもう……

「ヴァニタスの血を暴け」。厄介事の気配しかしない。


ヴァニタスの手記7

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「オレは!! 信じますよ!!!」

 

最初のノエが、アストルフォ相手に健闘してる場面が好き。

「相手を子供と侮り 自分の力を驕った だから負けた」。という自己分析をしてるのが良い。直前の「次は勝ちます」発言の本気度が伺えるといいますか。

それだけ覚悟をしてなお、ただ邪魔する敵を打ち払うのではなく、知りたいと思い、話しかける辺りがノエですけどね。

 

ジャン・ジャックは“獣”になった。

――では、彼が獣になる前に発生していた被害は、一体誰の手によるものだ?

そこから紡がれるジェヴォーダンの過去が、重くのしかかる。

暗い話に、それでも読ませる引力を持たせるのが上手い作家さんだなぁ、と改めて思いました。

 

獣の事を除外して考えると、死体の状況は「吸血鬼狩り」のものに見えてくる。

教会が、その始まりだったのではないかと言う事実。異端を畏れる人々の、もう止まれない狂気が怖くてたまらない。

坂道を転がる石のように、一度勢いがついたものはそう簡単に止まれない。

守るべきの人々に弾圧されたクロエが、今この地でやろうとしていた事は、復讐だったのかと思えば、更に隠されていたものがあって。

 

いやはや、大切なものを汚された人の執念は凄まじいものがありますね。

そこからネーニアの秘密が明かされるとは思ってませんでしたが、アレ思った以上の爆弾ですね!?

その後の、ヴァニタスとノエのやり取りがまた楽しかった。慌ただしい時の清涼剤ですね彼らは。是非いつまでもそのままでいてほしいものですが。

ヴァニタスの手記(7) (ガンガンコミックスJOKER)
望月 淳
スクウェア・エニックス
2019-10-21

ヴァニタスの手記6

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「彼女の本当の望みがなんなのか」

「何が彼女達にとっての救いなのかも」

「それを知ろうとしないまま 離れたくないです」

 

冒頭からジャンヌが可愛い。

ヴァニタスに思いっきり振り回されていますな。

情報屋とも合流して、ノエとヴァニタスの書を求めて白銀の魔女の下へ向かおうとして。

 

一方、魔女に連行されたノエは吸血されたり、ビンタされたり忙しいな……

呪い持ちの吸血鬼を作る、ネーニアまでいて。ネーニアは強い力を持った吸血鬼相手だと、無理やり名前を奪うことが出来ない。

だから、「願いを叶えたら真名をくれる?」と交渉を持ち掛けるらしい、という情報が出てきました。

 

更には、クロエの過去からオーガストやジャンヌと交流した過去の話。

オーガストの歪みまでも描かれて、うわぁ。元は穏健派で、けれど裏切られて。

そうして彼は権力を掴み、上にいた者を蹴り落としていったようですが。いやぁ、予想以上に重いというか。

オーガストの吸血と呪い、それを弾けるくらい強かったクロエ。そんな彼女も、自ら真名を手放したんだよなぁ……

 

マキナ侯の熊だけが過去編の救いだった感が。

シリアスな場面でアレは卑怯だ……笑った。

ヴァニタスと合流したノエ、獣と処刑人と教会と吸血鬼。

色々と思惑が絡んだ中で、どんな結末に辿り着くのかが、怖くもあり楽しみでもあります。

 

ヴァニタスの手記(6) (ガンガンコミックスJOKER)
望月 淳
スクウェア・エニックス
2019-02-22


ヴァニタスの手記5

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「オレは吸血鬼を“救う”ために来たんだ」

「お前は違うのか」

 

ジャンヌとのデートを満喫してたヴァニタス。

彼女との会話の中で、ルスヴン卿に許可をもらったという言葉が出て。

……あのヴァニタスがジャンヌとのデートを放り出してまで、ノエの安否確認に行くとは思わなかった。

そしてその不安が正しくて何か裏で動いてるんだよなぁ、あの御仁。

 

ノエは今日の記憶が無く、部屋で寝ていた事になっていて。

うーん、後手に回っている感じがしますね。

一方でノエとヴァニタスだったからこそ出来た、狩人ローランとの縁。

彼は自分の信じたいものを信じる。だからこそ、吸血鬼について改めて調べたりしていて。

いつかコレが、何がしかの助けになると凄い熱い。

 

過去に発生した事件「ジェヴォーダンの獣」。

吸血鬼と協会が手を組んで解決に当たったものの、犯人は逃亡し、謎を遺したまま幕を下ろした事件。

その「獣」が現代に再び現れて……

ヴァニタス達も現地に足を運んでましたが……その森がまた厄介そうな状況だし、話を聞かない狩人は来るし、ジャンヌやシャルラタンまで出てきてかなりカオス。

ノエがまた渦中に飛び込んでいった感じはしますが。

今回は謎を明らかにしたうえで、この演目を終えることが出来るのか。楽しみです。

ヴァニタスの手記(5) (ガンガンコミックスJOKER)
望月 淳
スクウェア・エニックス
2018-07-21


ヴァニタスの手記1

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「遂にオレを手伝う気になったかノエ!!」

「違います!!」「えっ」

「オレがあんたを手伝うんじゃない あんたがオレを手伝うんですよ!!」

「いいぞ! やっぱりおまえは面白い!」

 

相変わらずの綺麗な絵柄で、好みです。

吸血鬼が存在している世界。

多くの人には、ずっと昔にあった人間との戦争に負けて滅びた、と思われているらしいですけど。

実際には割と生き延びているようで。

 

そんな世界にある、一つの童話。本来紅の月の下に生まれるはずの吸血鬼。

けれど、ヴァニタスという吸血鬼は、一人呪われていると言われる青い月の下に生まれて。

彼が残した、紅月の吸血鬼たちへ復讐するための道具。

それがヴァニタスの手記。

 

実際吸血鬼たちからは呪いの道具として恐れられていますね。

今、それを手にしている人間……ヴァニタスを名乗る彼は、その道具を使って、吸血鬼たちの治療を為しています。

志は立派だけど……割と最低ですよね、彼。ノエには生理的に無理とか言われてる場面ありましたし。

 

けど、これってヴァニタスがアイテムを持ってるのに、名を歪められた相手があちこちで生まれているって言うのが不穏だよなぁ。

可能性としては「ヴァニタスの手記」が複数存在する、とか。「仮称・ヴァニタス派」とでもいうべき、名を歪める術を確保して暗躍してる連中がいるとかそういう展開になりそうですし。

 

一方で、彼と出会った吸血鬼ノエも不思議な存在ですよね。

かなりの田舎者で、パリに出てきたときにはかなり感動していましたが。

呪われた青い月を恐れない変わった子ども。そして凄腕の吸血鬼に対しても「先生程じゃない」と判断していたり。

……謎なのは、彼の先生の方か。少なくともヴァニタスの存在自体は把握していただろうし、先生の登場が待たれる。

 

そして、カバー裏のデザイン話で、アシスタントさんたちが冷静で笑った。

「描きたくねぇ」「見る分には良い」とか。

「落ち着いてください。人間の腕は2本しかないんです(略)早まらないでください」とか。

ヴァニタスの手記(1) (ガンガンコミックスJOKER)
望月 淳
スクウェア・エニックス
2016-04-22


一週間フレンズ3

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「で正直なところどうなの?」
「長谷くんはすっごく大事なお友達だよ」
「きゃーーー純情~~~!!」


山岸さんの物忘れがすごく心配になってきます。
まぁ、周囲に愛されて何とかなるタイプのキャラ……ってことで納得していいのか。
なんだかんだで強かに生きていきそうですけど、もうちょっとなんとか……ならないか。
カバー裏の「欲しい物」で記憶力欲しくないって言ってたもんな。誰かに頼る気満々だな、この子……
そんな山岸さんの物忘れとか、キャラクターに救われて、香織が女子とも話すようになったのは良いことなんじゃないでしょうか。

長谷と藤宮と桐生。
この三人の関係もちょっと安定したかと思ったところに登場した山岸さん。
「香織ちゃんと桐生くんを友達にしよう作戦」を開始したりと突拍子もない部分もありますが、いい感じに、状況を動かしているというか、少しずつ変化が積み重なっていってる感じがいいですねー。

ちゃんと時間が流れていっているので、夏休みなんて学生のイベントがあるわけですよ。
長谷は、長期休暇があって、藤宮さんのことどうしよう、と慌ててます。長期休暇前だってのに沈んでたり。
結局落ち着くところに落ち着くといいますか、夏休み中も顔を合わせて、海行ったり(暴風雨に見舞われたけど)、花火で盛り上がったりしてます。
そして、さらに藤宮香織のことを知る転校生が登場して。
その男子の存在によって、ようやく築き上げてきたものが壊れてしまったわけですが。
せっかくきれいで楽しい青春をしていたのに、ぽっと出のキャラが壊すとか何してくれてるのかと。
まぁ、なにやらあっちにはあっちの事情があるみたいですけどね。
それにしても、あってそうそうに「裏切者」というとか、随分な真似してますけど、もうちょっと冷静になるべきなんじゃないだろうか……。

一週間フレンズ。(3) (ガンガンコミックスJOKER)
葉月 抹茶
スクウェア・エニックス
2013-04-27

一週間フレンズ2

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「・・・大事なものが何かは思い出せない・・・」
「けど 私は絶対に自分から捨てたりはしない」
「その言葉だけで十分だ」


友達のことを忘れてしまう香織と仲良くなった祐樹。
少しでも状況を変えようと、祐樹は桐生を紹介したりと、交友の輪を広げるわけですが。
そのおかげで前回桐生が助けに入れたのはよかったんでしょうが。
それによって二人の友人関係がクラスメイトに周知される。
俺の方が先に友達になったのに、とムキになる祐樹はすごく面倒くさくて、子供みたいです。まぁ、だからこそ、香織と何度も向き合えているんだとは思いますが。

その絡みもあって、少し香織と喧嘩してしまい、悪い方向に転がっていきます。
日記を落として、ピタゴラスイッチのように連鎖して、祐樹のことを忘れてしまう。
祐樹のことを面倒くさいと思いながらも付き合ってやったり、「本気でうざい」とか言いながら、アドバイスをしたりしているわけで。
苦労性というかまぁ、いい人ですよね。

香織は、桐生のことは「友達じゃない」から記憶に残っている。
けれど、割と交流しているはずなんだけど、長谷の人当たりの良さになれてしまって、どうにも怖く感じている部分があるようです。
記憶が消えるのか実感できていない桐生としては一度試してみたいようですが。
「つまりあれだな あいつが邪魔だからしばらく消えてくれればいいんだな」

とか言い出すのはどうなんだ。割と本気でいっているようだし。
まぁ、仲のいい証拠と思っておきましょう。

香織の家で勉強会をして。知り合った香織の母親から、記憶の問題について打ち明けられたり。
屋上で会話しているところを目撃した、なんかゆるーい感じのクラスメイト女子と友達になったり。
山岸さん。最後に出てきたのになかなか面白いキャラで印象に残っています。
少しずつ、状況が改善されていると思いたい展開ですね。

巻末の「おまけというなの補足説明」が笑えた。
「本編に入れるタイミングを逃したよ!」とこっそり入っているあたりとか。
普通施錠されているだろう屋上に香織たちがいられる理由。
優等生な香織が先生を手伝った時に、こっそり鍵を渡してもらったのが理由だとか。
おい先生それでいいのか。

一週間フレンズ。(2) (ガンガンコミックスJOKER)
葉月 抹茶
スクウェア・エニックス
2012-11-22

一週間フレンズ 1

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「話しづらいことだとは思うけど下手くそでもちゃんと自分の言葉でいうからこそ伝わるもんってあるんじゃねーの」
「だから 長谷はお前のことまっすぐに信じられたんだろ」


1週間で「友達」の記憶を失ってしまう少女、藤宮香織。
家族のことは覚えていたり、勉強で不自由していなかったりと、随分と歪になってしまっているなぁ、と思いましたが。

設定と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、かなりつらいよなぁ。
しかも条件は「親しく感じている友人」の記憶だっていうんだから、なおさら。
友達のふりをしてもその記憶は消えない。
でも、親しい友人の記憶が消えて、ふりで続けている友人未満の記憶が残るっていうのは大変でしょう。
どうして大切な方からこぼれてしまうのか、というところで。
だからこそ彼女は、大切な誰かを作らないように、一人でいる道を選んだ。
そんな彼女に話しかけ、友達になろうと努力する少年、長谷祐樹との交流の話。

記憶を失っている、だから「友人」と一緒に過ごした時間があるのだろう。
そういう論法で納得できてしまう程度には、藤宮も状況を受け入れているんだよなぁ。
まぁ、友達のふりをしてみた結果を覚えていたりとか、孤独であることを選んだ以上一人でできることはやったからこそ、なのかなーと思います。

長谷の友人である、将吾もいいやつだなぁ。
藤宮のことで悩んでいたりする長谷のことを気付いて、心配してますし。
相談してくるまではほっとこ、とか思っていますが、相談してきたら協力してますし。
最後がなんか不穏な感じしますけど、いい関係築けていると思うので、このまま進んでいってもらいたいものですが。

一週間フレンズ。(1) (ガンガンコミックスJOKER)
葉月 抹茶
スクウェア・エニックス
2012-06-22

ガールズ・ゴー・アラウンド 1~2

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「だから今ちょっと頑張ってみるの 失敗して・・・後悔することもあるかもしれないけど」
「でもきっとその後悔は 未来で後悔しないための前向きな後悔だよ」

絵がいい感じだなーと思い購入。話も結構気に入りました。
他人から見れば他愛ない、けど本人にとっては重要な悩みを抱えた少女たちを中心に起こるループ現象。
それに巻き込まれ、解決しようと力を貸す主人公。
っと、割とありそうな感じですが、最後の話でいろいろ動いたかなぁという印象。
終盤、展開巻かれすぎてて、一瞬どういうことなのかと思いましたが。
今回はあらすじと言うか、話のとっかかりで次回以降が本番になりそうですねー。

・・・と1巻と読んだときには思っていました。
まさか2巻で終わってしまうとは。

ループと言う現象の中でどう行動するのかってところだけで終わってしまって残念。
SF研究会の先輩とか、SF好きな大塚とかが出てきて、現象考察の方面に行くのかと思ったら終わった…。

まさかああいう決着になろうとは。
も、もうちょっと救いがあってもよかったんじゃないだろうか。
あれいずれどちらかが狂ってしまいそうな気もするんですが。それすらもループしてしまうのかなぁ。
これはこれで一つのおわりとしてありだと思いますが、もう少し続いてほしかった。


 

“文学少女”と飢え渇く幽霊 4

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「おたくは王子様に会えたの?」
「はい」
そこには、決意があり、意思があった。
美しかった。


文学少女と飢え渇く幽霊、コミカライズの最終巻。
そういえばこんな話でしたね、と懐かしくなりました。
原作で感じた狂気じみた人々の言動とかが、 丁寧に描かれている良作ですね。

最初から最後まで優しいわけではなく、むしろ傷付いた果てに差し込む一筋の光明が描かれているといいますか。
登場人物たちが、肉体的なことも精神的なこともありますけど、傷ついて、ボロボロになっていく描写に容赦がないな、と思っています。
だけど、最後には、そうやって傷ついて、迷って居たはずなのに、それらをより合わせて、少しでも綺麗に見える真実を見つけてくれるから「文学少女」は侮れないですよね。

ハッピーエンドでは決してない物語。
でも、それでも最後には少しの救いがあったのだと信じたい。
そんな愛と情念の物語であるように思います。

エピローグの「過去と未来」が結構好きかなー。
外側から見た、今回の一幕。
どうしようもなく止められなかった破滅の裏側。
麻貴先輩は、どうにかできた部分もあったんじゃないか、とも思わないではないですけど。
全てはもう終わった話、ですからね・・・

コミカライズもどうやら最後になるようで、終わりに一気にまとめていったのは少し残念。
カバー裏の再開後の後日談が本編の重さとは全く違って、少し和みました。

どうせなら他の巻もやって欲しかったような。
しかし、ここまで丁寧にやっていると、中々難しいのかもしれません。
原作完結したのもそれなりに前の話ですからね。
なにしろ、後数冊で「ヒカル」シリーズも終わろうっていうんだから、大分前ですか。

まぁ、良い最終回だった、ということで。


プロフィール

ちゃか

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