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これは、歌と風が流れる、
想いがかたちをなす大地の物語。
心を蝕む強大な悪に 立ち向かっていった、
小さな勇者「ウタカゼ」たちの物語―― 

タイトル通り「小さな勇者のRPG」。
想いが形をなす大地。
かつてこの世界には、たくさんの龍が暮らしていた。しかしあるとき、世界の涯てから虚無が現れ、自分の居場所がない世界を嘆き、龍を殺し、世界を壊そうとする。
龍たちは、風や雨、雲や影、月といったかたちへと変わってしまいました。
最後に滅ぼされた、最後のちいさな龍は、歌を世界に残す。

歌から生まれた命から、大きな人族と言われる、要するに私たちと同じ大きさの人間っていう種族が誕生するんですが、またしても虚無によって滅びます。
そしてその後に誕生した、コビット族っていう小人たちがPCになります。
かれは、ことば持つ動物たちとコムと向き合い、仲間を失いながらも、最後には、「悪意を消し去る力」である「歌風の力」が発現する、と。

なんとなく絵本じみた世界というか。
小人の他には、二足歩行のイタチとかカエルとか言葉を持った動物っていうのが出てきて世界を作っているところからそう思うのかもしれないですねー。

1人でもプレイできるよ、とソロプレイを推奨していたり、比較的短い時間でプレイできることを売りにしているようなので、まぁ、やさしめの世界観と合わせて、取っつきやすい部類には入るんじゃないかなぁ。
ただ、合わない人には合わないかもしれないというか。
絵本のような、優しい世界。一応虚無のかけらというか悪意に落ちた存在が敵としていたりするので、アレですけど、どうにもふわっとした印象になるのは否めない。
ゆるーくやるならいいけど、やりこみたい人からすると物足りなくなるんじゃないかなー、みたいな印象。

あとは、判定がちょっと独特かなー。
ゾロ目があれば成功、なければ失敗。
同じ数字が2個あれば2成功。3個あれば3成功。成功レベルが高いほど良い結果。
で、2個のぞろ目が2セットあれば[2成功・2セット]になってぞろ目が1組しかない[2成功・1セット]よりいい結果になる、とそんな具合。
ぞろ目、そう出るかなぁ。自分のダイス目的に、判定失敗しまくりそうな未来が見える。

ま、こういう世界もありなんだなーと言う感じで嫌いじゃないです。