気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

三田誠

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿6 「Case.アトラスの契約(上)」

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「……許して、あげます」

 

上下巻に分かれてるから、下巻出るまで我慢しよう……と思ったはずだったんですが、気が付いたら読み終えてました。

……つい手に取って、つい冒頭に目を通してしまったのがいけない。読みだしたら止まらなかった……

 

第五次聖杯大戦への参加を諦めたエルメロイⅡ世。

順調に冬木の土地では、聖杯戦争の準備が進んでいるようで。

既に何騎かは召喚されたらしい、なんて話も聞こえてきてます。

時計塔でのエルメロイ教室の風景とかも描かれてて、賑やかで楽しそうだなぁ、とは思いました。

渦中にいる講師としてはたまったものではない気もしますが……あの二人のじゃれ合いは茶飯事でしょうし、多少は慣れてきてるんだろうか。

 

そうして時間が流れる中、ついにグレイの故郷について、エルメロイⅡ世と彼女の出会いについて詳しく紐解かれることに。

聖杯戦争で勝ち抜くための手がかりを求めて訪れた辺境の墓地。

それを管理するブラックモアの一族と、近くの村にある変わった掟。

その村に滞在した当時にも事件は起きていたようですが、その謎は明らかになっておらず。

真相を明かせと迫られるわけですけれど。

 

タイプムーンワールドについては、実のところあまり詳しくないので、アトラス院の院長は、また癖の強い輩が現れたな……ぐらいしか思わなかったんですが。

もうちょっと手を広げてみたいところですが、中々。いつか月姫リメイクとか出たら手を出すかな……

……今軽く調べたら発表十周年とかになってるみたいですけど。いつか、出るのかなぁ……

 

もうなんか全体を通してグレイが可愛くて辛い。

悩みを抱えて、自分を見つめ直そうとしてる場面から始まって、終盤「大事な事がもう一つあります」って言う所とか。ぽかぽかぽかとしてるシーンとか。

最後の最後で明らかになった、呼び出された彼については本当に驚くほかなかったと言いますか。今から下巻が楽しみで仕方がない。



ロード・エルメロイⅡ世の事件簿5 「case.魔眼蒐集列車(下)」

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「今後こそ、私は勝ちたいんだ。この事件の犯人が私の敵であると分かった以上、どうやっても負けるわけにはいかないんだ」

 

あぁ、もうやっぱりこの物語が好きだなぁ。

グレイがⅡ世にいい影響を受けてますよねぇ。彼を尊敬している、というか彼の願いを尊重しているのがよくわかる。

「もっともっとこの人は報われていいって思うのに、その笑顔を見ると何も言えなくて」という彼女の思いが本当、魔術世界において貴いというか。彼女自身も色々背負ってますから、師弟でもっと報われる未来へたどり着けたら最高ですね。

 

魔眼蒐集列車が接近した腑海林の仔、これはまた別の死徒の置き土産のような存在だとか。

霊脈を見失っているため列車が立ち往生しているので、マーカーを打ち込み、列車を動かす手伝いをすることに。

怪しい事件が起きている中で、他の魔術師と協力するのは中々リスキーですが、Ⅱ世の怪我の状況も思わしくない為、速やかに氷雪の森から離れる必要があって。

グレイがマーカー打ち込みに協力する事に。前回最後に登場した吐血キャラも合流して、何とか森を突破。

 

「立ち上がったわけじゃない。――単にうずくまる方が辛いだけだ。

諦めなかったわけじゃない。――単に、思考を止められないだけだ」

止まることができなかった、エルメロイⅡ世。彼は、意識を取り戻した直後から、車いすに乗った状態でも行動を開始して。

犯人が「敵」であることを認識し……それを止める為に、行動を起こした。

今回の事件をきっかけに、彼はある決断を下したわけですが。笑顔で、宣言されたら、それはもう頷くしかないじゃないか……

 

カウレスが原始電池を使いこなして、アポクリファ知ってると、こう叫びたくなるような技を身に着けていたり。

グレイの持つ槍の十三の枷について触れられたりと情報が盛りだくさんでしたね……

FGOで見た名前もあって、もう……今から次が楽しみでなりません。

 

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿4 「Case.魔眼蒐集列車(上)」

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「それでも、あなたのように誰かを守ろうとしている人を、私は信じたい」

 

下巻の発売予定が出るまで、読むの我慢してたんですよねぇ。

ようやく手を出すことが出来ました。あぁ、やっぱりエルメロイⅡ世好きだなぁ。

『序章』のⅡ世の「ああ……やっと……」という言葉にどれだけの思いが込められていたのか。

まだ道のりは果てないとはいえ、彼はまた一つ成し遂げたのだ。それを思えば、少し深酒して寝落ちするくらい可愛いものではないでしょうか。

 

エルメロイ教室の新しいメンバーも登場してましたが……

堂々と他学科からのスパイですと公言するイヴェットに、フラットが術式を読み解きⅡ世が理論化した原始電池を与えられたカウレス。

また個性的なキャラが出てきたな、と言いますか。カウレスはアポクリファの世界線でなくてもエルメロイ教室にくる運命なのか……

 

カウレスの方は、師弟の暴走の結果ではありますが……他者の秘匿した魔術を暴いて、別の奴に与えるとか。

そりゃあ、他の魔術師から歓迎はされませんわな……。グレイにすら得心されてるじゃないですか。

まぁ、その行いが今回後半Ⅱ世を助けるんだから、人生何がどう転ぶか分かりませんな。

 

今回の舞台は、「魔眼蒐集列車」。

その名の通り魔眼を集めるのみならず……オークションを実施し、その移植まで請け負う一種の都市伝説的な存在。

Ⅱ世は招待状を受け取り、奪われたものを取り戻すために、列車に乗り込むことに。

FGOでおなじみのオルガマリーが登場したりしてますなぁ。まだ幼さが見えるというか、人の死を見て悲鳴を上げられる可愛げが残ってる。

 

列車内で起きた殺人事件。

Ⅱ世も対面したときに硬直した、予想外の存在の登場。

そして予期せぬ列車の進路変更。さらにここに状況引っ掻き回しそうな乱入者が来るんだろ……?

なかなか混沌として来てますが、コレをどうまとめ上げるのか、下巻が今から楽しみでならない。


創神と喪神のマギウス2

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「……教官」

(略)

「……いつも、あなたは正しかった。守るべき相手を間違えなかった。そうですよ。いくら強くたって、たかが知れてる。誰をも助けられるわけじゃない」

(略)

「……だから、今回も、あなたが正しい。ありがとうございます」

 

ある日学園の生徒から、創神使いとしての訓練を依頼された蒼士郎。

ロータス・ブライドの差し金で、担当教官として指名されたこともあり、しっかり教えることは教えてます。

根が真面目というか、結局のところお人よしというか。

 

教育の中で……かつての戦争時代の過去を思い出し。

そうしたら、その過去の教え子が思惑をもって近づいてくるんだから因果なもので。

そうだよなぁ。16歳を過ぎれば失われる能力だから、若者が戦い散っていった過去があるんですよね。

 

前回も描かれてはいたものの、その凄惨さには胸が痛む。

必要な能力を入手するために手段を選ばないあたり、末期的というか。

四王の子といい戦争後のエピソードとはいえ、どこも叩けばホコリが出まくるなぁ……

 

かつての弟子と相対するために、身体を張った蒼士郎の姿勢はいい感じでした。

……剣帝の無茶苦茶ぶりにも磨きがかかっていたような気がしますけどね。

今の弟子が過去の弟子を打倒する展開ではなく、救う流れにしたのも流れとして綺麗だと思いましたが。

 

昨今のラノベ業界の厳しさを鑑みて、2巻くらいでまとめる予定で考えていたようですけど、売れ行き好調でとりあえず3巻は出せるようです。

この世界観は結構好きなので、続きも楽しみですなー。

 

創神と喪神のマギウス

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「ああ、勝者が歴史をつくるなんてのは常識だわな」

()

「だけど、驕るな勝者」

()

「勝者が敗者みたいな面をしようってなら、お前は俺に負けるべきだ〈剣帝〉」

 

創神という「自分だけの神」を作り出す新たな魔術。

ただしそれを扱えるのは少年少女のみ。

16歳までにピークを迎え、遅くとも18歳になるころには失われる能力。

かつて行われた創神使い達の「戦争」から生還した主人公破上蒼士郎は、18歳になり伝手を使い念願の学生生活を送る……はずがなぜか教師として登録されていて。

 

それでも「学校」という場所に関われるのがうれしくて。

窮地の生徒を助けたり、教師らしい行動をしているわけですが。

既に終わったはずの戦争の影が迫ってきて。

何らかの事件に巻き込まれた生徒を庇うため、戦争の勝者である「管理軍」と戦い、渦中につっこんでいく蒼士郎。

 

過去敗れた相手だとか。

かつての英雄を元にした危うい実験の話とか。

仮にも「戦争」後の話だから、あちこち血生臭かったりきな臭かったりしますが。

それなりに面白かったです。

過去の因縁とかも出しつつ、新しい世界を生きているというのをいい塩梅で描いています。

主人公の現在持っている能力も明らかになっていますが、かなり制限が多くて、毎度騒動に巻き込まれて毎回死にかける展開になるんじゃなかろうか。

とりあえず二巻までの構想はあるようなので、それを楽しみに待ちます。

創神と喪神のマギウス (ファンタジア文庫)
三田 誠
KADOKAWA/富士見書房
2016-02-20
 

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿3 「Case.双貌塔イゼルマ(下)」

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「魔術師だろうがそうでなかろうが、人にとってエゴは絶対だ。いかなる善行も悪行も、それが本当に他人を救ったか、はたまた傷つけたかなどしれたもんじゃない。だが、それが誤認だろうが誤解だろうが、自分が辿り着いた生き様だというのなら胸を張れ。自分のための戦い挑むなら、せめて独善で他人も染めてみろ。(後略)

そうしなかったのだから、お前は負けたのだと。

そうできなかったのだから、お前は這いつくばっているのだと。

 

エルメロイ2世の葛藤。

人間は成長するのかどうか。繰り返し学習することで、能力が伸びることはあるだろう。

けれど、人生の岐路は幸運や偶然に左右される。ならば本質的に成長する事などないのではないか。少なくとも、自分は成長はしたと感じていない。

 

グレイが思い起こしていた、ロードとの出会い。

灰色だった存在が、弟子として外に出た時の記憶。

始まりにこのエピソードを持ってくるあたりは、ズルいなぁ。2世の必死さが、彼の願いに向けるひたむきさが、より強く感じられる序章でありました。

聖杯戦争について触れる時。自身の願いについて語る時。かの王の影響が2世の言動に現れていますから。

 

エルメロイ教室の古参のメンバーとともに調査することになって。

スヴィンは2世の信奉者みたいですが、フラットはFakeと同様に引っ掻き回す天才で。

現役の生徒でも双璧とされる彼らの戦いぶりが見られたのは良かったですね。

まぁ、さすがに歴戦の魔術師や冠位を相手どるのは難しかったようですが。

 

襲撃をかけたアトラム・ガリアスタ。

依頼を受けてエルメロイ教室の敵に廻った蒼崎橙子。

イゼルマの魔術師と、二人の君主。黄金姫と白銀姫。

色々な思惑が入り乱れた、一触即発の状況で、どうにか会話できる程度に毒気を抜くとか、さすが2世と言いますか。手札の使い方が上手いですよね。

 

そして彼が、今回の事件に対しての推測を語りだすわけですが。

……結局あの冠位の魔術師が愉快なだけの一人勝ち、ってところなのかなぁ。

アトラムの狙っていたある呪体の行方が明らかになったときには、これでこそ蒼崎橙子と思うと同時、「何してんだこの人……」とも思いました。

イゼルマが呪体を得るためにつかった資金はどこから来たのか。解離城の時のように裏で動いている勢力があるのではないか、という考察が出てましたがそのあたりは次回以降明らかになっていくと信じます。

次回はまた夏予定とのことで。今から待ち遠しい。

 

 

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿2 「Case.双貌塔イゼルマ(上)」

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「美の作用について、魔術はこう考えるそうだ。――美しいものを見ることは、自らを美しくすることだと」

 

Fateの正史。

エルメロイ2世が関わることになる事件。

今回は、メインの視点が義妹のライネスですけどね。

 

彼女が招待された「時計塔の社交界」。

究極の美の実現を目的とした一派の、成果のお披露目。

時計塔となれば魔術師の派閥もあるわけで。色々と面倒な事情もあるため、ライネスはグレイを護衛として連れてその会へ足を運ぶわけですが。

 

そこには冠位の魔術師がいて。事件が起きて。

ライネスは事件の犯人と疑われ、自分の潔白を証明するために調査していましたが泥沼にはまって。

本当良い所で2世が登場して。彼の知見によって、とりあえず状況はロード預かりになりましたが。

他家の魔術師のホームグラウンドで、敵視される状況はよろしいものではなく。駆けつけた2世も謎の答えを即座に導けるでもなし。

首の皮一枚つながった、よりはマシでしょうが良い状況ではないですね。

 

まだまだ事件の本質は明らかにならず。エルメロイ教室のウェイバーやスヴィンといった特徴的なキャラクターも登場して、中々楽しくなりそうな状況ではありますねー。

しかし、最後に登場したあの魔術師は……いや、確かに五次前なら生きてますけど。

 

ケイオスドラゴン 赤竜戦役2

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「あんたのせいで、あたしの可愛い部下が何もできずに倒れていった。その憎しみは生涯忘れやしない」

女将軍の瞳には、銃弾にも等しい『力』が籠っていた。

「……だけど、あんたにとって金は銃弾なんだろう。あんたが撃った。あたしが撃ち返した。それが戦争ってもんだ」

 

原典のレッドドラゴンは大好物だったんですが、アニメが振るわずちょっと残念に思っている作品。小説版です。

婁が女性になったり、忌ブキの力が異なる形になっていたりと差異が色々ありますが。

……たどる道は、こうなるのか、と。

原典とは違って、どんどん名前ありのNPCが命を散らしていく流れには、これが混沌の地ニル・カムイ……! と戦慄したものです。

 

しかし、形が違えど、歩む道が異なるものであろうとも。

不死商人はぶれないなぁ。もういっそ、彼こそがこの作品の癒しなのだと言ってしまっていいかもしれない。

……物資の値上げを行って、戦線を維持できなくさせて、戦争を中止せざるを得ない状況を作り出し。

多くの支援者がいると同時、星の数ほどの敵がいるはずなのに、なおも存命の恐ろしい商人ではあるんですけどね。よく暗殺されないな、この人。婁さんクラスなら忍び込めると証明されましたが、言葉によってその危機を脱しているわけで。

 

ハイガに辿り着いた婁と忌ブキが不死商人と出会った場面から。

オガニ火山での戦闘、そして忌ブキの妹が表舞台に上がるまで。

原典と一番差が大きいのは彼女なんじゃないかなぁ。阿ギトも、大分キャラ変わった感じがありますけど。

 

原典の忌ブキは、確かに殺すことを躊躇い、会話を望む性格でしたが。それでも、赤の竜を巡る波にもまれ、自らの意志でもって王として立つことを選んでいました。

けれど、ケイオスドラゴンでは。かれは、迷い続けているような印象がありますね。皇統種の位置が異なるというのもあるとは思いますが。

忌ブキの迷いが長いのもあって、ちょっと中弛みしてしまった部分があるように感じて残念に思っています。

まぁ、なんのかんの言いながらも、小説版は完結まで追いかけるとは思いますけどねぇ。

 

ケイオスドラゴン 赤竜戦役 1

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「あなたのしたことは、何も特別じゃないと思う」
また、エィハが言う。
「順番を守っただけ。命と命が対峙した時、必ずどちらかに順番が来る。あなたもそれを守っただけ」
(略)
「だったら……僕の友達なんて……誰もいなくていい……!」

RPFレッドドラゴンを正史として、再構成されたメディアミックス企画「ケイオスドラゴン」。
アニメ、アプリ、ボードゲームと連鎖した構成、という謳い文句でしたが。
うーん、期待値高かった分アニメは正直なところパッとしない印象。
毎回更新を楽しみにしていた「レッドドラゴン」程の熱量がない気がします。
アプリも一応手を出してみましたが、あっちもまたアレな出来でしたが。

閑話休題。
本編の話をしましょうか。
これもアニメと小説という媒体の違いもあるので、微妙に表現の仕方が変わってきてますね。
ハイガに婁が潜入するときのやり取りとかが、明らかに違います。
レッドドラゴンとの違いでいうと、やっぱり道中のイベントとかは、冗長になるためかばっさりカットされていますねぇ。

忌ブキが、レッドドラゴンの時以上に重要な人物に祭り上げられている感じ。
あちらでは苦労してようやく得た契り子という立場に一話で到達してますし。
ま、その分手にした力が厄介極まりないものですけども。
しかし、赤の竜は狂ったんじゃないのか。
皇統種の声に反応して、契約を交わしているのはどういうカラクリなんだろうか。
レッドドラゴンの第六夜で現れた声みたいに、「思念」だけが残って反応しているとかいうパターンなのだろうか。

エィハとスアローは派手な変更はありませんが。
婁が、女性キャラへと変貌したので、そのあたりの関係が変化したりしていて、これはこれで面白いです。
この調子でアニメとかも盛り上がってくれればいいんですけど、どうかなぁ……
とりあえず、懐かしくなったのでレッドドラゴンを近い内に読み直そうと思いました。


ロード・エルメロイⅡ世の事件簿1 Case.剥離城アドラ

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「ボクは、もう十分な栄誉を受けたんだよ」
(略)
「その栄誉は後払いでもらったものだ」
(略)
「だから、ボクはその栄誉にふさわしい人物にならねばならない。順序が逆になってしまったけれど、あなたの見る目は間違えてなかったのだと証明しなければならない」


三田誠が描くFateの世界。
Zeroで描かれた、未熟で必死で、そしてサーヴァントとマスターという関係を変えた、良コンビ。
ライダーと共に戦った、ウェイバーのその後の話。
時計塔の講師になっている、というのはどこかで見たことあったんですが。
割と様になっているというか。

色々な巡り合わせもあって「君主」の一人として、菲才の身ながら末席に名を連ねているようで。
魔術師としては凡庸でも、頭脳の冴えは素晴らしく、第四次聖杯戦争において、キャスターの根城を突き止めたのと同じような空気を感じます。
そこからさらに成長が見られたり、自分の非力を真っ向から認められたり。
ある事情から集まった魔法師たちの中で一番弱くて、決闘したら死ぬのは自分一人だ、とか言っちゃいますからね。
確かに成長しています。けれど同時に、天才たちへの渇望というものもあって。

「君たちは、本当に卑怯だ」
(略)
「ただ天才であるというだけで、あっさり高みへ飛翔していく。私がただ思い描いているだけの空を自由に飛び回る」


剥離城アドラ。ある魔法使いの拠点とした工房。
城内には多くの天使が飾られ、遺言によって魔術師たちが集められる。
提示された謎を解き明かしたものが遺産を得られる、と。
キャラがそれなりに出てきた中で、ちゃんとそれぞれの事情や心情なんかをしっかり描いたうえで、話がするする進んでいくんだから流石というほかない。

まぁ、魔術師が集まって、謎解きやろうとすれば脱落者も出るわけですが。
その人たちもまた魅力的なキャラクターでした。
Fate好きなら読んで損はないんじゃないですかね。
自分がそこまでFateの派生追い切れてるわけでもないんですけど。
もうちょっと頑張って追いかけたいところはあります。
作品は文句抜きで面白かったです。アポクリファは完結しましたが、新たに始まったこちらはまだ巻数でるようなので、今から年末が待ち遠しいですねー。


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