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「お前等、何やってくれてんだ」


小説家になろう連載の書籍化。
異世界転生モノですね。この手のでお約束なチートスキルが「強奪」ってあたりであれですけど。
保険金目的で義父に殺され、異世界で目覚めてみれば容姿で迫害される。
拾ってきてた老婆ステラだけは味方でしたが、それもなんか裏がありそうですし。

これまで多くのものを奪われてきた。
だから、いざ敵対する段階になったら、容赦はしない。
仲間と認めた相手には、助力を惜しまない面もあるんですかね。
微妙にその近づいてきた仲間にも裏事情ありそうでけど。
むしろ裏がない相手ってどれだけいるのやら。

主人公の方針が概ねぶれないという点では、読みやすいんじゃないですかね。
まぁ、強奪されたことによって、脱落してくキャラクターもいるし、強奪する相手には容赦しないので、そのあたりは好み別れそうですけど。
なろう小説ならこんなもんかなーと自分は飲みこめるレベル。
異世界モノだとチートするか、迫害されて実力をつけるか復讐するかのパターンがあってこの作品は後者ってだけですし。

ただ、主人公がその実力を隠そうとしないのは、問題じゃないかなぁ。
目をつけられても、全てに対応できるほど実力があるわけじゃないんだし。
もうちょっと力を隠して、外見で油断させられる程度にしておいた方が、厄介事は減ったんじゃないか、なんて思いますが。

奪う者 奪われる者 (ファミ通文庫)
mino
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-02-28