気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

庵田定夏

アオイハルノスベテ5

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「そもそも〈シンドローム〉は俺達の心の中にある願いを叶えてくれるものだ、とはよく言われている話だよな。で、それは特に本人の悩みに関係する事が多い」

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なにかが足りないから、俺達はそれが満たされないかと願う。

 

廃校騒動も一先ず収まり。

浩人も松葉杖をついてはいるものの、無事に戻ってきて。

ここに至るまで多くの積み重ねがあり……少女たちは、それぞれの胸の内を明かす。

人生に三度あるというモテ期がまとめて来たのではないか、というような状況。

 

女子三人それぞれの視点から描かれていたので、流れとかを含めて判りやすくはありましたね。

生徒会長たちとの溝も埋まり、生徒会派と「輪月症候群」派の和解の為に尽力することとなり。

その流れで、会長の兄と浩人の姉の関係改善に動くことにまでなっていたわけですが……副会長のヒートアップっぷりがすごいなぁ。よくこれについて行けるもんだ、と会長をちょっと尊敬した。

 

旧校舎の幽霊など気になる部分を改めて調べたり、なんかもありましたが。

明確な答えは出ず「わからなくていいんだよ」という所で、若干もどかしい部分もありましたが。

まぁ、下手に藪をつついて蛇を出す必要もない、か。

浩人が女子に迫られた結果とはいえ、一応の答えを出して終わっていたのは良かったですかねー。

今回は話を纏めるエピローグな感じで、いつもの青春の青臭さとか熱量とかはちょっと物足りない感じでしたが。いいシリーズだったとは、想います。

アオイハルノスベテ5 (ファミ通文庫)
庵田 定夏
KADOKAWA/エンターブレイン
2016-05-30
 

アオイハルノスベテ4

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「死なないことが、生きるってことじゃないよ。死に向かって進んでいくことが生きるってことなんだよ」

(略)

「なにに満足するかだって、人生に意味を見出すかだって、全部全部自分が勝手に決めていくことだっ!」

 

急転直下というか、一気にイベント進んだ感じがします。

後書きによると最後にあと1冊出るらしいんですが、この巻で終わっていてもおかしくないぐらいのクライマックス具合で、驚きました。

 

夏休みが明けて、しばしの平穏を満喫していた浩人たち。

けれど「輪月高校が廃校になる」という話が出てきて。判断の理由には当然、輪月症候群も組み込まれていて。

決定事項ではなく、検討段階ではあるとのことですが、生徒にしか見えない幻想というものが広まってしまえば、大人はこういう判断を下すだろうなぁ、というのは確かに分かるもので。

 

どうにかそれを阻止できないかと、いろいろ動いていましたが、事件は起きてしまって。

横須賀姉はてっきりスタンプの人の協力者だと思っていたんですが。

他人に影響するシンドロームではなかったようで、生徒会長の兄との因縁があるだけ、だったようです。

前回対立していた生徒会長と共闘していく流れは、なんか少年漫画的だなぁ、と思いましたが。

最終的にはどうにか上手い所に着陸させた感じはありますが、危うい場面は割とあって。浩人の仲間が一人でも欠けてたら上手くいかなかっただろうなぁ。

そういう意味ではやり直した彼の積み重ねが無駄にならなかった、という事でちょっと安心しました。

……しかし、4巻でこんな大騒ぎ起きてて、次の巻では何が起こるんだろうか。

アオイハルノスベテ4 (ファミ通文庫)
庵田 定夏
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-11-30
 

アオイハルノスベテ3

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「あたしは答えが欲しいんだ! ……いったいなにが正解なんだろうね!」
(略)
「正解なんて知らねーよ! わかんねーよ!」
ただ一つ確かなのは、
「でもわからないから、今俺たちは走ってるんだよ!」

「卒業しても輪月症候群を続ける方法がある」。
裏文化祭を通して手に入れた情報。
【スタンプ】使いの先輩と対面するため、夏休みを使って症候群フェチの柳沼と一緒に出向く……予定が、なぜか大河内や木崎、岩佐まで一緒に来ることとなり。
いやぁ、前半は男女が一緒に旅行ということで海行ったりはしゃいだりしているんですが、後半明らかになった大河内の家の事情は重かった。

家もそうだし、彼女の役割って言うのも中々いやらしいものがあったよなぁ。
ああいうのを見ると生徒会、というか生徒会長は油断ならないと思います。
なんだかんだで、会長・副会長共に症候群を発症しているというのが明らかになり、中々厄介な能力みたいですけれど。
横須賀も自分の症候群を思い出したりと、状況はどんどん変化していっている。
これで、発症していない主要メンバー柳沼だけになってないかな。……あれだけ求めているのに手に入らないとか哀れな。

浩人たちが、悩みながらも、追いかけていってくれたのは良かった。
分からないながらも、自分たちに出来る事を。やりたいことを、と走り出せるのは若者の特権な気がしますね。
本当に彼らは、彼らなりに充実した青春を送っていて、まぶしく感じられます。
ただそれだけに、症候群という異質な存在と「やり直している浩人」という存在の歪さがあり、最後彼がどうなるのかと不安に感じる部分もあるわけで。

相変わらず浩人の姉は、謎めいてます。
……確実にあの人何か知ってると思う、といいますか、スタンプの人の協力者だと思うんですがねぇ。
浩人たちがスタンプの人に教えてもらった「卒業後も継続する方法」。
単純といえば単純ですが、今のところ、それができるキャラいませんよね。
他人に、長期にわたって影響を与えられる能力って言うのは出てない。
「やり戻した」能力はそれにあたるかもしれませんが、やり直している以上卒業できないしなぁ。
でもわざわざ紙幅を割いて「継続する方法」が語られた以上は、今後に影響する布石なんでしょう。
4巻はいつでますかねぇ……

アオイハルノスベテ3 (ファミ通文庫)
庵田 定夏
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-05-30

アオイハルノスベテ2

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「(前略)……ずっとずっと将来のため、将来のため……って、じゃあいつのために生きてるの? いったいいつが人生の本番なの?」
「そんなの決まってるよね」
「いつだって本番なんだよ」
「今が本番なんだよ。殺していい今なんていないんだ。きっと今この瞬間を悔いの無いように生きなきゃいけない。そういうことなんだ」

「この世界をやり直したいと思う?」
木崎はそう問いかけ、知っていることを教える代わりに文化祭を成功させようと持ち掛けてきた。
二か月後には、学校をやめるという衝撃の事実を添えた上で。
最初の方は、浩人は何もしないんですよね。
「文化祭を成功させる」というのが目的ではなく、「死なないために出来る事を」という手段になっているために、あちこちで齟齬が生じている。

あらたなシンドロームとして、木崎自身が過去を読み取るサイコメトリーに目覚め。
それを利用して、過去の記憶をたどり盛り上がった演劇を参考にしようとかいろいろやってはいるんですけど。
「俺は俺で頑張っている。岩佐は岩佐で頑張っている。それだけだ」

独りよがり、とまでは言いませんが、周囲が見えなくなっていたのは確かですよねぇ。
死ぬのが分かっていて。それをシンドロームでやり直して。
だから、近い未来に死ぬ可能性が高い自分が誰かの特別になってはいけない、と自分の事に重心置いてしまったのを責められはしません。

それでも途中まではもどかしさが先に立ちました。
ただ、浩人に期待している人もいて、発破をかけてくれる友人もいるんだから、恵まれてますよね。
「未練を残さないように努力しようとしていたが、一方で人の記憶には残らないようにするなんて無理なことを願っていた」故に生じた、すれ違い。
それを自覚してからは、早かったといいますか。
相変わらず、吹っ切れると何するか分からない子ですね、彼は。

これは生徒会に目をつけられても仕方がない。
……生徒会側の事情については、姉が何かをやっていたのは間違いないんでしょうけど。
あの姉が、腹の内をもうちょっと明かしてくれたら、浩人の未練についても楽になるような予感がしますが、あっちはあっちで一筋縄ではいかない手合いですし、難しいか。
通常の文化祭と平行して行われていたシンドロームを用いた「裏文化祭」とその主催者。
またしても気になる存在が提示されてきましたし、この青春模様がどこに行くのか、楽しみです。
……読むのが遅れたのは、積読に一度埋まってしまったからで、読み始めてからは早かったんですよ……

アオイハルノスベテ2 (ファミ通文庫)
庵田 定夏
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-11-29

プレミアムストーリーブック

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「大丈夫。きっと飛び立てるわ。落ちてもまた、高く飛び上がるの」

ファミ通文庫2冊購入特典の小冊子。
先月あたりのものだと思いますが。
あちこちの店舗での特典の寄せ集めになっているようで。
文学少女とか懐かしいなぁ、と思って読みました。

特典をすべて網羅するっていうのはなかなか難しいものがあるので、こういう感じで読み直せるのは本当にありがたい。
他のレーベルでもこういう感じにまとめたのを出してくれないものだろうか。
正直、仮にこれに値段がついていたとしても、多分買ってたと思いますし。

収録は、アオイハルノスベテ、ヴァンパイア・サマータイム、ギャルゲヱの世界よ、ようこそ。
リーディング・ブラッド、サイコメ、四百二十連敗ガール、覇剣の皇姫アルティーナ、犬とハサミは使いよう、龍ヶ嬢七々々の埋蔵金、文学少女。

アオイハルノスベテは、先行のSSだったんですよね。
発売するまで積読に埋もれてて、原作読んでから読んだので先行の意味ねーと自分でツッコミ入れてましたけど。
まぁ、主要キャラクターたちが四方山話してるだけなので、あまり影響はないというか、この短さじゃさすがに本編評価するの難しい感じでしたけど。
青春しているなぁって感じの会話ではあったかな。
 
個人的に一番の見どころはやっぱり文学少女ですかねー。
懐かしかったし、読み返そうかなーって気になった。
遠子先輩と心葉の二人のやりとりがやっぱり好きです。 

アオイハルノスベテ

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「別に俺はなにもできないだろうさ! でももしかしたら、万に一つ、億に一つの可能性でなんか変わるかもしれねえだろ!」
背後で息を呑む気配があった。
「諦めるのは最後まで足掻いてからでいいだろ!」


輪月高校に入学したものは、シンドロームという不思議な力を発症する。
それは「輪月高校」という集団に属している間だけ見える、幻の異能。
炎を出すシンドロームを発症しても実際にボヤ騒ぎを起こすことはできない。
集団で同一の幻を見ている妄想の産物という結論に落ち着いているようですが。
例え現実に影響しない幻でも。卒業したらなくなる物でも。

そうした異物が存在するのは事実で。
主人公は、シンドロームの力によってか、入学まで時間を巻き戻される。
白紙になったはずの三年間を最高のものとする目標を掲げる。
・・・とはいうものの、主人公が気力ないというか、うだうだ悩んでいるような性格しているので、あらすじから想像していたのとは温度差があったかなぁ。
まぁ、三年間の記憶が一から十まで残っているわけでもないし、元からの性格っていうのは中々変えられるものでもないし。足取りがゆっくりになるのは仕方ないのだろうか。

そもそも、物語の始まりには謎があります。
シンドロームは炎や水を出したり、透明人間になったり、と多岐にわたる発症例がありますが、全て幻のはず。
けれど、主人公は、「1回目」の記憶を持っている。
幻のはずの異能が現実に影響を及ぼすほどの力を持ったのか。
「そういう未来」や「起こりえた過去」を幻視するシンドロームを主人公が発現していて夢オチになるっていうのが一番つまらない展開になってしまいそうですけど。

特殊な現象と青春を混ぜ込んで、まとめている青春学園もの。
この辺はココロコネクトと似たようなテーマですか。
ただ、シンドロームのことやそれぞれの抱えている悩みや、起こった事件とかいろいろネタがぶち込まれていて、1巻の割にはキャラも多いから、それぞれの部分が薄味になっている印象。
「やりなおし」に至る前の会話も思い出してましたが、なんか暗い未来が待っていたみたいですし、これどういうオチになっていくのか。
とりあえず次巻は買ってそれで判断する感じにしますかねー。

【Amazon.co.jp限定】 アオイハルノスベテ イラストカード付き (ファミ通文庫)
庵田定夏
KADOKAWA/エンターブレイン
2014-08-30

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