気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

フラワーコミックスペシャル

空挺懐古都市3

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「馬鹿馬鹿しい 見えるわけがないだろう」
「そうですかい?」
「見えないどこかで 静かに奇跡は起きてるかもしれませんぜ」


海面上昇により、大地は少なくなった。
人々は化石燃料で浮かぶ空挺都市を作り上げたが、そこでは最も依存する相手を忘れてしまうという病が蔓延していて。
世界観は好きなんですけど、話の進みが遅いというか、謎に迫っているのかどうかっていうもどかしさがあるんですよね。
いや、少しずつ関係が明らかになったり、情報が出てきたりしているのは確かだと思うんですけど。
やっぱり古妖精病によって一番想っている相手を忘れてしまうというのがあるので、話が明るくはならないんですよね。切なさがある。
だから、謎が明かされず引っ張られていると、もやもやします。
いや、それでも次でたら買ってしまうでしょうし、いい作品だと思うんですが。

七雄と夏樹の話。
古妖精病を知って、喜んだ夏樹の心情。
それを発症したがため、壊れ始めた七雄と夏樹、牡丹の三人の関係。
そして牡丹が行動を起こしてであった、ある人々の話。
あぁ、やっぱりどうしようもなく切ないよなぁ、という感じで。

忘れてしまったこと、忘れられてしまったこと。
この街の人々の心には辛さや寂しさや哀しさばかりが募っていっているような気がします。
「この都市に浮いた表情の人間なんてそう多くないじゃないか」と夏樹は言っていますが、まさしく。
研究者の人々についても少しえがかれていましたけど・・・
この都市は結構歪なんじゃないのかなぁ、と。どうか幸せを掴んでもらいたい者なんですが、どうなることやら。

空挺懐古都市2

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「俺はこんなにも残酷な喜びを ほかに知らない」。

Episode5~7とSide Story1と2が収録。
愛した人を忘れてしまう病が広まるまち、空挺都市。
全体的に切ないっていうのは1巻から共通ですねー。

空挺都市にとっての重要人物、ユナ。
その幼馴染、空挺都市で再開したトキ。
2人は、距離を縮めていくが、トキが『古妖精病』を発症。
記憶を失っていく。
そして、ユナとは最終的に離れてしまうけど、ユナが諦めていないのがいいですねー。
片方だけの記憶が、想いが消えてしまうっていうのは、酷く悔しく、切ないものです。
どうにか、良いおわりに辿り着いてほしいものですけど。

都市側の人間にも、色々主張はあるんでしょうけど、なーんかあまり好きになれないなぁ。
灯篭屋さんもなんかいろいろ知っていそうですけど、今後もっと絡んでくるんですかねー。
天草は結構いいキャラだと思うんですけど、どうにもこの人も記憶を失っているんじゃないかと思うんですよねー。星を見たくないっていうくだりとか。
ただ、やっぱりいいキャラというか、あちこちで良いシーンがあるんですよね。

「…………優しい子に育ったね」
「そういう君は きっとここに来るべきではなかった」

とか、次のやり取りとか。

「人は面倒くさいのね」
「面倒くさいかね?」
「それすら面倒くさいと思う世の中が来るなら わたしはそんな世の中は見たくないと思うよ」
「人を想う気持ちはこんがらがってしまうこともあるけれど そうやって紡いで絡みあっていくのだと思いたいからね」

そして空挺都市が何を持って浮いているのか。1巻でおおよそ予想していましたが、はっきり言われるとなぁ。だいぶこの世界も病んでいるようですけど、救いは残るんですかねー。

えーっと、なんか後書きが不穏なんですけど、続き、でます、よね……?


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ちゃか

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