「同時に――良い選択だったのかどうかも、分かりません」
今回のヒロインはティナのお姉さんのステラ。
父に反発し家を飛び出して、生徒会長を務めるまでになったものの……彼女は迷いの中にあった。
アレンの指導の元、極致魔法を使いこなすようになり、自己を確立し、主張するようになった妹に対して隔意を抱いた、というか。
ステラが自分に自信が持てずに、足踏みしていた感じなんですよね。
でも、公爵家の一員である以上、背負うものはあってその重さに潰れそうになってしまった、と。
それを助けるのがアレンだって言うんだから、相変わらず手広いというか。ここまで来ると、手が早いと言った方がいいのでは……?
弱ってる所につけこむのとか、常套手段ですよね! という冗談はさておき。
彼の指導によって、ステラが成長できたのは良かったです。
とはいえ、アレンが2つの公爵家に与えてる影響が大きく、優秀過ぎて怖い。
なんか新しい極致魔法作ったとか言ってるし。そうポンポン作れるものじゃない筈では……?
学院生時代には、オルグレン公爵家庶子の後輩との接点まであったようですし。ギルが女子だったらヒロイン戦争が更に危ない事になっていた……。
オルグレン家も一枚岩ではなく、次なる波乱の元になりそうな気配はしますけど。まぁ、アレンが居ればどうにかするんだろうなぁ感。