気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

佐藤真登

処刑少女の生きる道4 赤い悪夢

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「まあ、でも、メノウちゃんが死んじゃうくらいなら、世界なんて滅んでもよくない?」

「それはわかります」

 

メノウから離れ、モモと別行動をすることとなったアカリ。

いやぁ、それにしてもこの二人とことん相性悪いですね! お互いにメノウ第一主義なので、話題は尽きないようですが。

……どっちがメノウを理解しているか。大事にしているかのマウント合戦なので、バチバチにやり合っているのは、他人事なら楽しい。

二人とも爆弾じみてるので、ちょっかいは出したくないですねぇ。

 

故あって手を出したチンピラ達が蹴散らされてましたし。

命を狙われていると警戒されるより、別件で逮捕されて警戒を薄れさせた方が良い、と。あるいは誘拐の罪状よりはナンパの方が良い、と。連行されていく歴戦の戦士たちは笑えました。

 

メノウの追跡を少しでも送らせるため、財布からお金を取ったりしてましたが。

それならば、と即座に王女様を頼る辺りメノウが一枚も二枚も上手でしたね……

モモの行動予測も完璧で、しっかり追跡してましたし。王女からお金を借りる代償として、メノウが男装執事していたなんて瞬間を見逃した方が、逃亡者2人にはショック大きいのでは。

 

温泉のある山間の街。そこでモモとアカリは、アカリの概念魔導の特訓をしたりしてましたが。

追ってきたメノウと王女以外に、マノンと万魔殿なんかもその街を訪れて……

それぞれの思惑が交差してて面白かったですね。すわ、この街も滅びてしまうのかと思いましたが。集っていた人材から考えれば、驚くほど穏やかに決着してました。

かつての四大人災が為したことや、帰還する方法のこと。この世界に広まっている魔導の生まれ方など、世界の真実が明らかになる巻でもありましたが。

 

やはり大きいのは、モモから話を聞いて、メノウがアカリに記憶が残っている事、彼女の行動原理について知ったことでしょうか。

それによって、彼女達の立ち位置が確定したともいえますし。さてはて、力を使い続けて灯りの人災化まであとわずかの状況。

聖地でなにが待っているのか。期待して続きを待ちたい。

 

処刑少女の生きる道3 鉄砂の檻

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「私は、誰かに私みたいになって欲しいだなんて思わないわ。それは導師だってそうだった。だって、そうでしょう。人を殺すのが、処刑人の存在意義だもの」

(略)

「誰かに人を殺して欲しいなんて、思わないわ」

 

塩の剣を目指して旅を続けるメノウとアカリ。

しかし、砂漠には大規模な盗賊団が巣食っていて、お約束のようにアカリが攫われる。

メノウが救助していましたが、そこで面識のある修道女サハラを発見、回収する。

片腕を義手に置換した彼女は、メノウに自らの殺害を依頼してきて。

 

東部開拓領域では四大人災の【器】に動きがあったり、【魔】とマノンも嬉々として先行して混沌を生み出してますし。

そもそも、砂漠で攫われた事をアカリが知らなかったというのが、ヤバい。

2巻でも差異は生じていましたが、どんどんとズレて来ていると言うか。本当に限界まで来ている感じがしますねぇ。

今回メノウの教典に異変が生じてましたが……仮にこの状況で書き換えると、持ち越しなのかな、アレ。ここから更に【時】で巻き戻したら、世界崩壊しかねない気がしますが。

 

例によって、メノウが行動を起こしアカリはお留守番。モモが、バックアップという体制を取っていましたが。モモが独断でアカリに接触。

かつて導師の修道院に居たというサハラの登場によって、モモの過去もいくらか明らかになりましたが。サハラがちょっかい出してるとはいえ、破壊特化モンスター呼ばわりされてるのも納得というか。

センパイ第一主義を極めているからなぁ、モモ。彼女とアカリの接触が、果たしてどう作用するでしょうか。続きが気になるところ。

 

とはいえ今回は、アカリの事情よりはメノウの背景の方が主軸だった感じ。

彼女の過去の事ですとか、内包している【白】。漂白されたという事実と、導師の教導によって生まれた処刑人としての彼女。

メノウと対峙したサハラの在り方。帯の文句『貴女に、なりたい。貴女に、なれない』が的確ですが。

憧れて、なりたいものがあって。でもなれなくて。足掻き続けた一人の、たどり着いた果てが悲しい。

いよいよ導師もやってきそうですし、続きが気になるけれど、怖い……



処刑少女の生きる道2―ホワイト・アウト―

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「邪魔しないで。わたしは、この世界で死ねる。あなたみたいには、ならない」

 

古都ガルムでの騒動を超え、巡礼路を通り港町リベールへ辿り着いたメノウとアカリ。

ここは、かつて起きた四大人災の1つ『霧魔殿』が近くに在る町で。

メノウは、アカリを殺す為にこの人災を活用しようとしてましたが失敗。

まぁ、これで死ねるなら『回帰』してないんですよね……本当にどうやったら死ねるんだ。

 

補佐役のモモが当然のように先回りしてましたけど……道中でアーシュナと遭遇したそうで。実家が大変なのに、なにしてるんだあの王女……

いや、大変だからこそ、面倒事から逃れようとしてるという意味で一貫してるみたいですけど。気ままに動く腕利きの剣士(他勢力)とか面倒事の臭いしかしないなぁ。

 

実際、彼女もリベールへ辿り着いて独自に動いてましたし。

時にモモをおちょくり、時にメノウの腕を試し、最後には敵が敵だったために協力してましたが。柵振り切ってきてるから、ある意味で鬼札なのか。

 

メノウたちは道中の資金を得る為に、現地の教会に接触。

嫌われ者の処刑人にただで援助はしてくれず、事件解決への協力を要請されて。

リベールで流通している、魔剤。自由を謳う『第四』勢力の暗躍。

そうした事態への対処をメノウは着実に行っていましたが……この事態は、未来を知るアカリをして未知のもので。

 

今回、『回帰』のリスクが明かされてましたが……恐ろしいですね。

既に日本の記憶がほぼないとか、十何度も繰り返してるとか。更には、それを察知している勢力がいることも示されたり……

度重なる『回帰』によって、歪が溜まってきているのが怖い。アカリが限界を迎えるか、世界か限界を迎えるかのチキンレースかな……?

 


全肯定奴隷少女1回10分1000リン

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「……だって、君ことを一番見ているのは、君自身だもの」

 

すごく面白かったの!!!

と、つまりはこういう作品です。読もう。

読み終えてから知ったんですが、なろう連載作品らしいので、時間見付けて読んでみようかなぁ。この文章を、積読の山から目を逸らしながら書いてます。時間、あるかな……

 

真面目に語ろう。

1000リン払うと10分、愚痴を聴き、悩める人を全肯定してくれる少女。

「仕事が大変で辛い」「頑張ってるあなたはえらいの!!!」みたいな。

人の感情が集う事でダンジョンが出来、教会や冒険者といった組織がそれの対策を打っている世界。

 

軍が担当しないのは、感情の坩堝であるダンジョンに、国の手足として軍隊が踏み込み災禍が起きた例まであるからだそうで。

そんな世界にある街で、田舎から出て来て冒険者になった少年レンが、奮起したり、失敗したり、泣いて立ち上がったりするお話です。

 

良いパーティーに加入して、順調に育っているようですしね。

情報収集してるし、新人を気に懸けてくれてる。支援も手厚いようですし。

本人は、肯定してくれた奴隷少女ちゃんに夢中のようですが、言葉の選び方と態度によって女魔術師ちゃんを惑わしてて。うーん罪な男。

挿絵が奴隷少女ちゃんも、女魔術師ちゃんも可愛くて和みました。特に奴隷少女ちゃんの過去が重そうで、今後がどうなるか気になるところ。とりあえず2巻が出たら買います。

 



処刑少女の生きる道―そして少女は甦る―

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「漂白された魂と精神で私のすべてを吸収し、いつの日か幸福によってすべてが壊れ、それでもなお生き残ることができたのなら――お前は、その時、私を超えろ」

 

GA文庫大賞、7年ぶりの「大賞」受賞作!

実を言うとダンまち読めてないんですけどね。書店員時代に売れてるのは見てたので、アレ以来の受賞というのが気になって購入。

いや、面白かったです。さすが大賞。

 

日本からの『迷い人』がやってくる世界。

過去には彼らと協力して反映した文明もあったが…暴走によって壊滅。

今なお影響を残す暴走の爪痕によって、開拓できない領域すら存在して。

それ故に、『迷い人』は殺すべし、と『処刑人』が生まれた。

招かれてしまった少年少女がいかに善性の存在であろうと、この世界に来た時に異質な力を得た彼ら彼女らは、いずれ爆発する爆弾でしかない。

 

そうして『処刑人』として職務に励むメノウ。

彼女の標的となった迷い人の少女アカリは、『殺しても生き返る』という厄介な理を獲得していて。

不死身のアカリを殺すために、「確実に殺せる手」が見つかるまで、側について監視することにしたメノウ。

一方のアカリは、そんな思惑は知らずメノウに懐いていて。

 

メノウに心酔している少女モモや、アカリを召喚した罪によって父王が裁きに懸けられることになった王女アーシュナなども個性が強く魅力的。

ネームドキャラがほぼ女子で、アカリのメノウへの懐きっぷりには百合の波動をかんじなくもないですが…

アカリ、かなり朗らかな少女であるのは間違いないですけど、同時にかなり怖い子ですよね……

あの「イジワル」はかなりピンポイントで急所を突いてて、恐ろしかった。

彼女達の旅の結末がどうなるのか、見届けたいですね。



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