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「未来が暗くてわからなかったら、私が手をつないで歩いてあげるから」

(略)

「今野君と同じ速度で、私を未来に連れていって」

 

正直絵師買い。その割には楽しめたのは思わぬ誤算。

教師のセクハラとか、生徒のドラッグ問題とか学校の暗部を告発する謎の存在――ジャック。

生徒たちは正義の味方的存在にかなり注目していたみたいですが……

とある一件を期に、ジャックの正体が主人公――今野だとバレてしまって。

 

それ以来今野は、腫物を扱うように距離を取られている、と。

悪を追放するために動いていたってことですが……飲酒は暴いたのに、タバコは暴かなかったというあたりは問題じゃないかなぁ。

結局彼自身が正義であろうとして、自分自身を基準に置くと独善的なものになってしまいますしねー。

 

今野がジャックとして活動出来ていたのは、学園のシステムの中にあった、使用されている形跡のない学校内のデータを管理する統合システムという怪しいものに手を出していたからで。

ただまぁ、正体を諭されないように細心の注意を払っていたし、そんなシステムを使っている物だから暴こうとする動きがあれば、分かったはず。

 

それなのに暴かれたのは何故なのか、と。今野は調査をはじめ、ジャックの正体を暴くと謳っていた科学情報部に接触。

彼が使っていた統合システムの作成者はこの部の初代部長だったとかで、色々と調査をしていますが。

 

そのシステムを活用して疑似的な未来を観測できるようなっていましたが……その未来の世界で今野は殺される、という結末を迎え。

死の運命を回避するために、色々と策を練る方向にシフトしていきます。

試行錯誤しつつ、まぁ、なんとか死亡のバッドエンドからベターエンドくらいまでは浮上で来たのは良かったのでは。