気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

岸田メル

サクラカグラ1

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「――僕は、僕が誰に殺されたのか知りたい」 
 

ある学園を舞台にした物語。

断章もありますが、話のメインは2本「コノハナカグラ」と「リンネカグラ」。

それぞれメインの視点が変わって進行しています。

 

「コノハナカグラ」は高等部1年の少女、此花が「この世に存在しない少年」を見てしまう事から動き出して。

少年は「自分が誰かに殺された」と言い誰がそれを為したのか知りたいと此花に助力を求める。

少女は一週間だけの条件でその手をとりますが……少年の名も分からず、それらしい事件の情報も集まらない。

けれど、途中で彼が語った言葉に彼女は心を揺さぶられて。

得体のしれない何かがいるのは、まず間違いない。けれど、手がかりなどもない。これからどうすればいいのか……と悩みを抱えた状態で彼女の視点は一度終了。

 

その後語られる「リンネカグラ」。

これは、同じ学園の中等部の話。

忘れ物を取りに深夜学園に入った二人が、不思議な事件に出くわして。

一人は、その夜に出会った不思議な少女と話をしようと行動を始める。

力ある言葉を遣う少女の話だったんですが……いやはやオチには騙されたというか、「コノハナカグラ」の犯人もうあの子でいいんじゃないのか、みたいな雰囲気ですが。

 

中々面白くなりそうなシリーズですが……

問題は、コレが発売されてから2年たってなお2巻が発売されてないところですよね。

2年積んでた俺も俺ですが。続き、出てくれるといいんですがねぇ。



神様のメモ帳9

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いや――回り道が僕の人生なのだ。これまでだってそうだったじゃないか。後悔なんて墓に入ってからすればいい。
今は、とにかく走り出すときだ。


長かったシリーズもついに完結です。
まぁ、前の巻でてからこのエピソードが本の形になるまでに時間が空いているっていうのもあって、なんか終わったという感じがしません。
久しぶりの新刊が最終巻とかジョークが利いてるなとか言えばいいんだろうか。
もうでないかもと思っていたので、ちゃんと刊行されたのはうれしい限りなんですけどね。

これまでの話では、ニート探偵団それぞれに関係するような事件を取り扱ってきてました。
エンジェル・フィックスはニートたちの居場所を壊したものだったし、彩香の事件でもありました。
園芸部がつぶれそうになったときには、テツ先輩の過去を暴くことになった。
それらは、アリスがやっていたニート探偵が死者の代弁者であったから引き出せた真実です。
引き出してしまった真実という面もあるかもしれませんが。
鳴海が遠回りをしたり、相手をだま蔵化したりしながら真相にゆっくり近づいていく危うげな道のりを、裏でサポートしたり、最後暴き立てる役回りをアリスが担当してきていたわけですが。
最後のエピソードは、これまで暴く側だったアリスのエピソード。

描かれるべくして描かれたというべきでしょうか。
シリーズを通して、鳴海は何処までも鳴海であったというか。
冒頭引用したように、いつまでたってもグダグダうじうじ悩んでいて。けど、吹っ切ってしまってからの行動は、容赦がないというか。
大事なものはすでに決まっているから。覚悟を決めた彼の行動は何処までもまっすぐで。
「大事は恐れないくせに小事にびくつく。マフィアの頭領に向いてるんじゃない?」
なんて、あるキャラクターには言われていましたけど。

微妙な個所とか駆け足な個所もありますが。
好きなシリーズという補正もかかって、中々いいラストだったと思いました。
最後、それぞれのキャラクターのその後みたいなのが少しだけ書かれていましたけど。
そこに至るまでの話、そこからの話、そうしたエピソードを読んでみたいという気持ちもあります。
それらは描かれればきっと面白いでしょう。けど、蛇足だとも感じでしまう気がしてならない。
いいラストだと思えるこの辺が終わり処、という事かもしれません。
好きなシリーズが終わるのは、やはりどこかもの悲しいものです。

神様のメモ帳 (9) (電撃文庫)
杉井光
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-09-10

楽聖少女4

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「それを戦慣れっていうんだ」
カールさんがぼそりと僕の言い訳を遮る。
「殺るか殺されるかの間際じゃ、現実感なくして熱に浮かされて自分から進んで狂わなきゃいけない。それでいて頭のどこかではちゃんと死ぬのが怖いと思ってなきゃだめだ。その両立ができるやつとできないやつがいる。おまえはなんでか、最初からできてる」


ルゥとユキがもう完全に同棲しているようにしか見えない。
しかし、また新しい情報が出てきたといいますか、もうこの世界で何年も過ごしているのに、成長している素振りが全くない二人。
メフィストに言わせれば、本来いるべき時間じゃないから、召喚された時点で、時間が固定されている、ということみたいですけど。
本気で、何でもありになってきたかなぁ。
まぁ、悪魔とか魔法とか、とんでもないナポレオンとか先進技術とか混ざっている時点で、何でもありのごった煮な世界ですけどね。
着地点がどこになるのかが本当にわからない。

そして、またしても、というべきか。
ルゥの作った楽曲に教会が因縁をつけてくる。
正直、悪魔たちの陰謀とかその辺が印象に残りすぎていて、教会は大したことないと思ってしまってましたね。
ナポレオンのほうが怖いだろう、と。
今回はその思考のスキを突かれたといいますか、ユキの魔力やらメフィストやらについて研究した、という彼らは結構いろいろと手痛い目に遭わせてくれます。

ユキの高校の世界史の先生の話が相変わらず面白い。
こういう先生に教わりたかったかなーとか思いますが。
実際に自分が教わったのは、クラスの過半数が机に突っ伏していてなお、自分のペースを崩さずに授業を続ける、催眠術のプロみたいな先生で。
あれほど眠気を誘う授業はなかなかありませんでしたよ。先生の印象しか覚えてませんからね、世界史。
それはそれでやばいですけど。
 
ついに、ユキがナポレオンの傍にいる悪魔と出会いますが、かなり恐ろしい存在ですなー。
あれに打ち勝つとかできるんだろうか。
ナポレオンが繰り返しの中で遭遇していないゲーテと置き換わったユキの存在がどう影響するのか。
魔術というか詐術というかで、うまく乗り切ってましたけど、どんどん状況は悪くなる一方なんじゃないかなー。
落ちると死ぬ綱渡りを延々と続けているような印象。
数年この世界で過ごしているから、問題ない時期というか、一時的に鎮静化している時期もあるようですけど、そんな時期は、行間で済まされてしまうわけで。

これまでも史実に絡んだ出来事が多かったですけど、今回は、ファンタジー要素が強かったかなーという感じ。
ヴァルプルギスの夜とか出てきますしね。

楽聖少女 (4) (電撃文庫)
杉井 光
アスキー・メディアワークス
2013-11-09

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