気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

単行本

オーバーロード11 山小人の工匠

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 「……それではデミウルゴス主催のイベント、その時が来るのを楽しみにさせてもらおう」
 

今回は厚さの割にあっさりした展開だった気がします。

面白いは面白いんですけど、次回以降に向けた溜めの部分が多いように感じました。

帝国が属国となることになり……アインズは国の管理という重大事を処理できる自信がなく、現実逃避を始めて。

 

ドワーフ達の持つ技術。「ルーン工匠」なるユグドラシルになかった存在。

そうしたものに興味を持ち、ドワーフ達と友好的に交流しようとその国に踏み込むわけですが。

ドワーフ達は、クアゴアという同じように地中で活動する種族と争っている最中で。

アインズはクアゴアを蹴散らすから、ルーン工匠を魔導国へ寄越せと要求。

 

まぁ、アインズ自身はもっと丸い言い方をしてましたけどね。奴隷として扱うことはない

とか色々言ってました。

……アンデッドのいう事なんか信じられるか! とドワーフ達の会議は大荒れでしたが。追い込まれてるのに間違いはないので、アインズの手を取って。

 

しかし、本当にナザリック陣営の戦力が強すぎて、もう……

ドワーフ達をあと一歩のところまで追い込むほどの勢力になっていたクアゴア達の末路たるや。

……まぁ、今回一番残念だったのは、アインズに瞬殺されたドラゴンですけどね。

帯にあった「最強の種族」とは何だったのか……

 

知恵者デミウルゴスは今回のアインズの行動からも、裏事情を汲んだようですが。

一体どういう所まで影響が及ぶのか、とかその辺の解説は無く、ちょっと物足りなかったかなぁ。

アインズが与えたインゴットを持ち逃げしたドワーフの行先なんかも気になるところです。

 

エピローグで、エンリの様子が描かれていましたが……

ンフィーレアと結婚したみたいですねぇ。それは喜ばしくはあるけれど。

「義祖母と共に行っていたポーション開発から手を引いてもらって、人が増えた分将来必要になるかもしれない薬の貯蔵に回ってもらってる」という一文が微妙に気になる。

アインズがンフィーレアに価値を見出していたのは、ポーション開発の方にこそあったと思うんですが。祖母の方がやっているから、何とかなるのかなぁ。

 

ルプスレギナが最後、ちょっとエンリに不穏な話を振っていましたが……

いやまぁ、ルプスレギナの態度からして確実に虚報だしなぁ。デマを流して膿を出すつもりなんでしょうか。

次回予告「アインズVSヤルダバオト」って……マッチポンプにもほどがあるというか。

一体これでデミウルゴスは何をしでかすつもりなんですかねぇ。

 

 

君の膵臓をたべたい

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「生きるってのはね」

「…………」

「きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ」

 

主人公の少年は病院で1冊の文庫本を拾う。

それは、クラスメイトの少女が綴ったある秘密に端を発する日記で。

親しくしている友人もなく、いつも一人でいた「僕」が少女と交流してく中で影響を受け、変わっていく。

 

ヒロインの桜良が自身の状況に挫けず―少なくともそれを表に出さないように努力を重ねて―必死に生きていく姿には胸を打たれる。

彼女との交流は、予想がつかない方向へ転がることもあり、騒がしく楽しく、そして終わりが決まっている切なさ。

そのあたりが上手くブレンドされて、良質な青春小説になっていると思います。

 

秀逸だと感じたのは、あくまでこの話は僕と彼女を中心にしたものとして終わっているところ。

彼女の事情とは全く関係ない処からやってきた終わり。要素だけ拾えば、このくだりを最初に持ってきて、犯人捜しをするミステリーとして描くこともできなくはない。

でも、そうした事情は枝葉末節で、誰がとかどうしてとかは触れられず。ただ結果だけがあって、それを受けてどうするかという「僕」の話としてまとまっているのが良いなぁ、と思いました。

 

あと主人公の母親が、多くを語らず、でも自分の息子のことを信じて見守ってくれていた事だとか。

桜良の母が、「僕」のことを受け入れ本を託してくれたことだとか。

喪われてしまったものは確かにあるけれど、彼の周りには優しさが溢れていて、傷を負った彼をしっかり受け止めてくれたことには安堵しました。

良い話だった、と素直にそう思います。

君の膵臓をたべたい
住野 よる
双葉社
2015-06-17
 

文豪ストレイドッグス外伝 綾辻行人VS京極夏彦

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「探偵冥利に尽きるというものだ」

 

文豪がイケメン化して異能力バトル、がコンセプトの文豪ストレイドッグスの外伝。

今回は、現代の作家である綾辻行人、京極夏彦、辻村深月と豪華なメンバーをキャラクター化させて原案の朝霧カフカが小説家しています。

各作家さんからの推薦文も帯には入っていましたね。

 

殺人探偵・綾辻行人。異能課所属のエージェントで綾辻の監視役の辻村深月。

そして多くの人を焚き付け、知識を与え犯罪に導くが、自分の手を汚さぬ黒幕、京極夏彦。

この中で何がひどいって「殺人事件の犯人を見抜くと犯人が必ず事故死する」という綾辻の異能でしょう。

 

発動したら回避不能の因果を縛る異能。事件を起こした犯人にしか使えないという限定的な異能ですが……

限定されているだけに、逃れようがないというあたりが恐ろしいなぁ。

事件の真相を見抜く観察眼と知識もしっかり持っているので、的確に犯人を見つけてしまうあたり、異能課もかなり扱いには困ってるんだろうなぁ。

実際、定期的に「危険だから処分するべき」という議案が出されているそうですし。

 

殺人探偵と呼ばれる綾辻に教唆した犯人を仕掛けて楽しんでいる黒幕の京極夏彦も中々いい感じでした。

悪役としての迫力がちゃんとあった、といいますか。自身の異能と知識をよく把握し、それを十全に使いこなしている。……使いこなして犯罪教唆するんだから、殺人探偵とどっちが厄介か、って話なんですけど。

 

その二人の対決に巻き込まれ、振り回されるエージェント辻村。

彼女は異能を制御出来ていない状態で。……それが伏線になっているとは思いませんでしたねぇ。

京極の仕込みだろう内通者の存在については割とすぐにわかったんですけど。配役的にこの人が適しているなぁ、というだけの話ではありましたが。

それぞれのキャラクターが上手くかみ合って物語が回っている感じがして、良かったです。

 

 

江ノ島西浦写真館

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「その服は桂木さん自身が選んだんでしょう。どんなものであれ、自分の意志でしていることには価値があると思います」

 

「ビブリア古書堂」の作者の新作。

舞台はビブリアと同じく鎌倉ですが、こちらはタイトルにある通り江ノ島がメイン。

亡くなった祖母が運営していた写真館。

孫の繭は、遺品整理のために館主の死と共に歴史に幕を下ろしたその場所を訪れる。

 

彼女自身、かつては写真が好きで、色々と撮っていたがある失敗をしたために写真から離れていた。

本当は母も来るはずだったが仕事の都合で、来ること叶わず。彼女は一人、残された物を整理していく。

そして見つけた注文されたものの取りに来ない「見渡し写真」の缶。タイミングよく一人受け取りに来たことを皮切りに、彼女はそれらの写真に隠された謎を解き、自身の過去と向き合うきっかけを得たりするわけなんですが……

 

全体的にもやもやすると言いますか。

繭のやらかした過去は確かに、カメラを置く決断するのも納得できる感じでしたが。

納得しやすいのは、彼女の過去ぐらいで、真鳥家の問題なんかはちょっと大事過ぎるというか、無茶が過ぎる感じがしたのは残念と言いますか。

普通だったらそこに切り込まないだろう、ってところに踏み込んでいくあたりは好ましくはなかったかな。

結果的には上手くまとまった感じがしてますが、実際なんの解決もしてないような気がしますし。

繭の大学での知人から「(前略)言うことがいちいち無神経で、敵の多い人だったよ。俺も君のことは嫌いだった」と評されたところから変わってないんじゃないか、と思えてしまう。

最後、過去起こしてしまった過ちとそれによって傷付けた相手と対面する場面で終わってますが……傷を広げないことを祈るばかりです。

 

 

ウユニ塩湖 世界一の「奇跡」と呼ばれた絶景

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「旅に出るすべての人に勧めたい。
そこには汚れたモノなど何もなくて、
ただ、圧倒的な美しさと
世界の大きさにココロを救われる。」
     ――ある世界一周者の言葉

ジャンルに困ったので文芸に入れたけど普通に写真集っていうか旅行書っていうか・・・
実際にウユニ塩湖を訪れた100人の旅人がとった写真から選りすぐった写真と、感想の言葉が乗せられた写真集です。
後半には、遊んで取ったネタ写真なんかも乗っていて笑えます。
まぁ、それはさておき。

もう一言、美しいとそれだけしか出てこない。
世界一の絶景と言われるのも納得できる感じです。
限られた条件下でしか見られない、鏡張りの空。

そもそもが高地にあるので行くのも大変。
弾丸ツアーのプランが紹介されていますが、適応も考えて最低7日とか取らないと大変なようで。
近場に空港ができたから、これでもマシになったとかなんとか。
昔は、悪路を13時間バスに揺られないとたどり着けなかったそうで。
それでも30時間近くはかかるようで何とも大変な道のりです。
日本から直通便もないのでいろいろ回らないといけませんし。

けれど、多分そこまでしてでも行く価値はある場所なんだろう、と写真を見て思います。
死ぬまでに、一度は行ってみたい。そう思えるのも確か。
写真でも十分にきれいだけれど。本物を見ることができたら、それはどれほど美しいんだろうか。
良いなぁ・・・

 

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場

「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」

本の紙を印刷している工場は、石巻にあった。
……当然、あの震災の折には被害を受けたわけで、復興は難しいかと思われた。
しかし、この工場は生命線のようなもので、ここが止まってしまうと、大変な事態になる要所でもあって。

東北で紙が作られているなんてことは全く知らずに読みました。
表からはわかりにくいものだけれど、紙がないことには本は成り立たない。
それを理解して、半年復興を誓って行動を起こしていく人々の姿は、格好いいし、目の前の問題に言い訳も妥協もせず目的へ向かう行動力に学びたいとも思う。

工場から出る白煙が好きではなかったという人がいた。
しかし、震災後なくなってみると寂しいものがあり、煙突から煙が出始めたのをみて勇気づけられた、というメールも届いた。
被災したとき、家を、家族を、命を失くしたものと、残したものがいて、それぞれ何らかの複雑な感情があって、仕事に明け暮れていた。没頭できる何かがあるのはむしろ気が紛れた。
いい話ばかりではなく、被害を受けて流出した備品の回収に赴いた際、瓦礫処理も同時に行っていったら、話に尾ひれがついて広まり、仕事が増えた話。やり場のない怒りがぶつけられた話なんかも書かれていた。
美談でまとめるのではなく、あの当時に起きた事を書き連ねてある姿勢には好感が持てる。


ブランコ乗りのサン=テグジュペリ

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芸のために、捨てられるものの多くを競う私達。若さ。時間。肉体。感情。青春と呼ばれる日々。
そしてそれと引き換えに手に入れるのはひとつだけ。
「美しくありなさい。ほんのひとときで構わないのです」
私はまぶたをおろし、ひととき、という言葉を考える。
「そのひとときだけが、あなたがたを、永遠にするのですから」
そうして、永遠を手に入れた者は、その先に何を見るのだろう。(後略)


天災後に設置された、復興のためのカジノ特区。
そこにある、少女サーカスの物語。
少女たちの、想いが痛いほど伝わってくる文章。
誰もが真剣で、形は違えど、逃げていないんだろうな、とそう思いました。

サーカスの演者たちは、過去の作家の名前を襲名して演技をしていた。
ブランコ乗りはサン=テグジュペリ。
猛獣使いはカフカ。歌姫はアンデルセン。
他の生き方を知らないといい、人生を、命を、全てを賭けている少女
その身と愛情でサーカスを守る決意をする歌姫。

サン=テグジュペリを襲名した少女は、練習で失敗し怪我を負う。
舞台に立てない間、彼女は双子の妹に代役を頼む。
姉は曲芸学校に通い、演者となるために全力を尽くしていた。
妹は、学校には通っていなかったが、その天賦の才で演技を行うことができた。
涙海と茉鈴が交わしていた会話。妹の方が才能がある、けれどブランコ乗りになるのは私だ、というものが印象に残っていますが。
代役としてたった愛涙。周囲の状況に圧倒され、怯えているような部分もありますが。
それでも最後、決断を下したところでは、花開いた、美しさがあったと思います。

誰も彼もが、歪んでいて、だけど魅力的で。
こんな少女たちが演じているからこそ、襲名を目指す学校に、人が集まっていくんだろうな、と思います。
綺麗なだけじゃない、嫉妬や羨望、果ては陰謀まで渦巻くけれど。だからこそ、そこで咲く少女たちの演技は、美しく、「花の命」という喩えが輝くのでしょう。

ブランコ乗りのサン=テグジュペリ
紅玉 いづき
角川書店(角川グループパブリッシング)
2013-03-01

ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち

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「(略)見て見ぬふりをいつまでも続けたら、気持ちの方がすっかり腐ってしまうんよね。――魂の問題やから。だからうちらも賭けてみる。教えて、シロ坊。その方法を。もしそのために何かができるときに、何もせえへんかったら、うちらずっと後悔しそうやから」

ススキノからアキバに帰り、その変化を知るシロエ。
大規模ギルドの台頭。中小ギルド連合の失敗。新人を利用している悪徳ギルド。
その中でシロエは悩みを得る。
この異世界に最初から感じていた不安。
「法」が存在しない無法の異世界であるということ。
ゲームシステムに沿って構成されているようで、細部に違いが見える異世界の事。
シロエの頭の中にはいくつもの悩みとそれに合わせた解決につながる回答が考えられている。
しかし、自分にこれらの悪を糾弾する権利があるのか、と足は止まってしまう。
柵を嫌い、ソロであり続けた自分。
それは、見方を変えれば集団に属さず、面倒事から逃げ続けて、責任を放棄したことにつながる。
考え過ぎなようにも見えますけど、ここまで考えているからこそ、シロエはそれでも自分の中にある、大切なもの。無視しがたい違和感。譲れない理念と向き合い、問題と相対する選択を最後には選べるんですよね。

今回のMVPは、シロエに選択肢を与えたにゃん太班長でしょうか。

「誰もがなにもせずにただ得られる宝は、所詮、宝ではないのにゃ」

彼の発見が無かったら、シロエは今回の結末を導けなかったかもしれない。
彼の導きが無かったら、シロエは足踏みをしたまま進めなかったかもしれない。
こういう人脈があるっていうことはそれだけシロエが認められているってことですけど。
セララに慕われるのも、アカツキが評価するのも納得の貫録ですよね。

それだけではなく、シロエの願いに応じ力を貸してくれた三日月同盟の存在も忘れてはいけないですよね。
生産系三大ギルドを相手取った交渉も見事。
ヘンリエッタが感じたとおり、協力が得られなくても、きっとシロエはやったんでしょう。
でも、彼女たちの協力があったからこそ、シロエは自身の理想とする場所に、たどりつきやすかったはずだと思うんです。

この巻は、シロエが行動を起こす転機となるエピソードであり、アキバの街に変節を招く革新の話でもあるんですよね。
別に物語的にラスボスが出てくるわけでも、武力で持って無双するわけでもないけれど。
じわりじわりと根回しをし、いくつもの手を打ち、望む結果を引き入れる。
その展開には、ぞくりと来ましたね。
腹黒なんてもんじゃない。清濁併せのむシロエという存在の恐ろしさが見えたようにも思います。

シロエの我が儘ではじめた戦いだが、シロエは勝ちたかっただけで、誰かを負かしたかった訳ではない。勝利を得たかっただけで、奪いたかった訳ではない。
きれい事をいうつもりはないが、できれば、全員でそこに辿り着きたかった。アキバの街に住むすべての人々と、という意味だ。

 
このあたりも結構好きですよ。
シロエが準備していた「作戦」を聞いた時の恐慌じみた騒ぎとか、腹黒の名に恥じない策謀で。

心情の描写が細かいので、アニメとかだと、ミノリとシロエの最初の念話のシーンとかがちょっと物足りなさがありましたけど。
こういう細かい所の積み重ねが、この作品の魅力を最大限に発揮していると思うのですよ。
 
ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち
橙乃 ままれ
エンターブレイン
2011-05-30
 

ログ・ホライズン1 異世界のはじまり

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「身内が泣いてたら助けるしょ。それ普通だから。『あいつら』が格好悪くたって、俺らまでそれに付き合う義理はねーよ」


小説家になろう連載作品の書籍化。
現在でも、原文は残っていて、全63部。
最新の章は、今月末に書籍化されるそうですよ?

MMORPGに似た異世界に閉じ込められたプレイヤーたちの物語。
スキルやメニュー画面など、ゲームのシステムをおおよそ維持している世界。
この世界は、デスゲームなどではなく、死んだ者もゲーム通り大神殿で復活する。
更には、食事には「全く塩味がしない煎餅を水分でふやけさせたモノ」とでもいうような代物で、普通に料理しようとしても失敗してしまう。

この手のゲームに閉じ込められるものだと高レベル数名が俺TUEEEする話だったり、順序立てて攻略するものとあると思いますけど。
ログ・ホライズンの特徴は、ロングランの作品で、プレイヤーの約半数がレベル上限に達しているっていう点でしょうか。新しい拡張パックによって、レベル上限が100に上昇し、様々なイベントなども追加されるだろう、と期待していたら、この「大災害」なわけですよ。
しかも、シロエの推測に寄れば、この世界には約3万人のプレイヤーが閉じ込められているという事で。
ゲームのような、ゲームと同じようにはいかない世界。
楽しい遊びをしようと思っていたら、わけがわからない状況に陥れられた、っていう感情の落差も混乱に拍車をかけているんじゃないですかねぇ。

実際に戦闘に出れば、ゲームとは違う臨場感や痛みが伴うわけで。
しかも、脱出の目途も、これからの見通しも全く立たない状態。
全く先が見えないから多くの人々が、絶望に囚われるのもむべなるかな。

結構世界を作りこんでいるので、説明が多いので、進展はゆっくりですね。
ただ、全く事件やイベントがないってわけじゃないです。
何もすることがない、という状態が世情の悪化を招き、PKが横行し、主人公たちも襲われたり。
遠方のプレイヤータウンで発生した問題に、介入したりと、色々やってます。
シロエ達は、ただ絶望に囚われて膝を屈したプレイヤーたちとは違い、この異世界を何とか生きようとしている強さがあると思います。

ススキノを目指し旅をする中、ここが異世界で、自分たちが冒険者なのだとシロエが自覚しますけど。
多くの困ったことがあるなかでも、そういう「良いもの」を見つけられるっていうのは、いい話だと思いますけどね。希望の欠片を自分で見出せるという事だから。
キャラやストーリーは結構好きです。世界が創りこまれているというか、人気あるゲームだったっていうのも納得できる世界があって、俺は好きですけど、その辺の情報の出し方で好みわかれるかも。
興味ある方は一回小説家になろうの方で読んでみることをお勧めします。
「異世界のはじまり」とあるように、今回は序章。
この巻も好きですけど、これからのシロエの「腹黒」っぷりが好きですよ。
最近気に入っているシリーズです。

今まさにNHKでアニメ化されていて、2巻の内容までが終わったところですね。
説明が多いので、どうなることかと思っていたんですが、割に良作になっていて気に入っています。
あちこちで画がもうちょっとどうにかならんかなぁ、って思うんですが。作りが丁寧なのは良いかなぁ、と思うんですけど。
 
ログ・ホライズン1 異世界のはじまり
橙乃 ままれ
エンターブレイン
2011-03-31

プロフィール

ちゃか

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