気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ダーウィンズゲーム

ダーウィンズゲーム30

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「冗談 手がかりがなくて行き詰まるなんて昔っからよくあったよ」

「こういう時はじっと牙を研いで時期を待つの きっと潮の変わり目が来るよ」

(中略)

「ほらね? ここからだよ」

 

シリーズ完結巻。

決定的な分岐に戻ってきたカナメがGMと対話し、イエイリ教授たちとグリードの思惑を阻止するべく「ダーウィンズゲーム」のシステムを停止。

……したと思ったら、イエイリの仕込んでいたシステムによってゲームを乗っ取られるとか何やってるんだ!? な終わりを前の巻ではしていたわけですが。

 

ダーウィンズゲームのGMという立場は奪われたものの、あくまでアレはイザヤが世界線の守護者として兵隊を増やすために作ったツールなわけで。転移や異能の覚醒と言った技能をイザヤが行使できるのはラッキーでしたね。

グリードの襲撃からそれで逃げることが出来ましたし。自分たちの行動が敵に有効だったからこそ今の状況になっている。最悪な状況ではあるけれど、敵の正体も掴めたからこそ打てる手もあると、カナメ達が前向きなの良かったですね。

イザヤがダーウィンズゲームのシステムを使わず、人の異能を覚醒させるの1日がかりの儀式が必要らしくて、そこはちょっと懸念材料ではありましたが。

さらにこの重要な場面で転移してきたカナメのタイムリミットも迫りつつあって……。

 

イエイリ教授が果たして何を思って裏切り、これまでの行動を起こしていたのか、という過去についても明かされましたが。そのあたりはうーん、って感じだったかなぁ。

グリード相手にも手札を伏せて、全ての黒幕になりおおせた手際は良かったけど。心まで縛ってるわけじゃないからウィッチとかに普通に命令守ってもらえずにピンチになっていたり、どうにもラスボスの小物感とか、展開ちょっと駆け足になっていたかなぁ……みたいな気持ちもあるにはありますが。

 

カナメの異能で作り上げた渾身の一太刀による決着だったり、彼が全てが上手くいった世界ではなく、ボロボロになっていようと自分の故郷を選んで帰還する結末だったりが見られたのは良かったですね。

ジスラン博士が物資も乏しい中、カナメの異能で再現できるくらい簡易な作りながら性能の良いツールを開発して、あの世界の未来もこれから広がっていきそうなのも良かったですし。

 


ダーウィンズゲーム29

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「忘れるな 我らはいつもお前の無事を祈っている お前は決して一人ではないぞ」

「ああ……! 分かってる……!」

 

雪蘭、士明相手に初撃先制を決めたカナメとシュカ。

とは言え、それで相手の警戒レベルが上がった感があるというか。

長らく戦っていた信頼関係があった未来のシュカとのコンビプレーではない、という点でうまくかみ合わない部分もあって……。

連係プレーで対処するプランAから、各々対処するプランBに切り替えることに。

 

長らく伏せられていた雪蘭たちの異能ですが……磨き抜かれた技こそが彼女たちの異能であって、ゲームに与えられたものではないという説明は納得がいくような、30巻近くまで来ての種明かしにしては物足りないような。

 

雪蘭に気絶させられることとなったカナメが、夢の世界でククリ陛下が干渉してきて、夢に呑まれかけていたカナメを引き上げてくれたのはありがたかったですねぇ。

最終的に勝利したっぽいですけど、いったいシュカはどんな手を打ったのやら。雪蘭が面白がって手を引いた説が濃厚かなぁ。


未来知識を活用してシブヤの宝探しゲームを速攻クリアしたカナメ。

グリード陣営もカナメの干渉に気付いて、エミュレーターを派遣したりしてきてましたが……それもあって、GMとの邂逅を果たすことに。

情報交換を行って対処を行ったわけですが、その穴に気付いたカナメとGMはより大きな一手を打つことにして……。

イザヤ、色々と奮闘していたのは確かみたいですけど、シロガネの真意に気付けていないし、裏コード仕込まれていたり抜けも多すぎるのはどうなんや……。

忌まわしくも頼りになるものだった「ダーウィンズゲーム」が敵の手に落ちたなかで、果たして打てる手はどれだけ残っているのやら。……別の世界線のGMから異能改めてもらったりできないかな……ククリ陛下、助けてー。

ダーウィンズゲーム28

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GMは人間だよ 普通の人間だ」

 

過去に戻り、問題解決を図ろうとしているカナメ。

その過程でシュカやレインと接触し、戦う羽目になってましたが……経験まるっと持ってこられたのは大きいですね。

カナメが体験したのとは違う流れでシュカと戦うことになってましたが、うまく撃退して……その結果、このループのシュカからも好意を持たれるんだから、本当にもう……早く幸せになって。

 

GMに接触できないかとカナメは動いていましたが、警戒が堅くて失敗。

それでも次いで重要であろう人物セイゲンと言葉を交わすことが出来て、協力を取り付けることも出来たのは何よりでした。

その接触のせいか、GMが世界線に走った衝撃を感じとっていましたし、結構大き目のポイントではあったんじゃないでしょうか。

 

かつては助けられなかった友人キョウダを救ったり、学校でダーウィンズゲームを広げていたオオサコと接触したりと、出来ることを色々とやっていますが……。

果たして間に合うのかどうか、という心配はありますね。グリード側もこの時代からしっかり動いているみたいですし、怖さは常に付きまとっている。

 

あとGMと会話している処刑人がオボロじゃないのが気になるなぁ。いや、何人か抱えててもおかしくはないでしょうけど、逆にオボロ出てこないのは引っかかるというか。

レインがカナメが未来から来た、という考察に自力で到達して協力してくれているのはありがたいですけど。

ここから味方を増やして、門外解決の道筋をつけることは出来るのか。見逃せませんが、目下そのための溜めの回ではあるので続きに期待。

ダーウィンズゲーム27

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「サンセットレーベンズ――最高の血盟(クラン)だった」

 

イザヤからこの世界の真実と、GM権限を託されたレイン。

GM権限をも利用したバグを使っているグリードが、望んだ未来をつかむためにループを繰り返してるそうで。

ラスボス側がループ使ってくるとか最悪すぎるんだよなぁ……。

 

レインはGMの能力で転移を行使し、ひとまず危険地帯から転移で逃げることには成功しましたが。

現状を打開するための方法を思いつくことはできなかった。彼女1人であれば、逃げることも可能だったようですが。

それをせずにクランの仲間と情報交換を行って、少しでも良い手を取るための方法を考えるのが、サンセットレーベンズの彼女だよなぁって感じで少しうれしくなりましたね。

 

カナメ達が世界線を渡っている間に時間経過が違い、帰ってきたときに絶望したことが今になって可能性という名の希望になるのは面白い。

レインの異能も組み合わせてヒントを見出し、カナメ達もまた過去改変チャレンジを始めることになって。

袖の著者コメントによれば最終章らしいですから、この改変によってより良い未来にたどり着いてくれることを願いたいものです。

ダーウィンズゲーム26

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「お帰り」

「ただいま」

 

集まった戦力を上手く配置して、序盤は上手く対処していたカナメ達。

しかしウィッチャーは上空を飛んでいるうえ、レインのような未来予知の異能を持っていたため中々落とせず。

カナメとオボロが対峙した変身能力持ちの相手はしぶとすぎて殺しきるのも手間。

さらには召喚されるグリードの数が多くて邪魔だから、と火力不足で対処できてない可能性を考えすぐに切り替えてレインたちの応援に行けるカナメは優秀ですねぇ。

 

とはいっても、やっぱり後手後手だったよなぁ。

グリード側は詰めに来てたのに、こちらのGMは敵の本拠地についてとことん追い込まれるまでは気づけなかったわけですし。

それでも気が付けたのが助けになってくれるといいんですけどねぇ、どうなるのやら。

あと、表紙になっていたシュカが本編に登場しない……なんてことはなく、良い場面で駆けつけてくれたのは熱かったですねぇ。

カナメの時みたいに5年とか言われずに済んでホッとしました。戦力的にはかなり整ったものの、ここからどう決着に持っていくんだろうか。

ダーウィンズゲーム25

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「今の私達ならその程度の困難は突破して行ける 私はそう信じているのです」

 

シゲオが保護した少女がやっぱり爆弾というか、厄ネタの宝庫の匂いしかしないというか。

表に出ている少女自身は何も知らないけど、もう一つの人格があるのかかなりヤバい目をして行動してるシーンとかありましたし、今回の作戦ではGMもシゲオも前に出てくるとなると、どこかで痛打を浴びせられそうで怖い。

 

とても近い、けれど異なる世界からやってきたというセイゲン。

彼から齎された情報によって、彼の知る未来とは違うルートに入ることには成功していますけど……ここに至ってなお、グリードたちが湧いて出てくる世界線を特定できていないとかフラグの気配がする……。

 

カナメが指摘した「人狼ゲームは、GMの誤解もあってクリア方法が存在しないクソゲー化してる」と言うのもありますし、GMサイドも万能じゃないからなぁ。

それはセイゲンの遭遇した世界線において失敗したことからも分かり切っていたことではありますが。

今回、GMが転送消去した死体をどう処理していたのか、とか。彼の過去の断片とかも触れられましたけど……これまでの振る舞いがアレだからなぁ。

不意打ちを防いで理想的な戦闘開始が出来ましたが……絶対足すくわれそうな予感がする。あと、決戦みたいな顔してるけど、未だ違う世界線にいるシュカ達の事もあるし、もう何回か波乱はあるでしょうね……。サンセットレーベンズに犠牲出て欲しくないものですが、どうなるやら。

ダーウィンズゲーム24

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「この人狼ゲームという枠組みを作ったのはGMだ」

「もしGMの前提が誤っていたら全てがひっくり返る」

 

姿かたちを切り替え、それに伴い異能までも変化するグリード。

その戦闘中にダンジョウが亡くなってしまい……彼の亡骸を取り込もうとする外道さも披露してくれてましたが。

技量ではカナメが上回り、ある程度優位に振る舞えてたのは安心しましたけど……。

敵側に増援が来て王に化ける野郎に逃げられたのは、正直惜しい。王嫌いなので、再生怪人にも早々に退場してほしかったんですけどね……。

 

しかし敵側のトークで漏れた「我らの<>が見つかった」というのは、面倒ですねぇ。

GMも探していた気がしますけど、結局見つけていなかったのでは? 敵に先手打たれてばっかりじゃないですか……。

シュカとククリがカナメの戦闘模様と、敵の幹部を目撃したのはあちら側の行動に変化を与えたみたいですし、最終的にうまい落としどころが見つかるといいんですが。

 

GMは、敵が異形であることから遠い世界線の敵である予想を立てていますが……。

圏外村から帰還したカナメがセイゲンから打ち明けられたエピソードを見るに、彼傲慢に振る舞っているだけで、意外と抜けてる部分あるのでは疑惑が。

実際に思惑から外れてることもあったそうだし、今も胸騒ぎ感じてるみたいだからなんか横やり入りそうな感じはする。

ダーウィンズゲーム23

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「俺が二度と囀れなくしてやる」

 

ハンティングゲームの時に変わった振る舞いをしていた、くちなわ会のセイゲンがカナメに何か伝えたいことが有るらしいですし、ソータがスイの背中を押そうとしてるのも中々興味深くて、そっちの事情も気になりますが。照れてるスイ可愛かった。

メインの展開は、人に化けるグリードが潜り込んだ圏外村の話です。

 

人に化けるグリード、情報を取るために捕まえても自害するとか面倒だな……。

しかも今回潜り込んでいたのは、記憶や異能まで奪うとあってさらに厄介です。この世界に適合してアサルトライフルを使えるようになったリクや、状況が状況とは言え単独行動を認められるほどになったスズネの成長も良かったですが。

かなりグリードに押されてるなぁ……って感じがしました。じり貧の状態ではありそう。

 

しかし、まーた王が出てくるのかよ……異界の情報収集してるシュカが見たように、平行世界に居る同じ存在から情報を引っ張って来てるんだとは思いますが。

彼の性格を利用してシュカが圧倒できただけで、異能自体は厄介だと示されたのはいいですけど。今更、この局面で出てこられてもなぁ。悪役として存分に暴れ回った後だし、個人的には盛り上がりに欠けると思ってしまった。

ダーウィンズゲーム22

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「決めたの 私は何が何でも私達の家に帰る」

 

カナメVSオボロ。

異能を使いこなしている二人の戦いは中々見ごたえありました。

ハンティングクエストで顔を合わせてこそ居たものの、違う場所で戦っていたオボロの異能をカナメは知らず。

戦いの中で条件を探り、見抜いた上で相手を誘導しているのはお見事。

しかしまぁ、カナメの異能も手数って意味では本当反則的ですよねぇ……。

 

カナメが勝利したものの、オボロは逃走しようとして。

そこに成長したスイが駆けつけて、異能で確保。彼女も戦闘力上がっていて、それだけ大変だったんだな……と言うのが察せられる。

 

その後、GMからの伝言を聞いて最終ゲームにサンセットレーベンズが招待されたり、オボロが加入したりとしてましたが。

随分と世界がボロボロになってしまったんですよね。スイの「今更Dゲームが終わっても 元の暮らしが戻ってくるわけじゃないんですよね」というつぶやきが切ない。

 

一方で、異なる世界に残されたシュカも、しばらくふさぎ込んでいたようですが。

彼女は彼女で折れたままでいる子ではなく。どうにか帰還の術を探そうと調べたり、有効そうな方法を試そうとしたりしていますが。

別の世界線に入り込んでしまった感がある終わりですが。この状況からどう話が展開されていくのやら。

シュカが辿り着いた世界が、グリード関係の場所でヒントを得た彼女が帰って来て力になる、とかだととても熱いと思いますが、さて。

ダーウィンズゲーム21

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「おかえりなさいカナメさん」

「ただいま」

 

ついにシブヤに帰還したカナメ。

とはいえ、あまりにも荒れ果てて別世界のような有様で……人の気配もない。

こちらに連れて来たGMも、「ここは間違いなくカナメの居た世界であること」や「大声を出すと危険だ」みたいな最低限の情報だけ与えた後に姿を消して。

いやぁ、わざわざ連れて来ておいて説明もせず放り出すとか、一体何がしたいんでしょうね本当。

 

アンテナが破壊されたのか、スマホも圏外で連絡が取れず。

レーベンズのアジトに足を運んでいましたが、ハンティングクエストでの爪痕は大きく放棄されていて。

別の世界に残して来たシュカ達の安否の方が確か、というのは中々に皮肉でしたけど。

荒廃っぷりを見て、仲間が奪われたかもしれないという心配をして。

なんとか連絡がついた時に彼が流した涙は、珍しく年相応に見えましたね……

 

晴れてレーベンズの仲間たちとの合流も出来てましたが。

ククリの世界と行われた前回の争い。あちらが「200年ぶりの雪辱」と言っていた辺りから、怪しくはありましたが。

時間の流れ方が違って、カナメたちが離れている間に5年も過ぎているというのは容赦がなくて、震えた。

 

スイが成長していて可愛さましていましたけど、素直に喜べないなぁ……レインがあまり変わってないのに成人してるとか脳がバグりそう。

此れを見ると、イノリやギョクト達みたいにククリの世界に残る決断をした面々は英断だったように思える。Dゲームから足抜けするって意味では、満点ではないか。

 

GM側も抵抗してないわけじゃなさそうですが、ジリ貧なのは意外。

シゲオも今や立派なGM側の兵隊になってるようで……不安定さにも磨きかかってませんか。これ絶対あとで問題起こすタイプの奴じゃん。

シゲオに比べるとオボロがまだ話し通じそうに思えるから不思議だな……

ここまで追い込まれて尚、GMが目指している『ダーウィンズゲーム』のクリアとは一体なんなのか。
メッセンジャーも来たことですし、ボチボチ明かされると嬉しいですけど。どうなるやら。


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ちゃか

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