「友達を見殺しにするなんて、絶対に我慢できないから」
終末戦争から千年。エクスプローラーたちは、今日も遺跡に挑んでいた。
基本的にはチームを組んで挑むものの主人公のラグディスハルトは、不遇とされるエンハンサーで。
野良でパーティーに参加しようとしても、「エンハンサーはいらない」と断られ続ける日々。ぼっちエンハンサー、なんて蔑称で呼ばれたりもしているようで。
彼は、自分に自信がまったくなくて。それでも、日々パーティーに入ろうと声かけを続けているのは偉い。
そして彼は、初心者として「ルナティック・バベル」に挑もうと島にやってきた少女と出会った。二人は友人となり、ラトとハヌという愛称で呼ぶことを相手に許して。
破格の術力を持つ少女と、誰にも真似できない才能を秘めた少年の、バトルファンタジー。
……になっていくんでしょう。
遺跡はダンジョンみたいになっているものがあって、バベルも階層ごとにボスがいたりするようです。
実際、ラトとハヌは二人でそのボスを倒すという破格の戦果を挙げました。
ただ一気に顔が知れ渡りすぎて、「ぼっちエンハンサー」にハヌはもったいないと因縁をつけてくる輩まで現れて。
それでラトが引きさがってしまった当たりは、正直ちょっとイラッとしました。どうしてそこで距離を取ってしまうの……。
縁が出来て、ラトの実力を正しく評価してくれる相手から情報を貰って。助ける為に、踏み込んでいけたのは良かった。
もうちょっと自信を持ってもらいたいものですが、さてこの後どうなるやら。