気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

剣と魔法の世界ですが俺の機械兵器は今日も無敵です

剣と魔法の世界ですが俺の機械兵器は今日も無敵です。2

ico_grade6_3

「そう。私は反逆者。人が死なないはずのこの地球で、人殺しを夢見る乙女なのよ」

 

今回はこの世界の醜さや汚さが上手く描かれていた気がします。

死んでも蘇るんだから、と慰め者にされたもの。口にするのも悍ましい行為を強要されたもの。

以前ネットで「高度に医療技術が発展した世界では暴力に歯止めがかからない」的な意見を見たことがあるんですが。まさしく、そんな感じで。人はここまで醜悪になれるのか、と思いましたね。

 

ウルティマラティオによって、どれほど傷を負っても、心が壊れてしまっても、老衰以外では死ねない。

これはロザリオが禁忌を犯して「人殺しの方法」を探すのも仕方なく想えてしまう。

現時点でも、バグを蓄積させてアマデウスを呼び起こせるので、その気になれば死ぬことは出来るんですよね。

ただ、彼女が望むのはそうした怪物や天災といった「逃れ得ぬ災厄による死」ではなく。

人が、自らの意思を持って為す、決着なのだと。

 

今のところエイジと敵対する組織に属している彼女ではありますが。

「黄金の夜明け」の主流派、ウルティマラティオの支配を強め世界征服をするという目的よりは共感できる。

エイジも、アマデウスによって故郷を失っているが故、ロザリオが目的に到達する過程でアマデウスが生じる危険性を無視できないのは分かりますが。

このままじゃ、ロザリオがあまりにも不憫なので、彼女に救いの手があってほしいものです。あと、今回振り回されて、見たくなかった現実を突きつけられたヘルミーナにも。

女性陣の不憫度が高かったなぁ、今回……


剣と魔法の世界ですが、俺の機械兵器は今日も無敵です

ico_grade6_3
「それこそ、気にしても仕方がない。みんな一生懸命生きていくだけ」

()

大切なのは世界がどうであるかより、そこに住んでいる人間の方である、と。

 

老衰以外で人類が死ななくなった世界。

ウルティマラティオというシステムの恩恵が全人類に行き届き、それゆえに「死んでも蘇る」。「制限はあるが魔法が使える」などの恵みを人類に与えた。

最もそれは、人類に繁栄を約束するものではなく。

なんせ世界にはモンスターが跋扈し、「蘇る恩恵を無効化する死を与える怪物」なんか出てくるわけですし。

 

主人公のエイジはそんな世界において、ウルティマラティオの恩恵を得られなかったアウトサイダー。

別の発明品と出会ったことで、そんな世界でも生きていけるほどの力を得てはいますが。

それ以外にも、ウルティマラティオの恩恵を受けていないことで利点が一つ

世界が造りかえられる前の旧時代の遺物を扱えること。

 

まぁありていに言えば現代の電化製品とかその辺なんですが。恩恵を受けている人々はそうした機械との相性が悪くなるため、エイジ以外には扱えず直せない遺物になってるんですよね。

それらを修理したりして博物館の展示に生かしたりする仕事もしていて、恩恵は受けてないものの、なんだかんだ世界に適合して上手い事生きている感じはします。

 

「死んでも生き返れない」から「敵対したときには死ぬ前に殺す」。

という思考で、作成する武器は攻撃力偏重の傾向がありますが。

……偏重というか攻撃力に全振りしてて、かつて当時の最高戦力が三日かけて二人の犠牲を出したうえで倒した怪物を一撃で再起不能にするんだから、やりすぎにもほどがある。

主人公の戦闘能力が高いし、その方針もぶれてないので、スラスラ読める作品でした。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ