気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

嘆きの亡霊は引退したい

嘆きの亡霊は引退したい~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~3

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「もう潮時だ。器じゃないんだ。いつだって人生は僕の想定通りにいかない事ばかりだ。引退したい」

(略)

「百点満点でいうなら、おまけして十五点くらいかな。仮面も手に入らなかったし」

 

帝国周辺は宝物殿が多いのもあって、ハンターの数も相応しい数いるようですが。

環境が良いこともあって、時には他国からやって来る人もいるとか。言ってしまえばクライ達も田舎からやってきたという意味では似たタイプですか。

今回は、他国で竜殺しを果たして「轟雷破閃」の異名を持つランク7のハンターが帝国にやってきて。

高レベルだからこそ我が強く、他の高ランクハンターといざこざを起こす可能性が高いため、ガークからクライに忠告してたりしますが。

 

クライ、自分には何もできないと言ってますが、それでもレベル8なんですよねぇ。

妹だより、宝具だよりとは言え相手を押さえつける札持っているのは強かったですが。宝具だよりである以上チャージが必須だけど、頼れる妹が不在でどんどん使えるものが減っていって……。

そこでシトリーが考案した対処方法が、実に悪魔的だと思いましたね……。ティーを鍛えているときのリィズもそうですが、シトリーも大分ヤバい。

 

あとクライ、自身の非力さを実感してるわりに言葉の煽り性能が高すぎて、自分で墓穴掘ってる時も多いから、割と自業自得な面もありますよね……。

シトリーの家に行って自堕落な生活を送り続けている方が、周囲に飛び火しないで幸せなのでは、とかちょっと思ってしまう。

まぁそうしようとしたら、リィズとの姉妹喧嘩勃発して別の騒動が加速しそうではありますけど。状況によっては姉妹そろって対応に動くのも厄介だよなぁ、この2人。標的にされたアーノルドは哀れな……。


嘆きの亡霊は引退したい~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~2

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「確かにクライちゃんの要求はいつだって絶望的に高いけど、死を恐れてハンターなんてできないよ。私だったら――絶対に断ったりはしない」

 

クライ達が出くわした、白狼の巣の異常。

その裏には、指名手配犯であるノト・コクレアが属するアカシャの塔の暗躍があった。マナ・マテリアルに干渉する実験をして、ハンターの犠牲も厭わない犯罪組織らしさがあって。

実際、探協の方では足取りを追えてなかったみたいですし、下手すればもっと被害が増えていてもおかしくはなかったでしょう。

 

そういう意味ではノトたちは、運が悪かった。

クライの介入で早期発見されてしまったし、その後の対応についても悪手を撃ちまくって被害を増やすことが出来なかった。

嘆きの亡霊の錬金術師シトリーが帰還して、アカシャの塔を敵視していると公言し、その対処に協力していたのも痛かったですかね。

 

このあたりWEB版とは流れが違っていて、シトリーの帰還が早まり「スライムのような敵」へ対処する面々の指揮に参加したりしていたのは面白かったですね。

キルキル君真実とかも明らかになってたし、なんというかシトリーはシトリーで嘆きの亡霊のメンバーとして恥じないヤバさ持ってましたね……こわー。

 

そして、ここまでアカシャの塔の予想通りにいかない状況を見ると、クライが未来を見るなんて思われているのも、少し納得してしまうな。

当人は、本当にそこまで考えてないどころか、スペック的には弱いはずで適当吹いてるだけなのに。最終的に彼の思惑通りと思える決着になってる。

国が管理している『真実の涙』という嘘を見抜けるが、人権などの問題から使用制限のかかっている宝具を何度も使用されつつ、実際何も知らないから回避し続けていることで、信頼性が損なわれていると関係者が叫んでたシーン、他人事なので笑ってしまった。

嘆きの亡霊は引退したい~最弱ハンターによる最強パーティー育成術~

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今回の任務は遭難の救助だ。迅速に向かう必要がある。
ゆっくり準備している時間はない。
(略)
「まずは……遺書を書く」


世界各地の宝物殿を探索するトレジャーハンター。
それに憧れて、幼馴染たちと英雄にならんと帝都に出てきたクライ・アンドリヒ。
どんどんと向上していく友人たちの技量に、彼はついていけなくなり、前線を離れた――はず、だった。

いや実際高レベルの宝物殿の探索とかに行かず、基本引きこもってるので、前線に居ないのは確かなんですが。
彼が動くと、騒動が起こるんですよね……
そして結果的にそれを解決してしまう。
だからこそ周囲からの期待や信頼は高まり、また別の厄介事を持ってこられたり、持ち前の煽りスキルで引っ張り寄せたりしてるわけで。

基本的には、勘違いモノの要素強めなんですが……
本人自覚してないだけで、絶対クライもなんか持ってるだろ、コレって言うぐらい厄ネタの宝庫で。
WEB版も面白いので気が向いたら読んでみて欲しい。
トレジャーハンターにも互助会、というか協会があって。

そこから厄介事を振られたクライが、自分の知り合いにそれを横流しして。
途中で気がかりな点があったから自分も様子見に行ったりしてましたけど。
行き当たりばったりのはずなのに最善を引き寄せる辺り、運だけはとびぬけていいのでは。
悪運かもしれませんが。


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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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