気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

丘野優

平兵士は過去を夢見る8

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「もう観念するのじゃ、ジョン。ここまでお主はうまくやった。これからは、誰も歩いたことが無い道を共に行こう。その先にこそ、人類の生きる道がある。わしは、そう思うのじゃ」

 

前回、ジョンの記憶よりも早く、魔族による王都襲撃事件が発生しましたが。

これまでに彼が打っていた手のお蔭で、なんとかジョンの記憶にある時よりは被害を抑えることに成功していました。

魔族連中に反撃もできましたし、上々の成果ではあるでしょう。最も、警戒を強める結果になって今後がさらに大変になるって可能性もあるわけですが。

 

事情を知っているナコルルも、もっと積極的に動くべきだと提案。

ジョンはこれまで情報を伝える人を限定し、自分が動くのではなくナコルル達のような相手に動いてもらい、状況をコントロールしようとしていました。

下手に手を出しすぎて、ジョンの知る未来から外れてしまえば、以前と同じように誰が死ぬかもわからない闇の中を進むことになる。

それを恐れていたわけですが……まぁ、ここでナコルルが説得して、共に先に進もうと焚き付けてくれたのは良かったですねー。

 

ジョン一人で出来る事には限りがありますし、こうやってフォローしてくれる相手が居るならば、まだまだ大丈夫そうです。

ナコルルの研究に協力した、という功績をとっかかりに、ジョンはしっかりした地位を獲得し、人類の未来をより良い方向へ運ぶため、準備を進めていきます。

魔族対策のための軍団を新たに設立することとなり、ケルケイロがその大将に据えられ、ジョンは副官となることになりました。

ナコルルの研究を手伝ったという事になっているので、新しい発想を期待されての抜擢で、ちゃんと軍団を指揮できる副官もつけられてはいましたが。

 

そうやってジョンは魔族対策部隊の副官として準備を進めていましたが……

魔族側も一枚岩じゃなさそうといいますか。コールドスリープの技術を持っていたりと彼らは彼らでチートだなぁ。

目覚めたばかりで記憶が戻っていない少女が一人、フラフラと人の世に出てジョンと出会って、部下に加わったりしてますが……

メタ読みすると、あの子かなり高位の……というか下手すれば魔王そのものなのでは……

未覚醒の勇者まで拾ってきてますし、ジョンも気苦労が絶えないな……

しかし今回は伏線をまく回で、余り大きなイベントがありませんでした。

次回以降でどうジョンがどう動くかが気になるところです。爆弾抱えてますしね。

平兵士は過去を夢見る〈8〉
丘野 優
アルファポリス
2017-05-01


平兵士は過去を夢見る7

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「俺がなんとかなるとおもってるかどうかなんて関係ない。なんとかするんだ! ナコルル!」

 

未来の剣聖、ハキム・スルト住まうタルズ山脈の山頂に辿り着いたジョン達。

ジョンが経験した未来と同じように、ハキムの磨かれた技を、王国の兵士にその剣技を教えて欲しい、と協力を依頼するためで。

ジョンの父がナコルルを、最初の時間軸よりも早く表舞台に引っ張り出したように、実力者を引っ張り出して、人類の未来を繋げる計画。

 

その為にジョンは、前世で起きた事について隠し事をすることなく打ち明けて。

ハキムは、嘘のような話だが、ハキムの事を詳しく知っている筋も通る。だが、本当にそんなことがあったのか。

それを確かめる為に、ハキムの技をジョンが知っているのかを実戦形式で試すことに。まぁ、そうなるような気はしていましたが。

結果的に、それはうまく行って。……ジョンは一発入れたところで力つき気絶するオマケ付きでしたが。相変わらず締まらない。

 

ジョン達が山中で出会った女性がハキムの孫だという情報も出てましたね。

ここにきて新キャラ登場、ジョンもハキムの血縁について知らなかった……という事で、未来において彼女はジョンと会うことなく死んでいたんですかね。

ハキムをその気にさせたジョンは、王都の闘技大会への出場を彼に進めて。彼自身は下っ端の兵士として、運営側でこき使われていましたがねー。

 

そして、その大会中に、ジョンの知る未来よりよほど早く、魔族の襲撃が始まって。

けれどジョンがナコルルと準備してきた魔道具や、前世の話を聞いていたナコルル、ハキム、そしてジョン自身の尽力もあり、王都を追われるほどの被害は出ずに済んで。

……一方で、対峙した高位魔族には逃げられてしまい、「強力な戦力を確保している」という情報を魔族側で共有されてしまったり課題も残ります。

未来においてジョンが倒していた魔族も無事だったりと、差異も広がってきてます。

 

フランダとその実家が、策略の隠れ蓑に利用されていてとっても危険な状況ですしね。

魔の森でせっかく縁が出来たんだから、できれば彼の家の問題も解決したい……というか潜り込んでいるスパイを上手く炙りだしてしまいたいところですが。

まだジョン達は、魔族のスパイがいるって情報を掴んでないしなぁ。魔族側にも人間を恨む事情があるような片鱗が見えましたが……

他国への襲撃も計画していましたし、相手に事情があるとはいえ、和解してハッピーエンドとは中々行かなそうですが。どんな未来に辿り着きますかねぇ。

平兵士は過去を夢見る〈7〉
丘野 優
アルファポリス
2016-11
 

平兵士は過去を夢見る6

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「待たせたみたいだな?」

「いや、構わぬ。別れというものは、いつ訪れるか分からぬもの。惜しむ者には十分な時間が与えられるべきだ」

 

神都に襲い掛かる魔族の軍勢。

これはジョンの記憶には無かった事態で。

自分が行動して歴史を変えているから、魔族が先手を取って動き出したのだろうか、と疑念を抱いていましたが。

既に行動してしまっている。ここで後ろを振り返って立ち止まるよりは、先に進んだほうがいい、と覚悟を決めていましたね。

 

その辺の割り切りが出来るなら、「光剣」にしても、知識をもつ自分を守る力が増えた、と喜べばよかったのに。

勇者の存在をしっていて、それゆえに、選ばれなかったこと故の葛藤もあったんでしょうけど。

そして魔族との戦いが始まって。魔法学院の学生たちも、若いながらに魔術はそこそこ使えます。神都の兵隊も協力してくれて、何とか戦線を維持している感じ。

最もそれは最前線につっこんで、敵を減らしてる先生方の力があって、のモノですけど。

 

ジョンは前世でもっと過酷な戦場を経験しているため冷静で、周囲を見る余裕もありますが。

他の学生たちにはそこまでの余裕がなく、押される場面も。なので、余裕があるジョンが支持を出すために動き回ったりしていましたね。

それだけ動けて本当に一兵卒なのかと。人数が減っている分、精鋭を作らないと厳しいという面もあったのだろうとは思いますが。

……そしてこの襲撃にもオチが付くんですよね。迷宮って便利。

 

しかし、迷宮にこんな機能があるんだとしたら。

簡単に倒せる下位の魔人ではなく。強力な魔法を放てる中位以上のデータが残っているのなら。もっと前世でも対策が出来たのではなかろうか。

対策の一つが、神都が保管していた勇者の剣なのかもしれませんし、中位魔族が魔族の最精鋭と思われていたのかもしれませんが。

試験が終わり、約束通り剣の師匠、ハキムを訪ねたところで終了。さて、本当に助力してくれるものやら。

平兵士は過去を夢見る〈6〉
丘野 優
アルファポリス
2016-05


平兵士は過去を夢見る5

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「別に、そんな栄誉などいらぬ……が、人が生き残る未来があるのなら……」

「あるのなら?」

「お主がまた、道を開いてくれ。ここから始めるなら、きっと、もっとよき未来があるじゃろう……」

 

迷宮をなんとか脱出したと思ったら、目の前に竜。

かなりの窮地ではありますが、ジョンとケルケイロの心は折れず。

応援が来てくれるだろう、という希望がなければやられていた可能性もあります。

地の底に落ちて迷宮探査して、それでもなお諦めずにいたから救いの手が間に合ったわけで。

生き残る、という一点においてジョンはそこそこ秀でてるのかも。

ま、前世は最後気が抜けたところをやられているわけで、突出してるとまでは癒えなそうですけど。

 

ケルケイロは友人を助ける為に竜の素材が欲しかった。

そして、ジョンはジョンでファレーナとの契約があるため、ここで竜と戦えるのはありがたい話でもあるんですよね。

コンディションは最悪に近い状況でしたが。

残り僅かな力を使ってファレーナも援護してくれたため、何とか討伐に成功。

最も、砦に帰還してから数日意識を失っていたようですけれど。

 

その後はわりとテンポよく進んで、もう学院の卒業試験が描写されます。

前世において。勇者の扱っていた剣を保管していた神都において、試験が行われることに。

そこでジョンは、前世で手にすることのなかった武器を得ることに。

お偉いさんに「神の思し召しだから、持っていってよい」と言われて「前世持っていなかった。つまり神は俺にこれを持たせる必要性を認めなかった」という思考に入ってましたが。

目的のためには、もうちょっと割り切っていくべきではないかなぁ。本当不器用だ。

 

卒業試験は、ジョンが魔の森で迷い込んだ迷宮のように、入ったものの記憶に応じた試練が課される部屋で。

未来で剣聖となった、最強の男が壁として立ちはだかることに。

彼は、かなり割り切った性格をしているようで。ジョンが若返っている事などから状況を推察して、助言する余裕までありました。

師に叱咤されたんだから、ジョンにはもっと頑張っていってほしい所です。

……と思ったら、なんか予想外の引きなんですが。まさかの襲撃って。どうするんだ、コレ。

平兵士は過去を夢見る〈5〉
丘野 優
アルファポリス
2015-12-18
 

平兵士は過去を夢見る4

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「ここの光景を、ここで起こっていることを、できるだけよく見て覚えておいてくれ。ここは、俺の原点なんだ……俺が、頑張る理由なんだ。だから覚えておいてほしい。いいか?」

 

ファレーナがケルケイロに「皿」を持たせたことによって、彼もファレーナ達の仲間と契約をしてしまい。

傷をいやす能力もあるようですし、有用ではあるでしょうけど。

彼女たちは結局なんなんですかね。この世界における悪魔、とかにしては変に義理堅いしなぁ。

 

竜の攻撃によって地の底へ落ちた二人。

落下してきた穴の近くにはまだ竜が待機しているため、壁を上って脱出することもできず。

付近にあった迷宮へ挑むことに。迷宮は出口が複数ある事もあるため、それに賭けての行動でしたが……

そこで二人は、予想外の運命を眺めることに。

 

その迷宮は、挑んだ者の心理を読み取り、試練を形成するタイプのもので。

ジョンの前世の記憶を読み取り、王都が襲撃を受ける光景をケルケイロも目撃することとなりました。

 

瓢箪から駒というか、不幸中の幸いというか。

特殊な形ではあれど、ケルケイロにジョンの抱えている事情を伝えられたのは良かったんじゃないでしょうか。

ジョン、本当生きるのが下手だから、もっと仲間を増やして動けるようにした方がいいと思うんですよね。

そうしてダンジョンを脱出したと思ったら、結局振出しに戻ってピンチになるあたり、生き方が……云々より前に、純粋に彼が不幸なんじゃなかろうか。

平兵士は過去を夢見る〈4〉
丘野 優
アルファポリス
2015-07-22


 

平兵士は過去を夢見る3

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「分かってるさ。だけどお前一人を放ってなんかおけないさ。そうだ……俺は二度とお前を見殺しにしたりなんかしないって決めてるんだ」

 

順調に魔法学院で学んでいるジョン。

彼は、研修に父が配属されている魔の森の砦を訪れ……

かつての親友ケルケイロとの再会を果たす。

 

最も、その親友は貴族。それもかなり高位の家柄の男児で。

前世のような特殊な状況でもなければ、そうそう平民と会えるはずもなかった。

親友は元々その家柄によらず、貴族らしからぬ部分を持った貴族であるらしく。

自分に気安く接してくれるジョンの事を得難く想っているようです。

 

ある目的の為に竜を討伐しようと試みている彼と一緒に砦の精鋭にしごかれていましたが……

トラブルに見舞われて、ジョンとケルケイロの二人だけで竜と対峙する状況に。

ジョンも前世の知識によって多少アドバンテージがあるとはいえ、身体は未熟、前世で行った人体改造もファレーナの助力もなし、となれば竜に勝てるはずもなく。

逃げの一手を打つわけですが。中々に絶望的というか、よく死ななかったなコイツらとしか。

平兵士は過去を夢見る〈3〉
丘野 優
アルファポリス
2015-02-24

 

平兵士は過去を夢見る2

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「……来たか、ファレーナ」

「うん。どうしたの? ぼくをよんでさ。そんなにおいしそうなにおいをさせてると……」

――食べちゃうよ?

(略)

「新たな契約を、俺はお前に望む」

 

未来の知識を駆使して、魔法学院へ進学したジョン。

ジョンの生きた世界線においては、人類が滅亡の危機に瀕したこともあって、一丸となり協力することが出来ていましたが。

現時点では、その脅威がないため意識が変革しているはずもなく。貴族と平民のトラブルが起こって。

 

ジョンは、根本的に不器用だと思いますがね。もう少し事情を誰かに討ち明けてフォローしてくれる人を早めに増やしたほうがいいと思う。

未来において行われた実験の副産物。前世において契約していた、人の魂を対価として力を与えてくれる。

最も、しっかり契約しないことには、助力してくれるから相手次第。しかし、契約したら死後の魂はすべて彼らのモノになる。

……悪魔との契約、みたいなものですね。こういう手を使わなくてはならない程、追い込まれていたんだなぁ。

 

巻末の番外編は、ナコルルが表舞台に出てくるまでのエピソード。

ジョンの父親、アレンが動いたことによって、魔術学院の院長となった彼女ですが。

元々は、学院と関係が深い魔術ギルドから追放された木っ端学者。苦労はあったようです。

ただ、上手いことまとめて今ではいい関係を築いているっていうんだから、流石というか。

未来において英雄の一人となっただけの事はある高スペック……

ここまで引き込んでるんだから、ナコルルに事情を打ち明けてみてもいいような。

 

平兵士は過去を夢見る〈2〉
丘野 優
アルファポリス
2014-06


平兵士は過去を夢見る

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「……お前、ジョン……なんて、なんて目をしてやがる……!」

(略)

「親父、親父……これが、俺だ。これが俺なんだよ……見てくれ、俺の真実を。そして知ってくれ。これがあんたの息子が行き着いた先なんだ」

 

小説家になろうの書籍化作品ですね。

書籍化部分はダイジェスト化されてしまっていますが。

人生やり直し系のファンタジー作品です。

 

魔王に率いられた魔族によって、長く厳しい争いの世界を生きていた兵士のジョン。

魔族による被害はかなりひどく、人類は滅亡一歩手前まで追い込まれていて。

強大な敵が現れたため、各国は協力し合って対魔王の連合軍を作り、知識を集約し洗練し、高価な治療薬などを惜しげもなく投じ、それでも打つ手が無くなり人体実験すら行い、選ばれた勇者を旗頭に戦い抜いた。

何かが違っていれば、敗北していたのは人類の方だったかもしれない。

そんな極限まで追い込まれた戦争を生き、魔王城での決戦までたどり着いた彼は、しかし勇者の勝利に気が緩んだ瞬間を魔王軍の残党に刺され死亡する。

 

……それで終わりか、と思ったらなぜか記憶を保持したまま、赤ん坊だったころの自分へ戻っていて。

戦火に焼かれ失ってしまった故郷の美しさを感じ、ジョンは未来の知識を活かし、少しでも良い未来に辿り着くために手を打ち始めることに。

 

人類の総力を挙げての戦いの最後まで生きていたため、一兵卒とはいえジョンの持つ知識は、現在においては破格のもので。

人を結束させた「魔族」という脅威がない状態で全てを明かせば、魔族との戦争始まる前に、人と人の間で戦争が始まるレベルの危険な知識がかなりあり。

赤ん坊からのやり直しという事もあって、じわじわ進んでいく感じですねぇ。

 

1巻の舞台は、ジョンの生まれた村から広がりませんからね。

過去の戦争の凄惨さを思うと、現代での出来事が亀の歩みなので、もうちょっと何とかならないかなぁ、とも感じるんですが。

一方で、「勇者」ならざる彼が知識を得たからっていきなり無双を始めるのも萎えますし、さじ加減が難しい所ですなー。

ただ、自分の好みにはあったので、このまま追いかけていこうかと思います。

ジョンの父母の器の大きさに救われますし、彼も現状を良しとせず、村の子供たちを鍛えたりと手は打ってますし、これからに期待。

 

平兵士は過去を夢見る
丘野 優
アルファポリス
2014-02

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