「あんたの好きなことなんだから! あんたの好きなことで話できなきゃ――意味ないじゃない!!」
新学期初日に、校内に在る桜の古木・佐世保様を咲かせられた生徒には、必ず素敵な恋人が出来る。
そんな伝説がある学校。多くの生徒は疑いながら、話のネタ的に、あるいは青春の恒例行事として、この「恋のおまじない」に参加していた。
年を重ねるごとに参加者が増え、生徒会が管理するイベントにまでなってるというのは笑ったというか……学園も付き合いが良いと言いますか。
下手すりゃ教師陣から禁止と通達が出たかもしれないので、懐が深くて良かったねぇという感じ。
主人公の桜木春彦は、例年は面倒だから参加していなかったが、気まぐれに列に並び……そして、桜を見事開花させた。
一躍時の人となり注目を集める彼には、朝起こしに来て、春彦の妹とも仲が良い桃子という幼馴染の少女が居て――彼女としてはちょっと面白くない状況。
だがある日、桃子は特定条件の未来を見る能力に目覚め……
桃子が死ぬ未来を見る、という話を聴いて春彦はそれを回避するため、未来視の情報を元に行動を変えていくことに。
あらすじに在る「春彦のギャルゲ物語をジャンルごと終了させてしまう!」というのが的確すぎる表現ですね…
うん、収まるべきところに収まるラブコメって感じで楽しかったです。
ちなみにこれも積んでましたー。5年物……もう笑うしかない。
routeAとある通り、routeBもあるのですが、シェアワールドでそちらは日日日先生執筆ですねー。そのうち感想書きます。