「歩むがいい。信仰者よ」
(略)
「大いなる流れの中に、汝は何も捨てる必要などない」
ネオ・イシュタル神殿と、呼び寄せられた巨大台風。
その災害に多くのマスターとサーヴァントが立ち向かうことになる話。
エルキドゥがバーサーカーとなったフワワと対峙したり、アルケイデスが狙撃をぶち込んだりと、かなり派手な戦闘となっていましたが。
そんな中でも印象的だったのはアサシンと真アサシンのやりとりですかねぇ。
真アサシン、ハサンの中でも異質な存在であったようですけど……そんな彼だからこそ、迷いながらも覚悟を決めたアサシンに道を示せたのが良かった。
使いどころの難しい宝具を使い、最後には宣言通り鐘を響かせた在り方は結構好きだなぁ。
あとはエルメロイ教室の面々も良かったですよね。
凛がエルメロイⅡ世の教えを受けて、切り札になる術式を作り上げていて。けれど、それに頼りすぎることはなく、自信の才覚でこの聖杯戦争に参加する予定だったマスター候補ドリス・ルセンドラとの決闘を制していたの面白かったですし。
他の生徒たちも多大な影響を受けていて、それぞれ違いはあれど良き師として受け止めているって言う描写もありましたし。
自ら受け入れた生徒が赴いたから、と今回も助言をしてくれていたのが個人的には嬉しかったところです。
まぁあとがきによればⅡ世が出張ってくるのはここまでで、あとは生徒たちが向き合っていくことになるようですけどね。
脱落者も出始めた中でますます次の展開が分からなくなってきた感があって、続きが楽しみですね。