「欲しいものは、もう持っています」
主人公のジンがどこまでいっても、悪役であったというか。
いっそここまでいくと爽快な感じですね。
後、やったことに対して、言い訳しないウィルも個人的には嫌いじゃないです。
あちこちイベント盛りだくさんで、でも、織り込まれていた情報はしっかり全部出し切ったんだからさすがですね。
虚工物とはいったい何なのか。
虚人とはなんなのか。
虚工物に、亜人が守り人としてついているのはなぜなのか。
魔法の原理、というかその力に強弱がある理由。
そして、ウィルの目的。
いやぁ、これ以上ない見事な最終巻だったんじゃないでしょうか。
前回の最後で壮大な引きになってた大量発生した虚工物もおおよそ解決しているし。
勇者一行が、英雄が、そして悪役が。
それぞれ思うように動いて、まぁ、いい結果を引き寄せたといいますか。
ジンの行動力というか実行力は本当に素晴らしいものがありますねー。
面白くて、一気に読みましたよ。
やっぱりこの作者さんの作品は好きですね。新シリーズも準備されているみたいですし、早く来春がこないものかと。