気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

ファイフステル・サーガ

ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱

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「そうでもない」カレルは言った。「おかげで人の機微と言うもんが少しは分かった気がするよ。感謝する気にはまったくなれないが……今後の治世の参考にでもさせてもらうさ」

 

隣国からの侵攻を、見事撃退し要人を捕える事に成功したカレル。

とはいえ、198年ぶりに戦端を切った相手が、たった一度の敗北で退くはずもなく。

次の手を着実に打ってくるんですよねぇ。聖女の力がなかったら、暗殺に成功する辺り、容赦もない正確な一撃と言うのが厄介です。

オマケに、戦果を挙げたとはいえ元は平民であるカレルが、聖女セシリアと結婚し貴族のお歴々を従える事への反発もあって、内側にも気を配らないといけないのがややこしい。

 

暗殺計画を知ったカレルは、情報を集め……使われる毒がドワーフが作るものだと突き止めて。挨拶も含めて、ドワーフの国に足を運ぶ。

カレルがかつてエルフのところに踏み込んだように、ドワーフの国にも滞在していた経験があったりするのが強いよなぁ。

まぁ、そもそもそう言った国々を回れるフェルトフォルクの商人と親しくしているのが、一番のポイントですけどね。

 

情報は何にも勝る武器になりうる。

今回も、掴み取ったものを上手く活用して華々しい戦果を挙げていましたしね。

団長に就任したばかりだというのに、情報の取り扱いが凄いんだよなぁ。存分に活用している。

ただ、使うのは上手くても彼自身が情報を集めるのに秀でているわけではなく。前述の商人や、独自の諜報網を築いている王子の補佐あってこそではありますけど。

 

敵の第二陣も上手くいなしてましたが……思わぬ勢力の横やりが入ったな。予想していなかったわけではないけれど、予想よりも随分と早い。

さてはて、ここからどういう手を打つのやら。続きが楽しみな感じ。

 


ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団

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『戦となれば全員が命を張る。団長であろうと例外はない。それだけの話だろう』

 

暴威を奮った魔王を、エルフ・ドワーフ・人間など、住まう人々全ての力を合わせて撃退した世界。

打倒を期に暦を討伐暦と改め、200年近くの時が過ぎ……「再び現れる」と言い残した魔王の脅威を、多くの人々は忘れかけていた。

 

まぁそれも無理からぬ事ではありますけどね。魔物に追い込まれた領土を開拓する余裕も出て来た状況で、魔王の脅威を直接知る人もほとんど過去の人。

唯一、長命のエルフのみ生き残っていましたが、病に倒れ長くはない。そんな彼の下に、魔王について恐れ、知りたいと願う人間の子どもカレルがやって来て……彼はそこで多くを学び、成長したのでしょう。

 

討伐暦198年。カレルは、最強の傭兵団、狂嗤の団の調査部隊に居た。

団長の息子ではあるようですが、養子も多いので本当の息子かどうかは怪しいとかなんとか。あくまで一介の隊員であった彼は、色々な事情と思惑が重なった結果として、次の団長になることに。

 

魔王の脅威が薄れ、当時の利権は現状にそぐわないと人間同士の争いが勃発しそうな状況。

けれど、最前線であったアレンヘムには聖女の加護があり、王族には人の心を読む特殊な道具が伝わっていた。

情報を下手に広めるわけにもいかないし、たまった鬱憤は発散させないといけないしで、結局人同士の戦争は開幕するのですが……政治のトップと筆頭戦力がある程度協調できるのは安心材料ですねー。

 

傭兵団の団長にして聖女の婚約者と言う前線に立つカレルと、幼くして女王を継いだ妹を補佐する王子ヴェッセル。その二人を中心として描かれていく、戦記物。

いや、やっぱり『火の国、風の国物語』書いていた師走先生だけあって、キャラが多くて序章も序章なのに楽しいですねー。読むのが遅くなってしまったのが悔やまれる。


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ちゃか

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