「この世に神がいるとは思わん いたとしてそれは人を救わない」
E-05で実施される祭り。
前回カシム達が地下道で戦い、蟲を撃退したこともあり無事に実施されて。
まぁ、キドウは無駄にイリの地雷踏んで機嫌悪くしたりとかしてるんですが。
「駆除屋は総じて好かんが、キサマ個人はそうでもない」とカシムとキドウが交流したり。
リジーが過去の失言を彼に詫びたり、とカシム絡みのイベントが発生していたんですが。
その結末が、アレか。ハディが躊躇したのも、仕方ない。
人が虫になるという現実を改めて突き付けられた気がします。
この世界では、コレがいつでも起こりうるんだ、と。そりゃあ駆除屋なんて職業が出てくるわけだ。
そして、キドウは職務を果たし……マリオによって彼の過去が明らかに。
キドウの過去編は、気に入っているエピソードです。
この世界の残酷さをしっかり描いていて、その上でそこで生きていく人々の覚悟が感じられる。
「極東」。その先に人類がいない、生存権の果て。そこで駆除屋であったという事。
かつて祈りに生き、駆除屋たちのまとめ役となったキドウの養父ラザロ。
キドウに多くのものを与えたリーダーで、過去の騒乱で全てを失い剣を取った悲しい人でありました。
彼の生き様もまたどうしようもなく痛いよなぁ。
祈りによって変わることが無く、憎しみを抱き、その果てにかつて憎んだ存在になりはてて。
最終的にキドウは、自らよりどころを離れる決断を下すことになるわけですが。「こんな世界」でも生きていく彼にこそ幸いあれと願わずにはいられない。