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「わたしに希望をください」
「あ……」
「痛くても、苦しくても、怖くても! わたしがしがみつきたくなる、希望をください!」


学校で親しくなった少女は廃ゲーマーでした。
自身もそのゲームをやっていて、上位喰いという異名を持つ主人公は、ゲームを通じて彼女と親しくなり。
展開がまぁ、予想できるので読みやすくはあるんですけど。
それだけといいますか。絵は好みではありました。

彼女の抱えていた秘密。
病弱で、手術をしなければ先が分からない身であるという事。
少年との交流を得て勇気をもらった少女は、手術を受ける決意をする、と。
失敗して号泣オチかなぁ、と思っていたんですが、あっさり成功したのには拍子抜け。
その後の展開がまた微妙ではありましたけど。

これで単巻ものだっていうんだから、何とも言えない。
とりあえず、ここで終わってしまっている以上、彼らは別の救いを見つけたんだ、と願うしかないですけど。
なーんか、モヤモヤする終わりでしたね。
後半の展開がちょっと急転直下すぎて目を疑った。

放課後のゲームフレンド、君のいた季節 (MF文庫J)
むらさき ゆきや
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-07-24