気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

ダブルクロス

ダブルクロスThe 3rd Editionサプリメント タイムリゲイン

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朝日:……でも、僕はお前の理想なんて信じることはできない――

GM:「何故だ?」

朝日:だってエレイン姫が泣いたじゃないか!

 

TRPG『ダブルクロス』のサプリメント。

「オーバークロック」に記載された「クロノスガーディアン」を利用した、「複数のステージに亘るセッション」をモチーフにしたとか。

 

リプレイと、データから構成されていて、リプレイでは基本ステージから2人、ホーリーグレイルステージから2PCを選出してます。

旧版のリプレイも読んだことあるので、嵯峨童子の本体であるガウェインが肉体を得ていたのが中々面白かった。

思念のこもったレネゲイドビーイングが先に登場して、後に本体が描写される展開が面白いと言いますか。

 

リプレイ自体は、聖杯とか聖槍とか中二心くすぐりそうなワードが盛りだくさんでしたね。

複数のステージにわたっている演出として、それぞれの価値基準が異なるというロールプレイもうまく描かれていたと思います。

 

データ部分は『オーバークロック』の追加ステージで使用できるユニークアイテムと各ステージ用のエンブレムデータ。

エンブレムデータは必要経験点多いけど、なんというかロマンあって好きです。エンブレム所持PCとかプレイしてみたいものですが、最近GMやってばっかりでPC参加してないんだよなぁ。セッションやりたい……

ダブルクロス The 3rd Edition サプリメント タイムリゲイン
矢野俊策
ファーイースト・アミューズメント・リサーチ
2016-02
 

ダブルクロスThe 3rd Editionデータ集 ヒューマンリレーション

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「煩わしいこともある」
「でも、しがらみも 思い出になるものさ」
「そういうものでしょうか」
「キミには遠い未来の話かな」


オーヴァードが紡ぐキズナをテーマにしたサプリメント。
これまでにダブルクロスに登場してきた、15人の代表的なNPCに焦点を当てて、より深く紹介するリレーションデータ。
それ以外にも追加で、新たなエフェクトやDロイスなどが収録されています。
紹介されているNPCは簡単な経歴と、代表的な一日の過ごし方。
彼らの日常について記したSSと、他のNPCからの雑感。
NPCとの絆を示すユニークアイテムなどが掲載されています。

15人のNPCは、リヴァイアサンやプランナー、コードウェル博士といった各組織のトップ。
玉野椿や、薬王寺結希。墓守や青峰ミユキなど、これまでのリプレイでPCを務めたキャラなども掲載されています。
組織の幹部との関係はどうあればいいのか。
他にも、玉野椿はチルドレン出身のエージェントで今はチルドレンの指導教官を務めているNPC。
これは、引退したPCを再登場させるときの参考になる、だとか運用についても色々書かれています。

一番気になっているのは、フィン・ブースロイドの奥さんについて何ですけど。
いや、あの年齢なら、結婚していれば孫までいるでしょう。
それはいいんですけど、プランナーが恋のキューピッドになるような存在と付き合っていたっておいおい。
なんかSSでも愉快なネタがばら撒かれていて、1冊の本にでもなりそうなんですけど。
一体どんな青年期を過ごしたんだフィン……


ダブルクロスThe 3rd Edition リプレイ 春日恭二の事件簿

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墓守:いい夢だったか、旦那。
恭二:ああ、とても心地がいい夢だったよ。
墓守:そうか
恭二:そうだ、良い悪夢だった――――。


サプリメント、ヒューマンリレーションが出たので合わせて登場のリプレイ。
サプリも買っているので詳細はそっちで触れますが。
ざっくり言うと、これまで登場した名物キャラとの絆をデータ化したものですね。
そうなると当然、春日恭二もその中に入っているわけで。
改めて春日恭二が登場するリプレイを、という企画です。

まさか彼がPCとして登場することになろうとは。
その他のPCはメビウスにも登場した墓守、FHの始末屋アリサ。
そしてUGNの〝謎の女”鈴木和美。
これまでのリプレイなどに登場してきたキャラのみで構成された、豪華な婦人。
正直、鈴木和美っていったい誰だったかと疑問符は浮かびましたが。
旧版のリプレイに登場していたキャラですね、紹介見ても靄がかかった感じだったんですが、読んでて「確かにこういうキャラいたなぁ」と思い出しました。

第一話「春日恭二抹殺司令」と第二話「春日恭二殺人事件」の二話から構成されています。
タイトルからして酷い。おまけにダブルハンドアウトルールを採用しているので、腹の探り合いになっていて中々楽しかったです。
1話は、戦いにつかれた春日がFHエージェントとして活動を止め、まさかのラーメン屋の店員になっている話。
誇りを失ったなら殺すべし、と抹殺指令を受けた三人が春日の前に立つわけですが。
まさかディアボロスが子供にいろいろ教えている場面がみられるとは。微笑ましい夢のような景色でしたね。
悪魔が道を諭すとか、悪夢のようなものですが。
やっぱり春日恭二は、悪役として、得難いキャラですよねぇ。

第2話は……1話以上に酷い。
春日恭二がゲシュタルト崩壊しそうになるシナリオって何だ。
いや、面白かったですよ。途中墓守がポンコツだったことも含めて。
締めるところは締めてくれるから安心して読めました。
笑える場面も多かったですけど、それだけに格好いいシーンが光った感じ。
良いリプレイでした。


ダブルクロス・リプレイ・ジェネシス 4 創世のメモリアル

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あやめ:コウ君は無価値なんかじゃないよ!
GM:「ほう?」
あやめ:だって、だって……あたしが必要としているもの!

エピソード7「残酷な運命~Cruel Destiny~」とエピソード8「始まりの日~The Beginning Day~」を収録したジェネシス最終話。

前回追い払われたものの、ドクターは10年来の計画を実現させようと動いているわけで。
一度や二度の失敗では諦めません。
しつこいけれど、まぁ、それでこそFHって感じがしますな。
ただ、ドクターは自分の研究しか目に入ってないから、失敗した子供へのあたりが分かりやすく厳しくなっていて、歪さが光ってました。

コウが過去のトラウマを刺激されて、大分へこたれてました。
最終話まで引きずってましたけど、そこまでへこんでた分、吹っ切ってからの行動は中々よかったんじゃないでしょうか。
霧谷との会話で、自分を追い込んでいくロールプレイとかはすごかった。
あやめもヒロインしていたというか、ぎすぎすしていたコウに踏み込んでいけるのはいいですねー。
神月と瞳があまり見ないコウの姿に動じていたのに。

しかし、ドクターは本当に話が通じないな……嫌がらせとか強引な手段については一級品なんですけど。
戦闘になった時のスタイルには驚きました。てっきり神月先生と同じ幻覚系統だと思ってましたよ…

そして、最終話はこれまで引っ張ってきたカインの起こした騒動を止める流れ。
市内全域にわたる事件は、規模の大きさもさることながら、ワーディングが使えないこともあり、かなり大変なことになってました。
隔絶されて応援も届きませんでしたし。というか、UGNの部隊は、全滅しすぎじゃないだろうか。敵の強大さアピールするのにはいいですが、その内壊滅しそうで怖い。
吹っ切ったコウの覚悟。カインとは違う道を選んだって事が分かりやすくていい最終回だったと思います。

ダブルクロス・リプレイ・ジェネシス 3 断罪のジャスティス

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コウ:俺からはあまりいうことが無い。ただ、待っている人達はお前の日常なのだろう?
あやめ:うん、大切な日常だよ。
コウ:待っているのに、日常へ帰らないのか。
あやめ:……あたしは、帰りたい。

エピソード5「追憶の交差点~Recollection Crossroads~」とエピソード6「恐るべき子供たち~Enfants Terribles~」の2話収録。

コウとあやめ、そしてカイン。
三人が出合っていた、という過去の記憶。
物語を進めるためには情報を集めていきたいところ、とGMは考えたようで。
神月を主人公として、PCと因縁を持っている記者を登場させる展開になってます。

彼女を狙うエージェントが現れたりもしてましたが。
変なあだ名がついてしまったせいで、すっかり雑魚枠に。
一応シナリオのボスだったんですけどねぇ、彼。
でもなんか、からかわれているほうがお似合いに見えてくるから不思議です。

あやめは両親を交通事故で無くした過去があるわけですが。
そのあたりを含めて、掘り下げていくことに。
神月さんの初期作成の固定ロイスが活用されたりと、その辺の深いネタ出来るのはキャンペーンの利点ですよねぇ。

神月さんはただひたすらに正義と言っている人というイメージが強かったんですが。
今回のシナリオを通して、ちゃんと自分の誇りがあり、UGNの支部長を任されるだけのことはあるんだなぁ、と思いました。

そしてエピソード6で登場したのは、あやめたちと過去接点があった、「ドクター」という存在。
それが表に出てきて引っ掻き回してくれましたが。いやぁ、アレは不気味。中々いい敵キャラですな。

ダブルクロス・リプレイ・ジェネシス 2 日常のボーダーライン

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あやめ:目に涙を溜めて、怒りに声を震わせながら叫ぶ。……どうしてそんなこと言うの? 日常がくだらないだなんてっ……!
GM:……。
あやめ:みんなの笑顔とか、とりとめもないおしゃべりとか、お兄ちゃんの作ったお弁当とか……。そういう何気ないことが……一番大切なのにっ!

エピソード3「忍び寄る影~Creeping Shadow~」とエピソード4「閉ざされる世界~Enclosed World~」の二話収録。

3話は、覚醒したばかりのあやめがUGNの検査を受けるために施設を訪れる話。
まぁ、PCが行動を起こして何も事件に巻き込まれないはずもなく。
その研究所がFHに襲撃を受けて、かなりあわただしい展開に。
一時分断されたりもしていましたしね。
安心安定の春日もいたような気もしますが。もう、春日が出てくるだけで笑えて仕方がない。

事件が多発している現状を鑑みて、綾間市にも支部が設立される運びとなりそうで。
PCたちの年齢や立場を考えると、イリーガルだった神月先生に話が通されてました。
Dロイスの導入があって、キャラクターの掘り下げなんかもさらに進んでいきます。
瞳に意外な設定が生えてきてびっくりしましたが。

4話で、カインの正体がPCたちに明らかになり、状況もいろいろ動き出します。
コウに追及されても、実力に自信があるからこそのあの余裕がにくい演出になっていると思います。
良いですよね、まっとうに強い演出される敵キャラ。
たまにネタに堕ちてしまうキャラもいるわけで。どこぞのヤギトラとか。
あやめの過去が重要なキーワードになっていきそうで、一般人からの覚醒という展開でのお約束でもあるかなぁ。
カインの思惑とかもありますし、中々面白い運びになりそう。

ダブルクロス・リプレイ・ジェネシス 1 放課後のアルテミス

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GM:「ああ見えて彼も甘いよね。力は振るう場所があって初めて意味がある。目の前に脅威があり、それを退ける力を持っているのにつかわないのは、愚かなことだと思わないかい?」
あやめ:そ、それは……
GM:「それとも、キミは力を振るう事もなく、ただ流されていくのかな? もったいないな。キミは、キミの大切な人を守れる力を持っているのに」

エピソード1「炎の出会い~Blaze Encount~」とエピソード2「悪魔の霧~Devil’s Mist~」の2話収録。

コウがPC1のはずなのに、ジャスティスの迫力といったらない。
連続爆殺事件という中々見ない字面の事件が起きている綾間市。
ここは、これまで大きな事件が起きていなかったため、UGNの支部が設置されず、エージェントとチルドレンが見回りをしているくらいの街だった。
けれど、前述の派手な事件が起き、イリーガルである弁護士の力を借りたりして調査をしていきます。

ダブルクロスがThe 3rd Editionになってから初めてのリプレイという事で、「シナリオ中で覚醒する一般人」が登場します。
敷島あやめ。平凡だったけれど、事件に巻き込まれ、オーヴァードとして目覚めた少女。
チルドレンである陸原コウは、関わらずに済むならそれでいいと遠ざけようとします。
まぁ、不器用ではあるけれど、彼なりのやさしさでもあるんですよね、コレ。
プレイヤーとして、作家の師走トオルも参加して、イリーガルの弁護士、神月正義をそれはもう楽しそうにロールしてました。
残りのPCは陸原瞳。UGNエージェントで、猫を操り自由に行動するオルクスシンドロームのキャラ。

コウとあやめの関係は、第一弾のリプレイとしては、すごく分かりやすいですね。
一般人と、訓練を受けていたチルドレンという温度差。
事件に対して向き合う姿勢の違い。これについては、2話から登場したNPCであるカインにも指摘されていますけど。
正義の信奉者である神月先生も含めてキャラクターの個性が光っていて、王道で、安心して読めるリプレイでした。

ダブルクロス・リプレイ・アライブ4 悠久の光

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紫帆:わたしにとって、きっとレネゲイドは〝人を助けられる“ものなんだ。

アライブシリーズ、完結巻。
「Case07 過去からの使者~Bite the Dust~」と「Case08 悠久の光~Odyssey~」の二話収録。
最終巻全体を通してのテーマは「レネゲイド」。

銀の目になる賢者の石。
鴉と紫帆が持つ、特殊な石。全てのはじまり。
紫帆の記憶も戻り始め、鴉も本格的に行動を始めて。
事件は終幕へと一気に加速していきました。

新たな石の適合者が、保護を求めてUGNに接触してきて。
それを追ってアキューズも市内へ侵入し。
長い付き合いとなった敵との決着というのはやっぱり熱いものがありますねー。
柳也がクライマックスでは本当に格好良かった。

薫の妄言も加速度的にひどくなって、市内になんか怪しげな研究所作ってますし。このあたり、マッドサイエンティストの面目躍如といいますか。
テレーズもよくもまぁ、こんなよくわからん報告書書く相手を子飼いにしてるもんだ……
いやまぁ、P126あたりでやっていた問答のように、たまに切れ味鋭いから、そのあたりを評価しているんでしょうけど。

鴉との決着。
戦う理由がなく、巻き込まれ続けていただけの紫帆が見出した、彼女の理由。
いやぁ、最後のGMの想定を超えて導き出した答えは痛快だった。
確かに紫帆は、希望を見出して、それを掴んだ。
いい最終回でした。

ダブルクロス・リプレイ・アライブ3 因果の鏡

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「――――私達もまた、救われたい存在だから」
(略)
ミナリ:そう。だから私たちは死を選ばない。私たちはあきらめない。……立ち止まればそこで終わりだと知っているから。

「Case05 人ならぬモノ~Philosophical Zombie~」と「Case06 因果の鏡~Kiss and tell~」の二話収録。
5話は、ミナリがメインのお話。
かつて犯罪組織に居てコマのように扱われていた彼女。
今ではUGNに属し、委員長キャラを確立し、真面目に日々を過ごしていますが。
自分の過去を思い出す、同じような扱いをされているオーヴァードと出会って。

しかし、オーヴァードを商品として扱うとか、チャレンジャーもいたものだなぁ。
証拠をつかませない段取りがあるからこそって言うのもあるでしょうけど。
大体が超常の力を持っている、怒らせたら何をするかわからない相手。それを商品とするんだから、人の業の深さを実感するといいますか。

ただ、そういう相手側の事情を知る前に。
薫の暴走トークで状況が一変してしまったのが、もう五話のダイジェストでいいんじゃないだろうか。
あの場面は笑った。大分色々なものがずれても軌道修正したGMは本当お疲れ様です。

第6話は、結構面白いたくらみが盛り込まれてましたね。
テーマは「ロイス」。ダブルクロスでダンジョンが、という妄言が割と真に迫っているといいますか。
ダブルクロスのシステムでも重要なものですからね、ロイス。やっぱりそれを活用したシナリオって言うのは結構面白かったです。

ダブルクロス・リプレイ・アライブ2 追憶の宴

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柳也:失ったものは取り戻せない。八年前に喪ったモノは、今から取り戻すことはできない。
ミナリ:…………。
柳也:柄にもなく、希望を見ちまったよ。そんな当たり前のことも忘れるとはよ。……そう言って、自嘲気味に笑う。

「Case03 色褪せぬ面影~Afterglow~」と「Case04 求めるモノ~Get Over~」の二話収録。
また、これまでは三人PC体制でしたけど、新たに柳也の過去を知る古い友人。
おまけに自称マッドサイエンティストという後から加わった割に濃いキャラが新たに加わってました。
PLがかわたなさんなんで、そこまで心配するような雰囲気でもなかったですけど。
千城寺薫。Dロイス特権階級を持つ、割と愉快な研究者ではありました。柳也との絡みとかは中々いい感じでしたし。

戦闘部隊で無茶をしていたから左遷された、という柳也。
任務以外では、やる気がなくて、ミナリにいつも叱られてばかりでしたが。
彼もまた、UGNに属する人員で、二名だけの弱小支部とはいえ、支部長を任されるだけの人物ではあるんだ、と。
そんなことを実感するエピソードでありました。
希望を見て、そこから現実を突きつけられて。わきで紫帆が迷っている中、決断した柳也のゆるぎなさが、心地よくもあり、悲しくもあり。

薫:(略)……今回の事件、柳也くんをよく見ているといい。オーヴァードとして、UGNの一員として、彼はひとつの決断を見せてくれるはずさ。

薫は、紫帆にそんなことを言っていましたが、まさしくその通りの展開で。
GMとしてはどうしても後味がよくないというか、重い展開になるからと最初にPLに相談はしていたようですけどね。
そういう苦い話が好きだとOK出たため、この展開か。いや、自分もこういう苦味とか、割り切り方結構好きですけどね!

Case4では、紫帆に決断を迫るエピソード。
テーマは「ジャーム」。柳也の決断を見て、紫帆はいったいどういう判断をするのか、という期待を込めて、GMが作ったシナリオ。
個別の話の面白さもさることながらキャンペーンとしての伏線も出してきて、中々いい感じに盛り上がってきました。
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