「あんたの隣に私がいて、私の隣にあんたがいる。負けるわけがないでしょう?」
『聖霊教』が本格的に動き始め、水都の争いは激化。
死んだと思われていた『流星』の副官『三日月』のアリシア・コールフィールドが登場したことで、大分押し込まれてしまった感じがしますが。
アレン達はそれでも諦めず水都に留まり、情報収集を続けていて。
聖霊教側についた勢力も当然大人しくしてはくれないし、増援は望み薄。
そんな状況だからこそ、ティナやカレン達が駆けつけてくれたのはありがたかったですね。
敵はこちらの知らない情報を基に、時間をかけた計画の実行段階に移っているのに対して、こちらはその思惑を探る段階なわけで。
何手も遅れている状況ではありましたけど、それでも情報を繋ぎ合わせたり、助言をもらったりして真相にたどり着いたのはさすがアレンというほかない。
でも、彼一人で打破できたわけでもなくて。いろいろと考え過ぎちゃうアレンに、発破をかけてくれるリディヤはなんだかなんだ良い相棒ですよねぇ……。
聖霊教に与したカーライルは、病床の奥方の治療を交渉材料にされてたみたいですが。
それが病ではなく呪いで、探られているのを察した聖霊教側の反撃だったっていうんだから、ある意味予想通りではあるというか。
アレン達が力を合わせたことで、水都の戦力を退けることには成功しましたけど。聖女からすれば「予定通り踊ってくれた」と言える状況なわけで。
とりあえず一つの騒動を超えたけれど、まだまだ謎は多く、敵の影くらいは踏みたいところですけどどうなるのやら。