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「本は死にません」
「だってみんな 本を愛していらっしゃるでしょう?」

星海社FICTIONSから出ている「サエズリ図書館のワルツさん」のコミカライズ。
是非本が好きな人に読んで欲しい、という原作読んだ時と同じような思いを抱いたので、コミカライズとしては良作かと。

紙の本が貴重品となった世界。
サエズリ図書館と言う紙の本を貸し出している図書館と、その図書館の主、ワルツさん。ほとんど本を読んだことのない女性の話。
教育にも"贅肉"は必要だ、と考える女性教員の話。
祖父が寄贈した本を求めて来館した男性の話。
盗まれた本を探しに行くワルツさんの話。

2番目のコトウさんのエピソードが一番好きですかねー。

「データベースは調べたことしたわからないだろう?」
「私は知らないことを 知りたいんだよ」

本が貴重になった世界でも。
本を愛する人がいる限り、本は死なないのだというワルツさんの言葉が快い。
この本読み終えると、なんか本を読みたくなるんですよね。