気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

嬉野秋彦

魔術師たちの就職戦線2

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「……そういうのは、ずっとまじめに勉強してきたヤツが出るもんだ。おれみたいな素人同然の人間が出たんじゃ相手にも失礼だし、クラスにも迷惑かけるだろ」

「キミ、妙なところで真面目だよね」

「妙なところじゃなく、基本的に真面目なんだよ、おれは」

 

前回はあまり出番がなかった少女、佐原閑丸。

彼女がユキナリに興味を持って距離を縮めてきます。

現状、一番ヒロインっぽい立ち回りをしているんじゃなかろうか……

将来を見据えて、自分の手札を隠しながら過ごしている点とか、状況を見極める目とか結構安定しているので、見ていて安心できる。

コレが香織里だと、ユキナリ絡みのネタですぐに視界狭くなるから不安になるんだよなぁ。

 

そして今回は、対抗戦というイベントがメイン。

年二回、夏と冬に行われているというクラス対抗戦。

クラスの代表として三人選出し、他の組の代表と戦うというイベント。

朱雀組は実力的に、香織里、ミオ、マルコが選ばれるところですが……マルコは手札を晒したくないと辞退して、ヤマザキがノリノリで推薦したこともあって、ユキナリが参戦する事に。

 

ヤマザキに特訓をつけてもらい……昨年香織里が去年引き分けた相手、金剛寺と戦う事になったユキナリ。

体格に優れ、術で防御力を上げている相手。対しユキナリはまだ術の引き出しが少なく、自分の身体を鍛える程度しかできない。

そもそも霊力の総量が少ないので、強化すると言っても限りがある。普通なら勝ち目があない感じですが……

 

一か所に攻撃を集中させ、少しずつダメージを蓄積させて倒す、という何とも泥臭い戦法で勝利。

いや、けどスペックで上回っている相手、一撃でも相手の本気の攻撃を食らったらアウト、って言う状況で地道に攻撃を当て続けられるユキナリの精神的なタフさは相当なものですよ。

これで、霊力の扱いにもっと慣れて行ったら相応の術師になれるんじゃないだろうか。

まぁ、それ以前に彼の場合、何やら秘めた力があってそれ絡みの騒動に巻き込まれる予感しかしませんし、相応の力量を身につけなければ死ぬんじゃなかろうか。



剣魔剣奏剣聖剣舞

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「――固い決意とか強い想いとかそうういうのなんてさぁ、現実の強さとは何の関係もないんだって思い知ったでしょ?」

 

神剣という強力な力を持つ剣と、それを扱う剣聖が存在する戦乱の時代。

兵の数で負けていても強力な剣聖が居れば、戦線を維持……ともすれば反撃すら叶う、という強大な戦力で。

故に、神剣も剣聖もかなり厳重に管理されていたり、要職についてたりすることが多いわけですが。

 

立場に縛られぬ自由な剣聖、リューイン。

彼は冒頭から神剣を輸送していた部隊を襲撃し、強奪。

それを敵国に持っていって交渉のネタにした……と思ったら、輸送していた側の要塞に堂々と入り込んで食事をする。

お前は一体何をしたいんだ、と。いやはや、ここまで勝手気ままにやられると、いっそ気持ちいい感じすらしますね。

 

実際のところ、かなりの外道ですけど。

賭けに負けた相手にさらに追い打ちをかけたあたりとかは、庇いようがないかなぁ。

「つまんない立場なんてものに縛られてるから、ほら、今もぼくに手をだせずにいるわけでしょ?」

とか言ってのけますからねぇ。ただ、彼が自由に振る舞う裏には、確固たる目的があって。探し物を見つける為には、手を選ばない。下手に仕官して立場を得ると行動を束縛されるから、自由に動く。

そして勝手気ままにふるまって、他の剣聖に殺されないだけの腕も備えている。そんな彼がこだわった剣聖ソーロッド。

彼女には幼少期の記憶が無いって話ですし、何が隠されているのか気になるところです。

 

剣魔剣奏剣聖剣舞 (MF文庫J)
嬉野 秋彦
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-02-25
 

 

魔術師たちの就職戦線

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「……つーかよ、言葉でいって判らないなら、やっぱ――ブン殴って判らせるしかないだろ……?」

 

素養のある生徒を集めて指導している、退魔士育成機関「不動台術式高専」に転入する事になった雪也。

学校に到着するまでにいくつ騒動に遭遇してるんだってレベルでしたが。

元々、悪いモノを引き寄せる体質で、それ故に幼い頃から母親と二人で人気のない場所を渡り歩く生活を続けてきたそうで。

 

それ故に、日本に来る時のルートも、飛行機をチャーターしてましたが……それがトラブルが発生して、パラシュートで脱出。

池に落ちて……最初に出会ったのが、幼少期に判れた姉で。自分を置いて家を出て行った母と弟を許せずにいた彼女は、出会い頭に殴ってきて。

その後もかなり険悪な状況が続いてましたねー。

 

オマケに雪也は、そういう技を学ぶ学校に入っておきながら、呼び寄せる体質でありながら、退魔の技に詳しくなく。

何で入学を許可されたのかもわからない状況。

そんな中、姉と一緒にいる場面で何者かに襲撃されて。厄介ごとに首を突っ込んでいくわけですが。

教師陣が状況を把握しながらも、手を出さずにいてくれたのは、まぁ、良かったのかなぁ。

校長が雪也の事情を把握してそうですし、母の思惑も明らかではなく。おまけに今回の黒幕も分かってないわけで。なんともいいがたい終わりだなぁ。

 

黒鋼の魔紋修復士10

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「……アーマッドが世界に誇る〝双璧”は、今夜限りってことだな」
「運がよければひとり失うだけですみます。……もしぼくと猊下の勇み足なら、両方失う可能性もありますが」
「ふたつそろっているから双璧なんだよ。どっちかひとつが欠けても、それはもう双璧とはいわん。……ただのよく光る珠だ」

予想以上にいきなり話が進んでいったんですけど。
・・・オリヴィエトさん、マジですか。
まさかそこまで長年の計画があったとは。
随分と自分に酔っている感じがありましたけど、なにこんなにヤバいお方だったの。
ルキウスやディーもなんか必要な駒としてしか見ていないような気すらする。
しかも発揮されたその実力たるや、恐ろしいもので。
敵の正体がつかめていない状態で、さらに敵陣営が充実するとか、なんのいじめだ。

ディミタールがなんかヤバい状況に追い込まれていますが……どうするんだこれ。
彼の母親が幼いディミタールを殺そうとした理由。
ルキウスとオリヴィエトが起こした行動の真相。
オリヴィエトは何かを知っているようです……というか、全てを知っているというべきか。

ちまちまと気になる情報は出てきているんですよね。
シャキーラが気にしていた理由、イサークに打ち明けられただろう秘密。
カリンが出合った、双子の神巫なんかもいて、各国も動いてはいるようですし。
後書きにもありましたが、南方でも動きっていうのはあるわけで。
状況が複雑になっていくにつれ、描くのが難しくなると思うんですが、そこを何とか乗り切ってうまい決着を見せてほしいところです。

あと、ディミタールさん追い込まれてなんか頭のねじ飛んだのかヴァレリアに対して踏み込んでいってますが……あーそっち行くのか結局、みたいな感じが。ずっとぐぬぬさせててよかったのに。
地味にツッコミを入れたのは、ディーがアンヘルの正体に気が付いていたところですか。
シャキーラとの会話でしれっと零してましたが・・・本当ディー、有能ですよね。
このまま切り捨てられるって展開にはならないと思いますが、さてどう乗り切るのかなぁ。

黒鋼の魔紋修復士10 (ファミ通文庫)
嬉野秋彦
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-07-30

黒鋼の魔紋修復士9

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「少なくともわたしにとって、神のため、人々のために働くのは、何か見返りを期待してのものじゃないから」
「けどよぉ――」
「もしそんな打算がわたしの中にあったのなら、わたしはそもそも神巫の候補にすらなれなかったと思う。――神巫になれなかったからといって困っている人々を見捨てるようじゃ、それは神に対する裏切りだわ」


安心安定の短編。
本編とは違った面白さを見せながらも、少しずつ設定を見せたりとか。
手堅い出来ですよね。
しかし、これ読んで思ったのは自分がやっぱりヴァレリアが苦手なんだなーと再実感。
いや、今回の短編では、出番ほぼないんですけどね。その分、すらすら読めたんですよ。
前回は特に失敗したあたり「うわー、さすが『ぐぬぬ』」と思ってちょっと手が鈍ってましたけども。

さておき本編。
『お嬢様、それはご勘弁!』
『おお、シジュベール!』
『夢の続き、もしくは少女変転』
の3章構成。

『お嬢様、それはご勘弁!』はディミタールが生意気な荷物を拾って面倒事に巻き込まれる話。
送り届けた後、真面目に対応したうえで仕事をしっかり考えたうえで投げたりと、有能ですよね。
しかし、悪ガキが悪戯していると思ったうえで、荷物を川に沈めるとか鬼だ。
やっぱりディミタールのこういう、しれっと酷い手を打つというか、なんにでも容赦ないあたりは好きですよ。

『おお、シジュベール!』はタイトル通りシジュベールの話ですね。
このタイトルで出てこなかったらタイトル詐欺にもほどがありますが。
シジュベールは正直、アーマッドの王子様との比較でダメ王子路線なのかと思ってましたが。
前回登場した時の、最後、魔導剣回収していたり、今回の件しかり油断ならない感じがしますね。
本人は傑物じゃないけれど、という見せ方は見事。

『夢の続き、もしくは少女変転』
最後の話は、なるほど、こうまとまるのかと。正直驚きました。 
いや、正直最初の方は、いったいこの話の主人公は、どうかかわってきているんだろうか、と思っていたんですよ。
「ついに語られる」 とあらすじで謳われているのに、出てきたことあったか、と本気で考えていた。
で、読み進めていって、あのシーンで真相を知るとこれまでの怪しさはこういうことだったのかと納得できるわけで。
しかしまぁ、リタの精神は、尊いですね。
例え神巫になれなくても。それでもなお行動を起こせるのは素晴らしい。
精神性でいうなら、ヴァレリアよりも大人なんじゃないだろうか。
読み進めるたびに、どうしてヴァレリアは主席に収まれたのか疑問しか生じない。
力があるといわれても、案外苦戦していることが多かったりするじゃないですか。

さて、あとがきでいろいろと触れられていましたね。
今回短編を挟んだのは、次回以降物語が動くから、ストーリー的に転換期を迎えるからだとかなんとか。
ギャラリナの祖国は結構変人が多いのか、とか。
途中で思わせぶりな登場をしていた人物が、カリンに言わせればお飾りだとか。
その辺あとがきで補完するエピソードなんですか。
というか、ここでその実力分析されているってことは、カリンに一流半って評価されたキャラは、 もう出てこなかったりすんだろうか。

さて、次巻以降からクライマックスに向けて加速していくそうなので、期待して待ちたいですねー。

黒鋼の魔紋修復士9 (ファミ通文庫)
嬉野秋彦
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-03-29
 

黒鋼の魔紋修復士8

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「男も女も命の重さには変わりないんじゃないかな?」
「……そういうセリフは、ふつうはもっと人道的な話題の時に使うものじゃありませんかね?」


あれー、なんかラブコメの香りがしますよ……?
1巻読んだときは、そっち方向には発展しないだろうなぁ、と思っていたのに。
ヴァレリアとディーが互いに距離を取ってぎくしゃくしている、という描かれ方は結構よかったんじゃないでしょうか。
ただ、この作品で言い続けてますが、ディーは好きなんですが、ヴァレリア苦手で……
恋愛色がそっちに向かうと、ちょっとなぁ……

だって、ヴァレリアあちこち酷いじゃないですか。ぐぬぬがコンセプトとはいえ。
今回もまた凄い失態しますしね。
最近まともになって来たかなぁ、と思ってきたところだったのに。
状況が状況で、ちょっと不安定になっていたとはいえ、下手打ったなぁ、という感じで。
本当にどうしてカリンが首席じゃなかったのかと。
アーマッドは神巫を働かせるなら、その辺の事情についても呑み込ませる教育した方がいいと思います! 
安定・安心のカリンの活躍を待ちたい。
ヴァレリアの言動は読んでいてひやひやするので。

しかし、1巻ごとのクオリティは高いと思うんですけど、どんどん風呂敷広がっている感じはしますよね。
あちこちで断片だけ描かれている、ネレイダの行動原理とかが結局よく判らないというか。
なんか秘密持っているみたいですし、ダンテとかと接触するとか色々動いてはいるみたいですがねー。
ディー達と間接的にしか関与していないから、そろそろ対面してもいいんじゃないかなーとか。

他にも気になっているのは、いくつかありますけどね。
前回逃げた、変態の姉の思惑もそうですけど。神話に関する考察もまた気がかりではありますか。
少し前にダメダメだったのに最後逆転とまでは言わないでも、なんか剣とか回収していた王子もいましたし。
そこの国に関して言えば偽りの神巫もいましたよね。逃げ延びてるだろうけど、再登場はいつだろうか。

アーマッドだけじゃなくて、それぞれの国の考えが入り乱れているのは結構凄いと思いますけどね。
イサークはイサークで食えない皇太子で、味方にしてると心強い面はありますが、今回ディーにやらせた任務とかも合わせると、しっかり黒いしなぁ。

しかし、振り返ると割とあちこちで撃ち漏らしているといいますか。
ディーと戦った相手は結構死んだりしてますけど、立場ある手前、監禁とかで済んでるんですよね…
ダンテとかもそうですけど。それがのちのちの禍の芽になってるみたいですけど、どーなることやら。

黒鋼の魔紋修復士8 (ファミ通文庫)
嬉野秋彦
エンターブレイン
2013-12-26

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