気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

ミユキルリア

七つの魔剣が支配する

ico_grade6_4

「……貴殿の行く道に光あれ。その意思が斬り開く運命を、あまねく神仏よ寿ぎたもう。

そして願わくば――戦友の未来が、一振りの剣のように誇り高くあらんことを」

 

「天鏡のアルデラミン」の作者が送り新シリーズ。

キンバリー魔法学園。その名の通り、魔道を極めんとする若人が集う学園で、在学期間7年を無事に終えることが出来るのは8割との事。

2割が何がしかのトラブルに巻き込まれ発狂したり、消息不明になったりするそうですが……

先輩方のぶっ壊れ具合を見るに、絶対2割で済まないだろ、って気しかしない。

 

忘れ物を取りに夜の学校に入った時とか、運悪くトップクラスの危険人物と鉢合わせたりしてましたし。

いやこれ、オリバーとシェラが的確に時間を稼いだから生き延びただけで、ピート一人だったら、或いは他の生徒だったら目も当てられない事態になってたろ。

その二人にしたって新入生にしては頑張った、ってだけで他の先輩のフォローがなければ詰んでたしな……

かなり派手にやりあっても、魔法がある故か、内臓引きずり出されるような怪我をしても死者出なかったりするって言うのもあるんでしょうが。

 

物語の主軸となるだろう、6人の新入生。

それらを取り巻く学園や先輩たちの状況などが、いい感じに描かれていましたねぇ。

今回の事件でキーパーソンとなったカティ、彼女も騒動を通して成長してました。オリバーの危惧していたように、優しすぎる彼女はどこかで折れてしまうのでは、と思いましたが。

初っ端から、価値観を揺さぶる事件に出くわして、それでも奮起できるなら大丈夫だ、と思えました。

 

こんな感じで、他のキャラの掘り下げをしていく展開かと思いきや、最後に爆弾放り込んでくるんだもんなぁ。

新入生であっても、彼は既に魔術師だった。技量の問題ではなく、精神の在り方が。

6人の関係が、いつか壊れてしまうんだろうなぁ、と予兆が感じられて震えた。



黒鋼の魔紋修復士10

ico_grade6_4
「……アーマッドが世界に誇る〝双璧”は、今夜限りってことだな」
「運がよければひとり失うだけですみます。……もしぼくと猊下の勇み足なら、両方失う可能性もありますが」
「ふたつそろっているから双璧なんだよ。どっちかひとつが欠けても、それはもう双璧とはいわん。……ただのよく光る珠だ」

予想以上にいきなり話が進んでいったんですけど。
・・・オリヴィエトさん、マジですか。
まさかそこまで長年の計画があったとは。
随分と自分に酔っている感じがありましたけど、なにこんなにヤバいお方だったの。
ルキウスやディーもなんか必要な駒としてしか見ていないような気すらする。
しかも発揮されたその実力たるや、恐ろしいもので。
敵の正体がつかめていない状態で、さらに敵陣営が充実するとか、なんのいじめだ。

ディミタールがなんかヤバい状況に追い込まれていますが……どうするんだこれ。
彼の母親が幼いディミタールを殺そうとした理由。
ルキウスとオリヴィエトが起こした行動の真相。
オリヴィエトは何かを知っているようです……というか、全てを知っているというべきか。

ちまちまと気になる情報は出てきているんですよね。
シャキーラが気にしていた理由、イサークに打ち明けられただろう秘密。
カリンが出合った、双子の神巫なんかもいて、各国も動いてはいるようですし。
後書きにもありましたが、南方でも動きっていうのはあるわけで。
状況が複雑になっていくにつれ、描くのが難しくなると思うんですが、そこを何とか乗り切ってうまい決着を見せてほしいところです。

あと、ディミタールさん追い込まれてなんか頭のねじ飛んだのかヴァレリアに対して踏み込んでいってますが……あーそっち行くのか結局、みたいな感じが。ずっとぐぬぬさせててよかったのに。
地味にツッコミを入れたのは、ディーがアンヘルの正体に気が付いていたところですか。
シャキーラとの会話でしれっと零してましたが・・・本当ディー、有能ですよね。
このまま切り捨てられるって展開にはならないと思いますが、さてどう乗り切るのかなぁ。

黒鋼の魔紋修復士10 (ファミ通文庫)
嬉野秋彦
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-07-30

黒鋼の魔紋修復士9

ico_grade6_3h
「少なくともわたしにとって、神のため、人々のために働くのは、何か見返りを期待してのものじゃないから」
「けどよぉ――」
「もしそんな打算がわたしの中にあったのなら、わたしはそもそも神巫の候補にすらなれなかったと思う。――神巫になれなかったからといって困っている人々を見捨てるようじゃ、それは神に対する裏切りだわ」


安心安定の短編。
本編とは違った面白さを見せながらも、少しずつ設定を見せたりとか。
手堅い出来ですよね。
しかし、これ読んで思ったのは自分がやっぱりヴァレリアが苦手なんだなーと再実感。
いや、今回の短編では、出番ほぼないんですけどね。その分、すらすら読めたんですよ。
前回は特に失敗したあたり「うわー、さすが『ぐぬぬ』」と思ってちょっと手が鈍ってましたけども。

さておき本編。
『お嬢様、それはご勘弁!』
『おお、シジュベール!』
『夢の続き、もしくは少女変転』
の3章構成。

『お嬢様、それはご勘弁!』はディミタールが生意気な荷物を拾って面倒事に巻き込まれる話。
送り届けた後、真面目に対応したうえで仕事をしっかり考えたうえで投げたりと、有能ですよね。
しかし、悪ガキが悪戯していると思ったうえで、荷物を川に沈めるとか鬼だ。
やっぱりディミタールのこういう、しれっと酷い手を打つというか、なんにでも容赦ないあたりは好きですよ。

『おお、シジュベール!』はタイトル通りシジュベールの話ですね。
このタイトルで出てこなかったらタイトル詐欺にもほどがありますが。
シジュベールは正直、アーマッドの王子様との比較でダメ王子路線なのかと思ってましたが。
前回登場した時の、最後、魔導剣回収していたり、今回の件しかり油断ならない感じがしますね。
本人は傑物じゃないけれど、という見せ方は見事。

『夢の続き、もしくは少女変転』
最後の話は、なるほど、こうまとまるのかと。正直驚きました。 
いや、正直最初の方は、いったいこの話の主人公は、どうかかわってきているんだろうか、と思っていたんですよ。
「ついに語られる」 とあらすじで謳われているのに、出てきたことあったか、と本気で考えていた。
で、読み進めていって、あのシーンで真相を知るとこれまでの怪しさはこういうことだったのかと納得できるわけで。
しかしまぁ、リタの精神は、尊いですね。
例え神巫になれなくても。それでもなお行動を起こせるのは素晴らしい。
精神性でいうなら、ヴァレリアよりも大人なんじゃないだろうか。
読み進めるたびに、どうしてヴァレリアは主席に収まれたのか疑問しか生じない。
力があるといわれても、案外苦戦していることが多かったりするじゃないですか。

さて、あとがきでいろいろと触れられていましたね。
今回短編を挟んだのは、次回以降物語が動くから、ストーリー的に転換期を迎えるからだとかなんとか。
ギャラリナの祖国は結構変人が多いのか、とか。
途中で思わせぶりな登場をしていた人物が、カリンに言わせればお飾りだとか。
その辺あとがきで補完するエピソードなんですか。
というか、ここでその実力分析されているってことは、カリンに一流半って評価されたキャラは、 もう出てこなかったりすんだろうか。

さて、次巻以降からクライマックスに向けて加速していくそうなので、期待して待ちたいですねー。

黒鋼の魔紋修復士9 (ファミ通文庫)
嬉野秋彦
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-03-29
 

黒鋼の魔紋修復士8

ico_grade6_3
「男も女も命の重さには変わりないんじゃないかな?」
「……そういうセリフは、ふつうはもっと人道的な話題の時に使うものじゃありませんかね?」


あれー、なんかラブコメの香りがしますよ……?
1巻読んだときは、そっち方向には発展しないだろうなぁ、と思っていたのに。
ヴァレリアとディーが互いに距離を取ってぎくしゃくしている、という描かれ方は結構よかったんじゃないでしょうか。
ただ、この作品で言い続けてますが、ディーは好きなんですが、ヴァレリア苦手で……
恋愛色がそっちに向かうと、ちょっとなぁ……

だって、ヴァレリアあちこち酷いじゃないですか。ぐぬぬがコンセプトとはいえ。
今回もまた凄い失態しますしね。
最近まともになって来たかなぁ、と思ってきたところだったのに。
状況が状況で、ちょっと不安定になっていたとはいえ、下手打ったなぁ、という感じで。
本当にどうしてカリンが首席じゃなかったのかと。
アーマッドは神巫を働かせるなら、その辺の事情についても呑み込ませる教育した方がいいと思います! 
安定・安心のカリンの活躍を待ちたい。
ヴァレリアの言動は読んでいてひやひやするので。

しかし、1巻ごとのクオリティは高いと思うんですけど、どんどん風呂敷広がっている感じはしますよね。
あちこちで断片だけ描かれている、ネレイダの行動原理とかが結局よく判らないというか。
なんか秘密持っているみたいですし、ダンテとかと接触するとか色々動いてはいるみたいですがねー。
ディー達と間接的にしか関与していないから、そろそろ対面してもいいんじゃないかなーとか。

他にも気になっているのは、いくつかありますけどね。
前回逃げた、変態の姉の思惑もそうですけど。神話に関する考察もまた気がかりではありますか。
少し前にダメダメだったのに最後逆転とまでは言わないでも、なんか剣とか回収していた王子もいましたし。
そこの国に関して言えば偽りの神巫もいましたよね。逃げ延びてるだろうけど、再登場はいつだろうか。

アーマッドだけじゃなくて、それぞれの国の考えが入り乱れているのは結構凄いと思いますけどね。
イサークはイサークで食えない皇太子で、味方にしてると心強い面はありますが、今回ディーにやらせた任務とかも合わせると、しっかり黒いしなぁ。

しかし、振り返ると割とあちこちで撃ち漏らしているといいますか。
ディーと戦った相手は結構死んだりしてますけど、立場ある手前、監禁とかで済んでるんですよね…
ダンテとかもそうですけど。それがのちのちの禍の芽になってるみたいですけど、どーなることやら。

黒鋼の魔紋修復士8 (ファミ通文庫)
嬉野秋彦
エンターブレイン
2013-12-26

プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

アーカイブ
カテゴリー
最新コメント
記事検索