気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

志摩時緒

オシバナ2

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「でも今日は太田くんが居るから いつもよりちょっと気合入ってるかも」

「カメラ回ってるから良いところを見せたいって事ね」

「! うん、そう」

 

11話から20話を収録。

学内の女子から圧倒的な人気を誇る王子様、紗和。

彼女はその人気とスペックから、部活の応援とかにもたびたび参加していましたが。

それもあって間近に迫った文化祭の出し物で、どこに参加するのかという取り合いが勃発することになったのは、ファンの熱量こわーってなりましたが。

 

太田君への想いがあって、彼のいる方向にファンサしたり。

文化祭の準備において彼と親しくしている女子生徒がいると嫉妬してしまったり。実に恋する少女をしていて微笑ましいですよね。

そんな彼女を傍で見ている保住さんは感情が上下して大忙しでしたが。紗和の奪い合いを見て、生徒副会長の八王子に早々に相談を持ち掛けているあたりは偉い。

まぁ副会長にそんな調停できる権限無いと言われてましたが。誰かに相談しているという建前大事ですからね……。

 

結局色々と参加することになったりしてましたが。演劇部への応援で主演になりかけたとき、演劇部の後輩が「私の推しは部長だから」という話になって、お助けという形にまとまったのとか良かったですよね。

誰も彼もが推しを愛して生きてる。そんな文化祭準備の中で、メイキングを撮るために太田が結構付きまとってカメラを向けて。いろんな表情を見る中で、告白された経験もあって「『推し』ではなく『普通の女の子』」として見れるようになってきた太田君。

良い成果物が出来たからこそ、それをあまり他人に見せたくないな、と欲が出てきたので、少しずつ進展はしていくんですかねぇ。

……と思っていたら、それを見ていた保住さんがいきなり勢い付けて八王子さんに接近していったのにはびっくり。いいぞ、もっといちゃつけ……。

友人の妹3

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「…お兄ちゃんの妹が心配になる気持ち かなりわかったかも」

「え?」

 

太一と麻衣ちゃんの交際は順調。

まぁ麻衣の兄・康輔にバレないようにしなきゃ、という制限がある以上コソコソする必要が生じることにはなるわけですけど。

秘密の関係だからこそ燃え上がってる部分はあるというか、人目がないならキスとかためらいなくする2人の関係、良いですよね。

 

康輔と太一は友人なので、妹が傘忘れたっぽいからどうにかフォローしてやってくれとか気安くいってきたりしてますが。

一方で、妹には話しかけるなと無茶ぶりしてくるし。相変わらず、兄として心配してるのも太一との友情も確かなんだとは思いますが……遥さんとの関係に関してはボカしてたりするので、どうにもはっきりしないよなぁという印象。

 

色々と探りを入れていった結果、麻衣ちゃんがついに吹っ切れたというか。関係を兄に打ち明けるという爆弾発言をして兄妹喧嘩が勃発してましたが。

康輔、開き直った妹との口喧嘩中とはいえ「信用あるわけない」とか口走ってたので、なんかどんどん彼の好感度下がってくなー。

太一と麻衣ちゃんの関係とか、合間に挟まってる部活の百合カップルの先輩たちだとか……あとは、拓実くんと義姉の関係だとか、恋人たちの風景を見ているのは楽しいので、そっちの描写もっと見たいなぁという気持ち。


オシバナ!

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「でも いつも応援してくれて褒めてくれて

 私が何かしたら喜んでくれて

 そんな喜んでくれる姿を見て こちらも心が温かくなるのは

 悪い関係では無いじゃない?」

 

とある高校で「王子様」と呼ばれている少女、押田紗和。

見目も良い文武両道な彼女は、多くの同性から慕われていて……あちこちの部活に応援として参加したりもしてるみたいですが、その活躍を応援するファンクラブのようなメンバーもいる状態だった。

とは言え、同世代の女子ほとんどが沙和に夢中なせいで、逆に男子生徒からの評判は悪かったみたいです。

 

そんな中で唯一周囲の目を気にせず、ファン活動に専念していた男子が太田君。

ファン活動してればワンチャンとか言う邪な考えも持たず、ただ沙和の活躍に一喜一憂する「推し活」を堪能しているだけのオタクだったわけですが。

ファンの中で黒一点である彼のことが気に入らない沙和の友人・茉莉花は「後々厄介になるかも」とか言ってますが……沙和自身は悪い印象を持っていなかった。

それどころか、友人との会話を通じて実は彼の事が好きなのでは? と気づいてしまって……。

 

距離を縮めたい王子様と、推し活こじらせオタク君が中心にいるラブコメですね。

茉莉花にも秘めた思いがあり、太田君に釘さしたりもするし。太田君は推し活動に軸を置きすぎてるきらいはあるし。

途中から登場する生徒会副会長の八王子くんも、青春こじらせてる感はありますが。

そういう儘ならぬ思いもまた青春の一幕だよなぁ、と微笑ましくなりますなー。

友人の妹2

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「ちゃんと覚えておくから」

 

旧友からお前と同じ高校に妹が進学したから、見守ってほしいと頼まれた主人公の太一。

いざ顔合わせしてみたら好みのタイプで、妹の麻衣ちゃんも昔見た時から彼が好きで。そうやって、友人(兄)には伏せたまま付き合い始めた2人を見守る恋物語。

CMも打たれてる飲料を買っていったら、相手も同じ物を持っていて。

太一がそういうシチュエーションが好きなら実演しましょうか、と髪型を変えて見せる麻衣ちゃん本当に可愛い。

 

そしてそんな太一君が秘密を打ち明ける相手として、別の幼馴染である拓実くんに打ち明けたりもしてましたが。彼は彼で、明かせない秘密を抱えていて。

拓実君とその恋人や、9話前の描き下ろしで「バイト中に芸能人ぽい人来た」って言ってる子だったり、他の作品でこれまで描かれてきたキャラ達なんですよね。

志摩先生の作品って結構他作品との繋がりというか、読んでる人が楽しめるオマケが盛り込まれて楽しい。

 

デートしたいけど、友人に秘密にしているから近場だと悩む。

たまたま行先が被るなんてこともあるでしょ、なんて部活の先輩に唆されて。隣の席で映画を楽しみつつ、その後のカフェでは隣の席に座りチャットでやりとりする。

「秘密にしている」というシチュエーションを楽しんだりしていて、良い青春送ってるなぁと思ったものですが。

そこで肝心の友人(兄)が女性を連れて歩いてる場面に遭遇。妹には干渉して来るくせに、自分はデート?してると言う事を探ろうとし始めましたが、お兄ちゃんに認めてもらうために彼の事情を探るイベントも挟まっていくのかな。

熱烈アピールした後照れまくってる麻衣ちゃん可愛いし、もっとイチャイチャもしてほしいですけど。志摩先生作品なので、そこはシリーズ中でしっかり描いてくれるだろうって言う期待がある。今回も程よく甘くて満足でした。もっと糖度増してくれてもいいのよ。

友人の妹1

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「先輩は 私のこと これから全部知ってください」

 

志摩先生のラブコメ好きなんですねー。女の子が可愛い。

高校進学の際に妹が自分とは別の学校を選んだ。だから、その学校に通っている主人公に「妹に変な虫がつかないか気にかけて欲しい」と友人から頼まれて。

 

長い付き合いだから、とちゃんと妹ちゃんの顔確かめに行くあたりは真面目です。

でも、妹ちゃんは昔から主人公のことが好きで。今まで会わせてもらえなかったけど、対面してみたら妹ちゃんは主人公の好みで。

お互いの気持ちがハッキリした為、秘密のお付き合いを始める話です。

 

主人公以外の「兄の友達」が高校に来ているため、校内でも表だってあってませんが。部活が同じだったこともあって部室でイチャイチャしてるから糖度は抜群。

2.5話で「離れるのもったいない気持ちになれました」したり、バイトにいく主人公を見送ったあと一人で「ひゃ~~~」してる麻衣ちゃんが本当に可愛くていいですね。

ジェミニはお年頃2 

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「新田が今日 歩の高校の文化祭に付き合ってくれたのは」

「私の事が好きだからだもんね」

「恥ずいから何度も言わないで」

 

2巻で完結。わりとあっさりしてますが、要所でいちゃついてるので美味しい。

前半分が『夜毎のジュリエット』で、新田たちのクラスメイトでもあるカップルの話。

ずっと一緒にいた特別な幼馴染で、付き合った事もあるけれど、周囲から好奇の目で見られてギクシャクして別れて……

進学した先で出会って、また付き合うことになって。

距離感が絶妙で、良いですねー。いちゃつきもするけど、「目覚ましより早く起きれる自信無い」と泊まりはしない辺りがなんか好き。

 

後半部分が表題作『ジェミニはお年頃』。

歩君は男子校に通っていますが、形が良いのとかもあって文化祭で女装をすることになったとか。

同じ中学の友人や姉は納得してる辺り、いつもの事みたいな雰囲気はある。

 

新田君が気遣っているのは偉い。まぁ、素直じゃないので反発されて喧嘩っぽくなって売り言葉に買い言葉で女装を見に行くことになってたわけですが。

「恵が好きだから今ここに来てるんだよ」とか、いう事ハッキリ言う性格で、見ていて安心感ある。

それを聞いた後の恵の「でへへ」コマが小さいながらカワイイ。8話で、しっかりリピートしてる辺り気に入ったんだなぁ……

弟と仲良くなってるのも良いけど、彼氏彼女なんだから、と自分の時間確保する当たり強かでもありますしね。

新田君も思わず「二階堂さんちのきょうだい怖いな」とか言ってましたし。それは確かに……

ジェミニは終わりましたが、WEB増刊で既に次の作品掲載されてますし、これからが楽しみ。

ジェミニはお年頃1

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「でも」

「そーいう私だから好きになってくれたんでしょ?」 

 

志摩先生の新刊!

12もなく買ってきましたとも。

しかも今回はひさしぶりに特典付きの店舗で購入できた喜び。

特典は多作品でやってる「ネクタイ交換」のネタでした。可愛い。

 

楽園で連載していた「ジェミニはお年頃」と「夜毎のジュリエット」の2作品が掲載されてます。

それぞれの主体となるカップルは別々ですけど、同じ学校通ってるので他視点を入れやすくなってる感じ。

 

「ジェミニ」の名の通り、気の知れた女子と付き合う事にしたら、彼女には双子の弟が居る事が発覚。

彼女のお宅にお邪魔するといつも鉢合わせる弟と彼氏の微妙な距離感が良いスパイスになってる感じですねー。

「夜毎のジュリエット」は隣に住んでる幼馴染のカップル。一度別れた後、元さやになったからか、結構あけすけ。元々そういう距離だった風味ですが。サバサバしてるけど、側にいる二人が結構新鮮で良い。


夜にとろける3

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「純香ちゃんなんで俺と付き合ってくれたの?」

「・・・うーん」

「・・・魔がさしたのかもしれない」

「なんて」

 

最終巻ってことでさみしくなります。

楽園本誌での連載があるから、癒しは残ってる。

好みな作家さんなので、続いてほしいものです。

「制服の恋人」、「こいはやみ」、「夜にとろける」を各3話、同人誌から「かたくなノンシュガー」、「ぎりぎりマイシスター」を収録。

 

個人的には、ぎりぎりマイシスターが収録されていたのは嬉しかった。

同人誌系の情報は積極的に収集してなくて、刊行に気付いたの「ぎりぎりマイシスター2」巻出てからなんですよねぇ。

「かたくなノンシュガー」は、「ぼっちな僕ら~」の追加エピソード。相変わらず喧嘩しているようですが……なんだかんだで続いているあたり、相性はいいのだろうか。

 

「制服の恋人」は新しいライバル登場かと思いきや、愛ちゃんが強かった。

「こいはやみ」の想いの方向がからまりあった複雑な状況は、他人事だと少し楽しかったですけど。当人たちには苦しい場面もあったのでは。

順当に幸せそうな小岩井・速水カップルのエピソードもちょっと見てみたかった気はしますが、あそこは「やみ」じゃないからなぁ……

 

「夜にとろける」は二人が付き合い始めるエピソード。気軽に突っ込んでいける新太は神経丈夫ねぇ。コミュ力高い。

そして告白されて、決定打がなくて迷ってる純香ちゃんが可愛い。「これだけ?」って固まってから顔を赤くする場面とか、もう。糖度高くて好きなカップル。


夜にとろける2

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「……うん わかった」

「そばにいるね」

 

WEB楽園で公開していた三組のカップル中心のストーリー。

「制服の恋人」47話。

『あまあま』でも登場していた愛ちゃんと、家庭教師だった先生のお話。

夏のある日、長袖長ズボンに日傘。日焼けしたくないといいつつ「先生のお誘いだから」と外に来ている愛ちゃん健気―。

途中の喫茶店に立ち寄ってますが、他のシリーズで出てた店ですねー。こういう遊び心は大好きです。

高校生になって、先生との距離感の変化に戸惑っているようですが……なんだかんだ幸せそうで何より、って感じですなー。年齢差はありますが、作中では一番健全なカップルなのでは。

 

「こいはやみ」69話。

2作が幸せそうなカップルですが、こちらは一転、まだまだ迷いの中にある少年少女の様子が描かれてますなー。

仲良し6人組の中からカップルが1組出来て。それで関係は変わってしまった。

早々にくっついた二人ではなく、残りの4人のお話がメインなんですよねー。

恋人になった小岩井と速水は、未だに一線を越えてないそうですが……初心だなぁ……別に他と競ってるわけじゃないんだから、ゆっくり行けばいいと思いますけどねー。

 

恋人同士になったことは祝福するけれど……思いが敗れた男女もまた確かにいて。

更には、その思い敗れた方の二人に気持ちを寄せてる、同性が好きな男女もいて。

想いの矢印が一方通行ばかりで、中々に危うい状況だったのでは、って感じですが。

思い敗れた二人も、いつまでも失恋を引きずらずに別の相手を探しに行ったりしてますが……それでさらっと相手を見つけてくるあたり大塚も要領良いな……

旭は中々ダメージを受けて、同性好きという事情を知ってるから、と鳥居の隣にいることを選んでました。

どんどん関係が変化していく中で、どこに着地するのかは読めないなぁ。

「夜にとろける」47話。Specialと、同じキャラが出てる「春の引力」も掲載。

同じバイト先の歳の差カップル。

一番進むところまで進んでる感じがします。

ひたすらに糖度高くていちゃついてばっかりなので、砂糖吐けそう。

いやまぁ、悩みが無いわけではないみたいですが……何とかなりそうな判り合いっぷりですからねー。幸せなのは良いことです。


君にしか教えない

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「自分を好いてくれてる好きな子をからかうのがこんなに楽しいとは知らなかったからなあ」

 

著者初のおねショタらしいですよー。

そういえば、これまでって男の方が年上ってパターンとか学生の恋愛が多めでしたか。

昔近所に住んでいた、年上の幼馴染。

当時から思いを抱いていたけれど、伝えることはできず。

時は流れ……少年が高校生になったとき、幼馴染は教師となって同じ学校に居て。

 

過去のエピソードなんかも織り交ぜながら、1巻でまとめられております。

千秋と一時付き合っていた詩織も結構いいキャラしてると思いましたがねー。

デザイン的には好み。まぁ、「他の人の事が好きでそれが報われない感じが良いと思った」というあたり、ちょっと厄介ですが。

うっかり千秋が明里と再会しなかったら、このまま詩織ルート入って、それはそれでうまい事まとまってたんじゃないか、みたいな感じはありますが。

 

年齢差と教師と生徒という距離感。

でも学校という場を離れれば、幼馴染という近い関係もあって。

じれったい二人の関係は、見ていて中々楽しかったです。

 

『あまあま』で登場していた女子二人も教師となって登場しているあたりファンサービスも有り。

今も仲が良さそうで何よりですねー。

アフターエピソードの中で、美咲の方はついに結婚する事になって同僚に報告したりしてましたが。今も壁殴り代行業必要になるほどいちゃついてるのかしら……


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ちゃか

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