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「待ってください危険ですって!! 何かの罠かもしれませんよ!?」
「黒ウサギ……もうわかってるね? 止められれば止められる程止まる気無くす」
「ですよね」

コミック完結。温泉回を挟んだ後、コミック版オリジナルのエピソードを一つ挟んで、終了。
一気に飛びましたね。ペストと白雪姫が仲間に加入した後、っていう想定なんで、メンバーが多い。問題児たちのドタバタ加減は健在で、そこは楽しく読みました。

ただ、最後の締めのエピソードがちょっと微妙に思えた。
ノーネーム本拠地に送られてきた、「主催者もルールも場所も不明」という異質な契約書類。
挑戦は受けて立つ、とばかりにゲームに繰り出すわけなんですが。
白雪姫がトリトニスの滝をトリトンスの滝って言ってる誤植あったし。……いや、それは本題じゃなくて、読み直してたらたまたま見つけただけなんですけど。
 
たとえば、関門として料理があって、そこで黒ウサギ、耀、飛鳥が料理に慣れていないって言ってるんですが……黒ウサギは知らないけど、問題児組は料理できるはずじゃないですか。
そういう短編があったでしょう。
で、ジンが指揮をとって料理作ってますが……これは純粋な疑問として、黒ウサギとジンが料理覚束ないっていうのはまずいんじゃないのか。
今までどうやってきたんだ。リリとか年長組がやってたのかなぁ。
黒ウサギは外でどうにか資金調達していたんだろうからアレだけど、ジンは多少はできてないと、他の子ども面倒見切れないんじゃないか?

あと、終盤の戦闘でハームズさんに敗因分析されていますけど……
ペストたちが仲間になった後、ヒポポカンプのレースで優勝した後、だというのなら、根性が足りないはずがないし、思考が浅いってのもちょっと納得がいかない。それと、ディーン、腕二本ない……? 龍と相対したときに腕壊してたと思うんですけど。
そんな感じでどうにも引っかかるというか、突っ込みたくなる感じがして、蛇足だったんじゃないかなーって思えてしまいますね。

地味に気になったのは、箱庭世界においても野球観戦っていう趣味は成立するのか……で、それはどんなゲームになっているんですかね。普通にルール通りやっていると、身体能力その他ですごいことになるんじゃないかと思うんですけど。『ゲーム』以外の娯楽ってあるのかなー。