気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

佐伯俊

食戟のソーマ20

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「『正解』ひとつしかしらない奴は」

「『もっとすごいもの』にはたどり着けない気がするんだ」

「それになによりも――」

「行き着く先がわかってたら楽しくないだろ」

 

流れで第一席と料理対決をすることになった幸平。

彼は本当に、「無理だろ」って状況にも果敢に挑んでいきますなぁ。

まぁ彼自身の譲れない部分に触れてしまったから、引けなくなったというのもありますが。

秘書子とえりなを引っ張り出し審査をしてもらっていますが、幸平の敗北。

流石にまだ第一席には届かなかったか……司の方が幸平の使いにくさにも気付いて主張を取り下げて、とりあえず話はまとまりましたが。

本人は負けを認めて、かなり不機嫌になってましたなぁ。

 

黒木場が勝利したように、田所や肉魅なども安定の勝利。

一年が勝利した快挙は素晴らしいと思いますが、それより長く打ち込んでおいて負けてしまったほかの団体が哀れでならないというか。

相手の土俵で戦って勝ったセントラルの尖兵も油断ならない手合いではあると思いますが、なんかもどかしいんだよなぁ、この辺りの展開。

 

食の魔王の超ふるい落とし主義もどうかと思わないではなかったけれど。

……薊政権の単一化政策の方が、不気味で仕方がないので、早いうちに失脚してほしいものですけど。

進級試験で完全に反抗勢力を削ぎ落そうとする薊政権がわに寮生たちもかなり悲壮感漂う感じになっていますが。

そんな中で幸平の部屋を訪れたえりなが、彼の料理を食べ……自ら前へ歩き出したのは良かったかな。多少はトラウマ払しょくできただろうか。

えりなの特別講義を経て試験の地、北海道へ降りた一年生たち。無事に全員進級できると良いんですが、どうなることやら。

 

 

食戟のソーマ19

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「教えてやるよセントラル」

「あの時の俺とは違うってことを――!!」

 

黒木場とセントラルの先輩楠との食戟から開始。

鮭をメインとした料理。黒木場の得意とする魚介。

相手の土俵で戦って倒すという、愉快犯的な顔を見せてるセントラル側。

それの何が楽しいのか、って感じはしますけどねぇ。

 

楠は挑発にのって自分の手札を切ってきましたけどね!

それで、一時は互角と言わせたほどの品を作り出したわけですが……つまり、挑発に乗らなかったら惨敗してた可能性も……と考えると、勝てる未来がなかった楠先輩にちょっと同情しそうになる。

最も、叩きのめす気で来てるヤツを殴り返しただけですから、同情の余地などないですけどね。

 

後半は、幸平の授業風景。

担当教師が方針に反発したため解雇され、代わりに第一席が担当する事に。

腕のいい料理人の手際を間近で見るチャンス、と幸平が手伝いに名乗りを上げてましたが。

料理している場面は本当生き生きとしてるな。

それだけにセントラルの方針には、絶対に賛同できないというのも明確になったわけで。

現状見ていると竜胆がどこに面白さを感じたのか分からない。

セントラル側に魅力を全く感じないんですがねぇ。

 

食戟のソーマ18

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「主体性が感じられないな」

「選ばれたことを強調するのは今まで味わっていた劣等感の裏返しに聞こえます」

「セントラルに選出された事実にすがりついているようにもね」

「エリートという言葉で己を飾り立てずにいられないとは」

「よほど自分の料理に自信がないのでしょうか」

 

叡山との対決が決着。

八百長をする気満々だった相手から勝利を拾ったのは素直にすごいけど……

なんというか見せ方が今一つだったと言いますか。

ここまで堂々と八百長するんだったら、甲山先輩の時みたいに、料理出てきた段階で「ほらお前の負け!」ってやればよかったのに。

 

B級のように見える料理ではあったけれど、極星寮で互いに影響しあって作った料理。

それは、新しい形になっていた。こうして実を結ぶのを見ると、幸平が「自分の城」として寮を守ろうとしたのもうなずけます。

 

薊はどうやら幸平の親父にたいして色々思う所があるようで。

尊敬はしている。けど、察するに「修羅」であった彼にしか興味がなかったんですかねぇ。

娘と接点があることも知らなかったようですし、薙切の一族って、かなり歪ですよね……いや、歪めてる筆頭は薊な気もしますけど。

セントラルが、ゼミ潰しの為に行う大規模な食戟。それに出てきたセントラルのモブにタクミが啖呵切ってくれたのは良かったなぁ。

ちょっとスカッとした。あの調子で、テンション上げてはしゃいでる薊一派を切り倒していってほしいものですが。

 

 

食戟のソーマ17 

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「俺の 俺のため」

「極星寮は俺の料理を極めるための城なんだ」

「だから――受けろよ食戟 俺の寮は潰させねー」

 

薊政権の改革が進む中、過去のトラウマに縛られるえりな。

アリスや黒木場たちが行動を起こして、とりあえず屋敷から連れ出してくれたのは良かったといえますが。

薊の改革の苛烈さというか、選別の傲慢さを想うと、今後に不安しか残りませんな。

 

ゼミや研究室を撤廃するといい始め。

頼りの綱の食戟すら叡山は踏みにじり。

それでもなお戦おうとする幸平は勇敢というよりは無謀な感じもしますが。

しかし、本当ここまでやり方が変わってしまうんだったら、すっと退学してしまってどこかの店に入ったほうがいいんじゃなかろうか。

スタジエールを乗り切った彼らなら、現場にも入って行けるのではと思うんですが。

 

竜胆が何を考えてるのかわかりませんねぇ。

自分の楽しさを優先してばっかな気がしますけれど。

叡山が表立って動いているし、久我は会議に出てこないしで、仕事が自分に降りかかって大変だ、と。

でもそれを第一席に押し付けて、食戟見学に来てる辺りかなり余裕ありますよね彼女……

今回笑ったのは、最後のレシピのところに乗ってる叡山の「一部の読者から大人気! 顔芸職人えーざん」というテロップでした。
kindle版の画像しか出てこなかったので、こちらで。



食戟のソーマ16

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「それに……言ったでしょ『料理で勝つ』ってね」

 

学園祭も三日目に突入。

しかし、学園祭でこう連日やるって言うのも凄いな……

模擬店の数が大量にありますから、より多く回ってもらうためには時間が必要なのか。

今回の幸平たちみたいに、一度失敗しても取り返す機会があると思えば、遠月のイベントとしては優しい部類ですかね。

赤字だした店はほとんどない感じでしたし。

 

人数が多く、統一された一皿を出す中華研。

確かにインパクトは十分ですが「店として」百点かどうかは別だ、と。

行列が出来ているため、長い待ち時間が発生したり、席の回転効率ばかり見て早々に席を立つようにお願いしていたり。

 

料理としての完成度は確かに高いけど、「接客」がなっていなかった、と。

まぁそれこそ「食戟」とは違うってことですよねぇ。久我自身が言っていましたけど。「必ず料理を食べてもらえるわけじゃない」。

この発言、幸平にカウンター食らった後だと「料理を食べてもらえば良いわけでもない」という皮肉になりうると思うんですが、その辺久我はどう受け取ってるんだろう。

 

幸平と田所の二人だけだった屋台に、美作たち同学年の仲間が助っ人に駆けつけてくる流れは、良かったんじゃないでしょうか。

……どうせ十傑に挑むなら最初からこうやって協力して挑んでも良かったんじゃないかなぁ、とか思うんですが。

えりなの父親が登場し、過去の行い故にえりながかなり怯えてましたね……現十傑の指示を得て、食の魔神を蹴散らして学園のトップに君臨してましたが。

この人、すごい不気味なのと凄い小物臭い部分があって、見ていて「面白くない」キャラクターなんですよねぇ。

早々にぎゃふんと言わせてほしいものですが、どうなるかなぁ。

 

 

食戟のソーマ15

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「俺に何で勝つつもりなのか よかったら教えてくれる?」

「何で勝つかって…? そりゃあ…」

「〝料理“で勝つに決まってますよ」

 

十傑揃い踏み。

流石に圧巻ではありますが、既にキャラクター多くいる中で新キャラ続々だと名前が中々覚えられませんな。

一席の司と、二席の竜胆は本誌の方で絡みがあったので何とか定着してきましたが。

 

まぁ、今回のメインは学園祭。

料理が全てのこの学校において、まぁ、模擬店が乱立するわけですけれども。

幸平、喧嘩吹っ掛けたり、啖呵切るのはうまかったですけど。

学園祭の時期を知らなかったので、本当その場で何とかする方向でざっくり考えていますからね。

にくみが幸平の無計画さを知っているために心配していますが、まさしく。

ライバルであると同時に、共に道を行く友でもあるのが描かれてるのはいいですねー。

 

それぞれの工夫を凝らした店を作る中、アリスと幸平の行き当たりばったり感が傍から見ている分には楽しい。

それに付き合って振り回される黒木場や田所は大変でしょうけど。

……実際初日の売り上げで悪い意味で凄い実績を作ってしまったわけですしね……

ただ、幸平・田所組も、アリス達3人も、ピンチでもくじけずに策を考える気概があるのはさすが。

しかし実際のところ、こうコロコロメニューの変更とかしていていいのだろうか。

外部のお客からお金を取っているんだし、衛生面など各種申請必要なんじゃないかと思うんですが……まぁ、料理が全ての遠月ならすべて何とかまとめてしまいそうですけど。食の魔王さまいるわけだし。

 



食戟のソーマ エトワール1

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エルベやデュガリーのように
次は俺が 誰かを導く番かもしれねぇな・・・

同時発売の14巻でメインを張っていた四宮のスピンオフ。
小説版のコミカライズみたいですねー。
小説の方には手を出していないんですが、そのうちどこかで読めればいいなぁ……
ちょっと積読消化してからにしたいところです。

卒業後、フランスへ渡った四宮。
割と前途多難だったんだなぁ、といいますか。
自由気ままに無計画で突っ走った感じ。
空港で荷物取られたり、やとわれた店では先輩に嫌がらせ受けたりと、ハプニング続発。

店持つまでにもいろいろあったんだなぁ……
ただ、巡り合わせというか捨てる神あれば拾う神ありという感じで。
なんとか落ちぶれずに衣食住は確保しているあたり、運は持っているんだなぁ、という展開。
こう若くて、青くて、それでも夢があった彼が、初登場時には刃物のようにギラついているんだから、時の流れとは恐ろしいものがありますね。
ま、今はそぎ落としてしまったものを取り戻してきてるようですけども。


食戟のソーマ14 

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だったら俺が今やるべきこと――
(略)
今までの俺(ゆきひら)を ぶち破る――――


今回のメインは表紙にもいる四宮ですねぇ。
スタジエール2店目。四宮が東京に出すことになった店の、プレオープンのスタッフとして参加することになった幸平。
合宿の時にあった、切れ味鋭い感じが少し丸くなっていましたね。
仕事に対しては、プロとして妥協を許さないところは変わりませんが。

フランス側の常連には出店に反対され、成功したイメージが薄れるから日本側でのスポンサーもなし。
メニューとか設備に力を入れたので、大工仕事と内装の仕上げが地力って……
料理人としてそれでいいんですか四宮さん……
その割に、まかないの時にワイン空けたりと、結構自由人ですよね。
巻末の、本気で計算してまで空けている姿はいっそ尊敬します。

幸平が下がってきた皿のソースをひとなめして衝撃を受けていましたが。
「ソースをひと舐めしただけではたけちまいそうだ!」って感想を抱いてます。
……え、なに食の魔王様のおはだけって伝染するの? 誰か隔離しろよ……
スタジエール編は無事に終了し、ついに十傑が全員登場。
正直、全員出てくる間もなく終わるんじゃないかとか少し思っていました。
一年の仲の悪さも中々アレですけど、先輩方もっと仲が悪くて笑った。
田所ちゃん、この学校の良心は君だけだ、頑張ってくれ……と願わずにいられない。


食戟のソーマ13

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天才が勝っていくのは当たり前の事だもんな
「彼らが創真くんを低く見ていた理由――」
「創真くんを認めれば 努力していない自分を認めることになるからさ」


選抜決勝、ついに決着。
盛り上がりを見せる裏側で、珍しく一色先輩が格好良かったです。
叡山を煽りに煽っているからてっきり幸平が優勝するかと思いきや。
選抜を勝ち抜いたのは、香りの名手、葉山アキラでした。

素材の目利きは葉山と黒木場。発想力は幸平。
味については、三名ともに、ほぼ互角。
差をつけたのは、その料理人の顔が見えるかどうか。
これまで単語だけ出てきていた「必殺料理」。
定義としては、「その者にしか作ることの出来ない真に独創性のある一皿」だそうで。
その鋭い嗅覚を活かし、香りを見事に従えた葉山の料理は、必殺料理と呼ぶにふさわしいものだったとか。

幸平は、同年代にはっきりと負けたことで逆に新しい目標が定まったみたいですね。
三つ巴の決勝をおこなった三人は、なんか奇妙な縁が出来て、仲良くなったみたいですね。
……彼らなりの仲の良さ、ですけど。

勢いのまま、今度は研修制度が始まって。
実際の現場に行って、目に見える実績を残すことが求められる課題。
いくつかの店舗を渡り歩いていくようで。
最初の店で幸平は、秘書子と一緒に研修に臨んでいます。
これで一年生のめぼしいキャラクターほとんどと接点持ったことになるんじゃないかなぁ。
この縁が何か彼の強みになって行かないだろうか、と思うんですが。


食戟のソーマ12

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「でも君の目論見は外れたね」
「策をろうして彼を絡め取ろうとしたんだろうが……」
「創真に巻き込まれ呑まれたのは 君の方じゃないのかい?」

堂島さんの提案した、三つ巴の決勝戦。
それを食の魔神が面白がって承認されて。
葉山、黒木場、幸平の三人が決勝に上ることに。
この状況に満足している様子はなくて。特にしっかり決着のつかなかった葉山と黒木場は、かなり溜まっているものがあるようです。
あと、最初の堂島さんがすごく黒幕っぽくて笑う。

決勝のテーマは、秋が旬の食材。
今回は秋刀魚がお題となって。それぞれに自分なりの勝負ができる食材という事で盛り上がってます。
まぁ、幸平は定食屋の料理人として育ったので、目利きとかで一歩遅れているんですが。
あれは葉山と黒木場が反則なんだよなぁ。特に葉山の鼻はかなり厄介。
でもたとえ目利きで負けようと工夫して補おうとする幸平の姿勢は好ましいものがあります。

ジャケット着てると誰か分からないと言われる一色先輩の存在感が……
いつもふざけてますけど、叡山と相対している場面は迫力がありました。
黒木場の過去編が描かれたりと、中々充実した決勝だったんじゃないでしょうか。
……幸平の発表の途中で次回への引きになってるんですけどね!


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ちゃか

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