「……共同戦線だ。あーあ(bloody
hell)」
「手ぇ組むぞ、畜生が!」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。
キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。
死者が地獄から蘇る。そんな異変によって、変わってしまった世界の話。
東京は東凶となり、死者と生者が入り混じる混沌とした街と化していた。
そんな街で、「魂」に効くというヤバい効果を持った薬が蔓延して……事態の調査と解決に主人公たちが動くことに。
一人は、死神ミソギ。罪を犯した亡者を捕え、地獄に送り返すのを生業とする閻魔の配下。
特殊な金属で出来た四肢を駆使し戦う、聖職者嫌いの戦士。
一人は、人喰い鴉の異名を持つアッシュ。亡者狩りを行う期間アナテマのエージェント。
特定の条件を満たす「姉」の言う事しか聞かない、死者を忌む、正義の信奉者。
大きな取引の情報を掴んだ二人は、ほぼ同時にその場所に赴いて接触。
それぞれの性格なんかも合わさって、初対面からバチバチ戦う羽目になってましたが。
サポートに回るアッシュの「姉」やミソギの「上司」は冷静で。
目的は同じなんだろうから、協力しろ、と提案されて。上層部の正式な判断ではありましたが、現場の二人は反目して、一回は別行動してました。
いやぁ、良いですよね。バチバチに反抗してる相手と、共闘する展開は熱くて大好きです。
口では文句をいうものの、二人とも戦闘経験は豊富なうえ、ミソギは近距離、アッシュは遠距離と役割分担も出来て。
たいていの襲撃は蹴散らせる安心感がある。周到に準備を重ねた敵は、当然のようにその「たいてい」の枠を超えて、二人に痛手を負わせたりしてくるわけですが。
一敗地に塗れてからの逆転も好物ですよ。あらすじ読んで興味持った人が手に取って後悔しない作品にまとまっている感じ。