気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

三嶋くろね

ロクでなし魔術講師と追想日誌10

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「俺……あいつに勝ちてえ」

(略)

「凡人の俺の拳が、あの天才様の拳にどれだけ通用するか……一拳闘家として試した見たくなった。……な? 身の程知らずだろ?」

 

短編3つに中編1つ。

特に中編の「Lost Last word」は表紙からもわかる通り、グレンとセラが死別することになるエピソードの詳細を描いてるわけで……痛かったですねぇ。

展開を知っているからこそ、なお。この直前、状況が整っていたのにグレンは相性最悪の敵とぶつかり、2人を死なせてしまう経験をしていて。

それで限界が来て辞めようとした彼を、セラがつなぎとめてくれた。あるいは、惰性であったとしてももう少し正義の味方であれたかもしれない。

 

そんな希望を打ち下くジャティスは本当に最悪ですね……。しかし厄介な存在だとはわかっていても、彼による被害が甚大すぎて頭痛い。

特務分室所属のメンバーもかなり削られているのがつらい。ここで人材削られたのが後々に響いてそう。あと、しれっと設定描かれていたジャネットさんかなり気になる設定なのに死亡してて悲しい。

 

短編はいつも通りの軽いノリが多めで、本編もシリアス中心なので息抜きになってよかった。いつも通りセリカに振り回される「セリカの南海大冒険」に、矜持はあっても金がない世知辛いイヴの生活を描く「家なき魔術師」。

駆けに負けて今月ピンチだから、といつも通りの理由でグレンが拳闘大会に出場したら、才能ある若者と出会い……真剣にぶつかり合うことになったのは熱かった。

いや、ロクデなしな部分も多いけど教育者としての顔もしっかりあるんですよねぇ、グレンって感じのエピソードで好きです。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典21

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「わかってる。だから……わたしは……わたしだけの光を探す」

 

死者の兵団を率いるエレノアと対峙した司令官イヴ。

圧倒的な剣の冴えを誇るエリエーテと、彼女は別の道を選んだ上で抗うリィエル。

因縁の相手パウエルと相対したアルベルト。

敵の3幹部と直接戦える状況を整えたという点では快挙ですが、逆にこちらの反攻の芽を潰されるかもしれない、中々緊迫した状況。

実際、諦めずに戦い続けてはいましたがそれぞれの戦場で厳しくなる瞬間はありましたからね……。

 

でも抗っているのはイヴ達だけではなくて。

バーナードやクリストフ、変態紳士なツェスト男爵ですら天の智慧研究会の実力者を撃退していたのはお見事というか。研究者フォーゼルも牙を秘めていて、時間を稼いでくれてましたし。

リィエルとの絆を育んできた生徒たちだって、忘れてはいけないでしょう。

そしてそんな彼らが、最後の最後踏みとどまって抗う事ができたのは、彼らがそうやって走り抜けてきたグレンという人物を知っていたから。

 

全く。この戦場にいないのに、抜群の存在感じゃないですか。

そして、そうやって期待のボルテージが上がったところで満を持して登場してくれたのは熱かった。

まぁこの後の展開としては、苦戦しつつもグレンなら勝ってくれるだろう、という希望を抱ける状況が整ったわけですが。最後の最後に横やりを入れてくる輩がいたんだから驚きです。

いや、確かにそこの決着も必要だろうとは思ってましたけど、本当に絶妙なタイミングで割り込んでくるな……。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典20

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「全軍傾聴ッ! ここからが真の勝負よッ! 我らが祖国の興亡、この一戦にありッ! あえてもう一度言わせてもらうわ! 貴方達、祖国のため、女王陛下のために死になさいッ! その命――私に寄越しなさいッッッ!」

 

グレンが過去に飛んだ裏で、フェジテは天の智慧研究会に攻められていた。

そんな中でもイヴが必死に策を練っていたり、リィエルが覚醒したりしたおかげで、辛くもしのいでいたようですが。

頼りのリィエルが、剣の姫エリエーテに敗北。本格的な侵攻の際にもう一度会いまみえよう、とその場は引いてくれたわけですが。どうしようもなくじり貧な状況は変わらず。

 

それでも多くの人々が足掻き続けて、少しずつ敵の計算を狂わせることに成功していったのは胸が熱くなりましたね。

かつて敵対した人の中からも、諦めることをしないグレンの眼に射抜かれて、窮地に駆けつけてくれたりしましたし。

彼の積み重ねてきた行いは決して無駄ではなかったんだ、と思える展開はとても良かったです。

 

……まぁ、敵は長年にわたって国に巣食い策略を練ってきたわけで。

覚悟一つで逆転できるほど甘くはなく、対策を取ってなお戦士たちが死んでいってしまう苛烈な戦場ではあるんですが。

生存率を高めるべく努力はするけど、多くの命が失われる作戦を提示したイヴと、それらすべてを承知の上で戦いに臨んだ勇士の姿が、印象的でしたね。

ただやられるのではなく、次に活かすための情報を残していった彼らはとても格好良かった。こういう名前も無いけど、爪痕残していくキャラ好きです。

言葉を選ばず云うと、モブが活躍するシーンが地味に好き。多用され過ぎてもアレですが、今回みたいに要所で魅せてくれるといい感じ。

 

絶体絶命の状況から、抗える状態にまで盤面を戻したイヴの手腕はお見事ではありましたが。イヴ自身や、アベルにリィエルと言った敵の特級戦力との戦闘結果によっては容易く状況が一変しそうですし、ハラハラしますねぇ。続きを心待ちにしております。

ロクでなし魔術講師と追想日誌9

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「うるっせぇ! 俺は――お前に、生きていてほしいんだッッッ!」

 

いつも通りの短編集。

「レーンの受難」は学院の女子寮で起きた下着ドロボー事件を、グレンが調査する事になる話。間違いがない様に、まーた女性化する事になってましたが。みんなグレンの正体知ってる状態だから、そこまで意味あったのかなぁって気はする。

白魔術の権威である変態男爵がノイズになってはいましたが。グレンも魔術学院の内部犯を疑っていたのに、魔術探知の設定に抜けがあったのはどうなんだろうか……早急の対策だったとは書かれてましたけども。可能性は考慮するべきだったのでは。

あと、ツェスト男爵が何か所かチェスト男爵になってるの見つけてしまった。

 

肝試し的なエピソード「嵐の夜の悪夢」、ナムルスとグレンがデートする「名も無きビューティフル・デイ」。グレンが魔術の才能ある少女と出会い、教え導く「君に教えたいこと」などを収録。

ナムルスとのデート回では、口ではとやかく言いつつもチョロイナムルスが可愛かったですね。見てる分には微笑ましい。

 

そして最後となるのが「迷子の戦車」。

タイトルにある通り特務分室の「戦車」ことリィエルの過去のエピソードですね。グレンは実験体であった彼女も救おうとしたようで。

アルベルトは最初こそ「生かすことが救いになるとは限らない」と排除しようとしてましたが。結局はグレンの案に乗って、生きる気力のないリィエルを救うための魔術をわざわざ習得して来るなど、彼もまた不器用な生き方貫いてるなぁって気分になりました。

心が乾き切っていたリィエルを、グレンの愚直さが生かして……今、フェジテで行われている最終決戦において守りたいものを見つける成長に繋がる、という構成が熱かったですね。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典19

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「人間も捨てたもんじゃねーだろ?」

(略)

「強さも弱さも、賢さも愚かさも、優しさも残酷さも……まるで万華鏡のように千変万化しながら覗かせる……それが人間ってもんだ」

 

セリカを追いかけたグレンたちが辿り着いたのは、「メルガリウスの魔法使い」で描かれた聖暦前4000年の世界で。

過去の時代になにが起きていたのか。魔王の存在についてや、それに挑んだセリカのこと。彼女と共に戦ったナムルスやル=シルバが抱えていたもの。

 

随分とまぁ苛烈な時代だったんだなぁ、と言うのが改めて突き付けられましたが。絶望して俯いていた人々の前で、グレンが「俺はセリカの弟子だ!」と叫び抗ってみせたのは実に主人公をしていて良かったです。

 

力を失いながらも一人で戦おうとしたセリカを止めて、一緒に赴いたのはグッジョブ。レベルの違い過ぎる戦いに、手を出しあぐねる場面もありましたが。出来ることを探して、状況を改善する一手を打ったのはお見事でした。

一方で一緒に転移したシスティーナは、敵側の幹部に接触されて。システィーナの方もシンパシーを感じていて、敵からある物を託されるなんて一幕もありました。

過去との繋がりを感じると言えば、グレンが助けた少女の家名なんかもかなり重要な要素でしたが……5000年続いてる家とか、ヤバすぎるわぁ。

 

辛くも魔王との戦いを制し、現代に帰還する事が出来たグレンたち。

手放してしまったものもあり中々辛い状況ではありましたが。ルミアの身柄が無事で済んだのは何よりでした。彼女の「一番ヤバい部分を持っていかれた」という部分が、引っかかりますけどね。更にルミアまで失ってしまったらグレンの再起に時間かかりそうだったので、これから頑張ってもらいたい。

ロクでなし魔術講師と追想日誌8

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「私はもう……変わったんです、先生……私はもう元には戻れません」

 

短編集第8弾。

帯でも触れられていますが「グレンとルミアの出会い」を描いたエピソード『再び会うその日まで』が収録されています。表紙イラストもまさしくそんな感じですもんねー。

母親に見捨てられた、と思っていた為システィーナの家に迎え入れられた後しばらく荒れていたそうです。

 

まぁ、仕方ない部分もあるかな……。そして、システィーナを狙った誘拐犯に間違えて攫われて……特務分室が動く事態に。

それで、そこらの小娘ではないと気付いて利用しようと考える頭がある敵だったのは、厄介でしたね。面倒な手合いが出てきたと逃げを打ってくれれば楽だったのに。

敵地最奥から援護もなく、足手まといになる護衛対象を連れて、ボロボロになりながらも逃げおおせるとか「愚者」が恐れられていたのも良くわかる成果を挙げてくれました。こわ……。

 

「もしもいつかの結婚式」。それぞれの予定が重なって、グレンとルミア(あとイブ)くらいしかいつものメンバーがフェジテに居なくて。ぐーたらしてるグレンの面倒をルミアが見る話。とても微笑ましかったです。

「キノコ狩りの黙示録」。グレンとハーレイみたいな、普段喧嘩ばっかりしてるけどいざ手を組むと凄いことが出来るコンビは好きです。ただ、周囲に被害甚大なのでもっと大人しくしてくださいとは言いたくなる。

 

「貴女に捧ぐ物語」。創作者システィーナの、拙い文章が人を動かす話。……章に出して、オールEでも諦めない彼女のメンタルは凄い。

「魔導探偵ロザリーの事件簿・虚栄編」。もはやいつもの味わい。探偵として名前が売れて、ミーハーな白猫が妄信状態になっていたのはまぁ笑った。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典18

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「ふふっ、先生、そうでしょう? だったら……先生が憧れて目指した道は……決して無意味じゃなかったんですよ。素晴らしく価値があった道なんです」

 

イグナイト卿の反乱を辛くも撃退したものの、敵の攻め手は止まず。

王都を落とされただけならまだしも、手口がエグい。蘇った英雄、剣姫エリエーテが守護する戦力や城壁を斬り捨てて、死者の兵団に襲わせて戦力補充とか鬼かよ。

“正義”のジャティスが暗躍して、敵の拠点や下位の構成員をつぶしていたそうなので、今回の騒動を超えさえすれば、長き戦いに終止符が打てそうですけど。

 

敵の次の標的はフェジテ。

残存兵力を集めて、力を合わせて対抗策を練っているパートは面白かったです。

一方で、敵の計画が最終段階に進んだことでセリカが記憶を取り戻して行動を開始。

手紙を残し、グレンたちに別れを告げる事に。

大切な家族と守るべき生徒たち。その狭間で揺れ動いていたグレンが、想像以上に教師になっていたな……と言う感じで胸が熱くなりましたね。

 

最後には、成長した生徒たちに背中を押されてセリカの下へ向かって。

しかしそこに《大導師》フェロード=ぺリフが現れて。彼の仕込みが明らかになっていましたが……。

アリシア3世が気付いた、かの王家に仕込まれていた呪いの話とか。彼の行動のアレコレだとかが明かされましたが。随分と、おぞましい敵だな……。

禁忌教典の事なんかも情報が出てきましたが、規模が大きすぎて呑み込めてない。

打つ手がなく一旦は逃げる事となっていましたが。ついにそこの情報が出てくるのか、と言う感じで次が楽しみになる感じでしたね。本当にクライマックスって感じだ……。

ロクでなし魔術講師と追想日誌7

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「この限られた命で何を為すか、どう生きるか。僕はそこに安寧以外の意味と価値が欲しいからここに居る。……それは君も同じだろう?」

 

本編がシリアス真っ盛りだから、と言うわけでも無いでしょうが。コミカル全振りで温度差で風邪をひきそう。

セリカがグレンを精神支配術で操ったうえで嫁探しをする「最強ヒロイン決定戦」。

オーウェルの発明によって20年後の未来に三人娘が迷い込む「未来の私へ」。

 

この二人は本当に、短編御用達というか。放り込めば適当な騒動起こしてくれるので、動かしやすそうだなぁ、と思いますね。

どっちにも「夢か」って展開入ってたのは、1冊の中でネタ被り感あって残念ではありましたが。

 

「さらば愛しの苺タルト」。追試を受ける事になったリィエル。担当はよりにもよって、というか彼女に痛い目にあわされまくってるハーレィで。だからこそ、名乗りを上げたらしいですけど。

実際、追試となると準備やらで時間とられますから、彼の憤りも分かってしまうんだよなぁ……苺タルト食べられなくする呪文欠けるのは大人げないですけど。

しかし、リィエルの苺タルト依存度もどんどん上がってませんか。なにか変な薬入ってない?

 

「秘密の夜のシンデレラ」。左遷されたものの外面を良く見せたいイヴと、いつもどおり金欠に陥っていたグレンの、秘密のアルバイトの話。何してるんだこの二人。

変なところで似た者同士というか、順調にイベント発生させて外堀を埋めてる感じがしてこれは強敵だ……

 

そして最後のエピソード。「特務分室のロクでなし達」。

《法皇》のクリストフのエピソードですが。ジャティスもまた所属していて、セラも健在な、分室がまだまともに機能していたころのエピソード。

……機能していた頃ですら空席が目立って、損耗率の高いヤバい部署だと語れる生徒が居るくらいには悪名高い部署。それにしたってやけにベア詳しかったですけど。

 

多くのスカウトを貰っていたクリストフが、分室所属になるきっかけの事件。

分室メンバー勢ぞろいしてると、これだけ頼もしいんだーという感じでしたね。

上手くハマれば一方的に叩けるけど、そういう状況がいつもあるわけじゃない無情さを感じた。本編でアルベルト達も負傷して、分室ほぼ壊滅状態ですからね……世知辛い。


ロクでなし魔術講師と禁忌教典17

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「なぁ、イヴ。お前はどうしたいんだ? そこに家とか資格とか関係あんのか? 本当に大事なのは、お前が何をするか、どう生きるか……そこじゃねーのか?」

 

魔術祭典の会場では死者が出て。

ジャティスはルナとチェイスを動かしてマリアを攫った。

各勢力の思惑が色々と蠢いていたようですけど、自らの正義に酔ったジャティスが、敵の首魁の正体を暴くという金星を挙げるとは予想外にもほどがある。

 

その結果として、異次元に追放されてましたが……あそこで命を奪わなかったのは愚策なのでは。絶対何がしかの手段使って戻ってくるでしょ。

彼にとどめを刺すのはグレンであってほしいと思ってるので、ジャティスにはもう一度【大導師】たちを驚愕させてほしい。

彼がある儀式を行った事で、敵の正体が明かされ、更にはそれの対処で一人を封じる事に成功。とは言え、自由に動ける方の戦力も相当でしたけどね……

アルベルト達を相手取って、傷も負わないってどんだけだ。その内、パウエルにも痛い目見て欲しいけど、どうすれば叶うやら。

 

混乱の最中、各国首脳陣はファイス枢機卿からカーディス家の秘事を聞き、糾弾していましたが。女王アリシアが、上手くその場を治めて、一丸となって対処できるかと思えば。

ここにきて、帝国のガンことイグナイト卿が離反。

この状況でさらに混乱を加速るような事するんじゃねぇ!

いやぁ、結果からすれば、天の智慧研究会に踊らされまくった上、最終的には自滅なんですが……なんなんだあの人……

能力だけは確かで、犠牲を積み立てやがったので、同情の余地もないですが。

 

グレンが《愚者》として為してきたこと。教師として育んできたもの。

それらが有ったからこそ、死中に活を求めることができる、ギリギリで踏ん張れたわけで。

特にイヴを再起させる発破をかけられたのは大きい。

表紙にもなってポイント稼ぎまくって、ルミアやシスティーナはかなり気になって仕方ないようでしたが。P229の挿絵、システィーナはグルグル目で混乱してる風ですが、ルミアの方はハイライト消えてません……?

今回も使われた《鍵》の事とか気になることが多いので、ルミアにはこの後の活躍に期待したいところ。


ロクでなし魔術講師と追想日誌6

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「だが、諦めきれねえんだよ……まだ、なんとかなるはずなんだ。お前はいけ好かない嫌なやつだが天才だ。お前ならなんとかできる……そうだろ?」

 

短編集第6巻。コンスタントに出してくれるのは嬉しいですねー。

本編ではかなりシリアスな展開が続いているので、息抜き回としてありがたい。

収録されてる『仮病看病☆大戦争』なんて、まさしくグレンが最近教師としてしっかりしてきたので、久しぶりに放り込まれたロクでなしエピソードですし。

学院の爆弾オーウェルと結託して、「風邪としか思えない症状を引き起こす仮病薬」を作ってまで休みたいか……

 

『お父様が見てる』は白猫とグレンとのデートを、システィーナの両親がストーカーする話。お約束のオチがつきますが、お父様本当キャラ濃いなぁ。

『名無しの反転ルミア』は、ルミアの身体を借りたナムルスが、学院で授業を受ける話。イメチェンした容姿は完全に別キャラで笑った。ナムルスがポンコツで可愛い。

『魔導探偵ロザリーの事件簿 無謀編』。まさかのロザリー再登場。まーたグレンが振り回されてましたが、203Pの挿絵はギルティ。神妙に罰を受けろ……ロザリーが受けた依頼がなければ、面倒な状況になっていたのは間違いないんですけどねぇ。

 

まぁ、巻末の書き下ろし『炎を継ぐ者』は、イヴの過去とイグナイトの闇が明かされる重いエピソードなんですが。

あそこまで恨みをかって、よくもまぁ今まで潰れてないな。今回みたいに、上手い事敵を撃滅してきてるんでしょうが……イグナイト滅びた方が良いって。多分その方が国の為になるよ……

誰もが忘れてしまった家訓を思い出せればあるいは、とも思いますけど。ハードル高いなぁ。


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ちゃか

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