気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ストライク・ザ・ブラッド

ストライク・ザ・ブラッド APPEND4

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「だいたいの事情は分かりました。帰り道は、わたしが案内してあげられると思います」

 

OVA特典などに収録されたエピソードをまとめたAPPENDシリーズ第4巻。

巻頭に『人工島の落日』という書下ろしが収録されたりもしてましたが。幽霊調査を依頼された古城が雪菜を伴って現地に赴いて……廃墟と化した絃神島を目撃することになる話。

その不思議な環境の中で、再び「偽姫柊」こと零菜ちゃんと遭遇したりもしてました。匂わせがかなり強まってきたというか、ほぼ答え示されているんだから、現実を見つめた方が良いよ2人とも……。

 

イチャついてる度でいえば、「第七話 凪沙のわくわく心理テスト」で相性の良い回答してるのを公の場所で披露してて、「砂糖吐きそう」って言葉に同意してるの笑えた。

あとはSSだから短めのエピソードが多いですねー。

プール掃除したり、海に遊びに行ったり和やかに過ごしてましたね。幽霊関連の話も多くて、なんか夏テイストが強かったかなぁ。

 

「第三話 彼女の中の……」という、古城が自宅で目撃した幽霊の話。

それは雪菜の心情が零れて生じた生霊で……素直な生霊ちゃんの願望に応えるために、リアルの雪菜の頭撫でたり抱き締めたりしてるの微笑ましくて良かったですね。

相変わらず雪菜が強ヒロインすぎましたが、「第十一話 いつかのバースデイ」で紗矢華のエピソードとかも楽しめました。

書き下ろしの一話と巻末の特別編で気になる情報が描かれてましたし、この世界特異な存在多すぎて笑う。

ストライク・ザ・ブラッドAPPEND3

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「ここが夢だろうが現実だろうが知ったことかよ」

“なに?”

「俺の見る夢は、俺が決める。姫柊たちを今すぐ解放しろ。そうすりゃ、おまえは博物館送りくらいで許してやるよ」

 

アニメブルーレイの購入特典や、電撃のイベント向け冊子などに掲載されたSSに書き下ろしを加え短編16本を収録した番外編。

文庫9巻後の話があれば13巻後の話もあって、時系列的にはかなりバラバラなんですけど、ほとんどのエピソードで古城と雪菜がイチャついてて本当になんでこれでまだ付き合ってないんだろうかと首をかしげたくはなりましたね

 

寝起きドッキリしてきた古城を、寝惚けてたとはいえ受け入れてしまったり。

流れ星に祈る姿とか、使い慣れない使い魔の猫を扱おうとしたときに生じたトラブルだったり、獅子王機関の新装備シリーズ第一弾とか、愉快な話も多かったですね。

あとは、妹・凪沙に吸血鬼になってしまったことを長らく言い出せずにいた古城ですが……本編では描かれなかった兄妹の和解エピソードなんかも収録されていて個人的には嬉しくなりましたね。

しっかりと受け入れてくれるけど、それはそれとして償いを求めた。そうやって、対価を求めることでこの話は終わりだと示してくれたのが本当に良かった。

 

あとは書き下ろしの『楽園のウェディング・ベル』。インパクトのある絵面を、とヒロインをドレス姿にしてくれた三雲先生も、しっかりカラー口絵で描いてくれたマニャ子先生にも感謝しかない。

ストライク・ザ・ブラッド22 暁の凱旋

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「だけど、そのときは姫柊が俺を止めてくれるんだろ?」

(略)

「はい。わたしはそのための監視役ですから」

 

シリーズ、ついに完結。

9年以上続いた長編の終わりはちょっともの悲しいですねー。

まぁ、元々明かされずに終わる想定だった裏設定まで吐き出しての完結なので、大団円と言っていいのでは。

古城陣営の面々も(ほぼ)フルキャストで出演してますし。ページ数の問題でカットされた場面もあるようですが。それでも400P越えてる、普通に厚いラノベになってます。

 

異境を制圧したシャフリヤル・レンは、封じられていた眷獣弾頭という兵器を手に入れて。

全てを使えば地球を三度滅ぼして余りある、なんて敵側は謳っていましたが。

真祖クラスの眷獣を封じた弾丸とか、災厄にも程がある。実際、聖域条約機構軍も一度は壊滅状態に追い込んで撤退させてましたしね……

 

おっかないにも程がある平気でしたが、敵が忘れてはいけなかったのは、それが咎神カインの遺産であったこと。

封じただけであったら、絶対に探す者は現れる。ならば、それすらも踏まえた対処を考えておかねばならない。

そこまで考えて実行して。現代において結実したんだから、大したものです。中々の綱渡りでもあったように思いますが。古城が第四真祖になったのも、運命的に思えるな。

 

最終巻であっちでもこっちでも吸血してて、さすが吸血鬼の真祖……って感じでした。

妹の前で、妹の親友から血を吸うのには躊躇するのに、自分が傷つく手を迷わず選ぶ辺りは彼だよなぁ、というか。うん、あそこで吸血する他なかったけれど、うん。一回と言わず殴られろ。爆ぜろ。

 

またしても絃神島が狙われそうになり、奔走しそれを回避することとなっていましたが。

「異境への門があるから狙われるんだから、要石破壊しちゃおう」を味方側がやろうとするのには吹いた。

最終巻でまで内ゲバすんなや。なんとか解決してましたけど。

雪菜がまた色々と悩んでいましたけど、いくらか吹っ切れたように見えるのは良かった。

 

古城は「こんな時でもないと言えないから」とか言わず、もうちょっと積極的になっても良いと思う。

……が、夏音や結瞳が頑張ってくれたお礼に大人のデートする約束させられてる辺り、もうしばらくヘタレでもいいよみたいな気分もある。

 

あと、戦場が異境になった時点である程度は予想出来てましたが。

やっぱり出てきましたね、戦闘狂。来そうな気はしていたよ。

解決後にとった行動も、そこから派生した未来予想も全部こなしてきそうな変な信頼がある。

最初から最後まで、シリーズの空気が一貫していて楽しい作品でした。

完結お疲れ様でした。新作も楽しみにしています。

ストライク・ザ・ブラッド21 十二眷獣と血の従者たち

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「力を与えてくれたことには感謝するぜ。だけど、あんたの出番は終わりだ。あとは約束通り、俺がシャフリヤル・レンのやろうと異境から叩き出すのを黙ってみてろ」

 

アヴローラは異境に堕ち、暁古城は第四真祖の力を手放した。

闘う力を失っても、それでもアヴローラを救いに行こうとする辺りが彼らしいというか。

ここで行動できるからこそ、彼は第四真祖になったんだよなぁと改めて実感しましたね。

とは言え、意気軒高であっても力が足りないのは確かで……そんな古城の前に第一真祖であるキィが現れて取引を持ち掛ける。

 

古城に力を与える代わりに、異境の影響を抑えたいとのことで。

ただ、真祖が元真祖に与える力が生半可なものであるはずもなく。

新しい眷獣に古城は振り回される事に。それを抑える為に、十二人の血の伴侶が必要ということでヒロインが集合する……

いやぁ、これまでの積み重ねがしっかり生きていると言いますか。牽制しあってる部分もありますが、必要以上にギスギスしてはいないかな。

 

雪菜たちが正攻法で行こうとしたところ、浅葱が別ルートの提案をして交渉をまとめてくるんだから大したものといいますか。

最終的に、真祖が居ない状態での怪獣大決戦みたいになってたのは笑うわー。

まぁ浅葱の提案があったからこそ、戦車乗りとかの助力も得やすい作戦になってました。最後の雪菜と浅葱が協力しての手も良かったですしね。

 

今回は、一度力を失った古城が再度戦うための準備回でした。

とはいえ合間合間で、過去の天部のエピソードなんかも描かれていましたし、いよいよ最終決戦の様相を呈してきた感じがしますねー。


ストライク・ザ・ブラッド20 再会の吸血姫

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「それでもおまえに会えてよかった」

 

真祖たちが乱入して混沌とした領主戦争。

古城は、第四真祖の眷獣が一つ欠けた不完全な状態で。

それ故に彼は今回、飢えや渇きに苦しむことに。

優秀な三人の霊媒から吸血してなお収まらないって相当ですね……

 

事態収拾の切り札として連れてこられ十二番目のアヴローラ。

彼女が本当に今回の鍵になったと言いますか。

古城の決断は、彼ならそうするというものではありましたが。

そこに横やりを入れて来た相手が居た、というか。いったい何時から準備を進めていやがった、というような状況で。

 

零番目を撃破して事態は終わらず。

むしろさらに混沌が加速してきた、というような印象。

古城が第四真祖の力を揮えなくなり、彼の「血の花嫁」として霊力を抑えていた雪菜も同様で。

でも、この二人は止まらない。力があるから戦っていたのではなく、それが許せないから抗っていたんですからね。うん、いいシーンでした。



ストライク・ザ・ブラッド19 終わらない夜の宴

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「本当にもう、あなたは、わたしがちょっと目を離しただけで、いつもいつもそんな傷だらけになって……いったいなにを考えてるんですか!?」

「え!? いや、そんなこと言ってる場合じゃ……」

 

アルディギアでの騒動を終え、無事に帰還……となるはずもなく。

第四真祖が不在の数日の間に絃神島では別の騒動が起きていて。

終焉教団なる連中が、第四真祖を騙り領主戦争なんかを勃発させていて。

インフラとかも寸断されている、というか領主戦争で奪い合う要素にされていてかなり好きに暴れられている感じ。

 

そんな中でも、古城の知り合いたちが逞しく生き延びてるのはさすが。

領主戦争の中でもそこそこのランクに位置取ってましたし。

ただまぁ、絃神島で暴れ始める前段階として那月ちゃんと静寂破りを蹴散らしてる辺り油断ならない相手ですし

 

……それ以上に、他の真祖までここに集結し始めて、絃神島今度こそ終わったな……って感じすらある。

これはいよいよ古城もその身分を隠しておけなくなってくるのでは。



ストライク・ザ・ブラッドAPPEND2 彩昴祭の昼と夜

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「大丈夫、大丈夫。服用しても人体に害はないから」

「そ、そうか……いや、だけど……」

「で、せっかくの機会だし。薬を飲んじゃった生徒を見つけて効果を確認しようと思って!」

「罪のない一般生徒を人体実験に使うな!」

 

アニメの円盤特典として発表した連作短編の加筆修正版。

本編の5巻、6巻の間あたりに起きた出来事が描かれています。

十月に行われたフェスタの後、十一月には古城たちの通う学園では学園祭が行われることとなって。

 

古城たちの学園祭が何事もなく終わるとは思いませんでしたが。

学園祭の情報を得たラ・フォリアが見学にやって来て、それを狙った襲撃が行われたり。

お化け屋敷用に準備した幻術サーバーが暴走したり。

一番どうしようもないな、と笑ったのは古城母の職場で作られていた実験薬が誤って出荷され、学園祭の備品に混入。

それが見た目板チョコの媚薬というトンデモな代物で、事情をしった古城たちが回収に走り回っている様子は笑えました。

回収に来たとかじゃなくて、どうせだから飲んだ人を観察しよう! と出向いてきてる辺り深森も神経太いな……

 

ラ・フォリアが古城をからかってなんだかなんだ満喫していた感じはしますが……

同じくらい満喫して、周囲には甚大な被害をもたらした御仁はヴァトラーだよな……何やっているんだ、アイツ……

あそこまで好き勝手やってると人生楽しいだろうな……

 

そして学園祭を描いた番外編のほかに、那月ちゃんの過去を描いた外伝も収録されていました。

魔女の力を得た初期のころは、向こう見ずというか。那月ちゃんにも若い時はあったんだなぁ、という感じでかなり新鮮でした。

内容としては巨大な犯罪組織を一つほぼ一人で壊滅させたという、血なまぐさい感じのアレでしたが。

 

後書きによればAPPENDが続いて出てましたが次は本編が出る予定だとか。

結構気になる引きで終わっているので、本編も楽しみです。



ストライク・ザ・ブラッドAPPEND1 人形師の遺産

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「あなたは本っ当に仕方のない吸血鬼ですね……ばか!」

 

第二部が始まったところで、なぜか唐突に過去編というか。

本編1巻の事件後にあった出来事を収録した番外編が登場。

何故今更刊行されたのか、正直謎ですが。

それぞれのキャラクターの普段と違う一面が見れたり……いつも通りの古城や雪菜が見れたのは良かったかなぁ。

 

吸血鬼がかかるという風邪をひいた古城。

魔族特有の病気なんかもやっぱりあるんですねー。

幼少期にり患してしまえば抗体ができて、それ以降ほぼかからない病気のようですが。

特殊な事例で吸血鬼になった古城には抗体がなかった、と。真祖でも風邪は引くんだな……と何か感心してしまった。

 

シリーズ最新刊で催眠術掛けられた時と言い、我を忘れている時の方が、能力の制御できているって言うのはなんというかご愁傷さまというか……

もう、あの黒歴史を受け入れていっそ開き直った方が強いんじゃないのかなぁ。

古城が強くなりすぎると、緊急時の吸血行為という言い訳がなくなって、それはそれで大変そうですけど。



ストライク・ザ・ブラッド18 真説・ヴァルキュリアの王国

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「素敵な花火でした」

 

扉絵の夏音が来てる民族衣装が可愛かったー。

タイトルに「ヴァルキュリアの王国」とあるように今回はラ・フォリア回……になるのかと思いきや、確かに結構動いてはいるんですが、思っていたほどでもなかった感。

吸血シーンとか入れてくるかと思ったんですがねー。

 

アルティギア王国で行われる式典に、夏音が招かれて。

その護衛代わりに、古城を引っ張り出すあたりあの王女様容赦ないな。

曲がりなりにも真祖だぞ、ソイツ……それに便乗して浅葱や矢瀬もアルティギアに行ったりしていましたが……

戦王領域との平和条約締結記念式典、という魔族との共存を望まない勢力からすれば、潰したくてたまらない式典でしょうし、襲撃が予想されるというのも納得できる話。

 

実際、襲撃されてるわけですしね!

王女攫ったりしてましたし、古城を罠に嵌めることに成功したり、手際は良かったんですけどねぇ。

結局のところ、第四真祖の怒りを買って叩き潰されておりました。

なんでもこのエピソードはOVAになったプロットのリメイクだとか。ほぼオリジナル入った部分もあるようなので、一概に比較は出来ないみたいですけどねー。

OVAとか追い切れてなかったので、こういう再利用は個人的には嬉しい限りです。

また、次に続くような引きだったので、シリーズが続いていきそうなのはほっとしています。いい加減古城と雪菜は自覚するべきなんじゃないのかなぁ、とか。


 

ストライク・ザ・ブラッド17 折れた聖槍

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『――夜の帝国に喧嘩を売って、無事で済むと思ってた?』

 

新学期を迎えて。古城は何とか進級できたようですけど。

穏やかな日々が流れる中、絃神島にまた新しい火種を持ち込む連中が居て。

それと同時に、雪菜そっくりの偽物が現れてちょっと周りを混乱させたりしていましたが。

……彼女自身の「秘密」に関しては、割と簡単にわかる類だと思うんですがねぇ。

電撃文庫の20周年記念の公式海賊版に掲載された番外編を原型に広げられたエピソード。

 

もう雪菜と古城はとっとと付き合ってしまえばいいと思うよ……ってくらいの距離ですが、じれったいですねー。

監視役の交代を、という意見が日本政府から出てきて。

更にそんな話が出てる状況で、雪菜の槍が折れてしまい。正式に辞令が出る前から雪菜は同じ剣巫である唯里に引き継ぎをしたりしてました。

 

……彼女の「監視」に向ける熱意、その暴走っぷりを見て唯里も怖いと感じてますしね。

あの分析ノートは怖い。

プライバシーにかかわる部分をカットしつつ、60冊を超えるノートをまとめ、他の女子との会話を丹念に再現してるとか。

雪菜にはヤンデレの才能があるんじゃないかな……

まぁ、槍が折れたと思ったらこの巻のうちに修理されて、監視役の交代についても流れていったのは笑った。

 

また癖のある敵が暴れてたなんて話も合った気がしますが、今回のメインは雪菜回りの状況だったんじゃないかなぁ。

新体制になった糸神島の状況も割と見えてきた感じがありますし、次回は何やら思惑を以て動いているらしいラフォリア絡みの事件ですかねー。

あの王女様は何をする気なのでしょうか。




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