気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

八男ってそれはないでしょう!

八男って、それはないでしょう! リコレクション

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「ヴェル、お前、相当に暇なんだな」

「まあな」

 

単行本110巻の特典SS等を収録した、電子限定書籍。

クルトに嫁ぐことが決まった時のアマーリエ視点のエピソードだとかもあって面白かったですね。

本編主人公のヴェルが実力ある魔法使いで飛行や転移を使いこなすし、なんなら飛行船使う資産もあるし。それらを駆使してあちこち飛び回ってるのもあって、つい忘れがちですけど、バウマイスター騎士爵家かなりド辺境にあるんですよね……。

アマーリエが嫁ぎに来るときの山脈越え、なかなかに大変そうでちょっと笑っちゃいました。

 

他にはヴェルの友人、ルイーゼやイーナ、エルヴィンたちの幼少期のエピソードだったり。導師が王宮筆頭魔導師という立場を活かし、視察という名目で田舎領地を訪問する話とかもあって、本編だと大暴れしてる印象が強いからちゃんとそういう仕事もしてたんだなぁって思いました。

……まぁその次のSSだと、グレートグランド討伐後にヴェルとブランタークを連行して草原の魔物退治してるエピソードで、ヴェルに食事の準備放り投げた上で出来た料理食べつつ酒を楽しんでるのが描かれてるので、見直しかけた評価がすぐもとに戻っていきましたが……。

 

ブロワ辺境伯の騒動に巻き込まれて、長々と陣を構えていた時に、エリーゼ達女性陣の料理にも個性が出てると話す「シチュー談義」が笑えて好き。

SS内でも突っ込まれていたけど、そんな分析しちゃうくらい暇だったんだね……。

後半、主要キャラのプロフィールと著者からのコメント載っているコーナーがあったんですけど、ヴェルのモットーが「住めば都、長いものには巻かれろ」なのに対し著者から「大分馴染んできたけど、前世とどちらが良かったか判別つかない」と言われてて、なんというか微妙に染まりきってない認定されてて笑った。

あんなに食事の改革とかして、自分好みの環境作ったりしているのに……。まぁその分苦労も背負ってるから天秤が揺れ続けてるんだろうなぁ……。

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(これからいよいよ 本格的な未開地開発のスタートだ…!)

 

王都で諸々の手続きを終えてバウマイスター領へと戻ったヴェル達。

建築物を移築できる魔法使いを頼ったり、ヴェル自身の開拓魔法を駆使したりでかなりのペースで未開地開発が進んでいるの面白いですね。

 

色々と任されたローデリヒが燃えに燃えて、主であるはずのヴェルをこき使っているの、多少なら笑えるけど、350回超も瞬間移動して本拠地候補の選定を1日で終えたり、開拓をハイペースで進める役を振ったり。

屋敷建築の土台工事、1時間で片付けたりしてるのでヴェルの魔法の使い方も器用ですよねぇ。ヴィルマが義父の屋敷建築の時は2年かけたとか言ってるので、実際すごい

 

とは言え、適材適所というにしてもこき使い過ぎてなんだかなぁ感はある。

まぁ書類仕事全般ローデリヒが引き受けて、それを過不足なくこなしている有能な人材なのも間違いないんですけどね。

工事計画前倒し出来てるから、二次工事も前倒しできますね、ってのはヴェルのケアを考慮してないのでは感。

エリーゼ達とイチャイチャして回復図ってはいますけど、それはそれこれはこれ、では……?



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「――…終わった…のか?」

「ええ…」

 

魔の森へ調査に出かけたイーナ達。

プランタークがかなり昔に作られた本を頼りに分析してましたが、妙にサイズ感が大きくて。人の身長よりも大きいバナナとかコーヒー豆とか、絵になると愉快だな……。

エサがデカいからそれを食ってる魔物もデカい、と魔の森パニックしてる面々も面白かったですね。

冒険者稼業そのものは楽しんでいましたが……ヴェル達が順調ということは、標的となっているクルト陣営は苦しい状況になっているわけで。

 

ルックナー男爵の遣いから魔道具を貰って、それによってヴェル達を打倒しようと目論んで。

「竜使いの笛」を用いて、数の暴力でヴェルを殺そうとしていましたが……。彼の師匠が死んでしまったのは、守るべき軍隊が存在していたのも大きいわけですし。

導師の応援もあったからなんだかんだ何とかなりそうな気配はしますがねぇ。

逆に今回用いられた「怨嗟の笛」の方が、クルトの情念だったり吹いた環境だったりが影響して、厄介な敵になっていたので笑えないんですよね……。

ヴェルとエリーゼの協力プレーでも対処が難しい規模で、導師が来てくれてたのは本当に良かった。

 

扱う者が怨霊だった影響で、クルトを打破したと思ったら残滓が王都に飛んでルックナー男爵家へと影響を及ぼしたので、敵側にも痛手を与えてくれたのは正直ラッキーでしたが……。

騒動の末に、父から過去にあった遺恨の詳細について明かされてましたが、そっちもそっちで救いが無いというか。血が流れまくって、得る物少なかった感がある。

実際のところ、ヴェルやその兄たちに詫びとして爵位が与えられたりして、面倒だった分の迷惑料は支払われているんですが、面倒事は面倒事だからな……。

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「ヴェンデリン パウル

「ただ 犠牲者が少ないことを望みます」

 

本格的に動く建前として地方巡検視の仕事が振られ、護衛として4人の男性陣とヴィルマという少女が派遣されることになって。

軍務卿の秘蔵っ子である彼女は、英雄症候群と呼ばれる極小の魔力で圧倒的なパワーを発揮できる体質だった。まぁ、その分いつもおなかすいたと言ってくるような腹ペコ娘ではあるんですけど。カロリー摂取を怠ると死んでしまう、厄介な代償も背負ってるようですけど、今まで生きてて良かったなぁという感じ。

 

爵位持ちではあるけど冒険者としても動くヴェルの傍に、普通の貴族令嬢はおけない。

注目株だから下手に手も出せないけど、こういう機会に護衛も務められる戦力を派遣するというのは、適した動きなんですよねぇ。

兄の態度もあって職務優先としての動きを見せようとしていたヴェルですが、父から母には顔を見せておけ、と言われることに。

母親は割と真っ当な価値観を持っていそうですが、発言権がなくて……。婚約者がいるなら挨拶だけでも、と常識的な対応してくれるの安心できますねぇ。クルトがアレだから……。

 

今回の滞在でケリをつけるべく、敢えてクルトを煽るような行動をとることもして。

遺品返還と、慰霊のための食事会を行うことに決めて。瞬間移動でヴィルマと海で食材採集にいって、シーサーペント討伐したりしてるの挑発するにしたって規模がデカいというか。たまたま出会ったから有効活用しただけではあるんですが。

熊もシーサーペントも斧で一撃なヴィルマ、頼れる前衛ですよねぇ本当に。

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「ああ みんなの言う通りだな

 考えすぎて思わぬミスをすると大変だし 気を引き締めてこの先に進もう…!」

 

9巻、ヴェル父、兄クルト、名主クラウスというヴェルの故郷の筆頭3人がいてむさくるしい表紙ですねというかなんというか。

エルから恩を売るために引き受けろと進言されたこともあり、魔法の袋の中の備蓄を活用したバザーを開催することに。

 

辺鄙なところにあるバウマイスター家の領地においては、なかなか見られない品を打ってくれるとあって、領民からは好評を博すことに。

支出する先もないから領民たちはお金をため込んでいたので、初回はなおのこと好評でしたけど。ヴェル達がお金回収しているだけの形になっているのは、まぁ良くはないんですが……。

ヴェルパーティーの面々からも、貧しさの次元が違うとか、予想以上に深刻とか評価されているのも納得。

 

速攻で脱出した故郷にやってきて、父親世代の遺恨とかも聞くことになって、面倒な仕事がさらに面倒になったりもしてましたけど。

パーティーメンバーからメンタルケアしてもらって、最悪亡命することになってもついていきますと、正妻枠であるエリーゼが直接告げていたのは強いですねぇ……。

アンデッド討伐という本来の仕事に取り掛かったら、割とサクッと解決できていたのでスペックは流石だなぁという感じですが。

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「――そうですね 血統上はクルト殿の弟ではありますが…

 公式の場では俺は独立している『法衣男爵』ですよ」

 

ようやくブライヒブルクに帰還し、気ままな冒険者生活を送っていたヴェル達。

遺跡探索ではヴェル達魔法使い組の活躍が光っていたからこそ、というか。エルやイーナは気合が入っていたりしたようです。

まぁ普通の冒険者はそうした魔物退治にいそしむようですが……。

最初期に竜討伐して、冒険者デビュー後に遺跡に挑む事になったヴェル達が普通なはずもなく。

 

ブライヒレーダー辺境伯から、15年前に派遣した魔の森への遠征隊についての依頼を持ち込まれることに。

間違いなくアンデッド化しているだろう彼らの浄化。

子孫に遺恨を残さないためとか、ヴェルの故郷だから瞬間移動の魔法で直ぐに行けるし、ヴェルとエリーゼという聖属性魔法の使い手がいることなどの理由が加味して持ち込まれたみたいです。

とは言え、ヴェルはあの実家に顔を出すのを面倒がってはいましたけど。

 

実際帰還して、領民たちには歓迎されていましたが……兄に死を望まれていただろうことに気付いてしまって、ヴェルが憂鬱になるのもまぁ無理のない話でしたねぇ。

家を出て爵位を得た弟相手に、まだ跡取り段階のくせに難癖付けて反撃くらってるクルトは本当にもう小物なんですよね……。

しばらくそんな小物だったり、長らく暗躍している名主のクラウスを相手取ることになるので、ヴェルは本当にお疲れ様というほかない。



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「そもそも、ブレンメ男爵家を潰すなと言ったのはブレンメルタール内務卿では? 謂れた通り潰していませんよ」

 

弟子三人娘とフィリーネと正式に結婚することになり、式を挙げて。

普段あちこち出かけていることもあって、新婚の面々で静かに過ごせる場所に出かけようということになって。

 

料理だけしてればいいのに手を出して失敗しがちなベッティの兄が、うっかり購入してしまった山小屋でゆっくり過ごそうとしていましたが。

予期せず訓練中に負傷した王国軍人たちと出くわすことになったり、彼らから聞いた情報を基に山道整備をした結果、山小屋で人をもてなす必要が生じたりと、戦闘があったわけではないですが、穏やかなだけで終わらないのが彼らしい。

 

はぐれ魔族と称される魔族の国から違法に出国し、リンガイア大陸にやってきた魔族がいるとかで。

魔法の力を持っているならば魔族でも構わないと貴族に雇われ、紛争に駆り出されるなどの問題も起きているというのは、めんどうな話で。

ブランタークや導師も調停に駆り出されていたりしてましたが。

ヴェルの義姉アマーリエの実家である、マインバッハ騎士爵家と隣接するブレンメ男爵家がはぐれ魔族を雇って紛争を仕掛けてきたりして、ヴェルも他人事で済まなかったわけです。

 

まぁ彼が動けば戦力的には問題なく対処できますが、内務卿が徒に貴族家を潰すことに反発してきて。そうやって家を潰すっていう最後の手段を取らずにズルズルと続いているから、馬鹿な貴族が増えていくんじゃないか疑惑が……。



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「(ヴェンデリン、さすがにちょっと驚いたぞ)」

「(テレーゼを出し抜けたとは、俺も貴族として成長した証拠だな)」

 

魔族という新しい交流が誕生したこともあり、5年おきに開催していた帝国への親善訪問の開催を早めることになって。

前回開催したときは、帝国の内乱に巻き込まれて全く親善に寄与しなかったから、という部分も影響していた模様。

将来に向けた交流を増やしたいからと若手中心で構成されることとなり、ヴァルド王太子が代表として赴くことになり……それはそれとして一人くらいは大物を伴いたい、とヴェルに声がかかることに。

 

……その人、件の内乱にどっぷり巻き込まれて中心で戦う羽目になった人物なんですけど……。信頼するのも大物として遇するのもいいけど、あえて親善の場に連れて行くのはハードル高いのでは、とはちょっと思った。

それを言ったら導師も暴れまわっていたし、王国側の有力な魔導師連れていけなくなりますからね……。

帝国トップのペーターとヴェルの関係は良好だし、今回もサプライズでパーティー開催したりしてるから、なんだかんだ連れてきて良かったとは思いますが。

 

帝国と王国の交流自体は、今回問題なく行えていましたが。

その後、各国それぞれの目的で極北の地の調査を行うことになって。魔族の危険思想持った勢力もその地に足を運んでいて混沌としてましたねぇ。

魔族のオットー達、支援もろくに集められてない勢力でありつつ、今回は目的達成してしまってるので変な運はあるんだよなぁ。面倒なことです。

あの装置が彼らの望んだ兵器とかじゃなくて、天体望遠鏡的な何かだったらいっそ面白いんですが、さて。

 

それはそれとして帝国に訪問するというスケジュール変更に際して、じゃあそれまでもっと働いてもらわないと! ってこき使うローデリヒは本当に何なんだ……家臣のわりに主君に対して遠慮なさ過ぎるんだよなぁ。

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「普通の貴族は、芸術品を買い集めたりとかするんだけどね。まあこれも芸術品みたいなものだし、たとえそれが調理器具でも、ヴェンデリンらしくていいんじゃないのかな」

 

アキツシマを平定したことで、辺境伯になることになったヴェンデリン。

貧乏騎士爵の八男が随分とまぁ遠くまで来たものです。当人はそこまでの権威求めてないのに、状況がそれを許さずどんどん進んできてしまった、というのはありますが。

魔族関連で出遅れた帝国の介入で混乱した、という状況があったため非公式で謝罪に訪問していた皇帝ペーターと王都で遭遇して。

 

政争において標的にされかねない、と公式に結婚は出来ないけど、エメラとの関係が進展していたのは何よりですかねぇ。

ヴェルが地位に執着していない私的な部分に気付いているあたり、ペーターとの距離は近そう。ヴァルト王太子が、ヴェルの友人という地位に執着してバチバチペーターとやりあってるのが面倒ではありましたね……。

 

北の海で巨大カニを狩って舌鼓を打ったり、大食い大会に臨む導師に助力することになったり。美食エピソードやってる時のヴェルはおおむね楽しそうですよねー。

……導師に特訓つけてるのは巻き込まれてたのでアレですが。昼に大食いしても夜に普通に食えるヴィルマが強くて笑っちゃった。

 

あとはヴェンデリンを敵視するあまり、ヴァルド王太子ににらまれて「褒章」という建前で僻地に飛ばされたベッカー子爵が、虚仮の一年で領地開拓進めて地位向上させていたのには、意地を感じた。

敵意は間違ってるし鬱陶しいけど、これまで敵対してきた馬鹿な決闘騒ぎ起こした公爵たちよりは根性あって良いんじゃないですかね……。

それにしたって王国の貴族、やたら馬鹿が多いなとは思ってしまいますけど。

八男って、それはないでしょう!21

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「あなた、頑張ってくださいね」

「すぐに済ませるよ」

 

南方探索で見つけたアキツシマ島。

そこでは内乱が起きており……ヴェルが介入してしまったこともあって、管理を王国から押し付けられることに。

バウマイスター家の領海内部にあった、というのも大きいでしょうけどね。

ファンタジー世界における和風文化持ちの国、ということで帝国におけるミズホみたいな立ち位置になれるのなら、良いんですが……。

 

島内部で争っていて小さくまとまっている人材ばかりだと思うと、頭痛の種増えるばかりなのでは感はある。

一応、それなりの魔法使いとかもいるから全く使えないってわけでもないでしょうけど。

なぜか妙に聞き覚えのある戦国武将の名前がついていたりして、同じようなやり取りが繰り広げられていくので食傷気味にはなる。

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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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