気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

亜沙美

ダブルクロス・リプレイ・ジェネシス 4 創世のメモリアル

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あやめ:コウ君は無価値なんかじゃないよ!
GM:「ほう?」
あやめ:だって、だって……あたしが必要としているもの!

エピソード7「残酷な運命~Cruel Destiny~」とエピソード8「始まりの日~The Beginning Day~」を収録したジェネシス最終話。

前回追い払われたものの、ドクターは10年来の計画を実現させようと動いているわけで。
一度や二度の失敗では諦めません。
しつこいけれど、まぁ、それでこそFHって感じがしますな。
ただ、ドクターは自分の研究しか目に入ってないから、失敗した子供へのあたりが分かりやすく厳しくなっていて、歪さが光ってました。

コウが過去のトラウマを刺激されて、大分へこたれてました。
最終話まで引きずってましたけど、そこまでへこんでた分、吹っ切ってからの行動は中々よかったんじゃないでしょうか。
霧谷との会話で、自分を追い込んでいくロールプレイとかはすごかった。
あやめもヒロインしていたというか、ぎすぎすしていたコウに踏み込んでいけるのはいいですねー。
神月と瞳があまり見ないコウの姿に動じていたのに。

しかし、ドクターは本当に話が通じないな……嫌がらせとか強引な手段については一級品なんですけど。
戦闘になった時のスタイルには驚きました。てっきり神月先生と同じ幻覚系統だと思ってましたよ…

そして、最終話はこれまで引っ張ってきたカインの起こした騒動を止める流れ。
市内全域にわたる事件は、規模の大きさもさることながら、ワーディングが使えないこともあり、かなり大変なことになってました。
隔絶されて応援も届きませんでしたし。というか、UGNの部隊は、全滅しすぎじゃないだろうか。敵の強大さアピールするのにはいいですが、その内壊滅しそうで怖い。
吹っ切ったコウの覚悟。カインとは違う道を選んだって事が分かりやすくていい最終回だったと思います。

ダブルクロス・リプレイ・ジェネシス 3 断罪のジャスティス

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コウ:俺からはあまりいうことが無い。ただ、待っている人達はお前の日常なのだろう?
あやめ:うん、大切な日常だよ。
コウ:待っているのに、日常へ帰らないのか。
あやめ:……あたしは、帰りたい。

エピソード5「追憶の交差点~Recollection Crossroads~」とエピソード6「恐るべき子供たち~Enfants Terribles~」の2話収録。

コウとあやめ、そしてカイン。
三人が出合っていた、という過去の記憶。
物語を進めるためには情報を集めていきたいところ、とGMは考えたようで。
神月を主人公として、PCと因縁を持っている記者を登場させる展開になってます。

彼女を狙うエージェントが現れたりもしてましたが。
変なあだ名がついてしまったせいで、すっかり雑魚枠に。
一応シナリオのボスだったんですけどねぇ、彼。
でもなんか、からかわれているほうがお似合いに見えてくるから不思議です。

あやめは両親を交通事故で無くした過去があるわけですが。
そのあたりを含めて、掘り下げていくことに。
神月さんの初期作成の固定ロイスが活用されたりと、その辺の深いネタ出来るのはキャンペーンの利点ですよねぇ。

神月さんはただひたすらに正義と言っている人というイメージが強かったんですが。
今回のシナリオを通して、ちゃんと自分の誇りがあり、UGNの支部長を任されるだけのことはあるんだなぁ、と思いました。

そしてエピソード6で登場したのは、あやめたちと過去接点があった、「ドクター」という存在。
それが表に出てきて引っ掻き回してくれましたが。いやぁ、アレは不気味。中々いい敵キャラですな。

ダブルクロス・リプレイ・ジェネシス 2 日常のボーダーライン

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あやめ:目に涙を溜めて、怒りに声を震わせながら叫ぶ。……どうしてそんなこと言うの? 日常がくだらないだなんてっ……!
GM:……。
あやめ:みんなの笑顔とか、とりとめもないおしゃべりとか、お兄ちゃんの作ったお弁当とか……。そういう何気ないことが……一番大切なのにっ!

エピソード3「忍び寄る影~Creeping Shadow~」とエピソード4「閉ざされる世界~Enclosed World~」の二話収録。

3話は、覚醒したばかりのあやめがUGNの検査を受けるために施設を訪れる話。
まぁ、PCが行動を起こして何も事件に巻き込まれないはずもなく。
その研究所がFHに襲撃を受けて、かなりあわただしい展開に。
一時分断されたりもしていましたしね。
安心安定の春日もいたような気もしますが。もう、春日が出てくるだけで笑えて仕方がない。

事件が多発している現状を鑑みて、綾間市にも支部が設立される運びとなりそうで。
PCたちの年齢や立場を考えると、イリーガルだった神月先生に話が通されてました。
Dロイスの導入があって、キャラクターの掘り下げなんかもさらに進んでいきます。
瞳に意外な設定が生えてきてびっくりしましたが。

4話で、カインの正体がPCたちに明らかになり、状況もいろいろ動き出します。
コウに追及されても、実力に自信があるからこそのあの余裕がにくい演出になっていると思います。
良いですよね、まっとうに強い演出される敵キャラ。
たまにネタに堕ちてしまうキャラもいるわけで。どこぞのヤギトラとか。
あやめの過去が重要なキーワードになっていきそうで、一般人からの覚醒という展開でのお約束でもあるかなぁ。
カインの思惑とかもありますし、中々面白い運びになりそう。

ダブルクロス・リプレイ・ジェネシス 1 放課後のアルテミス

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GM:「ああ見えて彼も甘いよね。力は振るう場所があって初めて意味がある。目の前に脅威があり、それを退ける力を持っているのにつかわないのは、愚かなことだと思わないかい?」
あやめ:そ、それは……
GM:「それとも、キミは力を振るう事もなく、ただ流されていくのかな? もったいないな。キミは、キミの大切な人を守れる力を持っているのに」

エピソード1「炎の出会い~Blaze Encount~」とエピソード2「悪魔の霧~Devil’s Mist~」の2話収録。

コウがPC1のはずなのに、ジャスティスの迫力といったらない。
連続爆殺事件という中々見ない字面の事件が起きている綾間市。
ここは、これまで大きな事件が起きていなかったため、UGNの支部が設置されず、エージェントとチルドレンが見回りをしているくらいの街だった。
けれど、前述の派手な事件が起き、イリーガルである弁護士の力を借りたりして調査をしていきます。

ダブルクロスがThe 3rd Editionになってから初めてのリプレイという事で、「シナリオ中で覚醒する一般人」が登場します。
敷島あやめ。平凡だったけれど、事件に巻き込まれ、オーヴァードとして目覚めた少女。
チルドレンである陸原コウは、関わらずに済むならそれでいいと遠ざけようとします。
まぁ、不器用ではあるけれど、彼なりのやさしさでもあるんですよね、コレ。
プレイヤーとして、作家の師走トオルも参加して、イリーガルの弁護士、神月正義をそれはもう楽しそうにロールしてました。
残りのPCは陸原瞳。UGNエージェントで、猫を操り自由に行動するオルクスシンドロームのキャラ。

コウとあやめの関係は、第一弾のリプレイとしては、すごく分かりやすいですね。
一般人と、訓練を受けていたチルドレンという温度差。
事件に対して向き合う姿勢の違い。これについては、2話から登場したNPCであるカインにも指摘されていますけど。
正義の信奉者である神月先生も含めてキャラクターの個性が光っていて、王道で、安心して読めるリプレイでした。
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ちゃか

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