気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

グラウスタンディア皇国物語

グラウスタンディア皇国物語3

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「たとえ最後の一兵になろうとも、自らの兵を信じ続ける。それが我々皇族のすべき役目なのだ。自らの民を、自らの兵を信じず、人の上には立つことは出来ん。結果はその後の事なのだ」

絵師が変更。
鵜飼沙樹さん本当にどうしたんですかねー。やっぱり仕事抱えすぎたんだろうか。
兵数に勝るリジアからの侵略。クロムは策を尽くし相手の兵を削り、グラウスタンディアのにとって優位になるように進めていきます。

本当にクロムが有能すぎてなぁ。他の皇国七聖も活躍はしてるんですけどねぇ。
「リジアの頭脳を信じている」からこその策。こちらの策略が見透かされることを踏まえて裏をかく。
敵がさらに一歩進んで、裏側を読んで行動したとしても、対応できるように手は打っていたようですけど。
リジアの上層部は大分腐ってましたけど、その中で、必死に手を尽くして、祖国のために働いていたのに、もくろみ通り動かされていたっていうのは中々痛いだろうなぁ。
それによって失ってしまった者もあるわけだし。

ただ、リジアは今回の件で、貴重な人材を失ったけれど、それ以上に腐った人材をうまく減らせたとも見えます。
その上でさらに、有能な若手は生き残ったし、クロムの手を知ったから、次の侵攻があったら対応してくるでしょうね。
そう考えると厄介な相手を活かしてしまったな、というところですが。
クロムが手を休めず、リジアの軍事拠点を責めようとしているようですが、今度はいったいどんな奇策を用いてくるんでしょうか。

2巻から合間で描かれている他国の様子が気になります。
ラトルグ国のコウソンとレイリンの話。
彼女たちが主人公でも、一本ストーリ―を作れそうな感じが。
わざわざ状況を描いているっていうことは、その内クロムたちとかかわってくるんだろうなぁ。

ジルバ皇がダガットに見せた呪い。
それを見てなんか思いっきり箍が外れたみたいにダガット奮起してましたけど。
一体彼は踏み込んでしまった先で何を見たんですかね。
あのあたりが、グラウスタンディアの内憂とならなければいいんですが……難しいかな。


グラウスタンディア皇国物語2

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人が生きるか死ぬかの境界線は、肉体よりも精神が左右する場合が多い。
死に足を突っ込んだものが、最後に踏ん張り生にしがみつく。それが出来なければ、戦いで生き残ることは出来ない。それがラングの言う『根っこ』だった。


海賊に扮して罠を貼っていた他国の海軍。
その策を見破り、見事クロムたちは勝利を収めるわけですが。
敵地での工作を行う連中が、身元を明らかにするようなものを持っているはずはないですよね。
大本。敵の頭と会談を持つことになり、皇太子や、皇女が出ることに。
当然、クロムも同行してあれこれ画策するわけです。
リュリュという異質な手を借りてる場面があるとはいえ、クロムが優秀過ぎて怖い。
それだけに、エロ本持っているとか、抱き付かれた相手を振りほどかないとか、年相応にそっち方面に興味があるあたりで、なんか人間らしさが出てるようにも思うんですけどね。

呼んでいて思うのは、味方側。グラウスタンディア皇国は、小国だってことですよね。
けれど、戦争をたびたび行っている。そのことについて、皇太子は何か秘密を知っているようですけど。
不利な状況だからこそ、クロムたちの活躍で逆転していくのがドラマになるわけですが。
リジアの十二貴族が大分腐っていたり、今回描かれていた他国の様子からしても、骨肉の争いに発展したりとドロドロしているような状態。

だっていうのに、グラウスタンディアには、タレントが揃いすぎてませんかね。
他国からは警戒されているが、自国の秘密を知りその上で展望を持って行動している皇太子。
自分にできることをしようと行動している皇女。
そのもとで行動していた皇国七聖。クロムが幼少期世話になったラング将軍もそうですけど。
劣勢にあるのはわかっているだろうに、折れる気配がない。
地質学者な七聖は気象学者な兄と、いろいろ気になる現象を観測しているようですし。
この大陸、どこか、というかあちこちおかしいんじゃないか、って思える。
いやまぁ、フィフニス陥れようとしている下種もいるっちゃいるんですけど。このへんは、小国だからこそ、なんだろうか。

それはそれで気になるところですけど。
敵国との会談に乗り出して、のらりくらり交わされるから、証拠を突きつけた。
さぁ、有利に交渉を進められるか……と思ったら、あっさり自白して宣戦布告してくるとか。
リジアも相当頭沸いてるな。いや、あの状況では最善とは言わないまでも次善の手ではあったようですけど……せめて、もうちょっと団結できるようになってから行動起こそうよ、と思わないではない。
単純に数は力なり、でゴリ押しできる地力があるからこその、傲慢なんですかね、このあたり。
敵の動員は合わせて30万に迫ろうかという危機的状況で、クロムがどんな策を見せてくれるのか。
中々楽しめる作品だと思います。積読に埋めてて、ようやく読めた感じなんですけどね!
面白かった。


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ちゃか

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