気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

富士見ファンタジア文庫

東京レイヴンズ16 [RE]incarnation

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「……いかがお呼びすれば?」

 

過去編の続き。

陰陽塾を築いたのちの、戦争が激化していく時代。

「神」を降ろし帝都を守る結界を築くという作戦を立てていましたが。

破滅が迫る中で、正しいと思う決断をしてもなお、正しい結末に至れるとは限らない辺り、世知辛い話です。

 

描かれたのは過ぎ去ってしまった過去の話。

掌からすくった水がこぼれるように、命がこぼれていく時代の話。

けれど、全てが失われたわけではなく。未来に繋がっていく話でもありました。

 

春虎が夜光の魂の果てであるように、夏目が辿った魂の旅の終わり。

途中で彼らがこれまで辿ってきた道程も挿入されていて。昔の巻読み返したくなりましたねぇ。

実際いくつかの巻は読み返したりして、懐かしさに浸ったりしたんですが。完結の暁には頭から通して読みたい。

当代の相馬たちが引き起こした騒動は落ち着いておらず、決して安泰ではありませんが。最後、二人が対面できただけでもう何とかなりそうな気分になります。いやぁ、良い展開でした。




誰が為にケモノは生きたいといった3

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「死ぬな。生きろ。お前達の命は――いや、誰の命であろうとも、一時の満足の為に、簡単に投げ捨てていい程に、安くも軽くもない」

 

指輪の示す方向へ向かうイオリ達。

目的の場所に近づいたかと思いきや、またそこでも騒動が起きて。

近隣の棄界人から『聖なる島』と呼ばれる場所が示されたものの――そこは既に他の罪人たちに占拠されていて。

 

その際に生じた争いで、現世人に憎しみを持つ少女カチヤとの出会い。

なぜか生じた、カチヤとタビタの決闘。

何とか協力体制を整え、島に乗り込み罪人たちと対決する事に。

あちこち展開を巻いている感じがあったので、薄々感じてはいましたが、3巻で完結だそうで。

 

本来ならもっと広げる構想もあったそうで、それはそれで興味はあったのですが、残念。

良い所で終わって続きがない、という事が無いように畳むときは畳めるように考えているというのは、多作の作家さんならでは、かなぁ。

次回作に期待。



放課後は、異世界喫茶でコーヒーを4

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「でも、僕は部外者じゃない。ひとつだけ――もしかしたら、ひとつだけ、僕はあの人たちと繋がっている。マッチ一本分の、小さな希望だけど」

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「たった一本のマッチでも、ときには爆発を起こせるもんさ。坊主に、それを灯す意思があるならね」

 

歌姫効果で人が増え、喧噪に包まれる街。

まぁ、深夜営業を開始して、それに合わせたサイクルで過ごしているユウを見るとあまりそんな感じもしませんが。

……歌姫効果から逃れたら、歌姫と鉢合わせるとか、ユウの引きの強さは相当だな……

1巻の頃から、コルレオーネとの縁があったりしたわけですし。

 

深夜営業になったことで、これまでとは違うお客さんが来て、この店に馴染んでいるのがいいですねぇ。

そこでできた繋がりがまた、ユウを助けてくれているわけですし。

深夜組のろくでなし同盟の様子も楽しそうで、和みました。ティセとコルレオーネさんの対面のところとか笑いましたし。

 

あとは、ノルトリが久しぶりに登場した感。まぁ、人の多さには負けるし、深夜営業時間に学生は来れないという真っ当な事情があったから仕方ない。

早起きして、気合で店まで来たけど、その後寝てしまったのがかわいい。ユウの内心がテンションMAXでちょっと引いたけど。

 

ユウが持っていた、歌姫たちとのつながり。

マッチ一本分の希望は確かに効果を発揮したわけですが……

ちょっとだけ、未来が怖くなりましたね。事情も分からずこの世界に来てしまったユウは、いつまでここに居られるんだろうか、という不安が。

後書きで作者的にシーズン2と言ってましたが。2に入ったからには、まだまだ続いてほしいものです。




ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン

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「私は……凛太朗君には、瑠奈さんと一緒に居て欲しいかな」

 

ロクでなし魔術講師と禁忌教典書いてる著者の新作。

世界に迫る危機を救うために、それに対抗できる王を選ぶ戦いが行われている世界の話。

戦いに勝利したものは、世界全てを支配する力を得るとともに、危機に立ち向かう義務を負う、と語られていましたが。

……王になったところでその義務を遂行するような素直なキャラが居るようには見えませんでしたが。

 

何でもできるがゆえに、暇つぶしと称して、この戦いで最弱と噂される陣営に力を貸すことにした主人公。

「力を貸してやるよ」と上から交渉しようとしたら、「そんなに私の臣下になりたいのね! 採用!」と最弱候補に逆に上に立たれて、振り回されていくことに。

基本スペック高いから、唐突な無茶ぶりでもこなせてしまうあたり、トップの暴走を助長しているような気がする。

一通り動いてから「どうしてこうなった」となっている様子を見るのは笑えた。

まぁ、彼自身、何でもできてしまうから枯れていた部分はあるようですし、そうやって振り回されて、年相応に困惑したりしてる方が、糧になるでしょう。

 

アーサー王を決める戦い、と言うだけあって円卓の騎士を部下に王として戦いに臨むわけですが……

一巻目からランスロットとガウェイン出して、大丈夫なの? この後の敵どうするんだ。まぁ、王はそれぞれ特殊能力付きの剣を持っているようですし、その辺で差別化図ったりするんだとは思いますが。

これからの盛り上がりに期待、という感じ。一先ず2巻が出たら買おうかなぁ。




忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる

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「君は本当に危なっかしいね」

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「だから仲間が必要なんだろ?」

 

忘却社。

12階建てのビルの13回に在る、本当に助けを求めている依頼者だけがたどり着けるという探偵事務所。

一風変わった関係者たちのストーリーなんですが……

 

こう、面白くなりそうな要素は詰まってるのに、構成がそれを台無しにしている感じ。

プロローグでちょっと先のエピソードを入れて、本編は巻き戻った状態でスタートする、っていうのはよくある手法ですが。

一巻読んでも、一話の状態に辿り着かないって言うのはちょっとなぁ。先の情報が出すぎて、訳が分からないまま終わってしまった感じがあります。

 

オマケに、そこで色々描かれてしまっているせいで、社長代行を名乗る翼と先代社長との戦いの場面が盛り上がらない事。

火村が色々と忘却してしまって……でも、いつかは1話の時間軸に戻るんだよなぁ、と思うと、シリアス要素が全く息してないというか。

キャラが多すぎだと思うんですよね。

ミリとか一体何のためにいるのかわからないですし。忘却社に居る以上、なにかしら事情はあるんでしょうけど。

総じて、惜しい。




誰が為にケモノは生きたいといった2

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「穢れようが汚れようが生きてくれよ。胸を張って生きてくれ。出来る事なら幸せになってくれ。本当――償いたいってんなら、そうする事で真っ当に生きてくれ」

 

新たな街を訪れたイオリ達。

そこで彼らは、王族探しの密命を受けた罪人と遭遇して。

棄界に来るときの事故により、この世界にやって来たタイミングにもズレが生じているという事が明らかに。

それを考えるとイオリとユーフェミアが、ほぼ同じ時期・場所に落ちたのは中々に奇蹟的なタイミングの一致だったのでは。

 

王族の末裔、タビタを確保したことは伏せて情報交換などしていましたが……

何人かの罪人で協力体制を作り、独りが拠点を確保し、他が周囲を捜索していたとか。

イオリ達も一緒に捜索をしないかと持ち掛けられていましたが、イオリはそれを拒否。

まぁ、既にタビタを確保している手前、他に出し抜かれないように警戒は必要ですしね。

相手側が、イオリの罪『上官殺し』の真相を知っていた、というのも距離を取りたかった理由でしょうけど。

 

ユーフェミアも、イオリの罪の真実を知っていまいかなり動揺していましたが……

いやはや、中々に救いがないと言いますか。

そりゃあイオリもユーフェミアには明かせないよな、という真相で。

余りの事にユーフェミアは生きるのを諦めかけて、イオリに発破かけられたりしてました。

とりあえずこの二人の問題はなんとか落としどころが見つかったのか、って感じですが……

罪人の中に、王族の末裔と知りながらタビタを始末しようとする奴が居たり、黒幕が居るような言葉を吐いたりと、まだまだ謎が多いですねぇ。

ケネス医師のような闇医者が必要とされていた、という移転をとっても、現世は中々にきな臭い感じがしますけど、この後はどうなりますかねぇ。




放課後は異世界喫茶でコーヒーを3

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何かを諦め、捨てるということを自分で選ぶのだ。確かに持っていたものを放すことは、怖い。それを失ってしまえば、自分からどんあんいおおきなものが欠けてしまうのか、想像すら難しい。

けれどそれが、その怖さを乗り越えることが、今の僕には必要だと気づけた。

 

迷宮街に歌姫なる存在が来訪する事になって。

ユウも事情をよくわかってないので、アイドルのコンサートツアーみたいなものかなぁとか思われてましたけど。

来訪は3か月くらい後だというのに、歌姫目当ての観光客が増えて。

普段は閑古鳥が鳴いていることもある喫茶店にもお客さんが流れ込んできて。

 

そして同時期に学院でもトラブルが発生。

教授が実験で失敗し、校舎を吹き飛ばしたとか。死傷者は出なかったそうですが……失敗で校舎吹き飛ばすとかどんな実験してたんだ。

余波で寮にも被害がでて、残っていた学生を安全の為に退去させることに。

その中にはリナリアも含まれていて……歌姫騒動で宿が取れずに難儀していた彼女にユウは喫茶店の一室を貸すことに。

元々は酒場だったこともあり、二階に介抱用の部屋とか色々あったみたいです。

 

同棲じみた状況ですが、混雑している喫茶店の手伝いなんかもしてもらってるし……もちつもたれつ?

アイナの暴走もあって途中メイド喫茶になったりして、商人から商談を持ち込まれたり、リナリアの過去、彼女の両親について知る事になったりしてましたが。

そうした変化の中で、ユウが決断を迫られることに。ただ、目の前に用意された者から選ぶのではなく、ユウ自身が考えた上で答えを出したのが良かったですねぇ。

 

今回はノルトリの出番が少なくて残念ではありました。気だるげな彼女の雰囲気は、観光客でにぎわって状況が変化しているという状況と温度差あるから仕方ないかもしれませんが。



ロクでなし魔術講師と禁忌教典11

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「グレン先生。頑張ってください。……学院の皆が、貴方に期待しています」

総力を決し、フェジテに訪れた災厄を乗り越えたグレンたち。

しかし、それによって富国強兵の流れが起こり、アルザーノ魔術学院にも変化が。

学院長の交代、武に重きを置きまくった教育改革。

グレンはそれに異を唱えて。先の失態で左遷されてきたイヴと協力して生徒たちを鍛え直すことに。

 

グレンの知識によって、土台は出来上がっていた生徒たち。

一度は手早く戦闘技術として習熟していた、『模範クラス』との戦闘で一敗地に塗れたものの、強化合宿によって見返してやったのはスカッとしましたね。

まぁ、多少戦えるからって増長しまくってる奴等ばっかりだったからな……

 

生徒たちは、グレンの指導によって知識を深め手札を増やした。一方で、新学院長マキシムの肝入りの生徒たちは、ある程度の手札を使いこなすことを重視していた。

判断の速度で劣っただけで、スペックが劣っていないのだ、と。イヴがちゃんと言葉を尽くしてくれたのが良かったですねぇ。

 

それだけではなく白猫の個別指導に関してもイヴが活躍して。グレンがこれまで積み上げ来たものを無駄にしないで先に進ませてくれた辺り、意外とイヴ教師向いているかもしれませんねぇ。

左遷という形ではありましたが、少し前までの重圧から解放されたって言うのが大きいのかなぁ。グレンとキーキー言い合いしてるのを見てルミアとかが衝撃を受けてましたが、意外と相性悪くないんだな、この二人。まぁ、元々イヴ、グレンを意識しすぎな部分ありましたね……

今回の騒動の中でグレンが禁忌教典に近づく情報を獲得していましたが……色々と動いている状況ですから、また厄介事に巻き込まれていくんだろうなぁ……




恋愛至上都市の双騎士

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「死んで良かったとか軽々しく言わないでください! 死んでいいわけないじゃないですか! 死んでいい人なんているわけないじゃないですか!」

 

魔王という災害が現れ……強力な兵器を作り、それを使いこなした二人によって世界は救われた。

その少年少女は「騎士」として称号を与えられ、かなり優遇されたりもしているようですが……

 

犯罪組織を追いかけ回す任務に駆り出されたり、また魔王出てきそうだから出現しそうな未来に行ってくれと放り込んだり、危機に対し活躍した英雄に対する扱いではないのでは。

しかも、「未来に行くだけのアイテムを作った。過去に戻る機能はない」なんて実験的なアイテムの対象にするとか、本当に未来の危機を排除するつもり会ったのか、って感じがして正気を疑う。

 

そして、送り込まれた未来。

過去とは環境が変わり、恋愛感情が生む力が強さに変わる、特殊な装置が開発されていて、武器を持ち変えて調査に戦闘にと活躍していますが。

実績に対しての扱いが、どうにも相応のものではない、という感じがして入り込めなかった。

あぁ、でも勇也が未来で彼氏を探し求めている女子に対してスタンガンで武装し、「そういうわけで僕は大丈夫だ。お前が襲ってきても確実に意識を刈り取れるぞ」とか言っている場面は少し笑ってしまった。


キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

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「お前は、いったい何者なんだ」

「あなたは、いったい何者なの」

 

科学力を有する帝国と、魔女の国と呼ばれるネビュリス皇庁。

この二国は永い争いを続けていて。

前線で戦うメンバーの中には、その戦いを止めたいという希望を持っている者も居て。

帝国側の最高戦力、使徒聖にまで上り詰めたものの、捕えた魔女を逃がしたために降格処分を喰らった少年、イスカ。

魔女の純血種として戦線を押し返している氷禍の魔女アリス。

 

最初は戦場で出くわした二人ですが、その後、中立都市で何度か出くわし、素の表情を見ることに。

偶然で何度も遭遇して。オペラを見たり、レストランでばったり会ったり、同じ画家が好きだという事が発覚したり。

プライベートな部分で、どんどんと距離を縮めていきますが……それぞれの立場があり、対話した結果、共に歩むことは出来ないと判断。

 

決裂するか、という時により厄介な状況になって、協力し合う事に。

お互いの理由を譲れなかっただけで、思想としては分かり合えないわけではないんですよね、この二人。不器用なだけで。

国の上層部は、二人を上手い事利用する腹積もりのようですけど、果たしてどうなるやら。

緊急事態に協力できる関係を維持して、この世界を変えていっていくれれば痛快ですけど。



プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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