気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

岬鷺宮

三角の距離は限りないゼロ4

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「ただ――覚えておいてほしい。辛いことは際限なく積み上がることがあるし、逆に幸せだっていくらでも重なっていくんだ。つまり――幸せになることを、ためらわなくてもいいんだよ」

 

いや、今回はビター通り越してエグかった……

キャラ作りを辞めたはず。けれど、楽しかったでしょ? と指摘されて。

それとほとんど同時に、彼女に振られた。

強い衝撃を受けた矢野は、壊れてしまった。

あらすじでは「変わった」って言われてますけど、これは、大分致命傷というか。普通に鬱入ってそうだし、通院をお勧めしたい……

 

しかし矢野が不調であろうと時間は容赦なく流れ。修学旅行の計画を練る時期に。

去年までは男女2名の4人組という班分け方式だったそうですが、今年は自由になったそうで。他のクラスとも組めるって言うのはちょっと自由すぎると思いますけど。監督大変そう……

学園祭の時に縁ができたOmochiさん達が突撃してきて、班分けも混沌としてました。

いや、それぞれの主張は分からないでもないけど、柊ちゃんと細野くん引き離してるのはちょっとな……って感じだった。現地に着いてから調整はしてましたけど。

 

春珂と秋玻は、矢野を元に戻そうと奮闘してましたが……

自分で傷つけて救う、見事なマッチポンプだな……って思ってしまった。

別れて、どちらを恋人にするのか、はっきり選んでもらいたいというのは良いよ。取り合おうと奮起するのも良いよ。

ただ、行動に起こす前に、もっと言葉を尽くすべきだったんじゃないのか、と言いたくなる。友人たちのフォローもあって、最後には少し矢野も復調したかもしれませんが……エピローグが不穏だなぁ。


読者と主人公と二人のこれから

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「――傷ついたり、傷つけたりする覚悟はできた?」

「……ああ」

 

『三角の距離は限りないゼロ』と同じ学校が舞台なんですねー。

『三角』の2巻で登場した、柊時子と細尾晃がメイン。

細尾と幼馴染という事で広尾と須藤も登場してます。

これ読んでから2巻読んでたら、更に楽しかっただろうなぁ。

他の作品とリンクする描写とか、結構好きなんですよ。

 

『十四歳』という小説に惚れ込んで、読みこんでいた細尾。

高校に入学して、最初のホームルーム。早く帰りたいな、と思いながらクラスメイトの自己紹介を眺めていた。

そんな彼の、出席番号が一つ前の少女。彼女は『十四歳』に登場するヒロイン、トキコにそっくりで。

 

少し接点が出来て聞いたところによれば、彼女の姉が本の作者で、ヒロインのトキコは彼女をモデルにしているとか。

それがきっかけで交流が始まって……少しずつ距離は近づいていく。

けれど、「トキコ」と「時子」は似ているけれど、どうしても違う所がある。

人一人を一冊の本で描き切るのは困難ですし、そもそも人は年を重ね、変化してくわけで。

ズレが重なり、違和感を覚えるようになって……一度は、距離を取ったりもした。

それでも側に居てくれる友人がいる、というのは宝だと思いますねぇ。良い青春モノでした。


三角の距離は限りないゼロ3

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「だからこそ――一つ忠告です」

 

春珂に告白されて、でも断って。

それでも彼女は「あきらめないから」と色々行動して。

彼女の行動をきっかけに、文化祭実行委員に参加する事に。

そこで矢野は、かつての「キャラ作り」の師匠的存在、庄司霧香に出会って。

霧香は、委員会の活動を通して矢野を過去のキャラに引き戻す、と宣言。

 

いやまぁ、賛否が分かれそうというか。

あの行動力は素直にすごいと思いますけどねー。

矢野を焚き付ける為に策を弄するあたりとか、本気過ぎて怖かった。

秋玻は苦手だとはっきり言ってましたけど。

それでも、彼女なりに思う所もあって……いやはや、最後の秋玻の言葉にはびっくりした。

 

矢野はかなり衝撃を受けたのではないでしょうか。

彼のスタンスは、どっちでも良いです。と言うと投げ過ぎですけど……

今回のドタバタが楽しかったのも嘘ではないし、キャラ作りに悩みがあったのも偽りではない。要するに、0100かで切り替えがハッキリしすぎてるから、違和感を覚えるんじゃないかなぁ。

自分がわからない、と悩みを抱いてましたが。彼なりにバランスが良い着地点を見つけられれば安定するでしょう。そういう意味で、どう転ぼうと、彼が満足できるないいです。

とは言っても迷いの中で、秋玻に爆弾放り込まれて、心乱れてそうですけど……頑張れ…


三角の距離は限りないゼロ2

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「恋は――無条件にいいものなんかじゃ、ない」

 

親しい友人に、自分を演出していたことを打ち明けて。

秋玻と恋人になるという幸福を手にした矢野。

ある日、須郷から広尾に告白されたという相談を受けて。

仲を取り持つために奔走していますが……

 

友人思いなのは良いことだけど、返事を保留している状態で周囲がわいわい言うのは、ちょっとなぁ、とも思ってしまった。

放っておけないで動けるのも善し悪しと言いますか。

秋玻がお互い思いあっていなければ暴力でしかない、と言ったのも無理はないし……

 

須藤の叫びがとても痛かったですねぇ。

自分の気持ちは大事、だけれども。自分を作っている要素は、それだけじゃない、と。

そこまで考えているのが凄いし、その上で沈黙を選んだことがあったのも、凄い。

矢野が言葉も出ない衝撃を味わっていましたが。あの告白は、確かに力のある言葉だったと思います。



三角の距離は限りないゼロ

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「――わたしはそんなこと気にしないで、胸を張って生きていけばいいと思うけど」

 

つい場面ごとに「偽りの自分」を演じてしまう矢野。

彼は、たまたま出会った転校生水瀬秋玻に恋をして。

けれど、彼女の中にはもう一人「春珂」という少女がいて。

 

多重人格であるという秘密を知った矢野は、彼女の手助けをすることに。

一緒に居られる時間が増えるという打算もなくはなかったけど、放っておけないと思ったのも本当だ、と。

春珂にちゃんと言ってるのは好印象。

 

記憶は共有されないという都合もあるし、春珂がシチュエーションに憧れていたという事もあって交換日記とかも行ってましたが。

多重人格という要素を加えて上手く青春モノに纏めてるなぁ、という感じがしました。

終盤の挿絵もいい感じでしたし、続きが楽しみですねー。

いや、感想書くのが遅れに遅れただけで、発売日に買って読んでたんですよ?




失恋探偵ももせ

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「恋は終わり際が肝心なのですよ」
(略) 
「恋にはいつか終わりが来ます。その時何か未練を残してしまうと、うまく次の恋に踏み出せなかったり、ともすれば恋愛自体を嫌いになってしまったりもするわけです。そんなの、悲しいではないですか。あるまじきことではないですか。ですから私は、できる限り絡まった糸をほどいて恋を終えることができるよう、皆さんのお手伝いをしたいのです」


「恋はいつか終わる」と言い放つ千代田百瀬。
彼女はミステリ研究会に所属し、先輩の野々村九十九も巻き込んで「恋に破れた人のために失恋の真実を解き明かす」探偵業を行っていた。
ミステリ研究会で探偵の真似事をするからにはミステリ好きなのかと思いきや、百瀬は少女漫画ばかりを読む少女で。
九十九の方はちゃんとミステリも読む、ミステリ好きな人間ですけど。まぁ、探偵としての才能はなく、百瀬の助手のような立ち位置になってます。

タイトルからして「失恋」が主題ですが、状況がこんがらがって、嫌われたと思っただけの話だったりします。
重い展開になってしまう話も混ざっていますが、青春を謳歌する学生にとっては、悩みを相談できる場所があるというのは良いことなんじゃないですかね。
失恋を主題に受け付けている百瀬ですが、恋愛方面の知識はすべて少女漫画から。
インプットだけでよく解決できるものだと思いますが、百瀬自身の観察眼も優れているからこその合わせ技といったところですか。

探偵って言葉からミステリを期待して読むと肩すかし食らうかもしれませんが。
まぁ、聞き込みとか張り込みとか、割と本気で調査をしていたのはいい感じでした。
便利な情報屋じみた友人とか、権力持った生徒会長とか出てこないから、その辺はしっかりしていた。
いや、上に書いたような要素持つキャラが嫌いってわけじゃないですけどね。
青春モノとしては悪くないと思います。少なくとも、個人的には嫌いじゃないです。

失恋探偵ももせ (電撃文庫)
岬鷺宮
アスキー・メディアワークス
2013-04-10
 
プロフィール

ちゃか

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