気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

放課後アポカリプス

放課後アポカリプス2

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「このままでよかった、ずっと、ずっとっ、このままで、……緋色とっ」
僕だってそうだ。ほんとうに楽しかった。未咲と一緒の時間なら、いつまでも続けばいいと思っていた。でもそれはごまかして、逃げているだけだ。(略)


毎週水曜日の放課後、天使と戦うゲームに巻き込まれる緋色たち。
前回は、最後にそのゲームに隠されていた真実が一つ明らかになったわけですが。
全てが明らかになったわけではなく、むしろ謎が深まったばかりで。
どうしてこんな構造になっているのか。
そもそもこの「ゲーム」は何なのかというのは分からないまま。

ゲームだと切り捨てるには、あまりに作りこまれている世界。
生徒会長をはじめとして、現状を良しとせず、色々と考察はしている物の答えは出ない。
最初から「ワンゲームスキップ」を使用して、それを調査の時間にあてていましたが。
いつも天使がやってくる方向に開いていた巨大な穴―というよりは巨大な口―。
校舎内に設置されていたエネルギーの供給源、名称を「知識の樹」。
敵の呼称が「天使」という事も相まって、聖書をモチーフにして構成されているのでは、と話してましたね。

色々わかってきたかなぁ、と思っていたところに、天使がその知識の樹に迫る事態になって。
今回の肝は、あらすじにもあるように、緋色と未咲が二人だけ記憶を保持した状態でループする、という状況になったところですなー。
しかし、あのループ中に二人がやっていたことは正直羨ましい。
一定時間で戻るとわかっているから、本を大量購入して、読書にふけるとかやっていたアレです。
アレだけの回数ループしていたらいったい何冊読めるだろうか……

閑話休題。
記憶を保持できるのが二人だけなので、会長とかに相談しても、解決は出来ない。
二人だけの世界をそこそこ満喫していたようですけれど。
最後は現実を直視して、なんとかループ前に戻っていました。
そして、今回も終わりに衝撃の事実が明らかになっていましたねぇ。
言われてみれば、怪しいというか伏線はあったんですけど、あまり読みながら考察するタイプではないので、正直びっくりしました。
また新しい事実が明らかになりそうな展開ですので、今から次が楽しみですねー。


放課後アポカリプス

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「私達はもうとっくに取り返しがつかないところまで来てるのかもしれない。抜け出す方法とか終わらせる方法とか、そんなものそもそも存在しないのかもしれない」
死ぬまでゲームをやらされるのかもしれない。考えないようにしていた可能性だ。
「それでも、なにもしないわけにはいかない。少なくとも敵を倒し続けていれば生き残れるわけだし、ね」


割と嫌いじゃないです。るろおさんの絵かわいいし。
毎週水曜日、唐突に始まるゲーム。
それは、天使と戦う危険なサバイバルゲームで。
普通に学校に通っている主人公たちは、どうしてそんなゲームに巻き込まれているのかも分からずに、生き残るために戦ったり、情報共有したりしていくわけです。

ただ、一丸になれているわけでもなくて。
学校内でも、差別のようなものもある状況で。
何とも、歪な環境に置かれていると思ったものです。
ゲーム内ではクラス委員長がコマンダーとして、それ以外の生徒であるソルジャーに指示を出したり、コマンダーが敵にとどめを刺すことで得られるポイントで武装強化したりしてます。
じゃあ、現実においてコマンダーは優遇されているかというとそうでもなくて。

誰もやりたがらなかったクラス委員の仕事を、押し付けられた人も入っている状態。
更には、コマンダーは現実でもゲームのことを覚えているものの、ソルジャーである一般生徒たちは、普段はその記憶を失っている。
だから、現実においてコマンダーがいじめの対象となっていて、ゲームになってからやり返される、と団結力の欠片もない。

最後にどんでん返しがあるのは中々よかった。
けど、ゲームがああいった目的であるのなら、もうちょっと優しくてもよかったんじゃ、と思うんですが。
作りこまれているゲームではあるのだから、そこで起きている問題は結局人と人のものだってことでしょうか。

他の杉井作品に出てくるようなキャラクター像でしたが、世界観が大分違うので、多少は新鮮だったかも。
ただ、いい加減違う性格のキャラとかも見たいから、その辺には期待したいんですがねー。
主人公の抱えている謎っていうのは増していくばかりだったので、続きで解決されることを祈りますが。


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ちゃか

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