気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ダブルクロス・リプレイ

ダブルクロス・リプレイ・デザイア2 残影の妖都

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九鬼:大丈夫、誰にだって大事なものはあるさ。それに迷うのは悪いことじゃない。おじさんにだってヒミツの宝物があるしね。
(略)
九鬼:それはきっと――見つかったら、ああ、こんなところに落ちてたんだ、って思わず笑っちゃうぐらい簡単なところにあるもんだよ。

第三話子犬のワルツ、第四話別離の歌の二話収録。
前回の事件から2~3か月がたち、至高天をめぐる争いに新しい動きが。
朱香がPC1をすごい勢いで「やだ!」と言ったのには笑った。
主人公格だから重い設定が付く。自由でいたいからいやだ! って事でしたが。

九鬼が真のPC1ことUGNの最強エージェント、ブレイクエンドと地味に交流していっているのが面白いというかなんというか。
年長PCだから、子どもたちに対して甘いというか大分寛容なんですよね、九鬼。
飄々としているのに、いざという時には頼りになる感じが、しっかりと表現されている。
こういうキャラは個人的に結構好きです。

悪役ロールプレイはFHの醍醐味ですが。
まさか商業リプレイで「UGN京都支部の殲滅作戦」とか言い出そうとは。
晃士郎がプルガートリオにやられた過去の描写とかもあって、どんどん物語が深くなっていく感じになっているのはさすがというほかない。
最初読んだときは、真の正体に気づかずに見事騙されてしまいましたし。
そして情報収集って大事ですね、というか。
優先順位を決めてそれに基づいて行動していたはずなのに、最後ああいう展開になってしまったのが、TRPGの難しさとでも言いましょうか。


ダブルクロス・リプレイ・デザイア1 星影の魔都

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朱香:……そばにいなくても、あなたは大切な人を守れる、そういうのね?
GM:「そうですよ。あなたと俺の守り方は……違います」
朱香:そう言い切れるあなたは、強いね。でも、やっぱりあたしは――守るときは、その人のことを見て痛い。離れたら、それで終わりだと思う。

PC全員がFH所属、というある意味斬新なリプレイ。
FHって、悪役なんですけど。
まぁ、それぞれがそのセルに所属している理由があって。
自分の欲望に忠実だけれど、それ以外でミユキとかが少し迷っている風だったのは年相応でよかったんじゃないでしょうか。

PLは、声優の若林直美、漫画家合鴨ひろゆき、小説家三田誠、DXのデザイナー矢野俊策。
とまぁ大分豪華な面々がそろっておられるんですが。
初心者なのにロールが光る若林さんと、最強にこだわる三田さんとか、PLの個性も光っていました。
ロールプレイはしっかりやってドラマを作っていくんだから、慣れているというか、プロの技を感じましたが。

PCは、純粋培養のFHチルドレン、神曲のリーダーを母と慕う防御に秀でた大門寺朱香。
弟を助けるためにFHに属し、その欲望を邪魔するものを排してきた青峰ミユキ。
かつて神曲セルリーダーに破れその配下に組み込まれた皮肉屋、闇条晃士郎。
飄々とした口調と態度で相手を翻弄する、食えない最強エージェント九鬼。
また、それぞれの魅力があってよかったです。九鬼のおどけた感じが個人的には結構好きです。

舞台は京都。至高天という、あらゆる欲望、願いを叶えてくれるという未知の物質。
それを研究するためのセル『神曲』にPCたちは所属している状態からのスタート。
裏切者の始末とか、資料の襲撃と強奪とか。
普段できない悪役ロールを楽しんでやっている様子がいいですねー。
UGNとの対立なんかもあるわけで、敵の様子も描かれるんですが。
ブレイクエンドが、本当NPCなのに主人公っぽかったといいますか。
悪役ロール楽しそうなので、自分も一回くらいFHキャラやってみたいもんです。


ダブルクロス・リプレイ・オリジン 未来の絆

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応理:隼人、七緒を守りたいと言ったね。
隼人:……ああ。
応理:イサム、芽以を守りたいと言ったね。
イサム:もちろん!
応理:それは大切な思いだ。だが、それに呑みこまれるな。飲み込まれれば――キミたちもああなるぞ。


リプレイ最終巻。
せっかくだから、と各巻から一人ずつPCを呼んでの豪華仕様になっている訳なんですが……
1巻から応理。2巻からイサム。3巻から狛江って……
そりゃあPLも「どうして各巻のバカな方しかいないんですか!」と叫んだり、編集さんが「そんなぼんくらーずで大丈夫?」と聞いたりもするってもんでしょう。
ヒカル支部長とか、他所に出られないからと配慮した結果でもあるようですけど。
オーヴァード空手とレネゲイドロックとか、言霊の破壊力がすごい。

前回の事件を受けて、霧谷は倒れ、UGN日本支部は混乱に陥った。
事情を知るものとして。隼人と椿はあちこち奔走しているようですけれど。
その中で、またしても七緒が狙われているという情報が入って、隼人たちは応援に派遣されるわけで。
UGNは理念高い組織ではあるんですよね。
今回は、その理念や理想に飲みこまれてしまった人が敵になるわけで。
その前に立った応理が隼人たち生徒に、飲みこまれるなと諭す場面は、なるほどちゃんと教官なんだなぁ、と。
普段がポンコツなだけに、格好いい場面が光りますね。

ラスボスは、椿のと縁のある相手が敵になったわけですが。
執念も覚悟もあるけれど、妄執まで行っていないというか。
耳に心地よい考えを説いて、相手を混乱させられる目的t、というのがまた凄かった。
拡大解釈な面はあるにしろちゃんとルール的にも裏付けとってましたしね。
敵が掲げた理想は、とても有用なものに聞こえるわけですが。
イサムとか、後輩の支えを受けた上で、椿達が答えを出せたのは良かったんじゃないでしょうか。


ダブルクロス・リプレイ・オリジン 破滅の剣

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椿:…………確かに、UGNはみんなの日常を護る場所。だからUGNの人たちは、何が最善なのか、どうすればみんなの日常を護れるのかを考え、最大限がんばっている。
(略)
椿:私はそういう優しさは大好き。……私自身もそういう信念を持ちたいと思う。
(略)
椿:でも、だからといってすべてを犠牲にしていいわけじゃない。……いいえ。誰かを犠牲にする日常なんてあってはいけない。

さらに舞台は切り替わり。
今度のPCは椿と隼人に加えて新しいキャラ……しかもFH側のキャラクターだっていうんだから混沌としてます。
一人は、プランナーの信任厚い、春日怜央。
そしてもう一人はオーヴァード格闘団体設立なる野望を抱くFH側とは思えないほど、まっすぐで馬鹿正直で嘘のつけない少女、辰巳狛江。

前回の最後、UGN上層部の意向に逆らってしまったこともあり、隼人と椿はこってり絞られたようで。
罰としての訓練とかを乗り切った後、新たな任務が下されて。
隼人や椿とも顔なじみのチルドレンが担当している事件の調査をフォローするため、また学園に潜入することに。
ハンドアウトの時点で怪しい相手がはっきりわかっているのは、展開が分かりやすくていいですね。
辰巳が、ロイスの感情を傾倒にして、積極的に「負けに」言っているロールプレイとかも光っていました。
PLの安達さんはいい仕事してましたね……
もう一人の遠藤さん演じる怜央にしたって、FHエージェントの貫録ばっちりで、格好良かった。
協力できるところは協力してますし。もっともFH側からすれば、利害の一致で利用するになるんでしょうが。
その上で、譲れない場所は譲らず、悪役としてのロールを全うする。
ダイス目に全てを賭けた最後の勝負とかは、本当にそれっぽくてよかった。

1巻で出てきていた、隼人の設定が掘り下げられていくエピソードでした。
こういう設定を活用した展開ができるのはキャンペーンならではですよねー。
自分、単発のセッションばっかりでキャンペーン展開に参加したことがほとんどないので、ちょっとうらやましい。
中々時間が取れないんですよねー。

閑話休題。
明らかになった隼人の抱えていた問題というのは、今回登場した狛江にも、縁がある過去。
だが、椿には関係していない過去。
隼人がPC1として話の中心にいることは間違いないですけど。
今回のエピソードでは、関係ないと知りながら踏み込んで、迷いながらも自分なりに答えを出した椿も、もう一人の主人公としてしっかり活躍していたんじゃないですかね。
しかしまぁ、このシリーズで霧谷さん、割と毎回のようにひどい目に遭っていないだろうか。日本支部支部長として気苦労絶えないはずなのに。本当お疲れ様です……。


ダブルクロス・リプレイ・オリジン 残酷な人形

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「UGNの人間ではなく、ひとりのオーヴァードとして。あなたたちの無事と、もっともよい結末が訪れることを祈っています」
その言葉に送られて、隼人たちは再び街へと飛び出した。
夜はまだ明けない。
だが、一筋の光明は見える。
細い細い、微かな光だけど、信じて走るには十分な光が――――。

隼人と椿を主人公とした「また旅もの」になるようです。
チルドレンである以上、任務であちこち渡り歩くことになるわけですし。
そういう見本としてはわかりやすいんじゃないのかなぁ。
今回、二人がセットで送り込まれたのはまた学園なわけですが。
隼人の幼馴染。七緒と同じように、特殊な力を持つがゆえにUGNの監視下にある少女の監視。

新たな仲間との出会いなんかもあるわけですけど。
二重人格で、表側は何も知らないけれど、裏側はイリーガルとして活躍しているシザーリオ。
そして、音楽に人生・・・いや魂を捧げたイサム。
またなんともキャラが濃いのが出てきたもので。
隼人たちが派遣される原因となったのは、少女の監視を本来担当していた支部が壊滅したためみたいです。
……UGNの支部ってよく壊滅しますよね……

イサムとシザーリオの表人格である聖音。
そして監視対象である芽以。彼女は、記憶操作されていて、オーヴァードであることを知らず、けれどその能力故に監視されている、と。
チルドレンとして日常から離れている隼人や椿にとっては、中々厳しい環境ですが。
Case4、残酷な人形。あそこで優等生だった椿が、自分で判断して、隼人たちの行動についていったのは中々いい描写だったんじゃないでしょうか。


ダブルクロス・リプレイ・オリジン 偽りの仮面

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応理:ならば、ボクたちUGNがやることはひとつだ。
ヒカル:(ひとつうなずいて)――――世界を変革から、守りましょう。


二年くらい前に読んでたんですが、読み返したので記事作成ー。
別のリプレイでうっかり逮捕されちゃう暗殺者やってる田中天さんがプレイヤーに入ってます。
このあたりでもう、自分はあの人のファンになりましたね。
自由奔放すぎて、腹筋が辛い。
でも、格好つける時はちゃんとするからなぁ。ダメな時との温度差がひどいことになるんですが。
アレはすごい。決して真似できないという意味で。
素人が真似したら痛い目みる類のプレイだと思います。

前半は、ある学院への潜入調査。
一度失敗したその任務に、新たに配属されることとなったチルドレン二人。
チルドレンと言っても、「守るべき日常」を知っていて、揺れている隼人と優等生で任務一筋の椿では大分毛色が違うんですが。
それをサポートする支部長と、かつての師匠。
支部長が「衛星軌道支部長」とか何を言っているのかわからない。
どっかには部下全滅ばっかりさせる支部長がいた気がしますけど。UGNの支部長はこんなんばっかりか。
ヒカルも結希も、ちゃんと職務は全うしているんですけどね。

日常と非日常。超人となってしまったことへの葛藤。
そして、迷う少年少女を見守る大人たち。
ダブルクロスらしさが詰まった、良いリプレイだったと思います。
やっぱり、隼人が、日常の象徴である、幼馴染だった少女の事を見て揺れているのが主人公っぽいロールでよかったんじゃないでしょうか。
後半部分では、最悪の場合街一つを封鎖するような事態になっていますが。
そういう危機感なんかもしっかりあって、充実した作品でした。


ダブルクロス・リプレイ 聖夜に鳴る鐘―Dynast―

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永斗:ちなみに結希だけじゃないぞ。ケイトも、俺たちのことを全く思い出さないあたりが最高だ(一同爆笑)。
ケイト;いや、その……っ、落ち着いてくれ! キミっらのことを思いだすとな、面白くなっちゃうん(一同爆笑)。
永斗:ありがとう。その言葉だけで十分だ。死んでしまえ(笑)。

「Mission3 灰色の霧」と「Mission4 聖夜に鳴る鐘」の二話収録。
S市支部長である結希は新しい部下を迎え、市内で起きている事件について調べてるわけですが。
。・・・・結希の部下は大変だなぁ。
それだけに一緒に行動しながら生き延びている、ケイトたちの実力が光るわけですが。
まぁ、ほら、いくらエースと演出しようと、エキストラだしね……データ持ったPCとかNPCには勝てないよね……

ケイトたちにもDロイスが付いて、戦闘のバリエーションが豊かになってました。
永斗の面白具合も倍増しぐらいになっていて腹筋が辛かったですけど。
あの「自称伝説の暗殺者」はなんであんなにやることなすこと派手なんだろうか。
というか、あそこまで目立ってたら「暗殺」なんてできないような。……今更か。

GMの罠もあって、ケイトのロイスがどんどんピンチになっていく。
そして、どんどん追いやられていって、シーンの雰囲気が暗くなるあたりとか、日常シーンとの温度差がうまい具合に演出されていました。
三話のケイトと結希のすれ違いがまたいい味出していて。
「思い出すと面白くなる」上月兄弟も、Mission3のシーン6あたり無駄に格好良かった。
敵の狙い通りか! という場面がイラストついていたのもあってピンチだっていうのが伝わりますし。

それだけに、フナを端末にしておいていったネームレスの行動が、こう、地味に笑えてくるといいますか。
フナがどうやって懐から封筒を取り出すんだよ! フナの懐ってどこだよ……
永斗の格好いいシーン長続きしませんし、司もだいぶ兄に振り回されて大変そうですけど。なんだかんだでいいコンビのような。霧谷さんもそりゃあ安全弁として司くっつけるわ。
ケイトがPC1として、主人公街道まっしぐら進んでいったのが印象的なリプレイでした。


ダブルクロス・リプレイ 闇に降る雪―Queen of Blue―

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ケイト:〝……これは僕の戦いだっ、手をだすな!”
永斗:ケイト、だったな。そいつはもう友達じゃねえ。
ケイト;〝ちがうっ! 敵だが――友達だ!”


ダブルクロスThe 2nd Editionのリプレイ。
プレイヤーに田中天さんがいる時点で笑える。
この人に暗殺者をやらせたらアカン。主に腹筋的な意味で。
うっかり逮捕される伝説の暗殺者とか、一体どういうことなのかと。
決める時は格好いいけど、普段が普段だからなぁ……差し引きでマイナス?
あぁいうロールプレイは楽しそうですけど、ツッコミ役がいないと、色々と大変そう。
TRPGに手を出し始めたころに読んではいたんですが、記事は書いていなかったので再読ついでに。

面白かったですよ。
日常と非日常のバランスが絶妙で。これぞダブルクロスという感じです。
最新のリプレイとか読んでから見ると、このリプレイは、書き方が結構小説に近い印象を受けますね。
判定の結果を書くよりも演出の方に力入ってる感じが。 
かわたなさんの演じるケイトが本当に「主人公」っていう属性が付いてるようで、こういうロールプレイには憧れます。
P142あたりからの会話とか、よくもまぁスラスラでるものだと。
実際ダブルクロスのPC1らしさがあるんですよね。
シンドロームもキュマイラと肉体変異系だし、その力を疎んで戦いからは離れようとしているし。

そしてこのリプレイでは、色々と最新版でも生き残っている設定というかキャラクターとかも出てきているわけで。
PC4人は最新のサプリメントとかにも掲載されていますしね。
永斗の戯言で生まれたような、常に名前が変わる情報屋というのも、ネームレスと言う呼称で乗ってたと思いますし。
あぁ、ここが全滅支部長の起点なのかと思うとなんか生温かい目で見守りたくなる。


ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ+データ 東京アンリミテッド

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レイジ:俺も青唯も、普通の生活を送りたかっただけだってのに……。
九段下:レイジくん、これからは日常を守るために立ち向かわなきゃいけないんだ。そのことは覚えておくといい。今は、すぐに受け入れられないかもしれないだろうがね。


新ステージとか無限の激闘とか未曾有の大戦とか帯で煽った割には物足りなかったかなぁ。
東京上空に落ちた5つのレネゲイドクリスタル。
その日から都内のUGN支部は混乱に陥って、連絡の取れなくなる支部が多発。
FHもクリスタルの確保に動き出し、あちこちで戦いが勃発するような状態になっていた。

ただ、そのクリスタルに影響を受けてオーヴァードに覚醒したキャラがPC1なんですよねー。
お約束ですが。そんなわけで、割と初心者向けな王道展開のリプレイになっていた感じが。
読者投稿NPCは笑えるところもありましたが、活用しきれているのかというと。
結局このリプレイで、5つのレネゲイドクリスタルについておおよそ回収しちゃいますしね。

割と作者の趣味で突っ走ってしまった感じがあるよなぁ。
結局PC1のシナリオロイスのヒロインのパターンとかあれ、本当に適当に提案しただけだったのか。
わざわざ性格について聞いてくるぐらいだからなんかネタ仕込んであるのかと思いきや。
なーんか、その辺が引っかかって、楽しみ切れなかった部分はあると思う。

わざわざ新ステージとか謳うんだったら、リプレイでは一つ二つ取り上げるくらいにして、いくつかは読者がいじれるような自由枠として設定したほうがよかったんじゃないのかなぁ、と思います。
悪くはない……んですが、物足りなさの方が際立つ感じで。惜しい作品だと感じました。


ダブルクロスThe 3rd Edition リプレイ・コスモス3 この宙に誓って

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フェイド 私を……守る?
辰馬 ああ。俺はUGNチルドレン。オーヴァードと人間を守るのが役目だ。お前だってオーヴァードには違いないだろ?
フェイド 困難だ。フェイドβを排除したとしても、同様の存在は断続的に現れるだろう。 
辰馬 なら、何度でも守ってやるさ。日常を守るのに元々終わりなんてないだろ?


各種サプリを適用した、新しい「スタンダート」なリプレイ、完結。
1巻の時に思いましたが、宇宙人とロボ支部長が登場するのが新しいダブルクロスのスタンダートなんですかね、っていうのは、ま、このリプレイのお約束ですよね。 

そよぐが、邪毒のほかに重圧を与えられるようになって、名前の割に随分黒い方向に特技取得してますよね。
邪毒、重圧、女子高生でJ3なる謎のあだ名を与えられてましたけど、それでいいのか。
格好いいといっていましたが、内容大分おっかないよ。 

フェイドの正体はピルグリムの一員であった。
その目的。地球を滅ぼすということ。
ただ、ほかのマスターエージェントどもと違って。フェイドはまだロイスを持っている。
つまりジャームではないので、まだ悩む余地があるんですよね、いろいろと。
会話をして、PC間のロイスを結んでいくシーンは、なかなかよかったと思いますよ。

まー、もともと、スタンダードなリプレイということで、展開は王道一直線。
最後の最後にフェイドが下した決断に関しては驚きましたけど、それぐらいか。
フェイドの存在が地球に隕石を引き寄せている。
ならば、フェイドを殺してしまったほうがいいのではないか。
いや、手元にいて、仲間意識があるうちに、別の手を考えたほうがいいのではないか。
支部長会議が行われたり、フェイドのバックアップとしての類似存在が襲来したりと、物語は進んでいきます。
 
で、そのバックアップにヨハンが協力して動いていたりしてるんですよね。
マスターエージェントのはずなのに、やられ役とか。
まぁ、やられ役というか演出の犠牲っていうかGMのダイス目っていうか。
愛されていますね。
そのうちマスターディアボロスって呼び名に代わっていたりしないだろうか、とか少し思った。
なんか順調に春日恭二のほうに近づいて行っている気がするんですよねー、彼。

安定しているリプレイでした。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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