気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

スーパーダッシュ文庫

カンピオーネⅤ 剣の巫女

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「私は、護堂さんにどこまでもついていきます。委員会のみなさんがあの人に害が及ぶような要請をされても、応えることはできません。あの人が委員会と距離を置こうと決心されるのなら、私もそれに従います。そのことをお忘れなきようお願いします!」

 

日本の魔術界事情なんかも少し書かれてましたな。

万里谷たちがただの巫女ではなく媛巫女と言われているあたりとか、組織における立ち位置とか。

この間まで海外に引っ張って行かれていたので、今回の舞台は日本です。

 

新たな媛巫女、清秋院恵那が登場。

彼女は、ご老公という上役たちの意志に従って、エリカたちを排除しようと動き出して。

まぁ、単純にそのままやられるエリカではありませんが。

一方でリリアナは視野が狭くなっていたため、ちょっと厳しく言われてましたが……その辺は当然か。

王様一人存在するだけでも、パワーバランス壊せる凄いキャラだからなぁ、その扱いには細心の注意祓わなきゃならないわけで。

 

万里谷がサポート要員なので、日本サイドからも戦えるメンバーを護堂のハーレムに加入するという組織の陰謀が……

あながち間違っていないのがなぁ。

この巻で護堂もついに最後の化身を発動。十の化身すべて使えるようになってしまったわけですが。

……あちこちで再戦フラグ建ててるから、コレまた厄介ごと引き起こす引鉄になるよなぁ。

カンピオーネⅣ 英雄と王

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「俺しかいないから俺がやってる。それだけの話なんだ。そして、ここからは、完全に俺のワガママで王様とか呼んでほしくない理由が実は一応あるんだけど――」

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「俺は、俺程度のヤツを断じて王様だなんて認めたくない。あと、王様扱いされたからって調子にも乗りたくない。俺は自分がどんな人間か一応知ってるつもりだから、人に言われたぐらいでその認識を変えるつもりはないんだ!」

 

異動したこともあって、仕事関連でちょっと忙しいので、ストックを放出。
一応新刊もいくつか読んではいるんですけど、記事にまとまってないんですよねぇ……
やりたいこと、やらなきゃいけないことは多いのに、時間が圧倒的に足りない……

閑話休題。
何度目かのイタリアを満喫……出来ていない護堂。

少女たちに囲まれ、心労を重ねた護堂は逃亡を決意するんですが……逃げた先で別の少女とフラグ建てるんだからなぁ。

神様と戦うのと同じくらい、フラグ建てるのは逃れようがない運命なんですね。

 

護堂はとっとと日本神話の「天岩戸」みたいに引きこもる系とか逃走系の神話持ってる神様倒して逃げ隠れする権能をえる努力をした方がいいんじゃなかろうか。

もっとも、今回ドニが披露した発明の神を打倒して得た「発明を封じる」権能。

それを見てエリカは権能を得る時にカンピオーネの性格・性質の影響を受けてアレンジされているのではないかと推察を建てていたわけで。

そうすると、多分護堂が逃げ隠れする逸話を持ってる神様倒しても多分、別方向にねじれるんだろうなぁ。

 

アテナにさらわれて、修行に付き合わされることになった護堂。

神殺しを鍛えてみようとひょいっと別の神様と戦わせるとか、スケールデカいというか、やることなすこと被害甚大でさすが神様としかいえない。

エリカの友人でもある、リリアナが護堂に教授の魔術を使う展開に。エリカは暗躍・陰謀なんでもござれですが、そんな彼女との付き合いがあった割に彼女は純情だよなぁ。苦労人気質。

 

ウルスラグナの力を制限できる相手だろうと、上手い事勝利への道を掴むあたりはさすがカンピオーネ。しぶとい。

最新刊まで読んでるとひしひしと思うんですが、カンピオーネってどうしたら死ぬんでしょうね……だってこの人達、殺されても権能でさらっと蘇ったりしますからね……




カンピオーネⅢ はじまりの物語

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「今のあんたは、ただ強いだけだ。誰よりも強い神様だからって勝手気ままに暴れているだけの怪物だ。そんなの全然英雄なんかじゃない。俺は、ただ強いだけのヤツを英雄だなんて認めない。だからあんたに従わないし、ひざまずく必要も感じないんだ。文句あるか!」

 

草薙護堂が神殺しになる前の物語。

カンピオーネは世に幾人かいるが、既に魔術や武術などに親しんでいる者がほとんど。

ナンパな祖父やら、変り者の親戚に囲まれていてその影響を受けているので、普通の高校生とは言い切れませんが。

それでもこと戦闘という意味では素人の護堂がいかにして神殺しとなったのか。それが明かされる話です。

 

祖父の友人を訪ねイタリアを訪れ、そこでエリカやとある少年に出会い。

そこからズルズルと「神」を巡る騒動に関わっていくことになるんですが。

……カンピオーネとなる前から、事件に巻き込まれる宿命だったのか。

しかし、神殺しをなす前でも、彼の性根は変わっていませんね。

貸しがあるから、と命掛けで神の前に立った彼の根性と、使えるものは何でも使う図太さはこの時から健在で。

 

ウルスラグナ以外にも別の神様が出てきたのはちょっと予想外ではありましたが。

まぁ、それぐらいの要素積み重ならないと素人が神殺しなんて大業を為せるはずもなし。

……しかしあちこちで因縁ばら撒くのもこの当時からなのか。もはやここまで行くと騒動起こすのが趣味なんじゃないかとすら疑いたくなりますね。

調査したり、情報操作したりする方々はご愁傷様です。えぇ。

カンピオーネ!17 英雄の名

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「運命、宿命、血縁、神々の加護、義務、信仰、人間の身の限界、非力さ、本来であれば抗うことも許されないほどの力の差……ありとあらゆる障害を軽やかにすり抜けて、君たち神殺しはいつも僕の前に立ちはだかり、僕を幾度も打ち倒す」
(略)
「だからだろうな。僕は君たちと戦うたびにいつも敬意を抱いてしまう」


画がまた凄い変わってませんか……?
内容的には十分面白いと思ったんですがね、画で所々でブレーキ掛かる感じが。

閑話休題。
過去渡りの騒動の後、ドニにもアイーシャにも逃げられたそうですよ。
まぁ、カンピオーネがそうたやすく捕まえられるはずもないか。
それぞれが最後の王に興味を持つようになって、ずいぶんと錯綜してきたなぁ、という状態ですが。
そんな中で、護堂に接触してきたのは神祖パラス・アテナだった。
戦いの中で、最後の王が復活し、護堂は姐さんと対峙しますが。
最初の邂逅においては、カンピオーネ二人を以ても分が悪く撤退する羽目に。
流石に魔王殺し、最後の王と言われるだけのことはあるというか、前評判分の働きはやっているよなぁ、という感じ。

最後の王が、まつろっていたウルスラグナと重なるという感じがまた。
これまでのただひたすらに害を巻いていた神様とは違って、好感の持てる人柄なんですよね。
能力は厄介極まりないものなんですけど。
地球上に存在しているカンピオーネの分だけ強化されるという盟約の大法。
おっかないにもほどがあるといいますか。
協力できる範囲での最大限を以て、一時的に最後の王を退けるものの、その場しのぎにしかならないとかなんとか。
力が満ちたからには、いずれ時を置いてまた復活するとか。厄介にもほどがあるなぁ。

しかし、カンピオーネどもは本当に自重しないな!
敵が強大だから、魔王連合が結成されて最後の王と決戦を繰り広げるのかと思っていた時期がありました……
そうなった場合、あちこち焦土と化しそうで怖いですけど。
カンピオーネの辞書に協力なんて文字が乗っている訳もなかったですね……
最後の王を前に、内ゲバする気満々じゃないですかこの人たち……
え、最後の王相手じゃなくて、カンピオーネ相手に結託して戦争起こす気ですか。
どうなるのか全く分かりませんな、コレ。


カンピオーネ! 16 英雄たちの鼓動

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「……いいや。そいつは間違ってるぞ」
(略)
「逆だよ。俺の方があんたを倒しにいく。そういう約束なんだ。あんたには大きな借りがあって、俺はそいつを返さなきゃいけないんだよ」


絵が結構変わって来たなぁ、という感じで。
護堂の印象がまるで違うんですけど。
一体何があったというんだ……

短編いくつかと、最終章前の中編が一つ収録。
短編はあちこちに収録されていたのをまとめた感じなので、時期も結構バラバラだったりします。
なもんで、ちょっと行動に温度差があるかなぁ、というような印象も。

BD特典だったらしい、余話・顕聖二郎真君が載っていたのは個人的にはありがたいですねー。
魔王の大敵である、正義の味方、と言いますか。
まつろわぬ神とはならずその性質をゆがめていない神様が、少し力を送り込んでちょっかいを出してきた感じですが。
スサノオのご老公が会話してますし、幽世の一部なのかもしれませんけど、まつろわぬ神からの離脱組だけじゃなくて、普通の神様も存在しているんですねー、と今さらながらに思いましたが。
どうしてもまつろわぬ神とカンピオーネの怪獣大決戦になってしまいますし。
……時に怪獣の両方がカンピオーネだったりするんですけど、その辺は、まぁ……魔王ですし。
あー護堂もちゃんと白馬の標的になるんですえ。
というか……自覚、有ったんですね。
確かにこれは使いたくない。

一番楽しく読んだのはやっぱり、最後の中編かなぁ。
ようやく過去から帰ってきたドニ。
しかしあそこまで強力な力を持った『最後の王』にドニが興味を持たないはずがない。
というわけで情報探しに行くんですが……引っ掻き回すことに関しては天才的だな、この魔王。
おかげで護堂がヒントを得たわけですが。そこで逆縁の神々と出会う。
少しずつ触れられていたアテナが神祖として蘇り、最後の王復活のために動き出します。
宣戦布告に来るんだから義理堅いというかなんというか。
ネタとして言ってしまえば再生怪人のはずなのに、熱いんだから最高ですよね。
敵側は陣営整えてきましたし、神々対カンピオーネの決戦になっていくんでしょうか。
カンピオーネたちの方が結束できるかどうかは疑問ですけれど。


カンピオーネ!Ⅱ 魔王来臨

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「覚えておくがいい。我ら『王』同士は互いを無視し合うか、不戦の盟約を結ぶか、終生の敵と決めて戦い抜くか――いずれかだ。今より貴様は、我が敵のひとりとなる!」

古参のカンピオーネ、ヴォパン侯が来日。
それには、ある儀式を行うための準備という目的があって。
主人公の友人がそれに巻き込まれて、また争いに発展していくわけですよ。

今回は、ヴォパン侯爵の他、リリアナとかも登場してきて、キャラクターが少しずつ増えて言ってるなぁ、という感じで。
表紙にもいる、万里谷が今回のヒロインってところでしょうか。
囚われの姫を助けるっていうのとはまた違いますか。
強大な力に追われている相手を助けるっていうのは王道ではありますなー。
カンピオーネ同士が相争う結果になると、凄く大参事ですけど。

しかし、巫女がいくらつぶれても構わないから、神降ろしの儀式をやってしまおうっていうヴォパンは結構あくどい。
まー、魔王と恐れられるカンピオーネとなれば、これぐらいは当然なのか。
比較してみれば、護堂はまだ話が通じるかもしれないと思えるのは幸いなのかどうか。

友人の為に、格上との戦いに臨む姿は格好良いような気がするけど、彼が戦う時の「切り札」に絡むのがいちゃいちゃイベントなわけでして。
真面目に熱いバトルしてたのどこ行った、な感じが。面白いから良いですけどね。
最新刊あたりとか、もう、日常的にいちゃいちゃしているから、シリアスな場面で何をっていうのはなくなりましたけどね。

サルバトーレが結構良いキャラしてるなぁ、と思いましたけどね。
あっちこっちに火種巻いているというか、本気で自分本位というか。
カンピオーネっていうのはそういうものだとわかっていますけど、それにしてもなぁ。
というか、戦うたびに、主人公が再戦フラグ立てまくりで、将来不安。
ヴォパン侯爵のカンピオーネ同士の関係について、っていうのは、長く存在しているカンピオーネとして、間違ってもいないでしょう。
護堂、追い込まれると結構「実力行使」に出ること多いですから、不戦の盟約結ぶこととか難しいんじゃないのかなぁ。平和主義といいながら、なんのかんので、カンピオーネですからね。
まー、殺しても死ななそうな人ばっかなんで、たまに同族と喧嘩してガス抜きでもしてればいいんじゃないかなーなんて思ったりもするんですが。


カンピオーネ! 神はまつろわず

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「あなたは私の危機に、ちゃんと駆けつけて下さいました。まあ、ご自分で呼び込んだ神様が暴れたせいでもありますが、ちゃんと帳尻を合わせてくれる方なんだなって、すこし見直しました。――本当ですよ?」
「……あんまり見直してる言い方じゃないなァ、それは」
「そうでしたか? なら、後でもっと気の利いた褒め方を考えて差し上げます。今は存分にお力をお振るいなさいませ。そのおつもりなのでしょう?」


現代においても魔術は存在し、各地で信仰される神もまた実在する。
そして超常の力を持つ神を殺した者は、神の持つ権能を得、「カンピオーネ」と呼ばれる。
主人公の草薙護堂は、そんな「カンピオーネ」としての力を得たものの、魔術についての知識もなく、武にも通じていない普通の高校生。

まぁ、カンピオーネになってる時点で「普通の」っていう所は嘘になってしまうわけなんですけど。
護堂は、平穏な日常を求めるけれど、神殺しを果たした人間にそんなものが認められるはずもなく。
自称愛人のエリカの手によって、さらなる騒乱へと巻き込まれていく、と。
・・・最終的に騒ぎを大きくしているのは自分なんですけどね。
これで、神様倒して権能を増やしていたら、究極の自作自演という感じになりそうですけど。

西欧の魔術師であるエリカにそそのかされ、強力な魔術具であり、神様が狙っているらしいメダルを日本に持ち込んだ護堂。
そうすると、当然日本にある、魔術的な組織も黙ってはいられないわけで。
たまたま同じ高校に通っていた「媛巫女」という役目もつ少女を護堂と接触させる。
というような感じで進んでいきますねー。

一巻から敵対者として、結構ネームバリューある神様引っ張って来たなーと言う感じですけど。
あとは、護堂がカンピオーネになってから、という前提で話が進んでいくのですよね。で、エリカとは護堂がカンピオーネになった当時からの付き合いってことで、過去話が色々と盛り込まれているわけですが。
色々と説明することが多くて後回しになっているから、その辺のネタ持ち出すのはあとでもよかったんじゃないかなーみたいな感じもしますね。

護堂の伝説はここから始まるんだ・・・口では平和とか平穏を求めながらも、実際行動をおこせば被害甚大なんだもんなぁ。
そりゃあ、カンピオーネが畏れられるわけです。
実際、話が進むにつれて護堂を含めて現代に7人いるっていうカンピオーネがそれぞれ登場してくるわけですが、どいつもこいつも一筋縄じゃいかないというか、どうかおとなしくしていてくださいって類の人ばっかりだからなぁ。
そんな人々でないと、カンピオーネにはなれないのか・・・


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スーパーダッシュ文庫と、ダッシュエックス文庫の感想まとめ記事。
著者名アイウエオ順。

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