気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

中谷鳰

やがて君になる 佐伯沙弥香について2

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「この調子だと全校生徒から告白されるんじゃない?」

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「いつも断り方一緒だって噂になると困るな……」

「斬新な悩みね……」

 

アニメ化もした『やがて君になる』の外伝ノベライズ2弾。結局アニメ見れてないんですけどね。

表題の通り、佐伯沙弥香視点で描かれる高校時代のお話と、それから。

なんと「その後」を描く大学編の構想があるらしく巻末に3巻の制作が決定したとのことで楽しみが増えました。

 

佐伯沙弥香視点で描かれる「小糸侑」という少女の姿が、当然なんですが、違って見えて新鮮でした。

好きな人はいるの、と聞かれていませんと答えた後輩。

面白い後輩だな、と最初は思っていたがそれはどんどん変化していって。

 

学年2位の成績が取れるくらい努力をして、色々な積み重ねをして。

それ故に、自分という人間を把握していた彼女。「限界さえ、見渡せばすぐに見つけることができた」と思ってしまう佐伯沙弥香という人物の魅力が今回も詰まってました。

言葉を選ばない先輩後輩としての佐伯沙弥香と小糸侑の会話が結構好きです。

「そういう相手も大事よ。毎回身構えていたら疲れるもの」は至言。

彼女たちが一年生だった頃の話もあってなかなかに新鮮でした。佐伯沙弥香は真面目に過ぎる。ま、そこが魅力的なんですけど。

 



やがて君になる 佐伯沙弥香について

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こういう私にしたのは、あなたのくせに。

 

アニメ化もした「やがて君になる」外伝ノベライズ。

佐伯沙弥香の幼少期から高校進学まで。

昔から達観していた彼女が、今に至るまでどんなことを感じてきたのか。

 

習い事をいくつもやっていても苦にはならず。

その多くで褒められるだけの、努力に見合った成果を得てきた。

けれど、水泳教室だけは少し違った。不真面目なのに、敵わない相手。

彼女は沙弥香を意識していて。幼いがゆえに、その感情に明確な形を与えることはなく、先に気付いた沙弥香の方が距離を取って終わってしまった。

 

中学では合唱部に入り、一目置かれる立ち位置で。

先輩方の引退に合わせ部長に推薦されたりしてました。

それ以外にも、なにくれとなく周囲に来ていた先輩に、告白されて。

揺れて、迷って。心が定まったと思ったら、相手の方が遠ざかってしまった。

 

あぁ、うん。彼女の青春、生き様がしっかりと描かれていた。甘く優しいものではなく、痛みを伴うようなものでしたが。

その果てに、納得を得たなら。それまでの積み重ねは無駄ではなかったのでしょう。そう、思いたい。

けど、そうして出会った七海は後輩に近づいていくわけで、あぁぁって悶えそうになりますな。



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