「それにしても、結局僕らは、何のために王様の頼みごと聞いたんやろうなあ……」
「彼に馬鹿と戦うための実績を与えるためだろう?」
ローレン編後編―。
バルド謹製の状態異常特化型のポメとか、シリアスな割に大本のネタがギャグ的なのは重ねると寒いから天丼芸そこそこにしてほしいなぁとも思うんですが。
絵面はともかく被害状況とか、今後の対策とか考えると笑い事じゃないんですよね。
宏の誕生祝いってことで、各国の王が7集まった時にもローレン王をちくちく突く人はいましたし。事情を知ってフォローしてくれる人も居ましたが。
……諸々の事情があったとはいえ、最終的に王様が自害しようとするくらいヤバい状況を作った上層部は反省してもらって……。
ただ、そこまで荒っぽい手段を使った甲斐はあったというべきか、大分膿を出すことには成功してたのは何よりですね。完全に腐りきってはおらず、力を貸してくれる人々がいたのは安心材料ではある。立て直しに他国の手を借りてる部分も多く、完全に落ち着くまでは時間がかかりそうですけど、上手く落ち着いてくれるといいですね。
一方の宏たちは、ダンジョンになっている禁書庫に挑んでいたため、そうした騒動に関与せずに済んだのは……彼らにとってはラッキーだったのでは。
これ以上権力とズブズブになっても仕方ないというか、そういう政治的な争いに巻き込まれ過ぎるのも良くないですからね……。今更ではあるけど。
禁書庫でイベントをこなして、地道にスペックを向上させつつついにダルジャンとの対面を果たして。禁書『フェアリーテイル・クロニクル』に記されていた、他の転移者の情報に関しては胸糞悪くなる情報なんかもありました。
そしてウォルディスへの印象が悪くなった状態で、後日譚ではその国の関係者がローレンやファーレーンに接触しようとしてるのが、どうにも気掛かりではあります。