気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

小説家になろう

どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。

 ico_grade6_4

「魔女だ魔女だとうるさい。魔女に依頼に来たんだ。そんなことは、最初から知っている。俺は、魔女のロゼがいい」

 

法に、国家に縛られぬ存在である魔女ロゼ。

祖母や母からその力を継ぎ、湖の真ん中に浮かぶ小島に居を構えていた。

薬師が調合出来るようなものから、魔女の魔法を注いだ特別なものまで。

そんな彼女の下に「惚れ薬」の依頼を持ち込まれて。

 

それだけならただの依頼ですが……タイトルに在る通り、問題なのは依頼してきた騎士がロゼが「好きな人」と言う辺りで。

せめてもの仕返しで、材料の情報を小出しにしたりしてましたが。それでもちゃんと薬を作って渡す辺り、仕事には真剣ですよね。

魔女の在り方ゆえでしょうけど、不器用な彼女が、もっと救われてほしいと思わずには居られない感じで。

 

「魔女」と言う存在を人々は恐れ、ロゼの祖母が死んだときには街の人々が喜ぶ様子を見せつけられて。

そんな大衆の行いを、「人が死んで安心したとは、胸くそが悪い」と言ってくれた場面はスカッとしましたね。これは惚れるのも仕方ない。

 

依頼者のハリージュが少しずつ彼女を知り、気に掛けるようになっていく様子は微笑ましかったです。

いやまぁ、基本的にはレタスしか食べませんとか言う食生活の偏りですとか、部屋の荒廃っぷりを見ると心配になるのも頷けますけどね。

最初のうちは振り回されていた彼が、次第にロゼに惹かれていくのが丁寧に描かれた素敵な物語でした。

 

Twitterでフォローしている人が書籍化をそれは喜んでいらしゃったので、気になって購入したのですが、良い買い物ができました。大変満足。

電子版を買ったので、ハリージュが使用人に微笑ましく見守られる短編が読めて良かったです。


異世界魔法は遅れてる!9

ico_grade6_3h

「行くんだ。君の理想を示すために。それがひいては、ぼくたちの正しさを証明することになる。自分の我が儘でしか動いていない神格なんて、全部吹っ飛ばしてきちゃいなさい」

 
2年ぶりの新刊。WEBの方では該当部分アップし終わってましたし、随分刊行まで間空いたなぁ、という印象。正直もうでないかと思ってた……ので、続いてくれたのは素直にうれしいですねー。

プロローグでは、瑞樹に憑依していた中身とアルシュナの会話。

当然のように使命を刷り込むとか書いてあって怖いなぁ。

水明の存在も能力もアルシュナが知り、警戒しているのがどう影響をするのか。

 

話題にあがっていた水明は、初美や異世界の女子たちと帰還。

消えた彼を探し回っていた弟子に叱られてましたが。それもまた少女だったわけで。

連れて帰ってきたのは全員女子だろう、と初美の父親に見抜かれてましたし。その時にぽろっと出てきた水明父のエピソードもまた凄まじいというか。

えーっと、八鍵家の宿命なんですかね、アレ。

 

水明に対する周囲からの評価には笑いますねぇ。

あれだけの事できるのに、中の下とか言ってやがったのか……

まぁ、彼の周囲を見ると彼以上の化け物がボロボロ出てくるので、物差し歪むのも無理はないとも思いますけど。

異世界組は地球の文化を満喫していて楽しそうでしたし、わりと息抜き回だった感じ。

水明の弟子も異世界に向かう事になって、戦力増強できましたしね。

……なんか最後、面倒そうなのに目を付けられて、厄介事も一緒に持って帰る事になりそうですけど。


インフィニット・デンドログラム11 栄光の選別者

 ico_grade6_4h

「君にとって、彼との約束はあれこれ考えてやめてしまうようなものか!!」

 

アニメ化も決定し、好調の作品。

今回は、かつてアルター王国で起こった災害。

SUBM【三極竜 グローリア】編が描かれました。

WEB版では、過去編やユーゴ編などレイが絡まないエピソードも結構あるんですが、その中でも屈指のお気に入りです。

 

レイ以外のマスターも、それぞれに積み上げて来たものがあるのだ、と。

クラン第2位のバビロニア戦闘団。自分たちがホームにしている街へ災害が迫り、戦い抜いた彼らの姿が、鮮やかでした。

彼らが残した情報が、後の挑戦者たちの勝利につながったというのもにくい演出ですよね。

……そこに至るまでに、数多屍を積み上げて、惨状を生み出している辺り容赦ないですけど。

 

管理AI達の行動を想えば、絶対にこの世界ただのゲームじゃないわけですが。

……ゲームとして考えれば、1度しか登場しないレアエネミー相手にやすやすと共闘出来ないというのも分かるんですよねぇ。

AIにもそれぞれモットーがあって、フィガロをチェシャが焚き付ける場面とか熱くて好きです。

三本の首を持つ強大な竜を相手取って、フィガロが、月夜が、シュウが。それぞれ死力を尽くして戦う展開は必見です。

あの戦いぶり見ると超級凄いというか、大賢者の葛藤も少しは分からなくもないけど……フラグマンはフラグマンで事故案件だからなぁ……


鬼人幻燈抄 江戸編 幸福の庭

ico_grade6_4

「その必要はなかろう。あいつならば、必ず為してくれる。最初から分かっていたことだ」

 

葛野を離れて十年。

甚夜は拠点を江戸に移していた。「鬼が出る」と言う噂を聞きつけ、それを斬る浪人と言う体裁で。

鬼の噂を聞けば調査し、危険であれば斬る。

まだ迷いの中にあって、それでも自分に出来る事をしながら必死に生きている。

 

最初の商家でのエピソード「鬼の娘」が好きなんですよねぇ。

その商家の主人に借りがあるという事もあって、依頼を受けた甚夜。

護衛対象の娘からは、最初「帰ってもらって」なんて言われていましたが。

しっかり腕前を見せつけて、事態を解決してましたし。

主人と甚夜の、多くは語らないながらも、信頼している関係がとてもいい味出してます。

巻末の短編「九段坂呪い宵」も、主人からの依頼での調査で、予想外の情報が出てきたりして楽しめました。

 

甚夜は鬼故に成長しない。それを怪しまれないように拠点を変えながら、活動しています。

彼を心配し忠告してくれる相手とも出会ってましたし。

「……だが私にはそれしかない」と言われた後も会話を続け、「ほら、“それしかない”なんて嘘ですよ」と返す彼女が素敵。

 

始まりの葛野での悲劇を想えば、適切ではないかもしれませんが……甚夜はなんだかんだで、縁に恵まれていると思います。

どうしようもなく傷付いた彼が、少しずつ傷を癒していくための時間を過ごす感じでしたね。

辻斬り騒動なんかは、哀しみが募る話ではありましたが。友人と、上手い酒を飲めたという記憶も一つの救いだとは思うんですよね。

江戸編の続きとなる3巻は、来年2月ごろ予定だそうで。まだまだ追いつけますから、多くの出会いが繋がっていく、この物語をどうか多くの人に読んでほしい。




クール・エール3

ico_grade6_3

「どうすれば、あなたは笑ってくれる?」

(略)

「どうすれば、あなたは幸せになれる?」

 

チョーカとの戦争から一年と少し。

その間にソーマ達が何をしていたのか、一部が描写されました。

2巻でちょっと話に出てた、はぐれ竜の縄張りに踏み込んで、確保。

当代の水竜として認め、ウォルの守りを任せることに。

 

そして、ソーマはアリスの故郷である別大陸に渡って。

1つは、水の大精霊として木の大精霊と盟約を結ぶため。

そしてアリスとの結婚を、彼女の家族に認めてもらうため。

しかし実はアリス、家出してきたというのが明らかになって、全くもう……って感じでしたが。

 

大精霊同士、割とさくさく話が進んでましたね。

海王戦がWEB版より凄まじい事になってるかなー、と言う感じでもありました。

ウォルの発展も目覚ましく、これからが楽しみな終わり。

……ではありますが、元の単行本も確か3巻で止まってたはずなので、ここまでかなー。加筆分もあって楽しかったので、そだとするとちょい残念。



本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集1

ico_grade6_4

「わたしも先日ジルヴェスター様から聞いたところです。神々の寵愛がないと嘆いていましたが、貴女はローゼマインの寵愛を受けていますよ」

 

香月先生は、なろうで「本好き」本編と、設定集、SS置き場、本編後日談となるハンネローレスピンオフと書かれています。

本編でも閑話があったりしますが、書籍化に際して収録できていなかったSS置き場の作品などを収録。さらに、特典SSなども収録してくれています。

好きな作品の書籍化で、追いかけてはいますが、巻数が多くなるのが分かっていたので電子で購入してるんですよねぇ。

時間経ってから、こうして再録してくれるのが最近は増えてきていて、本当にありがたいです。

 

平民時代~ヴィルフリートとの婚約が決まるまでの短編が混ざっているので、椎名先生はイラスト大変だったみたいですけど。

口絵の14人も凄かったですし、かなり1冊の中で時間が経過しているので、子どもたちの成長が見られるのが、良かったですねー。

しかも、本編は基本的にローゼマイン視点なので、彼女の目に移ることの無い部分が描写されたのも嬉しい限りです。

 

一番印象に残っているのは、オズヴァルトですねぇ。

ランプレヒト視点のSSでは、ヴィルフリートの側に置く人材を吟味する、筆頭側仕えらしい姿がありましたが……後半の、シャルロッテ視点での暗躍はなぁ。

主人にとって、良いことないでしょう。

 

とは言え、ヴィルフリートにも問題がないわけではないんですよねぇ。

「弟妹との時間」で、「ローゼマインに勝て」というのを「あまりにも無茶な要求」と側近に訴え、勉強時間減らしてますしね。

それを受け入れてしまう辺り、側近たちも甘い。エルヴィーラの「本来ならば、感謝して協力を仰ぐべき」と言う言葉を、彼らの耳に叩き込みたい……

貴族は、公的な場でそんなストレートな物言いしないから、伝わらないでしょうけど。

 

コルネリウスがハルトムートに嵌められて、昼食を一緒に取ることになっていたり、オズヴァルトの暗躍しかり。貴族社会の、交渉のやりとりが怖いなぁ。

よくマインは、領主候補生としての外面を取り繕えるものだ、と改めて感じました。



異修羅Ⅰ 新魔王戦争

ico_grade6_4

「勇者が……欲しいな」

 

WEBからの書籍化作品。

……では、あるのですが。なんと書籍化にあたって12万字も加筆したという驚異の作品です。それもう普通に新作では!? 凄まじいボリュームアップです。

WEBは未読だったのですが、書籍が面白かったので、速攻で飛んで読みはじめました。
カクヨム掲載分を読み終えてみると、「本物の勇者」も相当な厄ネタ感があったので、なんというか黄都の政争で都合のいい勇者を仕立てるのあながち間違ってないどころか、正解説までありますね……
 

「魔王」と呼ばれる存在により、危地にあった世界。                                    

何者かによって「魔王」は倒されたものの、その勇者が誰かは誰も知らない。

偶像として英雄が必要である、と生き残った中でも最大の都市・黄都は「本物の勇者」を祭り上げるための試合を催すことになった。

 

1巻は試合開始前の、エントリー段階。

これだけの力を持った英傑が参加しますよと言う、アピールでしかない。

それが、とてつもなく熱いんです。本戦に進むことになる修羅以外にも、逸材は多くいて。

いずれも劣らぬ力と実績を持っている彼らが戦う時、誰が勝つのか予想もつかなくて読む手が止まらなかった。

 

書き下ろしされたキャラたちもまた魅力的で…いや凄まじかった。

コレで本戦に出場するメンバー、まだまだ増えるって言うんだから驚きです。

表紙にいるキャラだと「通り禍のクゼ」が好きですねぇ。あぁいう飄々としたキャラに弱い。

修羅以外だと、自らの愚かさを自覚しそれでも行動を続けている、静寂なるハルゲントが好きです。彼の信じる悪の定義「それは自分を裏切ることだ」が、好ましい。

袖の著者コメントが、自分じゃなくて元素の珪素になってるのは笑ったし、後書きもユーモアあふれてて中々楽しい作者さんですね。冬予定の2巻も期待してます。


本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部 貴族院のお称図書委員VII

ico_grade6_3h

「ちょっと待ってください。このように二人だけでお話できる機会などもうなさそうなので、わたくし、神官長を脅迫しておきます」

 

第四部、終盤。次のIX巻がクライマックスとなり、第五部へ移るわけで。

WEB版を既読済みなので、展開を知っていてなお辛かった。

政変で中立で、ローゼマインの影響で順位を急激に上げたエーレンフェスト。

長らく下位領地であったことが、どうしようもなく痛い。

貴族社会で神殿が忌避されている、というのもありますけどねぇ……ハイスヒッツェを筆頭に他領の後押しが恨めしい。

 

代替わりのタイミングとか色々あって仕方ないことはわかるんですけどね。

エーレンフェストに事情があるように、それぞれの事情を抱えて、要望を通そうと社交をしている。

エピローグがディートリンデ視点でしたが……フェルディナンドを「自分の思い通りに動く男」とか思っていて、本当にもう……

 

プロローグでの、メルヒオールの可愛さが吹き飛ぶ勢い。

ローゼマインを真っ直ぐに慕う様子が、微笑ましくていいですねぇ。本当。

兄弟姉妹でのお茶会でも、ローゼマインの表情が緩んでましたし。そのまま育つといいよ。



クール・エール2

ico_grade6_3

「……ちゃんと、帰ってきて」

「わかってる」

 

ソーマ達が今いるのが、アーネル王国の一都市。

隣国のチョーカ帝国の工作員を捕獲し、水の大精霊であることを明かしたソーマを、アーネル王国上層部は扱い兼ねているようですねぇ。

冗談ではなく、都市を、国家を滅ぼせるような力量を持った、自分達とは違う価値基準で動く相手を御せる方がおかしいんですが。

 

対チョーカの戦争終結まで、かなり畳んだ印象。

はぐれ竜の回収とかも割愛されて、ウォルの建設と、『ホワイトクロ―』が去るまで。

WEBだとショート・エールで、もっとウォルの面々の描写があったので、そこはちょっと物足りなく感じましたかねー。

ソーマ、その経歴ゆえに、割り切りが過ぎるので、あまり描写しすぎても殺伐としてしまうので加減は難しそうです。

書籍化に当たっての改稿も、短く読みやすくする感じだったので、楽しめました。

 



クール・エール1

 ico_grade6_3

「いや、わかった。……お前、やっぱりすごいな」

 

妹が行方不明となり、母も命を絶った。

現実を無理やり呑み込み、日々を過ごしていた青年が、異世界に召喚されて。

魔法が存在するファンタジー世界の、片田舎の村。

「雨を止ませる為の生け贄になってもらう」という残酷で理不尽な願い。

集団で囲まれ、湖に投げ込まれた蒼馬。

 

そこで彼は、湖に住まう水の大精霊に出会い……

妹も、同じように異世界に呼ばれ殺されていたことを知った。

その事情を聴いた水の大精霊アイザンは、彼に贖罪として自分の力を与えることに。

力を得た彼は復讐を果たし、異世界に一人。

 

自分と同じように異世界に召喚されている者がいるかもしれない。それは、許せる行いではない。

故に自分を招いた召喚魔法を抹消するために、情報収集を始める。

始まりが始まりなため、彼の基準は固まってしまっていると言いますか。情報を得る為に演技が出来る程度には人間ですが、悪党へは容赦しない酷薄さもある。

心が壊れたというよりは、凍り付いてしまってる感じですかねぇ。

エルフの少女アリスと知り合い、少しずつ変化していく様子がいいんですよねぇ。

WEB既読勢で、文庫化を期に購入したので、今後が楽しみです。



プロフィール

ちゃか

 新刊・既刊問わず、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。コメント歓迎。ただし、悪質と判断したものは削除する場合があります。当サイトはリンクフリーです。ご連絡等はコメントかメッセージよりお願いします。

メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ